コメディ・ライト小説(新)

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恋の病〜体心痛〜
日時: 2018/07/30 19:33
名前: 夜桜
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12060

「異性の誰かを好きになるってことは恋という名の病気なんだよ」

どこかで聞いたことあるようなセリフ。

じゃあこの世界には恋の病にかかった人が何人もいるんでしょ?

私はそんな人達とは違うと思う。

普通痛むのは心だけ。

心以外にも痛むところがあるとしたら…?






恋なんてしなければ良かったと、私を思い込ませる…



**************************************


ラスト、感動の結末にきっとあなたも涙する。

「恋の病〜体心痛〜」

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Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.10 )
日時: 2018/07/30 19:30
名前: 夜桜
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12060

ぽつ……ぽつ……ぽつ……ざぁぁぁぁぁ……………………

「えっ」

どうやら雨が降ってきたようだ。
焦りに焦って見つけたのが大きな木だった。

私はそこに走った。

「ふぅ」

私は濡れた髪をタオルで拭き、しゃがみこんだ。
少し様子を見ることにした。

下校中にいきなり雨が降るなんて思ってもいなかったので困った。折りたたみ傘も持っていない。

「はぁはぁはぁ…………ふぅ」

誰かが走って木の下に入ってきたようだ。
どうも気まづい。
一体誰だ、と思い太い幹からひょっこり顔を出すと、

「あれ、なみき?お前も雨宿りか?」

海だ。いつもは桜ノ宮さんと帰っているので私はとても不思議に思った。

「うん。桜ノ宮さんは?どうしたの?」

「今日日直の仕事で遅くなるから早く帰っててって言われた。」

「そう、なんだ。」

雨の音だけが響き渡る。こうもなると何を話していいのか分からない。緊張する。

「お前、折りたたみ傘とか、持ってねえ?」

海は私を覗き込みながら言った。

「いや持ってないよ。持ってたら雨宿りなんかしてない。」

私は笑いながら返した。

「だよな。ってお前そのバッグに刺さってんの何?傘じゃねえの?」

え、と思って後ろのバッグを見ると

「あ………………!///」

折りたたみ傘でもない、普通の傘だった。
そういえばお母さんに無理矢理持たされたようなそうじゃなかったような………………

「あるじゃねぇかよ笑 いれてけ。」

「え?」

「だから、いれてけ。」

そ、そ、それって相合傘になりますけどいいですか。え、いいんですか。。
とか思いながらも傘を開いて海を入れてあげた。

「さんきゅ。」

私はこくりと頷くと歩き出した。

「なぁ、そういえば前大原のこと勘違いしてほんとごめんな。お前あいつにつきまとわれてんの?」

いきなり話しかけてきたので傘を少し揺らしてしまった。だが何もなかったかのように傘を戻した。

「いや、もういいって。付きまとわれてるって言ったらあれだけどそんな感じ。」

少し笑いながら返した。

「あいつのこと、好きとかじゃないよな?」

一瞬時間がとまっとような気がした。さっきまで普通に聞こえていた雨の音さえも聞こえないくらい。
なんでそんなこと聞くのだろうか。

「え?」

彼は少し困ったような顔をしているように見えた。
海が何を考えているのか全く分からない。

私は遅れて言葉を返した。

「別に、そんなんじゃないよ。最近仲良くなった、友達。」

「そっか。あ、もう家着いてたわ。ここまでありがと。じゃ、また明日。」

彼は手を振って傘から離れようとする。

「待って海っ!!!!」

気が付いたら呼び止めていた。なんでそんなこと聞いたのか、それを聞いてどう思ったのか。聞きたい。あなたは私のことどう思ってるのか、聞きたい。

「なに?」

でも言葉に出せなかった。
海には桜ノ宮さんがいる。
余計なこと、聞かない方が絶対にいい。

「ごめん、なんでもない。また明日ね。ばいばい。」

無理に笑って返した。

「お、おう。じゃあな。」





複雑だ。

私の恋は叶うはずがないのにこれからどうこの恋の病を直せばいいのだろうか。私にはまだ知る術がなかった。

Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.11 )
日時: 2018/08/13 23:49
名前: 夜桜
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

ゴンゴンゴンッ ゴンゴンゴンッ

「かぁーさぁーかぁーみぃー
なぁーみぃーきーちゃーんー
はーいーまぁーすーかぁー?」

ざわざわざわ

クラスがざわめく。

誰かがこんな大声で私を呼んでいる。
こんなことするのあいつしか……

「あ!いた!なみきちゃーん!」

予想通り、雷樹だった。
もう何なの?わざわざこんなに目立つ呼び方しなくたっていいじゃない。。

「雷樹。今度は何なの……ってえ!?」

雷樹はいきなり私の腕を掴みどこかへ向かう。
いきなり呼び出しといて今度は何?

「ん、ここでストップ。」

雷樹は少し真剣な顔をしてこちらを向いた。

「な、なに。いきなりどうしたの。」

雷樹は私に目線を合わせて言った。

「昨日、叶ったの?なみきちゃんの恋。」

「は、はあぁぁぁ?!」








「なんだなーんだそうなの?残念残念。」

彼は少し馬鹿にしたように笑ってみせる。

どうやら昨日帰宅途中に雨宿りしていた私達を見たらしく、勝手に勘違いされていたらしい。
なので仕方なく昨日あったこと全てを話した。

「それにしても成塚ってやつ鈍感だよなぁ。」

雷樹は頭をかきながら な? と私も見つめてくる。

「うん。昔からなの。」

私は困ったように笑って見せた。

本当に昔から海は鈍感だ。
何故桜ノ宮さんを選んだのかな、私のことは何とも思ってなかったのかな。結局世の中顔なのかな、なんて思うときっとまた体に支障が出てくる。やめよう。

「好きな人の好きな人になれないって想像以上に苦しいよな。分かるよ。俺にも好きな人がいるから。」

少し、びっくりした。いや、かなりびっくりした。初耳だった。なんで私に教えてくれなかったのだろう、なんて思ったりもしたけど私に教える理由なんて確かになかった。

「そう、なの?因みに誰なんですか。」

気になったので口が勝手に動いていた。

「きっとびっくりするよ。そのうち分かると思うよ。俺を見てれば。」

ふふふなんて不敵な笑みを見せる雷樹。
気になりすぎてしょうがない。

「好きな人がいるなら私と一緒にいて大丈夫?ていうかなんでこんなに私に優しくしてくれる訳?」

昔からの疑問だ。
そういえば、雷樹には謎が多すぎるのだ。

「大丈夫だよ。なみきちゃんの力にはならなくちゃいけないんだ。恋の病のことを知っているのは恐らくなみきちゃんと俺だけだ。」

彼は綺麗な瞳を私に向けながら言った。

「まずなんで雷樹は恋の病のことを知ってるのよ。」

キッと雷樹を睨む。

「ま、まぁそれは後で全部分かるはずだよ。
そんなことより!なんでなみきちゃん昨日成塚に最後言いたいこと言わなかったんだよ〜言えよ〜。」

「あっ!話逸らした!逸らしたでしょ!」

「そ、逸らしてねぇし?」

「絶対逸らした!!!!」








雷樹の好きな人は私なのかも知れないなんて
少し思っていた自分がいたんだ 。

Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.12 )
日時: 2018/08/22 07:53
名前: 夜桜
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no

カチカチカチ

私はシャーペンの芯を出しながらふと思った。

雷樹の好きな人とは誰なのだろう、と。
雷樹の好きな人がわかれば私だって応援してあげられるのに。何故教えてくれないのだろうか。

______もしかしたら私のことが……………

最近そんなことが頭をよぎる。
私に近づいてきた理由もそれならわかる。

いやいやいや、そんなはずない。馬鹿だ。なんでこんなことを考えてしまうのだろうか。忘れよう。


私は授業中だということも忘れすっかり自分の世界に入っていた。おかげでノートをとることをすっかり忘れていた。

誰かに写させてもらわないと。

海に見せてもらおうかと思ったが、自分から隣のクラスにいったらまた桜ノ宮さんに誤解されてしまう。

どうしよう。



「あの、傘神さん。」

隣の席の宇佐優太くんが話しかけてきた。
隣なのに全然話したことがなく話しかけられたことにかなり驚いてしまった。

「へ?! あ、私ですか…?」

謎に敬語になってしまう。

「うん。」

彼は少し笑いながら頷いた。

「あ、で………なに、かな?」

そういえば、と思い、私は首を傾ける。

「さっき傘神さん、ノート全然写してなかったよね。だからよかったら俺のノートをかそうか?って言おうと思って。」

ほら、と宇佐くんは私にノートを渡す。

「えっ!ありがとう!凄く助かる。」

なんて優しい人なんだろう、と思いながらノートを受け取る。

「いえいえ、これからも困ったことあったら言って。」

彼は私ににこ、と笑いかける。
くしゃっとしててとっても可愛い笑顔。

「本当にありがとう…!」


今まで全然話さなかった宇佐くんとこんなに話すことができた。










_____私は雷樹がその光景を見ていたのも知らずに宇佐くんとその後も笑顔で話し続けた。

Re: 恋の病〜体心痛〜 ( No.13 )
日時: 2018/08/23 14:00
名前: 藍

こんにちは。
読ませて頂きました。
題名で気になって読んでみたら,本当に面白かったです。
雷樹の見た目とは裏腹な行動も
読んでてキュンキュンしました。
続き,楽しみにしています。
頑張ってください。

Re: 藍 ( No.14 )
日時: 2018/08/29 23:48
名前: 夜桜
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no


うわぁぁ……………(;;)
とっても嬉しいコメントありがとうございます。

題名で気になってくれる方が多いみたいで大変光栄です、、!ですが中身を見たら「なんだ、面白くないじゃない。」とガッカリさせてしまう事があったりしたら気になってくれた方に申し訳ないので。中身も本当に面白かったと言ってもらえてとても安心しました。

更新率は低いですがそれでもよければこれからも「恋の病〜体心痛〜」を読んで頂けると嬉しいです。

最後に改めて。コメント有難うございました。


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