ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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___Live.
日時: 2010/07/26 18:20
名前: 梨凛 ◆t5rSTnKmCc (ID: rDOQFxsS)

 
△〜クリック感謝。+ . * ・ ☆


クラッカーのつもりなんですけどね。
まあ、それは置いといて。
えっと、初めましてとこんにちわ!
飽き性の梨凛でーっす☆
まあ、今回のはきっと長編になるから挫折の可能性があるんだけどね...
とりあえずここまで読んじゃった人は話も読んでこう!..本当お願い。


注意

・荒らし禁止

・ありえないことありまくり

・返信、更新、不規則で遅い

・下手だよーノシ

そうだ、それから気分によって書き方が変わる人だから下手なときとめちゃめちゃ下手なときがあるよ。


登場人物

松山 英叶まつやまえいか
・無口で大人しい・読書好き

叶 留衣かなえるい
・活発で男っぽい・空手をやっている

影宮 かげみやあきら
・友達思い出優しい・野球好き


一応主役グループです。
まあ出るたびにのせときます。


プロローグ


本当の"友達"って何でしょうか?

本当の"仲間"って何でしょうか?

本当に"生きる"って言えることって何でしょうか?

本当に"幸せ"って言えることって何でしょうか?


それは、高校二年生の私が望みもせず知ったこと。

__貴方には、解かりますか?

Page:1



Re: ___Live. ( No.1 )
日時: 2010/07/26 18:18
名前: 梨凛 ◆t5rSTnKmCc (ID: rDOQFxsS)

壱.ハジマリ


_英叶目線_



「んーーっ」

「英叶ーご飯ー」

返事をして、急いで支度をする。

支度が済むとボタンを留めながら下へ降りる。

「お姉ちゃん遅いー!」

これは次女の英美。7歳。

「もう皆食べてるよ」

これは三男の英太。11歳。

「早く座ってっ」

これは次男の郁英。13歳。

「ゴメンネ。ん、おいしいっ」

「今日俺が焼いたんだからおいしいに決まってんだろ」

これは長男で私の兄の英治。17歳。

「お姉ちゃんもう時間ー!髪結って」

「んー、分かった、分かった」

パンを口にくわえたまま英美の髪を結ぶ。

「行儀悪いよ、お姉ちゃん」

「いいじゃん別にー。はい、できた!」

「ありがとー!」

いけない、もう時間だ。

一口残ったパンを口に入れて鞄を持つ。

「いってきまーす!」

「俺もいく」

「俺も」

3人で家を出る。

私の家。私の家族。大切なもの...。


_留衣目線_


「....はあ...」

パン、パンと言う乾いた音が外でなる。

それさえも、耳障りだ。

「留衣!早く降りてきなさい!」

何もいわずに支度を始める。

鞄を持ち、下へ降りる。

「あ、お姉ちゃん。おはよう」

妹の岬。いつもあたしに話しかけてくる。

「..うるせえな」

「もうちょっと早くこれないの?岬は早く起きたわよ」

そういう声を無視し、パンを持ち玄関へ向かう。

「留衣!ちゃんと座って食べてからいきなさい!」

「うるさいな..あたしのコトなんかほっとけよ」

パンを口にくわえて右手で思いっきりドアを閉める。

あたしの家。あたしの家族。あたしの嫌いなもの..。


_暁目線_


「..ふう、ごちそーさんっ」

皿を台所まで持っていき、洗う。

飯を作ってくれて、皿を洗ってくれる。

そんな親は、俺にはもういない。

皿を洗い終えると鞄を持ち扉を開ける。

「いってきまーす」

鍵を閉め、螺旋階段を下りていく。

俺の家。物足りない部屋。少しの寂しさ。


_英叶目線_


「あ、魅里ちゃんおはよう」

下駄箱までいくと唯一心を開ける存在の友達がいた。

「おはよっ英叶!」

一緒に行こ、と言いながら私の手をひく。

「ねえ、英叶。朝のパンパンって音聞いた?」

「音?何それ、聞いてないかも」

上履きのかかとを半分踏みながら階段を上がる。

「何か朝いきなりパンパーンって聞こえてさ、なんだったんだろ..」

「何かの知らせじゃないの?よくあるじゃん」

教室の中へ入る。魅里ちゃんと私は同じクラスだ。

「ああ!そうかも..英叶、頭いーっ」

「そんなことないよ。弟とかがいるとさ、そういうの多いんだよね」

「なるほどねー」

鞄を机において体育館へ向かう。

今日は朝会がある日だ。

「_それにしても朝会ってめんどくさいよね..」

「本当。いつも先生が喋るだけなのにね」

体育館へ着くと別々に列へ入る。

「おはようございます。えー、最近男子に多いんだが服装が乱れてきている。服装の乱れは心の乱れと言うように—」

やっぱり、めんどくさいや。

周りからもめんどくさい、や笑い声が聞こえる。

どうやら私だけではない。

「—そういうことなので、服装については厳しくしていこうと思うので_」

そこまでいうと『シュー』とガス漏れのような音が聞こえる。

そして、あっという間に体育館は白い霧に包まれた。

「何....?」

「誰かのいたずらかー?」

周りから声が聞こえる。

好奇心からだんだん恐怖に変わってきた頃にステージから『ダン』と大きな音がした。

皆が静かになると同時に視線がステージに集まる。

そこには男女それぞれ2人づづ計4名が立っていた。

「....俺たちはお前らを殺すために此処へ来た」

一番左に立っていた男がそういった。

静かになっていた体育館にざわめきが戻る。

この時、この瞬間から私の運命は狂い始めていた—

Re: ___Live. ( No.2 )
日時: 2010/07/28 17:54
名前: 梨凛 ◆t5rSTnKmCc (ID: rDOQFxsS)

弐.イカク

「.....は?」

私の斜め後ろの男子がそういう。

それをきっかけに皆が喋りだす。

「何今の?」

「殺す?意味わかんねえ」

「頭可笑しいよな?」

「つか誰だよ」

体育館は批判の声であふれている。

うーん..武器を持っているようにみえる..?

「...全員武器」

「あ、先ぱい俺が説明します!はーーい!注目注目ー!」

右から2番目の男が言い出す。

当然皆は無視。

突然男の手に鎌が出てきて机を切り裂く。

「...な..何..?今の..」

「...さ、さあ..?」

皆が小声になる。

今...てから鎌が...一体何者..?

「はーい!今の威嚇だからっ威嚇!俺が説明してやろーとしてんのにさーギャーギャーうっせえんだよ!!」

「意味分かんねえ..」

「無視だよ無視!」

私の隣の女の子が隣のクラスのことそう話す。

すると、一番左の男が銃を構える。

「あ...、危ないっ!」

拳銃のことは何も知らない私が助けようとしたのが間違いだった。

弾丸は私の目の前を通り、助けようとしたこの右頬をかすり、隣の子と私にその血をつけた。

「.....っ...に、すんだよ!」

「意味分かんない!お前死ねよ!」

また拳銃を構える。

どうしよう__っ

「.....静かに、しろ!!」

私より3つ後ろの男の子、確か影宮君がそういう。

「...今は、従え。....殺されたくなければ」

「...頭のいい人にはわかるようですね」

一番右の人。

「もう説明とかいいんじゃないんですか?ああ、でも武器の話はしないと..竜さんがしますか?」

左から二番目の人。

「...そうだな」

一番左。

そういうと天井に向けて撃つ。

「武器は自分の机の上。郁也様の選んだ武器に文句がある奴は殺してやるから来い」

「はーい、じゃあ解散な!」

そういうと皆体育館から出て行く。

思っていたより皆乗り気だ。

皆が出るのを待っていたら私と影宮君と確か叶さんだけが残った。

やば..早く出よう....

「.....絶対..殺されねえからな...」

影宮君がそうつぶやく。

「...楽しみに待ってるよ..」

右から二番目の人がそういう。

私たち三人が体育館からでると体育館は静まり返った。


教室へ着くと皆がもう武器をもっていた。

刀、拳銃、なた、バッド...

たくさんあるんだな...

私も早く開けよう....

「.....嘘....」

出来るだけあたりたくないと思っていたものがあたってしまった。

私の武器は____


    拳銃。

Re: ___Live. ( No.3 )
日時: 2010/08/06 10:02
名前: 梨凛 ◆t5rSTnKmCc (ID: rDOQFxsS)

参.カイシ


拳...銃...

『はーい!連絡します!わわっちょ..っ!....よし!今から俺がこのゲームのルールを説明したいと思いまーす!』

ルール...

『まず、これからお前らにしてもらうのは"鬼ごっこ"だ。鬼ごっこって分かるよな?鬼が追いかけんの。んで、逃げ切る期間は7日間。つまり一週間だ』

鬼ごっこを、一週間...

私は..生き残れるの?

『それでー、武器の入れ物に入ってたと思うんだけどカードがあるだろ?』

カード...!

拳銃の入れ物の中には赤色のカード。

『それを一人一枚もって逃げてもらいまーす。で、カードは手放して5秒たったら俺らのとこに連れてこられてまあ..結果的には、死ぬんじゃない?まあ、つまり死にたいと思ったらカードを手放せばいいさ』

カードを手放す...

それだけは..避けたい..

『はい、じゃあ次ね。えっと、鬼にタッチされるとカードが真っ黒になるのね。それが寿命短え合図。んで、俺らの下部がこっちにそいつを連れてきてくれるわけ』

鬼にタッチされれば、死ぬ...

そういえば鬼ってだれだろう..

『逃げようとして校舎から出るとみんなの首についてるわっかが爆発して首がふっとんじゃいまーす!』

わっか...?何時の間に...!

クラス中のみんながわっかをはずそうとしてる。

『ああ、わっかは外れないんで。死神の力、なめんなよ!』

死神...!!

どうりで....

『うーん..あ、これすんげえ重要かも!あのな、鬼ごっこは3人1組で行うゲームなんだ。これは絶対だ。だから一人がよけりゃあ仲間を殺せばいい』

3人1組..仲間はずれになりそう..

『んで、ほかのチームと協力してもいいからな。で、武器の交換はチーム内の3人でならいいからな。これをひとつでも破った奴は即死刑だ!うーん..こんくらいかな..あ!鬼はなんと.."生徒会"の皆さんでっす!新入してきた1年生も入れての23人の鬼が皆を捕まえにいきまーす!』

鬼は、生徒会で..23人...

『それじゃあ、チーム組む時間を1分とって開始にするから!早くチーム組んでね!」

1分...!?

誰か..組んでくれないかな...

「...俺と組まない?えっと、松山?」

「影..宮君..」

さっき死神に宣戦布告をした人。

この人なら、殺されない....?

「はい。よろしくお願いします..」

「だれかもう一人入れたい奴いる?..女がいいか」

最後の方はボソっと言う。

女の子はなかなか決まってない。

「...叶..」

そうつぶやくと叶さんのところへ行く。

「叶、俺らと組まない?」

「...お前ら、そーゆー関係?」

「え..ち、違いますよ。今話したばっかりですっ」

むー..この人、苦手かも...

「拳銃、刀、金属バッド...じゃ、あたしもそん中入るわ」

やった..!

どういう人かは知らないけど女の子だ。

男よりは信用できる。

仲良くできるかな...

『..1分。チームは組めましたか?』

さっきとは違う、落ち着いた感じの人..あ、死神。

女子はまだ決まってない。

静かに、急いで決めている。

『開始する前に1つ。鬼は殺してはいけない。ただ逃げろ。それでは、鬼ごっこを開始する。5、4、3、2、1。生徒会23人を解放する』


2010年、6月1日。午前9時30分。

第一戦、"鬼ごっこ"開始__

Re: ___Live. ( No.4 )
日時: 2010/08/15 11:10
名前: 梨凛 ◆t5rSTnKmCc (ID: rDOQFxsS)

四.モクヒョウ


「始まった...のか..?」

影宮君が呟く。

「..だろ」

叶さんが答える。

二人の声が聞こえるくらい静まり返っていた。

が、すぐ皆が喋り始める。

教室から出て行くグループも見かける。

「..とりあえず、自己紹介でもしとくか?」

「これから死ぬかもしんねえのにか?」

「..自己紹介..したほうがいいと思います..」

二人がこっちを見る。

「お前さ、何で敬語なの?」

影宮君が言う。

..そんなの..私にも分からないよ..

「..分かりません..多分、癖です..」

「..ま、いっか。じゃ俺から。影宮暁、下の名前で呼べ」

「そんだけか。叶留衣、留衣でいい」

「えっと..松山英叶、です..呼び方は..何でもいいです..」

とりあえず下の名前で呼んでって言われてるから..

留衣さん、暁君でいいかな..

「じゃあとりあえず..俺らのさ、目標決めねえ?」

「..目標?」

目標..っていうのは..?

「ああ、目標があった方が死なないと俺は思うんだけど..どう?」

「...いいんじゃねえの?」

「はい。いいと思います..」

でも目標っていったら..

皆で生きる..とか..?

そしたら誰も死なないし..

「あの死神を破壊、とかか?」

破壊...

死神を..人間が破壊、できるの?

「..でも、相手は死神ですよ..?」

「..そうだな..第一に一番最初に死なない!そんで、死神破壊。最優先は死なないこと」

一番最初に死なない..

あ、そうしたら誰も死なないか。

「いいんじゃないの?」

「はい。すごく良いと思います」

誰も死ななかったら悲しい思いしないですむ..

「じゃ、とりあえず..どっか逃げないと..」

「あ、それなら——」

留衣さんが口を開いた瞬間—

何かが横を通りすぎた。

「きゃあああああ!!!」

「いやあああああ!!」

その瞬間。

ようやくチーム決めが終わった女子たちの叫び声。

何も理解できない。

何が...おきたの?

私たちの方へ誰かが歩いてくる。

「...3人....」

5メートルくらい前から走ってくる。

「...生きるためだ...」

「....!!逃げろ!!!!」

やっと聞こえた暁君の声。

”逃げろ”その言葉の意味を私が理解するのに時間は要らなかった。

すべてを理解した。すべてが繋がった。

「...っ」

足が動かない?

「...捕獲..できる」

怖いから..?怖い..?死ぬのが?

だったら動いてよ..!

「.....動いてよっ..!!」

..私は捕まるの...?

「....っ英叶!」

Re: ___Live. ( No.5 )
日時: 2010/08/18 16:50
名前: 梨凛 ◆t5rSTnKmCc (ID: GA2wUosQ)

五.ホカク

「...あ...っ」

暁君が私の手をつかみ、走り出す。

「暁..君っ!」

「...何だよ!?」

少し間をあけて答える。

逃げるのに集中しろ、とでも言いたげに。

「あの...人...拳銃を...」

「..危..つっ...!」

留衣さんが...撃たれた...っ

「悪くない...生きるためだ...っ」

その場に膝をつく。

「犠牲は..必要...」

足...を撃たれた...?

「留衣っ!走れるか?」

「....っ」

立とうとしてガクンと膝をつく。

「...捕獲...捕獲、捕獲、捕獲....」

「...ちっ..」

暁君は舌打ちをし、私が持っていた拳銃をとり__

「...い...つっ...っ」

鬼に向かって、撃った。

「....早く来い!こっちだ!」

そういうと走りだし、右へ左へと進む。

「はあ...っ..まいたな...」

ぐるりと教室を見渡す。

2−D...。

校舎、半分も走ったんだ...

「...保健室は一階..ちっ..」

「..治療とかならしなくて平気だからな」

暁君が言う前に留衣さんが言う。

「..駄目に決まってんだろ!ほら、腕だせよ」

制服が破れているから..かすったのかな..?

「いいっていってんだろ?かすっただけだよ」

「駄目だよっ!ちゃんと治療しないと..っ」

留衣さんは吃驚したような目でこちらを見ている。

「...分かった...」

よかった...

「ここに調度ガーゼとテープがあるからよ」

「...消毒できないんじゃ意味無いじゃん」

留衣さんが呟く。

まあ..確かにそうだと思う。

弾丸ってキタナイものだもん...

「1階にいけたら保健室で消毒できるかもしれませんよ」

「そう!だからとりあえずバイキンはいんないようにさ!な!」

..暁君って面白い人だな...

その時、ガンッと机の倒れる音がし誰かの声が聞こえる。

「...誰?そこに誰かいるの....?」



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