コメディ・ライト小説(新)

Re: 罪恋***好きでいてもいいですか?*** ( No.31 )
日時: 2018/02/01 22:54
名前: Aika

Episode24:元カノ。






嘘みたいだ。
ずっとずっと…中学生の時から大好きだった人に告白されて―――――。
両想いだって分かって…素直に嬉しかった。

嬉しいし、幸せなんだけど。
1つだけ気にかかっていることがあった。


この間…智也と出かけた日に急いでいる裕樹さんとぶつかって。
それから、次の日、女子の間で流れている噂でその日に女の人と2人っきりで会っていたこと。
でも、裕樹さんはその日は出かけていないってみんなに、嘘をついていたこと――――――。



そのことが不意に頭によぎってまた、モヤモヤしている。



隣にる裕樹さんを盗み見て、 一呼吸置いた後
わたしは意を決して口を開いた。



「あのっ…裕樹さ「裕樹!!」」


名前を呼んだ瞬間。
わたしの声と重なって、聞こえた女の人の声。

驚いて裕樹さんと一緒に声のした方へ振り返る。
すると、そこには綺麗な茶色い髪の美人な人がいた。

――――わぁ…大人っぽくてきれいな人だなぁ。


なんて見とれていると。
刹那、美人な人が裕樹さんの方へ駆け寄り
近づいて。







「おいっ…玲奈!!」







裕樹さんに抱き着いていた。







「探したんだよ?…裕樹」
「分かったから…離れろって」


無理やり、抱き着いていた玲奈さんを引きはがす裕樹さん。
その様子が面白くないのか、ムッとする玲奈さん。
呆れた顔で裕樹さんは玲奈さんに向き合い、口を開いた。


「なんで、文化祭来たんだよ?なんか、用??」
「そんなのっ…裕樹に別れを告げられたことが納得できないからに決まってんじゃん!!」

即答する玲奈さん。
嘘…。こんなきれいな人と裕樹さんが付き合ってたんだ…。
全然、知らなかったよ。

「それだけでお前はこんなところに来るのかよ」

ため息をはいて裕樹さんはうそぶく。
これは…修羅場というやつでは??
てか、わたし…いていいのかな。

「それだけって…裕樹にとってはそうかもしんないけどっ…でも、突然意味も分からず別れなんか告げられたらっ…あたし」

涙を瞳にためながら、玲奈さんは裕樹さんをじっと見つめていた。
そっか。

この人も…本当に、本気で…裕樹さんが好きだったから、 諦めがなかなかつかないんだろうな。




わたしにだって、痛いほどにその気持ちはわかる。






――――「じゃあ、 はっきりと別れる理由をここで言えば…お前は諦めてくれるわけ?」







裕樹さんはそう言って、わたしの手を勢いよく引いてわたしはその反動で裕樹さんの胸に倒れこんだ。
それを優しく裕樹さんは抱き留めて。




それから、口を開いた。






「こいつと…付き合うことになったから…だから、お前とはもう付き合えない」
「えぇっ…裕樹さん、それは言ったらまずいんじゃ」
「―――大丈夫だ」


わたしがわたわたしながら、そう聞くと。
小声で裕樹さんから、そう返事が返ってきた。
それからわたしにだけ、見えるように小さく微笑んでいた。

その笑顔、ずるいなぁ…。





何も言えなくなっちゃうじゃん…。








少しの間があって。
それから、 玲奈さんはゆっくりと口を開いた。







「そっか…裕樹。上手くいったのね」
「まぁな…相談にのってもらってたことは感謝してるよ…けど、もうお前とは」
「分かってるわよ…ごめんね、ありがと」



玲奈さんはそう言った後、少しだけ間をおいて。
それから、ニコッと笑って。
わたしの方に向き直って言う。





「裕樹の事…よろしくね」





その笑い方は優しかったけど。
わたしには、少しだけ切なくも見えて。















その表情は…泣いているようにも見えた。