コメディ・ライト小説(新)
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- 鍵のない青
- 日時: 2019/12/27 08:12
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
それは高校1年の春から…。
こんにちは、柚と申します!まだ初心者ですが、よろしくお願いします!
[主な登場人物]
・橘 茜 (輪城 茜)
・落合 奈々
・鈴江 沙羅
・名取 蓮也
・村上 翔太
・藤野 悠
・月影 夜篠
・小田熊 レナ
・姫崎 花音
・朝霧 雛
・小月 凛斗
・宇吊 誠
・輪城 梓
・九辺 蓮太
・輪城 蓮
[*お客様*一覧*]
・とおりすがりさん
〈詳しい人物紹介〉
① >>15
〈雑談〉
第1回 茜&梓 >>09
〈キャラ絵〉
橘 茜 >>13
プロローグ >>01
1話 正体なんか…
(1) >>02 (2) >>03 (3) >>04 (4) >>05 (5) >>06 (6) >>07
2話 トロイの木馬と妖
(1) >>08 (2) >>10 (3) >>14 (4) >>16
- Re: 鍵のない青〜閲覧数100突破記念雑談更新〜 12/22 ( No.13 )
- 日時: 2019/12/23 19:50
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
- 参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12674
今回は私の友人に、イラストを描いていただきました!
実は、その日風邪をひいていたみたいで、うまく描けなかったそうです(*_*)
下手だったらすいません!どうか見てやってください(私がいう立場じゃないか…。)
(文字数オーバーでURL載せられませんでした!ちょっとめんどくさいですが、プロフィールの下にURL貼っとくのでプロフィールの方からキャラ絵に飛んでください!)
- Re: 鍵のない青キャラ絵更新 ( No.14 )
- 日時: 2019/12/24 15:54
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
放課後、物陰に隠れて理科室の前を見張る。
ここにいるのは、私と月影さん。
両方の背中には、『待つ』感情が溢れている。
また春の影は、初々しいほどの盛り。
その時間は、あまり言葉を交わさずに待ち、疲れがどんどん襲ってくる…。
ートロイの木馬作戦…
こんな神話を知っているだろうか…。
昔、『ギリシア国』と『トロイ国』があった。
難攻不落のトロイ国の城壁を越える為、ギリシア国はある方法を試した。
…そう、巨大な木馬である。
城壁の前に、兵士たちを入れた巨大の木馬を置き、油断させる。
そしてそこから奇襲する。
…それは後に、『トロイの木馬作戦』と呼ばれる事になる。
「本当に来るかねぇ〜。あー暇だ〜。」
「これほど待つと、薔薇が萎れる勢いですからね…。」
うわー!!
嫌だー!!!!
そんな感じに叫びたい気持ち、みんなには分かるかね…。
その日は、何も成果が起こらず。
もう下校時刻が過ぎている校舎から出た私と梓と奈々。
中学時代から通っているクレープ屋にみんなで行こうという話に。
「はぁーい、ありがとうございまーす。」
カラン、と小洒落たドアが歌った。
ふぅ…とため息を上げると、2人の顔を見ながら力一杯クレープを頬張る。
病みつきになる程強烈な甘み!が、口の中いっぱいに広がる。
舌の上に、“お疲れ様”という言葉が滑って笑顔が滲み出そうになる。
堪らなくて横を見ると、
「美味しい!」
2人の笑顔もまた、疲れを絡めとったものに見えた。
その日の夜、
「あー、ベットー!!」
幼稚園児かよ…と言うくらいに大っきく伸びをする。
あの心霊調査、本当に上手くいくのかどうか…。
正直ありきたり過ぎて、不安要素を掻き立てるのは仕方がない。
…そして、喉が枯れる。
大地でも割れたのか!とても言い切れるほどの声を、私はしょうがなく出していた…。
- Re: 鍵のない青キャラ絵更新 ( No.15 )
- 日時: 2019/12/24 20:02
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
〈登場人物の詳しい紹介 ①〉
・橘 茜
明るくてしっかり者。たまに冷静になったり。
幼い頃に、両親が人間族によって虐殺された。
道端でうろうろしている時に、心優しい奥さん(輪城 菖)に拾われ、姉の蓮
(後にストーリー出ます!)そして同い年の梓と共に暮らしている。
梓とは、双子のような関係でいっつも一緒にいる!?と噂されている。
能力は、浮遊。(こちらもまだストーリーで出てきてませんね!)
幼い頃は、中庭で飛びながら遊んでいたとか。
幼稚園生時代は、侍女の千代によく世話を焼かれていた。
そのことを蒸し返すと、眉間にシワを寄せるらしい。
・輪城 梓
フワフワしている性格。クレープとファッション雑誌が栄養源。
輪城家の次女。紅茶の様な色のセミロングが特徴で、学園の美女TOP 5にも入ってるかもしれない。茜とは、双子の様な関係で双子コーデをしてみたいと思っているが、
「恥ずかしいからダメ!と言うか、本物の双子じゃないし。」
と論破され、夢は叶わず…。
能力は物を浮かせること。(フロートと言います!)
本気で怒ると、相手を浮かせてボコボコにするらしい。
小さい頃からフワフワし過ぎて、アホみたいなミスを連発しているらしい。
・落合 奈々
茜と梓の幼馴染み。朝に弱く、夜はハイテンション。
一人っ子であり、兄弟喧嘩というものは頭の辞書には存在しない。趣味はネットゲームであり、某ゲームでしょっちゅう一位を取るとか。短い髪は、四方八方にストレートであり、
これはオシャレではなく寝癖と本人は言っている。
能力は、木枯らし。部活で部室を掃除するときは、よく使うらしい。じゃあなんで部室に掃除機はあるんだろ…?
実は昔サッカーを習っていた。小学生のサッカー(遊びでやってる)に乱入することがしょっちゅうなので、セブンツー・キラー(2つの7・鬼=鬼の奈々)と呼ばれている。
・月影 夜篠
おっとりと物静かな性格。 花道の家元が実家。
頭頂部の近くには、謎の飾り物が。それ以外は、ストレートヘア。カルタの名手でもあり、小学生の頃は、地元のカルタ大会優勝を総なめした。
能力は、瞬間移動。しかし、本人は真面目な性格の為、通学には使わないらしい。
ちょっとずるいが、鬼ごっこで結構役立つ。
小さい頃から、庭で植物を眺めていたという。本人によれば、花言葉は全て覚えたという。
・姫崎 花音
二年生にもかかわらず、生徒会長に選ばれた。何事にも誠実で、クラスから信頼されている。大人しい見た目とは裏腹に、趣味は歌で、ハスキーボイスが持ち味。表ではおっとりとした声なのに、裏はまさかのハスキーボイスとは…!
能力は水流操作。家族でハイキングに行ったときは、毎回滝で遊ぶそう。
意外にも縄跳びが特技、“はやぶさ”と言う難技もお手のもんだと言う。
・鈴江 沙羅
the,女子高生。ショートボブが特徴。なんかきのこに似ている気がする…。
最近は、某アプリにハマっていろんなダンス動画を投稿している。
能力は、恋愛眼。1つのアドバイスで、何人ものカップルを成立させてきた超ベテラン!
自分の恋愛を見るのは、傷付きそうで見てないらしい。。
小学生時代は、『魔のオシャレ番長』があだ名だった。
- Re: 鍵のない青キャラ絵更新 ( No.16 )
- 日時: 2019/12/26 19:44
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
「嫌だああああああ!」
せっかくの休日が、今日で終わってしまうではないかっ!
ベッドでゴロゴロしながら天を仰いでため息を打つ。
感慨が込められた吐息は、忙しなく宙を舞う。
セーターの毛玉の様に引っかかった嫌悪感がブッかかってきて気持ち悪い。
まだまだ5月中旬。
白光のベランダに出てみると、蒼色の空がヴェールが包んだ様に優しく触れている。冬に悴んで集まった露をそのまま貼った様に透明感が透く。
太陽の日が見えると、爛々と麗かな光を振りまいていた。
…あぁ…。
この生温い光が、私の休日依存を長引かせているのか。
…また寝れば、あの高校。
「社畜の様に調査させやがって…。」
えいっ、と埃ひとつない布団に覆いかぶさって、目を閉じる。
突然の睡魔に身を任せ、朝まで凛々と陥没するのだった。
「まぁた調査??」
「人使いが荒いですね…。これでは大切な花弁を傷つけるのと同じではないですか…。」
不満げに目蓋を細めると、月影さんが制服の裾で口を押さえる。
嫌すぎる…と、共にジャケットをブンブン踊らせる。
解決の糸口がないくせに、どんだけやらせんんのかなぁ…。
♬ピコン♬
『全然見つからないわー。 奈々』
『本当にいるのかなぁ??(ㆀ˘・з・˘) 梓』
口々に不満を言う気持ち、最高に分かる。
まぁ…偉そうに言うことじゃないけどね…。
- Re: 鍵のない青 ( No.17 )
- 日時: 2019/12/27 11:35
- 名前: 柚 (ID: D.48ZWS.)
もうすぐ下校時間。
うんざりとクルクルと思考回路をつないでいると、そこにはあるものが漂っていた。
もしかして!
(まさか、あいつ!)
火妖なのだろうか。
幽霊の様に透明だ。
どうしようも無く燻んだ感じ。
…でも他の人には見えているのだろうか。。
今までの感情を噛み締めて、こっそり立ち上がった。
ー今使わないと…。
怨念の意を込めて、廊下を力強く蹴った。
目は真剣に開けると、フワッと浮く。
無重力になればこっちの勝ちだから!
逆立つ髪を押さえながら、勢いよく突っ込んだ。
(これで…!)
今、勢いよく行こうとしたときだった。
スッ…
「!!!」
消えた。
空気の様に。
そして目を転々とする。
何で…何で…
今のは…、何だったのだろうか。
なぜか懐かしく感じた。
何故かだけど…。
ぼっちな頬に微かに空気が触れる…。
塵が舞って、すっからかんの教室にただ1人…。
もしかしたら。
もしかしたら、魔法族と関係しているのかもしれない。
そう思うしか…。
…それ以外の道はない。
そして、
私の両親とも関係があるのだろうか。
謎に包まれたこの日。
しっかりと私の脳に刻まれ、
いつの間にか調査終了で。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
帰り道。
夕暮れの暖かい風に当たって目を瞑る。
今までの疲れ、そして何か…を、歩いてるうちに消え去っていく感覚。
荒く乱雑な種の紫陽花色。
…視線を感じる。
首筋に流れ込むヒヤリ感。まさかストーカー?…いや、そんな訳は…。
ーでも、徐々に足の音が聞こえてる。
何なんだよ…!まとわりついて…!
スライムの様にまとわりつく足の音。
私は覚悟を決めて、走った。
スタスタスタスタスタ…
駄目だ…
追いつかれるっ!
ガバッ
「やっほー茜っち〜♬」
「ん?え!?…鈴江 先輩!」
振り向くといたのは、鈴江 沙羅先輩。
文芸部2年。そして多分オシャレ好き。
…でもなぜついてきたのだろうか。