コメディ・ライト小説(新)

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恋の病〜体心痛〜
日時: 2017/11/12 15:44
名前: 夜桜

「異性の誰かを好きになるってことは恋という名の病気なんだよ」

どこかで聞いたことあるようなセリフ。

じゃあこの世界には恋の病にかかった人が何人もいるんでしょ?

私はそんな人達とは違うと思う。

普通痛むのは心だけ。

心以外にも痛むところがあるとしたら…?






恋なんてしなければ良かったと、私を思い込ませる…



**************************************


ラスト、感動の結末にきっとあなたも涙する。

「恋の病〜体心痛〜」

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Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.2 )
日時: 2017/11/12 16:25
名前: 夜桜




「…お…な…い…!!」

「…お…なさい…!!」

「…おきなさい…!!」


「…ふぁ…!?」

どうやら母親の声だったようだ。深い眠りに入っていたせいか全く気付かなかった。

「もう10分はなみちゃんのこと呼び続けたわよ。毎日毎日良く寝るのね。呆れちゃうわ。」

10分なんて…絶対話を盛っただろ、なんて思いながらも重たい体をゆっくりとおこす。

「ごめんなさい、すぐ準備する。」






それからパパッと用意を済ませてフレンチトーストを2口ほどかじり、紅茶を1口飲んでカバンを持った。

「行ってきます。」

「いってらっしゃい。気を付けるのよ。」



ドアを開けた瞬間日差しが眩しくて思わず目をつぶってしまった。どうやら今日はとても天気がいいようだ。
「昨日は雨だったのに…」
昨日の雨で溜まった水溜りをジャンプでかわして家を出る。





私の名前は 笠神 波姫。高校2年生。自分で言うのもなんだけど普通よりは顔はいい方だと思う。髪は長めで少し茶色い。目も、色素が薄く少し茶色い。肌は生まれつき白い。こんな外見からよくハーフに間違われる。

「あの、もしかして笠神さん?」

そう声をかけてきたのは学校1の美少女で有名な桜ノ宮 優杏ちゃんだった。

私は驚いたが、すぐにコクっと頷いた。

「今日は遅いんだね、いつもはクラスで1番はやくきてるのに。」

「少し、寝坊しちゃって。」

私はあははと、おどけてみせた。

「そうなんだ、珍しいね。笠神さんでも寝坊とかするんだ?」

私はコクっと頷き微笑んだ。
すると、

「おーい!!ゆず!」

私はその声にビクッとわかりやすく反応し、恐る恐る後ろを向いた。

そこには、

「なんで置いてったんだよー」
「だってかいくんが遅いからでしょ?」
「悪かったよー許してくれって」
「しょーがないなぁ」

私が10年も片思いし続けている成塚 海という桜ノ宮さんの彼氏の姿があった。

桜ノ宮さんと海が一緒にいる所を見せられているようで私はとても嫌な気分にさせられた。

「あ、なみき。ゆずと一緒に行ってたのか?悪かったな、邪魔して。」
「なに言ってんの!ゆずはかいくんと一緒に行きたかったんだよ!」

私と一緒に行くのなんかどうでもいいって感じの言い方に酷く怒りを覚えた。


「ごめんなさい、私、先に行くね。遅刻しちゃったら嫌だし…」

そう言って学校まで走った。










幼馴染みの海とは私が1番仲が良かった。そして、いつも笑顔で優しい海のことがずーっと大好きだった。
なのに高校1年生の時、私の海は突然の転校生に奪われた。そう、桜ノ宮 優杏ちゃんに。あの子は凄く可愛い。私の倍に可愛い。だからしょうがないと思っていた、けど…桜ノ宮さんが海といる時、桜ノ宮さんは私に嫌味のように聞こえる一言を毎回言ってくる。だから私は今でも海の彼女が桜ノ宮さんってことを認めたくなかった。

私は、ずっと好きなのに。

突然現れたあの子に…。


そう思うといつでも涙が溢れて来る。


私じゃ、だめだったんだよね。

Re: 一葉千羽 ( No.3 )
日時: 2017/11/12 16:31
名前: 夜桜

応援有難う御座います。
とても嬉しいです。
頑張っていこうと思います(*・ω・)*_ _)


Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.4 )
日時: 2017/11/12 16:53
名前: 夜桜




いつものように授業を受ける。
窓から差し込んでくる光が暖かくて眠くなる。
はぁ、なんていうか…平和だな。

そんな馬鹿みたいなことを思っていると突然、ポタポタと音が聞こえ始めた。皆は気付いてない様子だが…とても近くでポタポタと音が…

「…っ!」

その音は私の腕からたれている血の音だった。

いそいでティッシュで出血をとめる。

怪我した覚えはないのに…

出血がとまらないので私は手を上げる。

「すみません、教科書で腕を切ってしまったので保健室へ行ってきます。」

出血の理由が分からないので嘘をつく。

「あら、大丈夫?早くいってっしゃい!」

私は教室の戸を開け、急いで保健室へ向かう。







「ちょっと分からないわね…」

血がとまってから、血が出ていた部分を先生に見てもらったが先生にも原因は分からないようだ。

「そうですか、すみません。有難う御座いました。」

「いいえ、また出血したらいらっしゃいね。」

「はい。」



廊下に、私が歩く音だけが響く。
ん…いや、他の誰かの足音も聞こえる。



パッと前を見ると…

「あっ、なみき!」

海だった。

「こんなところで、どうしたの…?」

「いやぁ、授業退屈だから適当に保健室行こうと思って。」

海はひひひ、と私に笑って見せた。

「駄目じゃん、ちゃんと授業受けないと…」

「そういうなみきは何してんの?」

海はぴしっと私を指さして言った。

「いや、なんでも、ない…」

私は海に心配させてはいけないと思い、腕をサッと隠した。

「なんだよー!お前はサボりか?」

「違うからっ、ほら教室もどろ。」

「ったくー、しょーがねーな戻るか。」

海とこんなに話せたのは久しぶりな、気がする…
ドキドキドキドキ、鼓動が高鳴る。
背、おっきくなったなぁ…。














私達が教室に戻る頃には授業が終わっていた。
すると教室の戸が突然開く。

「かいくんっ!なんで教室にいなかったの…って笠神さん?なんでかいと一緒に…」

「ちょ、違うって。なみきは俺のただの幼馴染みって前言ったろ?」

「…うん…」



ただの幼馴染みってなに?私のことどうも思ってなかったって訳?何年も一緒にいるのに?そんなに桜ノ宮さんのことが好きなの?
頭の中はたくさんのはてなと怒りでいっぱいだ。




「…うっ…」
すると突然腕にすごい痛みがはしった。
腕をまくると
「…なにこれ…」

有り得ないくらい腕が青くなっていた。
しかも前、血が出た所だ。



どうして…?

Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.5 )
日時: 2017/11/14 19:17
名前: 夜桜




「…ぐ…」

駄目だ…この痛み耐えられそうにない…
でも、海にバレて心配させるのは嫌だ…

「どうした?変な顔して…」

き、気付かれた…

「笠神さん?」

桜ノ宮さんもまん丸なオメメで私を見てる。
やばい、これもしかして大ピンチ…

「…ちょっと。」

私の腕の青くなった部分を誰かが優しく手を掴んだ。それも隠してくれるように。

「…っな…」

動揺して手が動かなかった。あまりにも私の腕を優しく包むから…。
海も桜ノ宮さんも見てる。一体あなたはだれ…?

「…ふう。ここまで来れば大丈夫かな…」

そう言いながら長めの髪を耳にかける彼は少し息があがっていた。

「あ、あの…いきなりなんなんですか…」

耐えきれず聞いてしまった。

「痛く、なくなった?」

彼はゆっくりと顔をあげながらいった。

「なんのことですか…?」

この人は何を言っているんだ。なんで…と言わんばかりの顔をしながら言った。

「だ か ら…その腕。」

そういえば…痛みがない?でもなんで腕のこと…

「どうして…腕のこと…」

少し震えている。カタカタ、カタカタと。

「青いの見て、ビックリしたんだ。それ、病気だからさ。」

「なんのですか…」







「恋、だよ。」

Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.6 )
日時: 2017/11/14 19:49
名前: 夜桜




「ふざけてるんですか!!」

私をからかっているの?この人は。怒りがこみ上げる。

「ふざけてなんかないよ。事実だよ、これは。」

彼のハーフっぽい、美しい瞳は私にまっすぐ向いていた。ふざけては…なさそうだ。

「どういう、…意味ですか?」

「君は、体に出る“恋の病”にかかったんだよ。」


「…体に出る…?」

よく分からない。いきなりそんなこと言われたって。

「君が恋している相手への気持ちが強くなるほど、痛みは増す。そして…」

「そして…?」

「君のように片思いが長いと…近いうちに…寿命がくることになる…それが体に出る“恋の病”だ。」

私はその場に倒れ込む。
そして一点を見つめる。
すると、一気に疑問が浮かんできた。

「何故私の腕を見て恋の病だと分かったんですか!何故体に出る“恋の病”のことを知っているんですか!何故私が長く片思いしてることを知っているんですか!何故、痛みがなくなる方法を知っているんですか…なぜ…あなたは私を助けたんですか…あなたは何者なんですか…私は死ぬんですか…?」

私はその場で泣き崩れた。たくさんの疑問が頭に巡る。

「ちょっ、…そんな一気に言われても全部答えられないよ…ただ、1つ言わせて。君が死ななくても済む方法が1つだけ、ある。」


「…なんですか?」


「…恋を叶えること。」

彼は私の耳元で“協力するよ”と呟いた。なんで私にそんなに優しくしてくれるの?

「助けてくれるんですか?なんで…、全く関係ない私のことを…」

「なんでもいいじゃん、助けたいだけだよ。俺は何も答えない。君を救えるだけ、ただそれだけが俺の望み。」

「何故私を助けたいんですか?」


「………」

彼は黙りこんだ。瞳が泳いでいる。

「俺は何も言わないって言ったじゃん?恋の病から救ってあげたいと思うのは普通だよね…?」

「だから何故恋の病だとわかったんですか…」

彼は私の唇に人差し指を当てて言った。

「俺、大原 雷樹。雷樹って呼んで?」

彼は立ち上がって言う。

「ちょっ、ちょっと…あの!」

彼はくるっと振り向いて言った。

「あーと…敬語、やめてね。」

彼は優しく微笑んで去っていった。

「大原…雷樹。」

謎めいた人だったがなんだか安心した。
私を救ってくれる、それだけでなんだか…
本当に…安心したんだ。







彼の気持ちなど全く考えずに私はただただ、溢れる嬉し涙と悲し涙を拭っていた。


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