ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 恋と死の境界線
- 日時: 2010/06/26 17:02
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: jd0mxmk6)
2作目の小説です。
今回は、前作とは違い「悲しい恋愛」を書いてみました。
皆さんの心に残る作品になったら幸いです。
- Re: 恋と死の境界線 ( No.12 )
- 日時: 2010/07/21 18:45
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: NzSRvas.)
- 参照: http://bbs1.sekkaku.net/bbs/book01.html
早希は、立ち上がる。
そして、玄関に向かって歩く。
由宇架「え?も、もう帰っちゃうの?」
早希「うん。マモの事調べなきゃ。」
由宇架「そっか…頑張ってね!」
早希「・・・・・ありがとう。」
早希は靴を履くと、由宇架の家を飛び出した。
走る、走る、走る。
涙の跡に風が当たり、冷たくなる。
(由宇架…本当に何も知らないのかな。)
そんな疑いの気持ちもあったが、由宇架は早希を励ましてくれる。
だから、由宇架の事は疑いたくない。
早希は道に、ある人影を見つけた。見覚えがある。
その人影に、早希は近づいて話しかける。
早希「・・・琥道さん?」
早希がそう話しかけると、その人影___琥道瞳が振り向いた。
瞳「ん、あぁ。早希ちゃん。」
瞳は、早希と同じクラスで、いつでも一人で居る。
その上ミステリアスで、色々な情報を知っている。
早希「えっと、琥道さんなら知ってるはず。」
瞳「何の事を言ってるの?用件を話してほしいなぁ。」
早希「琥道さんなら…マモの死因、分かるよね?」
早希の質問に、瞳は黙り込む。そして、口元を歪ませ…怪しげな笑みを造り・・・
瞳「知ってるよ。真守くんの死因だよねぇ?うん、知ってる。」
早希「え…!あの、教えて貰えないかな?」
瞳「嫌だよ。大切な情報源だ。」
早希「お願いっ・・・」
瞳「・・・教えてほしいのなら、情報料を頂くよ?」
早希「分かった!払うから、」
早希は財布を取り出す。中の金額を確認する。
瞳「え?情報料って言ったって、お金じゃないよ。」
早希「・・・・・じゃあ何?」
瞳「お金なんか要らないよ。欲しいのは…」
瞳は怪しく笑う。そして冷たく言う・・・
瞳「誰かが苦しんでいる所を見せて?」
早希「は・・・?」
瞳「誰かの苦痛した表情を見せて?絶望でいっぱいの、哀れな顔を。」
早希「どうやって・・・」
瞳「結城・・・李流羽。」
早希「え?」
瞳「1-3の結城さんいるだろ?その子が苦しんでる顔が見たい。」
早希「李流羽ちゃんの?…苦しんでる顔?」
瞳「うん。」
瞳は、ニコニコしながら・・・早希をじっと見つめる。
そして・・・悪魔のような言葉を放った。
瞳「結城さんの親友を殺してよ。そうすれば・・・」
瞳「苦しんでる顔を見るのなんて、簡単でしょ?」
- Re: 恋と死の境界線 ( No.13 )
- 日時: 2010/09/16 16:47
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: NzSRvas.)
- 参照: http://bbs1.sekkaku.net/bbs/book01.html
↑
URL『相生ゆうこ専用掲示板』更新しました^^
- Re: 恋と死の境界線 ( No.14 )
- 日時: 2011/02/05 21:15
- 名前: 薔薇姫 ◆vcH7bmFLdU (ID: J7xzQP5I)
わぁぁぁぁぁぁぁぁぁ———・・・!
みさせていただきやした!w
更新頑張ってくださいっ!!
- Re: 恋と死の境界線 ( No.15 )
- 日時: 2011/02/26 19:29
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: 2HEPKrVk)
- 参照: http://bbs1.sekkaku.net/bbs/book01.html
>>薔薇姫様
うわぁ////読んで下さったんですか!?ありがとうございます><
はいっ、スローペースではありますが更新頑張ります!!
- Re: 恋と死の境界線 ( No.16 )
- 日時: 2011/02/26 19:32
- 名前: 相生 ゆうこ ◆pn5.bJo696 (ID: 2HEPKrVk)
- 参照: http://bbs1.sekkaku.net/bbs/book01.html
第二章「ウソとウラギリ。そして愛」
___翌日。
(・・・昨日、瞳ちゃんが言ってた事…今日やらなきゃダメなのかな。)
そんな事を考えながら、早希は黒乃佑途の家に向かって歩く。
佑途は、真守の親友だった。だから、早希とも少し面識があった。
早希は昨日、瞳に言われた事を思い出す。
<結城さんの親友を殺してよ。そうすれば・・・>
その言葉が頭の中を駆け巡る。
早希は、どうしたらいいか分からなくなり、佑途の家に急ぐ。
(佑途くんなら…相談に乗ってくれるはず・・・!)
その時・・・
ドンッ!!!!!!!
誰かにぶつかった。
早希が慌てて振り返ると、そこには…佐々木佳也が立っていた。
佳也「痛ッ・・・いたたたたたた…。」
早希「ごめんね!ぶつかっちゃって・・・」
佳也「お。早希ちゃんじゃん。どうしたの?そんなに急いで。」
早希「う、うん…あのね・・・」
早希は、佳也に昨日あった事を話した。
佳也は『瞳』というワードを聞くと、顔を歪ませた。
佳也「…アタシ、瞳キライ〜〜〜。」
早希「へぇ、そうなんだ。」
佳也「だってさだってさ、アイツ…超、相良先生の情報知ってんだよ?!」
相良先生とは、早希のクラス1-4の担任で、佳也の思い人だ。
佳也は、相良が大好きすぎてファンクラブを作ってしまったほどだ。
早希「でも、佳也ちゃんにとっては良いんじゃないの?色んな情報教えてもらえるし…」
佳也「逆!逆だよ!自慢げに、色々な情報話すんだよ?ウザッ。」
早希「そうなんだ・・・本当に相良先生の事が好きなんだね…」
佳也は、早希の言葉を聞いた瞬間、表情が変わった。
佳也「えっ!誰が?!」
早希「佳也ちゃん。」
佳也「あ、なんだ。びっくりした。てっきり、瞳が相良先生LOVEなのかと…」
佳也は安心したように、顔を下げる。
早希「大丈夫。相良先生、あんまりカッコよくないから。」
佳也「ひっどぉ…まぁ、ファンが増えたら嫌だから別にいいけどねッ。」
早希「ははは・・・」
少し笑い合った後、佳也はふと思い出した。
佳也「・・・んで、本題は何だっけな。」
本題を忘れかけいた早希は、慌てて言う。
早希「ん、あぁ!えっと、どうしたらいいのかな〜って。」
佳也「あ、瞳の言った事を実行するかしないか、ってこと?」
早希「そう。」
佳也「しなくて良くね?」
佳也は冷たい表情で早希を見る
早希「え?」
佳也「だって、人殺しなんて犯罪だし。」
早希「そうだけど…まず、李流羽ちゃんの親友って誰?」
佳也「百合子。如月百合子だよ。」
早希「えぇ!そうなんだ!あの百合子ちゃんが!」
如月百合子は、とても優しい。皆の憧れだ。
そんな百合子が、あの李流羽の親友だと聞いて早希はゾッとした。
李流羽は自己中心的で、被害妄想が激しい。
それなのに、成績優秀で…定期考査では、常に一位。
頭が良くても、性格がアレなので・・・皆に嫌われている。
だが、百合子は何も嫌がらず、李流羽のそばにいる。
早希「何でなんだろ・・・百合子ちゃん…。」
佳也「不思議だよねぇ、百合子。何で嫌じゃないのかなぁ。」
そんな事を話していた時、佳也は静かに呟く。
佳也「…この、弱虫下僕野郎が。」
早希「・・・・・え?佳也ちゃん、何か言った?」
佳也「えぇ!何も言ってないよ!」
佳也は裏表が激しく、時々裏の顔がチラチラ出る。
表面は明るい佳也だが、裏は毒舌ネガティブ女だ。
早希「佳也ちゃんって、面白いね。」
佳也「…ん?どうして?」
早希「裏は、とっても怖いんでしょ?」
佳也「え?何?」
早希「皆、ウワサしてるよ。佳也ちゃんは裏怖いって。」
早希にそう言われ、佳也は首を傾げる。
そしてニコっと笑い、こう言った。
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