ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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タイムロード 〜女神の夢〜 
日時: 2010/04/09 16:34
名前: ねこまる (ID: EJiOtxGl)

所は人が足を踏み入れない神殿。

いや、踏み入れる事ができない神殿。

世界のすべての時間を操る女神が眠る場所。

神殿は人々に『タイムロード』と呼ばれていた。

思い出・後悔・忘却。

足を踏み入れるごとに思い出し、失ってゆく魔の道。

人々は女神の怒りに触れないよう、神殿には入らない。

だが、それでも平和ではなかった。

神殿に巣くうモンスターたちが人々を脅す。

人々はモンスターたちを女神の使いだと思い、何でも言うことを聞いていた。

そのモンスターを倒し、世界を平和にしようと一人の男が立ち上がった━━━━━━━━

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Re: タイムロード 〜女神の夢〜 7話 ( No.7 )
日時: 2010/04/09 21:48
名前: ねこまる (ID: EJiOtxGl)

「まだここ・・・」

ルイは先ほど拾った地図を見て落胆している。

今いるのは通路と通路の間の『憩いの広場』である。

ここにはモンスターがいないから休憩できるのだ。

「にしても、『思い出・後悔・忘却』の道の話は本当だったと。」

・・・・・・・・・まただ・・・どうしよう・・

「うん。。。」

ルイは少し間を空けて答えた。

「まぁ、次の道へ行こうよ!ね?」

何かを隠すように翔夜へ話すルイに翔夜は

「何を隠しているんだ?」

簡潔に聞いた。

「うん・・・あのね?」

ルイは観念してしゃべり始める。

ルイの話は、

「魔術は覚えているのに、小さい頃の思い出が思い出せない!」

という物だった。

・・・・・・・・・・・・・・・・・

少し考えて翔夜が出した答えはこうゆうものだった。

「この神殿の思い出の道は『記憶』がなくなるのではなくて『思い出』がなくなる。
 だから、『知識』である魔術は忘れなかった。」

「うんー多分そうだよね。小さい頃は知識より思い出としてとるだろうからねー。」

さっきまで張り詰めた空気がうそのように、ルイは答えた。

「まーね。進めばいいということはもう分かっているからさ。」














「行こう!次の通路へ!!!!ね?」

Re: タイムロード 〜女神の夢〜8話  ( No.8 )
日時: 2010/04/09 16:30
名前: ねこまる (ID: EJiOtxGl)

ガン!キィン!ドーーーン

「「女神がおきちゃうね?ルイ。」」

はは!っと笑って少年は話しかける。

「「うん。そうねぇ?どうなるかしらね?翔夜。」」

ははは!っと子供の笑い声が通路を抜ける。

−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

・・・?

「何か聞こえなかったか?」

翔夜はモンスターと戦いながらルイへ問う。

「んー?何も聞こえなかったよぉ?」

テレポでモンスターをよけながらルイは答えた。

「前々から思ってたんだけどさ。」

翔夜はルイへの不満をぶつける。

「魔導士のテレポートってずるくね?」

「・・・・・・」

タラッ.......冷や汗が流れる。

「だって僕は使えないしさー。」

そうだろー?という顔でルイの方を見る。

嫌味たっぷりな笑顔で。

「なんかごめぇぇぇぇぇぇぇぇん!!!!!!」

ズザザザザー!

ルイは我慢できなくなってスライディング土下座をかます。

うお?!・・・

菓子つきで。

・・・・どこから出したんだよ........

あまりのことに翔夜は呆然とするしかなかった。

とにかく菓子折りをうけとる。

・・・・こいつは本当によくわかんないぞ。

「おーーいもういいぞ。・・・・」

まだ土下座しているルイに言う。

「ふぅ。あー怖かった。」

ほこりを払って立ち上がる彼女は本当に不思議だと思った翔夜だった。

Re: タイムロード 〜女神の夢〜9話  ( No.9 )
日時: 2010/04/09 21:46
名前: ねこまる (ID: EJiOtxGl)

痛っ!

ガン......キィーーン

今翔夜たちが戦っているのは鎧に魂を定着させた形のモンスターだ。

「痛!そろそろやばいかも。」

モンスターを薙ぎ倒しながら翔夜は愚痴る。

「お前もさテレポばっかりしないと手伝え。」

「んー?ごっめぇん。」

なんだ?という表情と口調でかえす彼女には本当にいらいらする。

・・・・さっきのこと忘れたのだろうか?

「あの土下座は・・・・・・・・・・・・・・・プッ」

思い出して笑ってしまった。

失礼だということは重々承知だが。

「あ!」

そうこうしているうちに『思い出』の通路の終点へ来た。

「やっと思い出が終わったぁ。」

はぁ〜とルイは溜息をついている。

だが、ここで終わりではないのだ。

後、後悔・忘却の通路がある。

「次は、後悔か。」

入ってきたときと同じような扉を眺め溜息を漏らすように翔夜は呟く。

まだここで安心してはいけないのだ。

Re: タイムロード 〜女神の夢〜 10話 ( No.10 )
日時: 2010/08/03 12:20
名前: ねこまる (ID: EHM01iHp)

ぎぃ・・・・と思い出の道に入った時のように扉が開く。

そして同じように強いい光が二人を向かいいれた。

「青色・・・・・。」

神官の服の色を見てポツリとルイがつぶやく。

「あぁ。青は『後悔』ってわけか・・・・・・。」

やるしかないよな・・・・・・・・。
 
?!

何かが頭をよぎったように思えたが、翔夜は考えることをやめた。

「さっさと行くぞ!」

声を合図に駆け出す。

戦闘が始まった。

キィン ドォン_______

凄まじい音の中で二人は戦い続けた。

ちっ・・・・・・先に頭をつぶしとけば・・・・・・・・・・

あぁ!フレイムにすればよかった・・・・・・

次第に音が弱まり戦闘が終わった。

「とにかく憩いの広場へ行くぞ。」

ペッ と口の中の血を吐き捨てながら扉を目指す。

広場に着くと二人は目を見張った。

とてつもなく大きな鎧の像と看板。

翔夜はポツリと漏らす。

「ルイ。気をつけろよ。」

Re: タイムロード 〜女神の夢〜 11話 ( No.11 )
日時: 2010/08/03 12:43
名前: ねこまる (ID: EHM01iHp)

カツン カツン━━━━

慎重に看板に近づく二人。

看板の前へくると像に見下ろされる形になった。

「ンーと」

ルイは看板読み始めた。

「この像は女神ミウェルバが━━━━━」

  ?!

かすかな気配を感じ翔夜は後ろを向く。

そこには見覚えのある者が立っていた。



少ししか書けなくてすんません(´`)


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