コメディ・ライト小説(新)

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ひとひらり *短編集*
日時: 2020/03/02 23:54
名前: ひなた ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

はじめまして^^
クリックありがとうございます。
「ひなた」と申します。

数年ぶりにかきこに来ました(以前は違う名前でしたが)。
課題が山積みになって現実逃避したくなったときに来ると思います。今がまさにそうです笑
たぶん短編がメインになると思いますが、よかったらつきあってやってください^^



*もくじ*

>>1 千年の樹
>>7 水色のワンピース
>>12 あたしの第二の物語
>>15 ぼくは



*お客様*

ぷーたんさま
モズさま
てるてる522さま
四季さま

コメント本当にありがとうございます(*^^*)

Re: ひとひらり *短編集* ( No.11 )
日時: 2017/08/14 12:55
名前: 四季 ◆7ago4vfbe2 (ID: SqYHSRj5)

こんにちは。初めまして、四季といいます。
お話、読ませていただきました!

「千年の樹」は、ややひらがな多めの表記が独特の雰囲気を醸し出していて、短くても自然と引き込まれる作品でした。
「水色のワンピース」は、二人の会話が初々しいといいますか、愛らしくて、つい微笑んでしまいそうな作品でした。
どちらも素敵な作品だなと思います。タイトルもそれぞれ簡潔にまとめられていていいなと感じました。

またひなたさんの短編読んでみたいです。
これからも応援しています!

あたしの第二の物語 ( No.12 )
日時: 2017/08/14 15:26
名前: ひなた ◆NsLg9LxcnY (ID: TaIXzkpU)

あたしの第二の物語


 ひゅうひゅうと風を切る音。体をかすめる茂った青葉。湿った土のにおい。
 身を低くして、最大限の速さで木々の合間を駆ける。本来なら歩くだけでも困難な木の根の這った足元も、なんてことはない。逆にそのでっぱりをかてにして、勢いをつけるだけだ。
前方に見えるのは、長年旅を共にしてきた友、そして仕事上のパートナー。その頼もしい背中との距離を絶妙に保ちつつ、さらにスピードを上げる。ごぅっと耳元で風がうなる声がした。
「いたぞ!」
 突然野太い声が響き、はっとして後方に意識をやる。もちろん足は止めない。コートの裏に隠し持った武器を掴み、友の出方も伺おうと正面に意識をやって、
 キラリと視界の隅で何かが光った。右手、遠方。そちらに目をやると、刺客の手から矢が放たれた瞬間だった。その向かう先は、正面の――
「レイ…!!」


「――っ」
 くっと目を見開いて、あたしは食い入るように次の行に目をやった。本を持つ手に力が入る。
 やがて切りのいいところまで読み終えると、あたしはしおりをはさみ、右手に本を持ったままベッドに仰向けに倒れこんだ。
 あぁ、なんて幻想的。
 森の中を駆けたことなんて、一度もない。まして刺客に追われているだなんて。それを共に支えあいながら、一緒に生きていけるパートナーがいるだなんて。なんて熱い物語なんだろう。こんな熱い関係のパートナーは私にはいないし、これからも出会える気はしない。でも、
 本を持つ手はこんなに熱くて、こんなに胸は満たされている。
「はあぁ~」
 天井に向かって思いっきり息を吐きだした。
 あぁ、しあわせ。

「はるかー、ごはんよー」

 リビングから聞こえるママの声。“レイたち”は、薪を焚いて、串に刺した川魚を表面から脂がにじみ出るまでじゅうじゅうと焼いて、まさに自然の御馳走を食べていたのに。
 まぁ、でも。
「“こっち”も悪くないか」
 身軽に体を起こし、あたしはリビングへと駆けだした。

Re: ひとひらり *短編集* ( No.13 )
日時: 2017/08/14 23:35
名前: ひなた ◆NsLg9LxcnY (ID: TaIXzkpU)

お返事が後先になってしまいました、すみません><

>>てるてる522さん

コメントありがとうございます。
コメントいただけるのとってもとっても嬉しいです!

心に残ったと言っていただけてほっとしました^^
私の場合、1つ目に書いた感じのお話?は雰囲気的にやりやすいんですけど、2つ目のようなわりと日常的なものになるとさらっと読んでさらっと終えてしまう感じになってしまうので、そこが苦手ですねー難しいです^^;
てるてる522さんの小説読みながら勉強しよう…

あらためて、コメントありがとうございました。
ぜひまたいらしてください^^!
私もまたてるてる522さんの小説読みに行きます^^


>>四季さん

コメントありがとうございます!
コメントが2人続くとか久しぶりすぎる嬉しすぎる(;_;)

とても丁寧なコメントを書いてくださる方だなぁと嬉しく思いながら四季さんの小説を拝見して、納得しました。文章力がすごい…!!
見習いたいです。

それと書いてくださった感想を読んで、私がぼんやりと「こんなお話を書きたいなぁ」と思って書いていたことが伝わっていてほっとしました^^

これからもぼちぼち更新すると思うのでまた来て下さると嬉しいです^^
四季さんの小説もまた読みに行きます!
ではでは

Re: ひとひらり *短編集* ( No.14 )
日時: 2018/11/12 00:17
名前: ひなた ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1171

あげまーす

小説書きたい欲求が強すぎて本業に身が入りませぬ(*'▽')
短編なら書くのもありかなー

ぼくは ( No.15 )
日時: 2020/03/02 23:52
名前: ひなた ◆NsLg9LxcnY (ID: E616B4Au)

ぼくは



 ぼくは、無数にいのちを吹き込まれる。

 ぼくは、たくさんいる。青いぼくもいれば、赤いぼくもいる。まあるいぼくもいれば、耳がはえてるぼくもいる。
 ぼくはたくさんいて、たいていみんないっしょにぷかぷか浮いている。

 ときどきぼくは、愛される。満面の笑みがぼくを見て、甲高い声がぼくをつらぬく。
 ああ、そんなに揺らしたら。
 いのちが少しずつ溶けていく。でもぼくは、とてもしあわせ。

 ときどきぼくは、自由になる。いちめんの青にほうりだされることもあれば、まばゆいだいだいにたたずむこともある。うすむらさきのつめたい空気になげだされることも、まあ、たまにある。けど、あんまりない。

 自由になったぼくは、思いをはせる。
 いまごろぼくは、愛されているかな。
 ぼくも、ぼくも、ぼくも、みいんないっしょに、愛されたらいいのに。

 ぼくには、天敵がいる。からすと、あと、かぜ。
 自由なぼくは、だけど自由ではないから、かぜに吹かれでもしたらさあ大変。ぼくのいのちを、ぼくが守れたらいいのにね。

 ああ、あと、もうひとつ。
 ぼくの天敵は、ぼくを愛する存在だ。
 あの可愛い笑顔はどこへやら。
 そんなにぶつけたら、ぼくは痛いよ。ぽいっと手を離されたら、ぼくだってさみしいよ。


 ぼくは、無数にいのちを吹き込まれる。
 ときどきぼくは、愛される。
 いのちがなくなるそのときまで、愛されることを夢みてる。


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