コメディ・ライト小説(新)

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4月1日なら嘘ついてもいいらしい
日時: 2020/04/01 12:53
名前: 星騎士 (ID: X1kgwzZ6)

日付見たらエイプリルフールだったので書きました。
後、ダーク・ファンタジー小説板でも書いてるのでそちらも是非!

ただのコメディですが、名前考えるの面倒くさかったので異世界ものにしました!
面倒くさかったので情景描写がかなり少ないですが、楽しんで頂けたら幸いです。


登場人物

アルフ
元気な少年で、正直。
怖いもの知らずなやんちゃ少年

テナ
アルフの幼馴染
家が近く、親同士も仲良しなのでよく遊んでいる

ポチ
テナの家の犬。
テナの事が大好きだが、アルフとも家族のように遊んでいる

舞台はモミク村という、ヴァンディア王国の王都から離れた村。
定期的に商人が来る。

……面倒くさいので後は物語中に説明します!

Re: 4月1日なら嘘ついてもいいらしい ( No.1 )
日時: 2020/04/01 14:38
名前: 星騎士 (ID: X1kgwzZ6)

注意事項(遅い
・フィクションです。
・世界観崩壊もいいとこのコメディ小説なので、苦手な方はご遠慮ください……
・でも最後まで見てくれたら嬉しい
・画面を見る時は、部屋を明るくして少し離れて見ようね!




4月1日

僕は今日、向かいの家の村長さんの家でいつも通り本でドミノをしていた
村長さんの家は図書館のようにたくさん本があって、楽しい。
本ドミノを組み立てている時に村長さんが話したある事に、衝撃が走った

「……え!今日なら嘘ついても起こられないってこと!?」

「ふぉっふぉっふぉ。アルフや、簡単に言えばそうじゃが──」


この「ふぉっふぉっふぉ」の部分だけでこの爺さん5秒かけてます

「またね!」

バタン

村長が言い終わる前に、アルフ何か面白いこと考えたように目をキラキラさせて勢いよく家から飛び出していった

「……ふぅーむ。変なことにならんければいいのじゃが」





「テナ!テナぁー!」

今日なら嘘をついてもいいと知った僕は、早速幼馴染のテナに嘘話をしようと思い、
二階建ての立派な家に向かって大きな声でテナを呼んだ。しばらくすると、僕に負けないぐらい大きな声でテナが返してきた。

「うっさいわね!今行くから待ってなさい!」

この村に子供は8人いるが、僕らと同じ年代の子は他にいない。
元々小さな村だったので、村の全員が家族みたいなものだ。

静かに扉を開けて出きたテナは
「で、何よ?」

「僕の兄さんが結婚するんだって!」
「嘘でしょ!?」

「嘘!」

ていうか何でそんなに驚いているのだろうか。兄さんが可愛そうになってきた。
テナは目をぱちくりさせて呆気に取られていたので、今日僕がする遊びについて話した。


「……はぁ。まーたしょうもないこと考えるわね……。その、えいぷりる……何だっけ。」
「エイプリルフール!」
「それ。……で、私に嘘話した後はどうすんの?」
「特になんもないよ。次も誰かに嘘をつくだけ!」

こうして、出会った村の人に嘘話をして驚かせた。

Re: 4月1日なら嘘ついてもいいらしい ( No.2 )
日時: 2020/04/01 15:36
名前: 星騎士 (ID: X1kgwzZ6)

side:アルフの兄(クロン



アルフが嘘話をして回っている時、アルフの家では母とアルフの兄が雑談していた。

「………ん?アルフが嘘話??あいつが?」
「そうなの。あの子ったら、村を走り回って出会った人皆に嘘話してるらしいの」

あの正直なアルフが嘘話ねぇ。

「へー。」
「アルフに会ったらほどほどに注意しといてね。」
「分かった。……にしても、本当に元気だなー。」

バタンッ

「お。噂をしたら……」

ドタドタと足音を立てて入ってきたのはアルフと……
よくアルフと遊んでいる隣の家のテナって子だっけな。

「ただいま!」「お、お邪魔しまーす……」

「テナちゃんいらっしゃい。今水を持ってくるね。」


母さんが水を汲みにいったタイミングで、アルフが目を輝かせてこちらを見てきた。
あ、嘘話をするつもりだな……。

ここは少し、俺も遊びに混ぜてもらうとするかな。

「兄さん!実は、村長さんの所のエレナさんが結婚するんだって!」

「へぇー、もう知ってるのか。そうだよ。実は俺とエレナは結婚するんだ。」

俺の反応にアルフは一瞬止まったが、意味を理解すると、イタズラ前の楽しそう表情をいっぺんさせ、驚愕の表情になった。

「えぇ!?本当だったの!?」
エレナには後で謝るとして、今はこの反応が面白いので悪ノリでもしとこう。
隣のテナも、驚いた表情のまま固まっている

「先月、ずっこけて足擦りむいてな。そん時にエレナ通りかかって、手当てをしてくれたんだ。その後色々と話してこんな俺だけど結婚してくれーって言ったんだ。………あいつとは昔から長い付き合いだからな……。よく森の中、手を繋いで一緒に探検したし、村長さんの家でお見合いしたのも、今じゃいい思い出だ。昔は彼女もいたけど、あいつとの思い出が忘れられずに別れてエレナと付き合ったんだよな。まだキスしかしてないけど、いちいち反応が初心で、可愛いんだぜ?」

「に、兄さんいつの間に……」
「き、きす……」

所々設定があやふやだが、
話を聞きながら呆然としてる二人の反応がおかしく、つい笑ってしまった。


「嘘」

「「え」」

再び固まった二人を前に、話を続けた

「……まぁ流石にキスをしたってのは嘘だが、森の中を一緒に探検したってのはガチで嘘。」
「……?」
「でも、村長さんの家でお見合いしたって事は本当に嘘。」
「ただ、昔彼女いたっていうのだけは嘘で、現在も彼女いない暦を更新中だ。」

あれ、何か涙出てきた
「………??」
「俺がエレナの前で派手にずっこけたのは本当だ。…………兄さんは少し横になってくるよ。すまんかった……」

Re: 4月1日なら嘘ついてもいいらしい ( No.3 )
日時: 2020/04/01 17:33
名前: 星騎士 (ID: X1kgwzZ6)

「……よし!次はお父さんにやってみる!」
「さっきの話の後でよく言えるわね……」

お父さんはいつも、村のおじさん達の所で働いている。
それに、今はお昼過ぎなので休憩時間だったはず。



「お父さん!」


「お、アルフとテナか。珍しいな、何かあったのか?」
「テナと、ダンテのとこの子供じゃねぇか。食うか?」

ダンテというのはお父さんの名前で、父さんはいつも通り力仕事をしていた。
テナのとこのお父さんと一緒に休憩してるみたいだ。

「お腹空いてないからいい!それよりさ!」
「ん?何だ?」

「お父さんのズボン、お尻のトコ破けてるよ!」
「!!?ちょ、ちょっと失礼!」

お父さんは慌てて木に隠れ確認しようとする。

「嘘!」
「へ?」

テナが申し訳なさそうに謝罪する。
「アルフがすいません……。今、物凄くくだらないことをしてて………」

かくかくしかじか




「なるほど、な。………とりあえずアルフ、今晩飯抜きな」
「そ、そんな」

突然のご飯抜き宣言に僕が絶望した顔をしていると、お父さんは「ぷっ」と笑った。
「嘘だ。……これ以外と面白いな」

や、やられた

「お、大人が嘘ついちゃ駄目なんだぞー!」
「今日はそれが許される日なんだぞー」

うぐぐ、知ってる。やられると凄く悔しい……
後ろにいたテナが声をかけてくる

「これに懲りたらもうやめなさいよー。」

あ、思いついた。

「テナ」
「何?」

「今日も可愛いね!」

「ひゃっ!な、急に何!?」
テナは、途端に顔を赤くして顔を手で隠した

「嘘!」

「………」

────────────────────

村長の家まで静かに歩く。テナは家の手伝いで帰ってしまった。
僕は頬にできた綺麗な手跡を抑えながら村長にどんな嘘話をするか考えていた
後でテナに謝ろう……。



「村長さん!」

「おぉー、アルフか。どうしたんじゃ?」

「お話聞いてください!」
「うぅむ。いいぞぉ」

「実は、その村長さんが座ってる椅子って無茶苦茶高価なものらしいです。」

村長さんはしばらくボーっとしていたが、やがて思い出したようにしゃべった


「……あぁ、アルフや。」
「?はい」


「エイプリルフールは明日じゃぞ」
                          ~完~


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