コメディ・ライト小説(新)

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キミの隣に。『コメント募集中(。>ω<)ノ』
日時: 2017/05/28 15:57
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

☆*・:・*☆

*17/05/07*
参照700突破感謝です!!




こんにちはこんばんは、ましゅです。初めましての方は初めまして!
開いていただき有り難うございます。


この小説はファンタジーな恋愛系です(
シリアスも入りますので、苦手な方はバックお願いいたします。



--☆*・:Episode:・*☆--

*登場人物*…>>2 >>17-21

*prologue*…>>1

*お客様*…>>39
コメント有り難うございました!




episode1.「for two months」
>>3-4>>8-9

episode2.「with a smile」
>>10-12

episode3.「Setting sun」
>>13-14>>22-23

episode4.「My wish」
>>24>>31-32

episode5.「white」
>>33-35

episode6.「remember」
>>36-38

episode7.「Starry sky」
>>40>>43>>45>>48

episode8.「emotion」
>>52-53

episode9.「Cultural festival」
>>54-57

episode10.「Music recital」
>>58

episode.11「Overlap」
>>60>>63-64>>67>>69

episode.12「Mystery」
>>70>>72-73

番外編「A wishful desire」
>>82>>85
※アニタについての話。本編に関係あるかもです。

episode.13「What I want」
>>77>>80-81>>86-87

episode14.「Prospective」
>>89-91

episode15.「Just looking」
>>92-93>>95-96

episode15.「surely」
>>97>>99-100>>102



~


一応ちょこっとプロフィールを…


ましゅと言います。絶賛金欠中(((誰得
……特に由来はないです。強いて言うなら、平仮名の名前を付けたかった←
年齢は中2です。2016年の7月頃からここにお世話になっております<(_ _)>
基本、運動は好きです。特にテニスとかバスケとか、球技系。
友達になってくれる方大歓迎です!!(。`・д・)/




「キミの隣に。」よかったら目を通してみてください(・・*)/

Page:1 2 3 4 5 6 7 8



Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.93 )
日時: 2017/05/06 23:06
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

~







「………」

私たちの間では沈黙が続いていた。周りの声がよく聞こえる。
気まずさを覚えるけれど、だからと言って話す気にもなれない……。

私がポスターの下書き、ゆかちゃんがポスターの色付け。
その作業を淡々と進めていく――。




ゆかちゃんは……派手な見た目からか、学年の誰もが知る存在。
それにさりげない優しさも有名で。同級生からも下級生からも先生からも、頼りにされる存在。

そんな彼女がもし青石くんのことを好きならば――私は絶対、勝てない。



この気まずさから解放されたい気持ちと、ゆかちゃんが青石くんを好きなのか――そんなもやもやした気持ちが混ざる。



「ねえ、ゆかちゃん」

気付いたら。

「ゆかちゃんってさ……青石くんのこと、好きだったりする?」


そんなことを、口走ってしまっていた……。



○*



「……え?」

案の定ゆかちゃんは面食らったような顔をしている。こうなることは予想できていたけれど、やっぱり聞かなかった方が良かったかな……という後悔が後から湧いてきた。

慌てて話をそらそうとすると、ゆかちゃんは意外なことに。



「……好き、かな」


少し頬を赤らめながら、目線はあさっての方向に向けていた。


「……う、そ……?」

自分で聞いておきながら何てことを言っているんだろう。
ほんとだよ、と悲しそうに微笑むゆかちゃんを見てそう思った。


「まぁ……別にさ、芽衣ちゃんの恋の邪魔をするつもりではないんだけどさぁ……」

寧ろ、とゆかちゃんは言葉を紡ぐ。


「芽衣ちゃんの恋を応援したい」


ゆかちゃんは真剣な目でそう言った。


「私さぁ、一度ね……友達の好きな人を好きになっちゃって、その子にとって本当に悪いことしちゃって……」

そして彼女は、聞いてくれる?と言って私が頷いたのを見ると、懐かしむ目で窓の外――この中学校から見える、ゆかちゃんが通っていた小学校を見ながら話し始めた。

その小学校で過ごしていた時の過去を。






――


由香里のお話。


Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.94 )
日時: 2017/05/07 10:21
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

これからテスト期間(塾と学校)に入るので、しばらく更新遅くなると思います(*- -)(*_ _)
由香里の話、途中なのにすみません(;´・ω・)


また、参照600突破有り難うございます!!(*ノωノ)

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.95 )
日時: 2017/05/14 21:44
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c
参照: ~由香里さいど~

~





小5の時の、思い出したくない思い出。


『え?斉藤のこと……好きになったの?』
『う、うん……あんまり大きな声で言わないでよ』
『ごめんごめん』

中学校では別になったが、七夏ななかというその時の友達が、斉藤さいとうという同クラスの男子を好きになったらしい。

『んで?告白、するの?』
『うーん……何というか……時が来たら?っていうかね……』


(何それ?面倒くさいなあ)

心底、私は七夏にそういう感情を抱いた。

面倒くさいったらありゃしない。遠回しにそういうこと言う輩が私は一番嫌いだ。ストレートに言ってしまえばいいのに、と口には出さないがいつも心の中で思ってしまう。


(それなら、私が斉藤にアピールして……七夏が対抗心を燃やして、告白する流れにすれば良いかもね)

私は、そんな作戦を考えていた。

後々、大失敗に見舞われるとも知らずに……。






○*



『斉藤!ちょっとこれ手伝ってよ』

七夏が居る前で、堂々とそんなことを言ってみた。

『ん?あー、分かった』
『はい、じゃ全部ね』
『はぁ!?それはないでしょ……』

チラリと七夏の方を見ると、明らかに嫉妬していた。

(その心のまま告白しちゃえばいいのに)

七夏の気持ちも知らずに、私はそんなことをのんきに思う。

『七夏、次音楽だよね?行こうよ』
『……ん……』

明らかに嫉妬心を抱いている七夏を心の中で応援するとともに、私の心の中には明らかに今までとは違う……恋の感情が芽生えていった。

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.96 )
日時: 2017/05/15 21:18
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c
参照: ~由香里さいど~

~






『斉藤!』


思えば私は……その感情に気付いたときから、斉藤の前では媚びていたかもしれない。だからそれが、七夏との友情を崩すきっかけになった。

『私の気持ちを知って……!?ひどいよ、由香里ちゃん!?』
『それなら早く告白すればよかったんじゃないの?私は七夏のこと思ってやってるつもりだったんだけ……』
『私のため!?ふざけないで!私は自分で頑張るって決めたの!!由香里ちゃんに言ったのは一番相談しやすいと思ったから言っただけなのに……!私の思いを踏みにじるようなことしないでよ!』


彼女は、『もういいよ、由香里ちゃん――光崎さんなんて、大嫌い』と私を突き放すように言って、それ以来一切話さなくなった。

私はそれで、ようやく自分がやってしまったことに罪悪感を覚えた。本当に……遅かった。七夏は小1からの友達だったから、そんな七夏に突き放されたのはショックだった。
もちろん自分のせいだとは分かっていたけれど――。



「それ以来は、自分が好きになった人を他の人が好きだったなら――応援しようと思ってね。それが……できなかった」

彼女は過去を話し終わってから、ふぅ、とため息をついた。

「ごめん、本当に。芽衣ちゃんの恋の邪魔はしないように、してたんだけど……頑張って、この気持ち抑えるよ」


切なげに微笑む彼女に胸が締め付けられた。

……ゆかちゃんは、悪くない。
過去の教訓を生かして、私にチャンスを与えようと。
私の恋の応援をしようとしてくれているのだ。


「ゆかちゃん。……いや、ライバル?って言うべきかな」

私は知らず知らずのうちに、そんなことを口走っていた。
案の定ゆかちゃんは呆気にとられたような顔をしている。

そんな彼女を見ながら、

「私だって、ゆかちゃんの恋を邪魔するつもりはないよ。寧ろ……そんな気遣いさせたままじゃ嫌だよ!……気持ちに蓋をするのって、私にはよく分からないけれど――辛いでしょ?」

私の問いかけに、ゆかちゃんは神妙な顔で押し黙った。

しばらくして、ゆかちゃんは小さく頷いた。

「……だからさ、そんな気遣いしたままじゃ……私も辛い。ゆかちゃんは気持ちに蓋をしなくて……いいんだよ」


中1の時から青石くんのことが好きだと言っている私の、そんな言葉に驚愕しているのか。

ゆかちゃんは「ライバル」と言ったときよりさらに驚いた顔をしていた。


「私も、気付いてあげられなくて本当ごめん……でも、これからは――勝負、だよ」


私は強気な表情でゆかちゃんに言う。

……ゆかちゃんは大切な友達。だからこそ、気遣いなく過ごしていたい。


「……ありがと……」

ゆかちゃんは照れくさそうに、それで居て嬉しそうに……そして、七夏さんに申し訳なさそうに。そんな表情を浮かべながら、そう言った。


ゆかちゃんが青石くんのことを好きならば、私はゆかちゃんに勝てない――そんな気持ちが、どこか晴れた気分だった。

友達だからこそ。勝てないと分かっている勝負にも、挑んでみたい。

心の中で強く思い、ポスターの下書きの続きを始めた。









――


そんなこんなで、由香里の話は終わりです。
1000字超えました。大変珍しい……w


テスト勉強したくないです笑

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.97 )
日時: 2017/05/20 09:47
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

episode15.「surely」







時は流れ――文化祭3週間前。
受験生とは思えないくらい皆勉強をせず文化祭の準備に没頭している。休み時間も特活の時間も。……やばいのでは。

机に頬杖をつき、彼らの様子を見る。微かな不安を抱きながら、休み時間を過ごす。


休み時間中も頑張っている男子を見ると、「本来の時空」のことを思い出した。そう言えば……あんな風に頑張っていたような気がする。
勉強のことをすっかり忘れたように、皆文化祭のことばかり考えていた。

3年生――最上級生。
去年は余り目立たなかった人も頑張っていることから、本当にやる気が感じられた。





特活の時間。

「黒崎、悪いけど職員室から色鉛筆持ってきて欲しいんだけど…」
「私持ってるからそれでも……?」
「準備良いなー。借りてもいい?」
「もちろん!」


私は笑顔で、青石くんに自分の色鉛筆を渡す。

……やっぱり、この話している時間が一番楽しい。


――楽しい、はず。きっと。


笑顔を保ちながら、どこか沈んでいく気分に皆も私も、気付かなかった。
……気付けなかった。






Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.98 )
日時: 2017/05/20 10:49
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

カレンダー…


日月火水木金土
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11121314151617
18192021222324
25…


9月25日~11月25日。
文化祭は土曜日という設定になります。


忘れそうなのでメモ用に笑

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.99 )
日時: 2017/05/21 08:43
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

~






何だかもやもやする気持ちを振り払い、私も残りのポスター作りに取りかかる。残り9枚、5分の1だ。
男子は店の看板作りがほとんど終わったみたいで、元々作られてある木で出来た店に看板を貼り付けていっていた。柄も何もない木で出来た店がどんどんと賑やかになっていく……。

私とゆかちゃんのポスター作りも捗り、2時間与えられた特活の時間にほぼ全部が終わりそうだった。

「木の模様隠れるくらいまで盛る?」
「模様は見えた方が良いんじゃ……」

どっちにしよー、と男子たちが騒いでいる。……もちろん、青石くんも。


文化祭が近くなっていくと。
思い出してしまう、交通事故――。

『青石くんが、交通事故で……』

そんな、担任の先生の声。日曜日だったから……電話がかかってきた。


『あの、世に……引き渡します……』

そう言ったアニタのか細い声――。




吹っ切れていない私は、きっと未熟なんだろう。
……心では分かっているのに、交通事故のことを考えてしまう。




――私は楽しむって決めたのに。

このとき沈む心は――自分でも実感できた。



開いた窓から入る爽やかな秋風が、今はとてつもなく寒く感じた。

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.100 )
日時: 2017/05/22 17:21
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

~







「……っ」

沈む心と比例するかのように涙が流れていく。
……どうしても、交通事故のことを思い出してしまう。近くにいる青石くんが、とんでもなく遠い存在に見えてしまう――。


青石くんに「ありがとう」と言えたときの吹っ切れた心はどこに行ってしまったのだろうか。
目尻に浮かぶ涙は流れるばかり。




「……芽衣ちゃん?芽衣ちゃん!?」
「――え?」

その時、近くにいたゆかちゃんの声でようやく我に返る。

下書きがそろそろ終わりそうなポスターに涙が落ちそうになっていたけれど、ギリギリで涙は止まった。

「どうしたの?……目、赤いよ」
「……いや、なんでもない……」

自分でも分かる。涙声、だと。


どうしてこういうとき、嘘をついてしまうのだろう。
……本当は何でもない、そんなわけないのに。


すると急に。

「何泣いてるのよ、芽衣ちゃん」


ゆかちゃんが私の肩をぽん、と叩いた。赤くなった目と、涙ぐんだ声で気付いたみたいだ。


「……青石関連、でしょ?何となく分かるけど…。というか、まだ半年もあるんだしさ、そこまで気に病む必要…ないんじゃない?」




半年。私は、その言葉を聞いた瞬間背筋に嫌なものが走った感覚になった。

……半年も居られたら、私もこんなに気に病んでいない。

……半年も居られたら、涙なんて流さない。


「……実はね、私。青石に……告白したんだよ」

「……え?」


突然のゆかちゃんからのカミングアウトに私は素っ頓狂な声が出てしまった。
……告白した?

「ほん、と……?」
「あ、心配しないで!見事にふられたから!!」


笑いでごまかそうとしているゆかちゃんだったけれど、その笑みは引きつっているのが分かった。



『俺……好きな人、いるから』


「とか言ってたよ?……何か、告白した私がバカみたいだよ」

切なさを隠しきれずに言う彼女の顔に、私は胸が締め付けられていく。



「でもね。芽衣ちゃん……青石は、きっと―――」

ゆかちゃんは、何か言いかけて視線を下に落とした。


「――やっぱ、何でもない!……気付いて、あげてよ」


「…え―――気付…く?」



ゆかちゃんの意味深な発言に、私はただただ首を傾けることしかできなかった。









――


芽衣の鈍感!気付いてください!!

……書いていてそう思いました。



今週末はテストです(^_^;)

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.101 )
日時: 2017/05/24 16:12
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

理科があああ!!と心の中で叫んでいます笑
明日からテスト……450取れる気がしません(・・;)


まあ、とにかく頑張ります!
日曜日からいつも通り更新できると思うので、しばらくお待ちください……。

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.102 )
日時: 2017/05/27 09:49
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

~





青石くんの好きな人って……誰なんだろう?
ゆかちゃんじゃないのなら……


八谷さん、なのかな。


八谷さんと一番仲良さそうに見えるのは、きっと私の気のせいではないんだろう。幼馴染の関係は、どうやっても崩すことができない。
少し前、私よりもっと仲の良い姿を見せられたから――。



「なあ、黒崎」

誰かに苗字を呼ばれる。
聞き覚えのある、低めの声――…


「青石、くん……?」
「何ボーっとしてんだよー?下書き、まだ終わってないんだろ?」
「え…あ、うん……」

いつの間にか、私の隣から姿を消したゆかちゃんに少し疑問を抱きながら、たどたどしく返事する。
多分、変に思われてるんだろうな――。


「……最近さ、何か悩んでんの?」


突然降りかけられたそんな言葉に、私はえ?と間抜けた声が出てしまった。
その言葉に青石くんはふっと笑ったような気がしたけれど、「悩み」を真剣に考える私の耳には届かない。

悩み……


(青石くんのことだっては、言えないよね)

……そう。悩みなんて、多分あるとしたら青石くんのことだけ。
青石くんが亡くなって、トリップして、一緒に話して。

もう、あと……3週間しか、ないんだよ?


「……」

青石くんは何か言いかけたけれど、私が言葉をまとめるまで待ってくれているようだった。

……そんな期待されても、何も言えないよ。


「別に、悩みなんて…ないよ…?」

これ以上、人に心配を掛けたくない――そう心では思っていても、やっぱり震え声になる。
それでも、精一杯の笑顔で応じたつもりだ。


「………黒崎ってさ、中1の頃からそうだよな」
「――え?」

突然、中1の話題を切り出されて、また間抜けな声が出た。

「そうやってさ、何か言いたいってことは分かるのに何言いたいのか分からないの。表情で悟れないって言うか、……人を、頼ってくれないって言うか?黒崎が仲良い森川とか、水山とか、光崎とか。あいつらにも頼らないで自分で何とかしようとするだろ?」



……正直、青石くんはそう、私のことを見ていたのかと唖然だった。
表情で悟れない。人を頼ってくれない……。

確かに、私は人に心配を掛けたくないと心の中で押しとどめることが何回もあった。人に頼らずに自分で何とかしよう、という気持ちは常にあったと思う。


――そうやって、改めて言われると。


胸の奥に、針のようなものが何本も刺さった、そんな気持ちになる。



「……」

何も言わない――何も言えない私に、青石くんは少しだけ考え込み――




「俺は、頼ってくれた方が……嬉しいから」


歯切れは悪かったけれど、青石くんはゆっくりとそんな言葉を紡いでいた。


そして、私の頭に軽く手を乗せ――作業へと戻っていった。







頼ってくれた方が、嬉しい。

そんな言葉を、かけてくれる人がいるなんて。



青石くんは……どうして私にそんな言葉を掛けるんだろう?
…私みたいな目立たない存在を、どうしてそんなに気に掛けるの?



疑問は浮かんでくるけれど、

私は少し――すっきりとした気持ちだった。





――今日は11月6日。あと、19日間。……




Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.103 )
日時: 2017/05/27 10:51
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

残り10話くらいになりました。
……最終話の舞台は、学校の屋上にしようかと考えています。(ネタバレではないですよ!多分!

Re: キミの隣に。『コメント募集中!!』 ( No.104 )
日時: 2017/05/28 09:51
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

episode16.







「ねぇ、―――くん……本当に、居なくなるの……?」



星降る夜空のもと、私は誰かにそう問いかけている。


「そうみたい、だな」


誰かは、私の問いに肯定している。

その瞬間、涙が――溢れた。



○**○**○**○



チリリリ、と目覚まし音が私の部屋に鳴り響く。
目を開けると、星空なんてない。私の部屋。

「夢……?」

何だか、リアルな夢を見ていたのか。はたまた寝ぼけていただけなのか。
少しだけ不安な気持ちを募らせながら、朝ご飯を食べて……



「行ってきます」

静かにドアを開け、少し進んだ後、ドアが閉まる音を背中で聞いていた。







しばらく歩くと。

「おはよ!芽衣ちゃん」

途中で咲恵ちゃんに出会い、2人で登校した。


『人を頼ってくれないって言うか……』

昨日の、青石くんの言葉を思い出す。
もしかしたら、咲恵ちゃんも同じことを思っているのだろうか。


秋風が私の髪を撫でる。
一呼吸置いて。



「咲恵ちゃんってさ、私のこと……分かりにくい、とか思ってる?」


多分、答えにくいだろう。
私がゆかちゃんに「青石くんのこと好きなの?」と聞いたときと同じような顔を咲恵ちゃんもしていた。

「……ん……」

目線をそらしながら、咲恵ちゃんは真剣に考えてくれた。


「本当のことを言うと、確かに分かりにくい……かも」

かも、と付けている辺り気遣いかなと思ってしまう。
はっきり言ってくれても良いのに、と苦笑がこぼれた。


「芽衣ちゃんって、割と一人で何でもしようってする感じだよね?私正直、芽衣ちゃんに頼られたことなんて一度もない気がする」

青石くんと、主旨は似ている。

やっぱり、皆そう思っているのか――。


「私はでも、そんな芽衣ちゃんと友達になれて良かったと思うよ?だからさ、志望校同じなのもすごく嬉しいんだよ」



中1の時、暗かった私は。

周りに合わせていた私は。


多分、誰かから――友達になれてよかった、なんて言葉……言われると思っていなかったはず。



「……ありがと。昨日……ある人に、私のこと分かりにくいって言われてさ。正直に言ってくれてよかった」

そうなんだ、と。咲恵ちゃんは深追いはしなかった。
それが心地よかった。


この前寒く感じた秋風は、すごく爽やかに感じられた。

Re: キミの隣に。『コメント募集中(。>ω<)ノ』 ( No.105 )
日時: 2017/06/03 15:41
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

この小説が終わったら…また!?と思うかもしれませんが、新作作ろうと考えています。
(いつも何も考えずに作ってしまうので、結構考えながら……)


Re: キミの隣に。『コメント募集中(。>ω<)ノ』 ( No.106 )
日時: 2017/06/11 19:19
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

~






本音を言って貰えると、こんなにすっきりするんだなぁ――清々しい気分で、そんなことを思っていた。よく分からないけれど、どこか晴れやかな気分だったのだ。

今日は週明け、12日――あと13日間だけ。


この2ヶ月を無駄にしない――ずっと前に思えるけれど、それほど前じゃない……いつかに思ったこと。

いつでも初心に返るのは大切だ。
……正直楽しめるかどうかなんて、自分にも分からないけれど。


心の中に押し込むのは、いつか迷惑になる。



「楽しみたいっ…!」

誰にも聞こえないような呟きを、教室で静かにこぼした。






文化祭15日前からは、細かい準備に取りかかる。毎年、絶対15日前から始まる。
出店の場所取り、ポスター貼り。放課後には学校外へポスターを貼りに行ったり、配りに行ったりする。
3年生――3回目である私たちは手際よく準備を進めていった。また、1年生の手伝いなども行う。

私とゆかちゃんは、作ったポスターをあちこちに貼っていった。男子たちは出店の場所取り、作った店を建てて補強している。


Re: キミの隣に。『コメント募集中(。>ω<)ノ』 ( No.107 )
日時: 2017/06/11 19:09
名前: ましゅ ◆um86M6N5/c

~


そんな光景を見ると、いよいよ文化祭が迫ってきたんだなぁ――そんな実感が湧く。毎年のことながら、文化祭は本当に楽しみだ。

「芽衣、何か嬉しそうだね」
「……だって、文化祭もうすぐだよ?1年に一回なんだから、楽しみ」

麻奈は私にそう言うけれど、麻奈だって相当嬉しそうだ。

「私もすっごい楽しみ!今年でこのメンバーは最後だしね~」
「私も今回は結構楽しみかな」


最近は、私と麻奈、咲恵ちゃん、ゆかちゃん。この4人で話すことが多くなった。麻奈は私と話すとき以外はあまり口数が多い、元気なタイプではないけれど、時が進むにつれて誰とでも話せるようになっている。

呼び方も名前になっているし。

見ている方も楽しくなるくらいだ。

「そうだ、この4人で文化祭回ろうよ~」

咲恵ちゃんが提案する。……でも私は、すぐに頷けなかった。
――どこかで、青石くんと回りたい……そんな気持ちが渦巻いているのだろう。


「……芽衣ちゃん」

突然、ゆかちゃんに呼ばれる。ゆかちゃんはちょっとごめんね、と言って麻奈と咲恵ちゃんから遠ざかった。
そして、私に「こっち来て」と手で合図を送っている。

私は疑問を隠せないままゆかちゃんの方へ行くと、


「本当は、青石と回りたいんでしょ?」

見事に図星をつかれ、私は黙り込む。
……そうだけど。合ってるんだけど……でも。

「うん……まぁね、でも多分無理」
「何でよ…?」

ゆかちゃんは突然、力なく私に問いかけた。

「……え?」
「――芽衣ちゃんって本当、鈍感だよね……。私が告白して振られた時点で気付かないの?」
「どういうこと……?鈍感?」

私の問いかけを完全無視してゆかちゃんは、じゃあ、と。



「青石誘ってみなよ?絶対、了承してくれるから」


どこか寂しげに、ゆかちゃんは言う。

……何で。


「何で……ゆかちゃんは青石くんのことが……」
「言ったでしょ?私、芽衣ちゃんの恋を応援するって!だから、誘ってみなよ。正直、了承してくれる気しかしない」


どうしてそんなに、自信満々なのかは分からない。

けれど。


「……ゆかちゃん、ありがとう……」

自分の気持ちを押し殺してまで私を応援してくれるゆかちゃんに、素直に甘えることしか私は出来なかった。



――私の頬に一筋、冷たいものが流れた。


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