コメディ・ライト小説(新)

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1999
日時: 2017/12/11 19:55
名前: m

全ての始まりは『1999』

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Re: 1999 ( No.10 )
日時: 2017/12/12 12:59
名前: m

まだ雪が降っていた。
同じ季節のはずなのにこちらの方が寒い。

「こっちでは1分も経ってないけどねぇ。」

祖母がそう言いながらここにお座り、とさっきの場所に俺を座らせた。
丁度母によって湯気が出た熱そうな2個のコーヒーが縁側に運ばれる。
プリンも一緒だ。
祖母は嬉しそうに母にお礼を言う。

「ありがとう、奈々さん。」

「いいえ。」

俺はついさっきの出来事を思い出してしまった。笑いそうになる。

18歳の祖母は今頃プリンを食べれなくて落ち込んでるんだろうなあ

「どうしたんだい。」

想像してクスッと笑った俺を見て85歳の祖母は不思議そうな顔をした。

もうプリンを食べ始めている。

「18歳のおばあちゃん、今のおばあちゃんと性格も雰囲気も違うね。」

俺はコーヒーに砂糖を入れながら自分から話し始めた。
早く話したくて仕方がない。

「本当の事話したらリアクション芸人みたいにびっくりしてた。」

「リアクション芸人......まぁ普通は驚くでしょうね。」

祖母はプリンを食べ終わってコーヒーをすすった。
幸せそうだ。
そして俺の前にあるもう1個のプリンを取ろうとする。

「でも、今のおばあちゃんも食い意地は負けてないと思うよ。それ、俺のプリンだから。」

さっと祖母からプリンを遠ざける。
いつもはあげてるんだけど、今日は食べたい。

「あら、ごめんね。」

謝って半分笑いながら白髪になった少ない前髪を触った。
その仕草が18歳の祖母の姿に重なる。
さっきもしてたな。

それは祖母の癖だった。

Re: 1999 コメント ( No.11 )
日時: 2017/12/13 15:19
名前: あいすのん♪♪

1999、読ませてもらいました!とっても面白くて続きが楽しみです ^ω^
あと、No.6の「流行りなんだよ」が
「流行りだんだよ」になっていたと思います。
これからもがんばってください☆

by.あいすのん♪♪

Re: 1999 ( No.12 )
日時: 2017/12/14 17:39
名前: m

あいすのん♪♪さん初コメありがとうございます!
そう言って頂けてすごく嬉しいです(*´꒳`*)
あ、間違ってますね笑
全然気付きませんでした笑
ご指摘ありがとうございます!

Re: 1999 ( No.13 )
日時: 2017/12/16 00:10
名前: m

第2話「ノストラダムスの予言」


両親は私を一度も抱かずに死んでしまった。
家族でいれたのは数時間。
当然親の愛情なんか知らない。
私は誰よりも寂しい思いを抱えながら生きてきたつもりだった。



「あー今日こそ遅れちゃうっ」
女子高生が全力で走る。
スカートを履いているのをすっかり忘れて、駅までノンストップ。

「出た!またあの人は走ってるよ!」

近所の小学生に指をさされながら。
もちろん、マラソン大会ではない。
これは朝の通学である。
私はどうしても朝が苦手で中々早く起きれない。
特に冬は布団から出られない。
そのため、いつも電車の時間にギリギリだった。



「間に合ったーっ。」

私はなんとか電車に乗れて一安心。
でも呼吸は荒くて肩で息をしている。
髪も乱れていた。

「朝から慌ただしいわね。」

満員電車の中で私の隣に立っている森 奈緒(もり なお)がやれやれというような顔をした。


Re: 1999 ( No.14 )
日時: 2017/12/16 09:50
名前: m


奈緒とは小学校からの付き合いで、いつも一緒にいる。
長い黒髪が印象的なミステリアスな雰囲気だが、性格はさっぱりとしていて姉御肌である。

「今日は家から6分で来れたよ。」

「えっ、6分!?香織の家ってここから遠いでしょ。歩いたら15分はかかるのに。」

奈緒が珍しく思わず大きな声が出してしまう。
かなり驚いたようだ。
そして周りの視線が2人に集まる。
満員電車でこれはきつい。

「すみません......」

2人は罰の悪そうな顔をしながら弱々しい声で謝った。
恥ずかしい。

私はちらっと1番端のドアにもたれかかりながら音楽を聞いている男子高校生を見た。
すらっとした長身でぱっちり二重に長い睫毛。肌は白くて整った顔立ちをしている。

私達の声聞こえてないよね......?
あーもう今日も相変わらずかっこいいなあ
何の音楽を聞いているのかな?

私はじっと彼を見つめてしまう。
この距離なら気づかれない。

「また見てんのー?」

奈緒が私の耳元で囁いた。


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