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コメディ・ライト小説(新)
- Re: 初恋は夕陽色。 ( No.4 )
- 日時: 2017/10/08 16:38
- 名前: ましゅ ◆um86M6N5/c (ID: QYM4d7FG)
**prologue
4月――。私たちは高校2年生。
始業式から早2週間ほど経とうとしている。
「琉香ちゃんー、一緒に帰ろう~」
私と違う女の子らしい声で私を呼子は――涼宮かな。そして私は吉沢琉香。
「うん」
私も彼女のように可愛い声なら良かったのに。つくづく思うその不満は口に出しはしないが、本当に私をこの声にした神様を恨む。
「2年になったら勉強も難しくなったよねぇ」
「そうね。まぁ、かなだったら余裕なんだろうけど」
「えー、そうかなぁ」
下駄箱を開けると、普段目にしない……何かピンク色のものが入っているのが目に映る。嫌がらせかな、と思うが自分が何か言った覚えはない。かなにばれないように恐る恐るそれを取り出し、それを閉じているシールをはがすと。
『校舎裏に来ていただけませんか?――皆川翔』
封筒はお花柄。いかにも女子が選びそうなものなのに、それは男子――しかも同クラの子だった。
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