コメディ・ライト小説(新)
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- 【短編集】この一杯を貴方と。【開店中】
- 日時: 2017/03/24 19:34
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel1/index.cgi?mode=view&no=38336
*
──ようこそいらっしゃいませ。 たくさんある中から、ここを選んでくださり、ありがとうございます……。
来てくださったからには、精一杯のもてなさせて頂きますのでどうぞ、ごゆっくりとお楽しみください──。
──貴方にとって、この作品が少しでも記憶に残りますように……──。
**
いつもお世話にになっています!
初めての方もどうぞ、よろしくお願い致しますm(*_ _)m
てるてる522です。 新年から新しい小説を始めさせて頂きます!
それでは、小説を読むにあたっての注意事項から行きます。
【注意事項】
1 荒らし、なりすまし等はご遠慮下さい。(度合いによって、管理人様への報告も。)
2 作者は大変な亀人間です。
3 更新が遅いです。
4 遅い上に大した物を書きません。
5 日本語がおかしいです。
6 何に対しても、語彙が少ないです。
7 本当に駄作です。
8 ここに記載してはいませんが、「最低限のマナー」を守ってください。
【来て下さったお客様】
・ましゅ様
・夏目 織様
・湯桁のろま様
・モズ様
・珠紀様
〜Please come again.〜
【小説内容(menu)】
>>1
【小説情報(店舗情報)】
開店……2017.1.2
参照100突破 >>9 ……2017.1.20
参照200突破>>16……2017.2.19
参照300突破>>25……2017.3.24
【作者宣伝】
URL先はメイン小説になっています!
こちらもよろしくお願い致しますm(*_ _)m
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【自己紹介】
中1。
女子。
カキコ歴は2年半年ほど。
好物は肉。
〜コメントを頂いたら必ず返信+その方の小説にもお邪魔しますm(*_ _)m〜
- Re: 【短編集】この一杯を貴方と。【開店中】 ( No.26 )
- 日時: 2017/03/24 20:27
- 名前: カシスオレンジ (ID: n1ZeCGPc)
どうも、カシスオレンジです。
短編集もやっているんですね。今まで気付きませんでした......
まだ読み始めたばかりでありますが必ず読みますので。
これからの活躍と飛躍に期待しています。
これからも宜しくお願いします。
- Re: 【短編集】この一杯を貴方と。【開店中】 ( No.27 )
- 日時: 2017/03/24 22:32
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
~カシスオレンジさん~
こんばんは!
……閲覧&コメントありがとうございます(o´艸`)
最近すごくたくさんコメントを頂いていて嬉しい限りです(*´▽`*)
またカシスオレンジさんの作品にもお邪魔させて頂きますm(*_ _)m
この作品は結構不定期更新(だからと言って他の作品は定期的な更新なのか、と言われれば違いますが……)なので、なかなかトップに上がることは少ないです(((;°▽°))
嬉しいです!!
ありがとうございます(*´∀`*)
まだまだ駄文ですが、自分のペースで少しでもいい作品になったらいいなと思ってます!
頑張ります( ̄^ ̄ゞ
こちらこそよろしくお願いしますm(*_ _)m
お互い頑張りましょう!
byてるてる522
- Re: 【短編集】この一杯を貴方と。【開店中】 ( No.28 )
- 日時: 2017/03/26 22:26
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
■番外編1 「過去の記憶から。」
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──私はクラスの皆と同じじゃない。そう気づいたのは小学生の時。
本当はもっと早く気づいていたかもしれない。……けれどまだ感じていただけでそう強く感じたのは小学生の頃だ。
友達が家にきた。
まだお客さんがいない時だったから、「chestnut」のメニューをお父さんが作って私と友達の前に出してくれた。
その時だ。──その友達が言った。
「あきちゃんのママは?」
別に深い意味は無かったはずだ。まだ小学生、そりゃあ私にその子の気持ちは分からないが、単純に「ママはどこ?」という気持ちで聞いたのだと思う。
私もお父さんも黙ってしまった。
「……ママは、いないよ」
小さいながら私が口にした、その時の精一杯の言葉だった。
その子は「なんでママがいないの?」と聞いた。
「……ママは、おうちを出ていっちゃったの」
私は友達に泣きながらそう言った。
そうしたら、その友達も泣きながら「ごめんなさい」と言った。
小さいながらに感じた、他の子との違い。
──それを知った時にものすごく切なくなった。
**
- Re: 【短編集】この一杯を貴方と。【開店中】 ( No.29 )
- 日時: 2017/03/30 09:48
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
*
──ママが出ていった、というワンフレーズだけでたくさんの意味に捉えられるだろう。
その子がどんな風に捉えたのかは、その子自身に聞くしかないのだけれど、私は今こうして何年も経った中でも少なからずある後悔の一つだ。
これからどんどん年月が過ぎていく中でもこれだけは……直接聞かないと解決する術がない。
──その子は、小学校卒業と同時に遠く離れた進学校を受験して引っ越してしまった。
今はきっと、私のことなんて忘れてしまっているだろう。
「もしまた会えたなら、私は最初に何を問う?」
私は自分自身にそう言った。
自分の事なんて何一つ分かっていないんじゃないか、そんな風に最近は考えてしまう。
……と、ノートの上で走らせていたシャーペンを止めた。
まるで勉強に身が入らない。
明日が課題提出日だと言うのに、半分も終わっていないのだ──。
このまま続けていても、何も集中出来ないだろう。
パーカーを羽織り、下に降りると……お父さんが店の席に座ってコーヒーを飲んでいた。
「おぉ、まだ起きてたのか」
お父さんは私の姿を目にするなりそう言って立ち上がった。
「課題やってたんだけど、集中出来ないから……あったかい飲み物でも飲もうかなって」
「そうか。じゃあ、ちょっと待ってろ」
お父さんは、慣れた手つきでコーヒーを入れ始める。
部屋に漂うコーヒーの香りが何ともいい香りで、心を落ち着かせてくれる──。
「ありがとう」
明日も学校なんだから、あんまり夜ふかしするなよ……とお父さんは言い、またさっきの席へと戻った。
カフェオレを持って私は階段を上がった──。
**
ショート過ぎましたが、番外編は終了です。
……もしかしたら、この番外編が次の本編と繋がるかもしれませんが、この番外編を読まずに飛ばして頂いた方にも楽しんで頂けるようにしたいと思います。
- Re: 【短編集】この一杯を貴方と。【開店中】 ( No.30 )
- 日時: 2017/04/03 11:45
- 名前: てるてる522 ◆9dE6w2yW3o (ID: VNP3BWQA)
- 参照: http://From iPad@
#10 「邪魔」
店のドアが開く。
カウンターで圭介と話していた秋乃は慌てて姿勢を整え、服の皺などを直し始める──その様子を圭介は呆れながら見つめていた。
「ちょっと緩んでるぞ……」
「ごめんなさい」
あくまでも真面目な秋乃は、圭介の言葉に強く反発をしたりすることはない。
「いらっしゃいませ……あ」
1人の男性客は、初めての人ではなさそうだが「1人で来る」というのは初めてだ。
「こんにちは、八栗さん」
「ど、どうも。今日は緋音は一緒じゃないんですね」
その男性客は他でもない、若田飛鳥だった。
「まぁ。今日は緋音の都合で会えないんですが、ちょっと家にいるのが気まづくてブラブラしていたら、ここが目に入ったので」
しどろもどろに説明する飛鳥を特に気にかける素振りもせず、秋乃は頷いて……この前緋音と飛鳥が来た時と同じ窓際の席に通した。
「では、ご注文お決まりになりましたら呼んでください」
軽く会釈をして、飛鳥の元を離れた。
──それにしても、緋音などの常連客を通じてたくさんの人が「chestnut」に訪れてくれるのは嬉しいことだ。
一応、もう1人の常連客である降谷もそういったことをしてくれればいいのだが、今のところそんなことはしなさそうだ。
「すみません」
飛鳥が秋乃を呼んだ。
「えっと……このアイスコーヒーとモンブランを」
「分かりました」
圭介にそれを伝え、再びカウンター付近で立っていると目に入った飛鳥はあまりすぐれた表情を浮かべていない。
そればかりか、ため息ばかり吐いている。
秋乃はそっと近づいた──。
「どうかしたんですか?」
秋乃の言葉に、飛鳥は無理やり作ったような笑顔を向けて言った。
「やっぱり聞いた通りですね。緋音に八栗さんは困っている人を放っておけない人だ、聞いていたので」
「まぁ……話を聞くのが好きなので……。もしよければお聞かせください?」
秋乃に飛鳥は頷いた。
「俺は双子の弟がいて……と言っても、実のところ日を跨いで俺らは生まれたので、誕生日は1日違いです。簡単に言うと親は俺よりも弟に期待をしているんです。今日も家で、邪魔だとハッキリ言われてしまい思わず家を飛び出してしまって……」
重い話ですみません、と飛鳥は頭を下げたが秋乃は首を振った。
「緋音にもその話を?」
「……いや。こんな話して離れられたりしたらどうしようって」
そういう飛鳥の手は微かに震えていた。
「そんな心配は無用です」
秋乃の強い言葉に飛鳥は驚いた。
「思っている以上に緋音は、受け止めてくれると思います」
私が言うので、大丈夫。と秋乃は笑った。
「そうですかね……」
「してみたら、何か軽くなるものがありますよ」
秋乃の言葉に飛鳥も笑う──さっきの笑顔と違って無理やり感がない。
「アイスコーヒーとモンブランを食べたら、明日にでも話して見てください」
「ありがとうございます」
何度も頭を下げる飛鳥に、秋乃は……
「私は何もしていません」
と言った。
こんなに少しのことで、人を救うことが出来るかもしれない。
──それなら惜しまずに私はやる。
秋乃はきっとそう思っているはずだ……。
**