ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 色無〜禁じられた遊戯〜
- 日時: 2010/05/27 21:02
- 名前: しのぶ (ID: VMvMkRLZ)
タイトルは「しきむ〜きんじられたゲーム〜」って読みます。物語に対するコメント待ってます。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
- Re: 色無〜禁じられた遊戯〜 ( No.92 )
- 日時: 2011/06/21 13:15
- 名前: しのぶ (ID: eXBL1K9M)
司令が俺にクイ、と指で合図をした。
俺は黙ってさっき司令がだした無骨なマスクの横のボタンを押す。
「いけるか?ライ。」
「いつでも。」
横のボタンを押したと同時、そのマスクから小さなケースが出てきた。
俺はそこに小さな黒いカプセルを入れる。さっき話した劇薬の事だ。
<設置完了シマシタ>
機械で合成された声がマスクから聞こえる。
司令がその声を合図に再び片手を動かした。
「I rost my dream you can fry」
「は……!?私は自分の夢を失う、あなたは飛ぶ事が出来る?」
アスクエが司令の英語を和訳して首を傾げた。
俺はアスクエに小声で耳打ちする。
「あれは、司令の暗号呪文だよ。そのままの意味でとったら全然違う事になってる。なんか色々と規則性があるらしいが……俺は知らん。」
そんな事を言ってる間にもミズノのマスクからはまた煌々とした光が溢れ出ていた。
神秘的というよりも気味の悪さが先行するような光景に俺たちは言葉を無くした。
- Re: 色無〜禁じられた遊戯〜 ( No.93 )
- 日時: 2011/07/31 19:25
- 名前: しのぶ (ID: tiJN6Js/)
ものの数秒でその光はおさまったが、俺たち二人は鮮烈な赤の光に当てられ、視界をおかしな色に染められた。
「毒々しい……。」
「なんか言ったか?アスクエ。」
「いえ、なんでもありません。」
「……そうか。」
失言をしたアスクエが司令にたしなめられていた。
……少しはシリアスな雰囲気を保たせろよ。
何度思ったか分からない事を今回もぼやき、俺は素早くミズノの体調を調べ始める。
何度見ても慣れない。
何度経験してもダメだ。
何度、同じ想いをしても。
どうしても嫌な気分になる。
「ミズノっ!大丈夫か!?」
「……」
ミズノはまだ目覚めない。が。
さっきまでの蒼白な顔色が嘘のように、頬には赤みが戻っていた。
- Re: 色無〜禁じられた遊戯〜 ( No.94 )
- 日時: 2011/08/08 14:19
- 名前: 苺侍 (ID: L43yfzZ2)
久しぶりに来てみたけど
すっごく話が進んじゃってるねww
また頑張って読みます!!
- Re: 色無〜禁じられた遊戯〜 ( No.95 )
- 日時: 2011/10/10 16:41
- 名前: しのぶ (ID: z/mKt/FD)
俺の声にわずかにうめくミズノ。
アスクエと司令はほっと息をついた後、また言い合いを始めた。
……だから少しはシリアスな気分を保たせろ。
俺も知らず口に笑みをつくり、そっとミズノの頬を撫でた。
(よかった……。瑠夏……)
******************
ここで俺の回想をしてみようと思う。
俺の過去の回想だ。
んなもん聞いたところで、なんの得にもならないかもしれないが、俺の自己満足にすこしぐらい付き合ってくれるとうれしい。
俺は、ラミットムーンに入る前、人殺しの道具だった。
ご存知、自分の持つ雷の力を使っていろんな人を殺めていたのだ。
この頃の俺は何が良いことで、何が悪いことなのか分かっていなかった。
勿論、それを理由にするつもりはない。毛頭。
そんなことをしたら、俺が殺してきた人、俺に関わったせいで死んでいった人達に失礼だし、思い上がりも甚だしいのだから。
その頃の俺にあったのは、ただ、自分のことを雇ってくれた人の依頼は完遂せよ、ということだけ。
まぁ、いってしまえば、
人殺しの人形であれ。
と、こういうことだ。
幸いというか、最悪というか、俺のことを雇いたがる下種は相当数いて、俺は金に困ることも、生活に困ることもなかった。
残念ながら俺は親の顔を知らない。
俺は生まれてすぐに特別な施設に入れられた。
孤児院なんて上等なものじゃなく、ただのゴミ箱のような場所に突っ込まれた俺は、ひとりで生きていく術を自然と学んだため、あまり親の愛情なんてものは信じられないんだけど。
まぁ、俺はそんな感じで、歪な性格を形成してしまっていた訳だ。
親もいなければ、愛情も分からない。
物事の善悪の基準もなく、自分の力を殺しのために使う。
そんな俺は、まったく知らないところで、名を上げていたらしい。
それも嫌な形で。
そのころの俺のニックネームはなんだったと思う?
「小さき暗殺者」。
そんなうわさが広まるにつれ、俺を雇いたいと思う輩はどんどん増える。
それに比例して、俺の人殺しの数は増えていった。
全くの悪循環。
当然の悪循環。
話の展開が早すぎて、まことに申し訳ない限りだが、訳の分からなかった読者さんのためにまとめるとこうだ。
俺は小さい頃、暗殺者として有名で、まるで人形みたいな毎日を過ごしていた。
そんな俺の元に、ある日、一通の手紙が届いた。
その頃の俺はもう、ゴミ箱みたいな施設からとっくに出ていて、いろんなところの雇い主が提供してくれるホテルに転々といたので、手紙が届いたことに何よりも驚いた。
すぐさま俺はホテルを変え、そのホテル内で手紙を開けた。
この時点で俺は既に爆発物の類のものかもしれないと覚悟していて、半ば命がけの行為を決行したわけだ。
でも、過去の俺にとってはそんなもの、日常茶飯事だったけど。
日常茶飯事どころか、いつもの日常だった。
死と隣り合わせの日常。
それは俺にとって、いいか悪いか以前に、当たり前だったのだ。
今思うと、ぞっとする。
- Re: 色無〜禁じられた遊戯〜 ( No.96 )
- 日時: 2012/02/09 12:08
- 名前: しのぶ (ID: hVBIzJAn)
スミマセン。
もうみなさん忘れているかもしれませんが、しのぶです。
実は、少しの間、この小説の更新をストップするつもりです。
私は俗に言う、受験生という者です。
高校受験は小説執筆と並行して出来る程、甘くないと思ってますし、そもそも両立できるほど、私は器用な奴じゃないですww
なので、この小説を応援、閲覧している皆さま、本当に身勝手ですが、私が受験終わるまで、少しだけ待っていてください。
お願いします。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
この掲示板は過去ログ化されています。