コメディ・ライト小説(新)

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不良君は餌付けしたい
日時: 2019/12/04 19:01
名前: Thim

 いないと寂しくて、辛くて、苦しくて。
 いつの間にこんなに君を大切に思っていたんだろうね。だって、初めて会った時はこんなふうになるなんて思っていなかった。
 だけど、君が助けてくれた。道を示してくれた。
 ―――だから、二人出会えたのは偶然でも運命でもなくて、必然なんだって信じたいんだ。

「んんっ。これも美味しい~っ」
「ん……」

 そうやって、一等幸せそうに笑う顔が見たくって
 今日も不良君は餌付けをする。



◇◆◇◆



 おはこんばんは。Thim(ティム)です
 行き当たりばったりで始まった、まったく料理をしない作者によるお料理サイト便りの、作者が楽しければ良しという学園友情恋愛(時々)グルメ小説がぁ………………

 はっじまっるよー!(白目)


 はい。という事で初めての小説投稿……緊張します(^ω^)ドキドキ
 どうか、初めてのおつかいではりきっている子供を見るような優しい目で見守っていただけると嬉しいです!

 ※更新は不定期かつ、いつ挫折しやめるか分かりません
 ※後よく編集します。ご注意ください




〈目次〉
◇第一章 はじまりのオムライス◇
>>1

Page:1



Re: 不良君は私を餌付けしたい ( No.1 )
日時: 2019/04/09 19:13
名前: Thim

◇ぷろろーぐ◇



 ケチャップで丁度良く味付けされたチキンライスにのっかるふわふわトロトロの出来立て卵。
 ゆでられた綺麗な緑色のブロッコリー。
 うっすら湯気が立ち上るスープ。トマトにキャベツ、ベーコン。ジャガイモはとろとろに溶けかけている。

 それらを見ているとキュゥとお腹が締め付けられるような感覚になり、無意識にゴキュっとつばを飲み込む。

 美味しそう。いや、絶対に美味しい。とってもいい匂いがする……!
 欲望に忠実な私の口は、恐る恐る伸びる手を操り自身の中にオムライスを入れる。
 すると、口いっぱいにふわふわ、トロトロな優しい幸せの味が広がる。

「~~~~~っ!」

 おいっしぃ……!
 語尾がとろける。目じりが下へと下がるような感覚。暫く感じることがなかった幸せな瞬間。
 もっともっと、と訴える口。しかしどうにか待ったをかける。

 意地でも上にあげなかった視線を、覚悟を決めそろ~っと、伺う様に上げる。


 への字にまがった口。
 常にこちらをにらんでいるように鋭い目つき。
 眉間にしわの寄った眉。
 制服は第二ボタンまで開けられ、中には真っ赤なシャツが見える。
 明らかに自然にできた色ではない派手な色の髪。あと前髪長すぎ。目が半分隠れてる。
 そんな髪の隙間から見える耳には大量にあるピアス。

「おい、もうくわねぇのかよ」

 私、飯口いいぐちいつきは何処にでもいる女子高校生。
 そんな私は今、

 鬼山おにやま龍勝りゅうしょう
 学校1……否、この町一番の不良に、なぜか餌付けされています。



 …………いや、本当に何で!?!?

Re: 不良君は私を餌付けしたい ( No.2 )
日時: 2018/07/18 07:04
名前: 閃光の舞姫エネ

すごく美味しそうな描写です!
続き楽しみにしてて良いですか?

Re: 不良君は餌付けしたい ( No.3 )
日時: 2018/07/18 16:53
名前: Thim

>>2
うひゃあ~~!コメントありがとうございます!
美味しそうな描写だなんて……光栄です!これからも同じようにかけるかなんて分かりませんけど、頑張りますっ
こ、こんな小説を楽しみにしていただけると……!?嬉しいです~!(♡ >ω< ♡)
作者は物書き初心者ですので、拙い部分や読みづらい部分も多々あると思いますが、なるべく完結させたいと思っています!ので、これからもどうぞよろしくお願いします!

Re: 不良君は餌付けしたい ( No.4 )
日時: 2019/12/01 21:22
名前: Thim

お久しぶりです。
長い間お待たせした挙句に、これかよ……と言う出来ですが、とりあえず投稿することが大切だと思ったので上げます!!

◆◇◆◇


 一体どうしてこんな摩訶不思議な事になってしまったんだろう。下手な怪談話よりも怖いよこれ。
 私は、頬一杯に詰め込んだオムライスを必死になって飲み込みながら、過去を振り返った。


 今日の朝。
 いつものように生徒たちがぞろぞろと登校しだし、クラス内も数分前とは打って変わって騒がしくなる。

「おはよー」
「おはよう。昨日のテレビ見た?」
「見た見た! ユートくんほんっとうにカッコいいよねー!」

 前の席に座る栄山さんとその友達の大谷さんが、昨日のテレビで盛り上がっている。
 ユートくんとは確か、最近人気の出始めたモデルさんの名前だ。金髪で、ちょっと不良な所が人気らしい。
 そんな事を頭の片隅で考えながら私は精神を一つに集中することに必死だった。
 ―――大丈夫。大丈夫。今日こそは……いける!

「ぉ、ぉ、おは……」
「ちょ、やば、そろそろ先生来るじゃん」
「えー、あたしトイレ行きたーい」
「じゃあ一緒に行こー!」

「あっ」

 勇気を出して口から出た二文字が、無様に床に転げ落ちる。二人はあっという間に教室を出て行ってしまって、周囲には誰も居なくなった。

「ハァ……」

 ―――今日も、挨拶できなかった。
 机に突っ伏してしまいたくなる衝動を抑え、机の中からいつものように一冊本を出す。本好きさんに怒られるかもしれないんだけど、私自身本を読むことは特に好きではない。だけど、一人で出来る事と言ったらこれしかないから、しょうがなく比較的文字数の少ない本を学校に持ち込み、一人の時は読むようにしている。
 今は主人公が友達と帰りにゲームセンターに立ち寄るシーン。うぅ、羨ましい。ゲームセンターにはあまり行った事ないけど……。

 別にいじめられているわけじゃない。
 普段は一人だけど、体育の時、ペアとかグループを作る時。必ずみんな声をかけてくれる。
 時々挨拶もしてくれるし、移動教室の時とかも声をかけてくれる。ただ、ただ……。

 ―――友達が、欲しいなぁ

 私は今月、この町に引っ越してきた。小学生の頃はこっちに住んでいたんだけど、高校になった今、あの頃合ったものがなくなりなかったものがあったりして、全然知らない街に来た気分だった。
 同時遊んでいた子だってお互い覚えてないだろうし、完全に一人のスタート。
 両親はそんな事ないんだけど、もともと人見知りがあった私は友達作りに失敗し、あっという間にこの状況が完成した。辛い。

「出席を取るぞー」

 教室に入ってきた先生が、大きな声を張り上げ言うと、教室中が静寂に包まれる。
 先生は出席を取る時、名列番号じゃなく席順で行くから。最後列の窓際の私は大分後だ。
 どんどん名前が呼ばれていく。何人か休みもあるのでそのたび先生は名簿にチェックを入れていく。

 ―――とりあえず、次は放課後だ。バイバイって。バイバイっていうぞ……。

相沢あいざわ鬼山おにやまー。あいつらはまた今日も休みか」

 どうやって挨拶をするか、と言う思考の海に沈んでいた私の意識が、突如として浮き上がってくる。

 相沢さんと、鬼山くん。
 二人の事はいまだに一度も見た事がない。どんな姿をしているのかも分からない。けど、周囲の子達の話を何度か聞いた事がある。
 なんでも、今日は隣町の不良と喧嘩しただとか。いかつい外国人と喧嘩してただとか。ヤクザの人たちとドンパチしただとか。
 全てがすべて物騒な話。特に鬼山くんの物騒な噂は堪えない。この約ひと月の間だけでこれでもかという程の、噂話を聞いた。噂だけで判断するのはどうかと思うけど……でも

 ―――不良は、嫌いだなぁ……。

「飯口ー」
「はい」

 先生に自分にできる精一杯の大きな返事で返す。前に声が小さすぎて二回くらい呼び直されてから、特に注意している。
 もう、よそう。二人の事を考えていても仕方がない。それよりも次の授業の準備だと、自らに言い聞かせ、私は自分の机から教科書とノートを取り出した。

Re: 不良君は餌付けしたい ( No.5 )
日時: 2019/12/04 18:55
名前: Thim

「飯口さん、次の体育は外でだよー」
「え、あ、ありがとう……!」

 わざわざ言いに来てくれたクラスの体育委員の女の子にお礼を言う。
 外かぁ。日焼け止め塗っておかないと。時々忘れてしまうけど、この時期の日焼けって将来にとんでもなく響くってよく効くし、今日みたいな日差しの強い日はなるべく塗るようにしている。
 そこまで考えて、すぐに下を向きまたお昼ご飯と言う名の緑野菜を食む作業を再開する。ドレッシングが多少かかっていたとしてもこれはただの葉っぱだ。全然美味しくない。
 もしゃもしゃと、まるで草食動物にでもなった気分で葉っぱを食べていると、前方から視線を感じ、おそるおそる顔をあげてみると、さきほどの親切な体育委員の少女が無表情でこちらを見ていた。

「ひぇっ……!」
「ちょっと佐藤! 飯口さん怖がってんじゃん、何してんの!」
「あ、ごめんごめん! いや、ちょっと、前から気になってたんだけどさぁ……」
「い、いえ……。な、なに、かな?」

 驚いて思わず出てしまった、悲鳴を別の子が聞き取って、彼女―――佐藤さん……だっけ―――を叱った。
 叱られてか、私が怖がったと思ったのか罰が悪そうに眉を八の字にする佐藤さんに少し罪悪感が湧いた。ご、ごめんなさい。怖かった訳じゃないんだよ? ただ、ちょっと吃驚してしまっただけで。本当だよ。突然の驚きにあまり免疫がないんだよ。
 心の中で、誰に対してでもない言い訳を連ねている内に、佐藤さんは何らかの覚悟を決めたようによし、と呟き、私のお弁当箱を指さして……。

「飯口さんのお弁当って、それだけなの?」
「へあ!?」


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