ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

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Death Soul
日時: 2010/09/13 06:20
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

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皆さまに支えられております。
死神ものです(*^^)v


※なお、コメをされたからにはコメをし返す自分です(人見知りでなかなか他の人の小説にコメいけません)。 なので、宣伝してください(+_+)


(お客様)
ソフィア様 紅蓮の流星様 スペシャル様
月花様 アルナージ様 風水様 神無月様
時雨様

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Re: Death Soul ( No.55 )
日時: 2010/09/16 16:47
名前: 紅蓮の流星 ◆vcRbhehpKE (ID: Da9K.gCv)
参照: 久しぶりにコンニチハ。まだ居たのか、とか言わないで。

おかしいのは分かっている。
死神が、死者に手を合わせる事が。
だけど。

「人間だから」



名言ですね。

Re: Death Soul ( No.56 )
日時: 2010/09/16 16:55
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

シェリルは、人格は勝気な女性です。
でも一人称「オレ」ですが……。
>風水さん


まだ居たのか、なて言いませぬ。
嬉しいです。
ザクの名言ですね
>紅蓮の流星さん

Re: Death Soul ( No.57 )
日時: 2010/09/16 17:33
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)

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         第3影 
       キミを乞う、闇で



割れたガラスから神殿内に風が入り、灰をまき散らす。
その中で、灰となった魔物を見ながら、ザクは軽く目を閉じた。 

「こんなにたくさん魔物がいたなんて。 もっと森の方へいると思っていたのに」
「少し、寒いですね」
「そうね。 帰ったら何かあったかいものでも」

食べよう。
そう言おうとしたのだが、その声は一気に。

「いぎやあああああっ! あああああああああっ!」

音ともとれる絶叫に変わった。
鼓膜が破れるほど、ニナが叫ぶ。 鳴く。 吠える。

「ニナ……っ?」

何が起きたのか分からず、ザクがニナにかけよる。
そこで初めて気がついた。 ニナの左腕が、火傷を負っている事に。
皮膚が爛れ、血が流れ出る。

でも、何故。

火なんてどこにもないし、第一喪服も焦げていない。
肌だけが酷く焦げていた。

「大丈夫ですか、ニナっ」
「死神といえどただのニンゲン。 簡単に焼けちゃう」

声がした。
絶対に振りむいてはいけなかった。
そのまま、逃げていればよかったのだ。
だけど──、

「……おまえ、誰だ」

魔物の灰をサラリと撫でているシェリルを見て、ザクが静かに尋ねた。
口元を微笑ませ、シェリルが笑う。

「……気配で、わかる」
「ニナ?」
「……っ、あなた、魔物ね」

魔物は通常、とてもおぞましく、恐ろしい姿をしているが、地位の高い魔物は人の姿をしている。

「魔物……おしいね、キミ」

姿は可憐な少年のせいか、声変わりをしたその低い声は奇妙だった。 フワッと二人に近づいて、

「オレは、ただのニンゲンだよ」

次の瞬間、ニナの体が吹っ飛んだ。
ザクがあまりの事に驚いていると、腹部に思い切り蹴りを入れられる。

「かはっ」 「だけど、ルーアの所有物なんだよ」

壁に体を叩きつけられ、ニナは少量の胃液を吐き出し、口を拭う。

「ルーア……」

聞いた事があるその名前に。 ニナは震えを抑える事に集中した。
もう一度、刀を体内から出す。

「オレとヤりあうの? 止めときなよ」
「ルーアの所有物なら……っ、止めなきゃね」

ニナが刀を振りかざしたと同時に、ザクも鎌を振り下ろす。
シェリルは軽くそれを避け、思い切りザクの右腕を踏みつけた。

「っ、い」 「シニガミがなんなのか知らないけどさ、あまりナメないでよね」
「ああああああああっ」

ニナの刀を指で押さえ、シェリルは微笑んだ。

「ルーアの血は、最強だから」
「……やっぱり、魔物の血をとりいれたのね」

ザクが顔を上げ、ニナとルーアを交互に見る。

「魔物の血を取り入れると、人間と並はずれた超人的な力と能力……、魔力を持つようになる。 だけど、それと同時にリスクも犯さなきゃならない」

それは、きっと。
絶対にしちゃいけない事。

「それは……命の代価」

魔物の血を取り込めば、命を削りながらも最強の魔力を使う事ができる。
半魔物化。

「じゃあ、あなたはそれをやったって事ですか」
「ボーズに関係ないだろ」

ザクを睨んでそう言ったが、ふと違和感に気づいた。

──おかしいな。 確かにさっき右手踏みつぶしたのに。

──骨折まで達してなかったわけ? 

「ルーアって……誰ですか」
「なに、おまえ。 ルーアの事知らないの?」

驚いた顔をして、シェリルはニナから離れ、身軽にザクに近づいた。
そっと、冷たい手でザクの頬を撫でる。

「ルーアはね、この世界における全ての災害の源。 破壊、絶望、不幸、災害、失望、滅びの女王。 魔物の頂点に立つ、最大で最強で最悪の女王なんだよ」

シェリルは誇らしげに説明したあと、

「ま、どっかの闇の王は、トルバートに殺されたみたいだけどな」

不快そうにそう呟いた。

Re: Death Soul ( No.58 )
日時: 2010/09/17 06:55
名前: アキラ (ID: STEmBwbT)
参照: http://yaplog.jp/akirahayate/

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衝撃と、少し遅れて痛みが体中を襲った。
神殿の固い床に体を打ち付け、一瞬顔をしかめる。

「ザクッ」 「人の心配してちゃダメでしょ」

火傷を負っているニナの腕を思い切り蹴ると、あまりの痛さに叫ぶ事すら忘れる。
シェシルは首を傾げて、

「んー、こんな弱かったっけ? 前にヤッた死神のヤローはもうちっと互角だったんだけど」

そう言った。
ハッとしたようにニナは顔を上げ、

「それ……イズマのこと?」
「イズマ? あー、そんな名前じゃなかったっけ」
「イズマ……」

生きてるかも知れない。
イズマは。

「かなり痛めつけたんだけど、逃げられちゃったんだわなーこれが」
「そう。 安心したわ」

シェシルがニナへとよそ見をしていた処を、ザクが遠慮なく鎌を振り下ろす。

「っ」

右足を引き裂かれ、シェシルがよろめく。

──変だよね、この子。

──なんで、足の骨折ったのに動けてんの。

「うわ、ひっど。 女子の足斬るなんて、最悪だよ」
「……」

何も言わず、ザクは唾を飲み込んだ。
魔力では圧倒的に、それだけじゃなく身体能力も向こうが上。 
神経を集中させて、一気に畳みかける。

「なんとか言ったら?」
「…………」
「謝れって言ってんの。 この糞死神」
「…………」
「なんだよ、お前」

目を細め、シェシルが静かに怒りを込み上げる。
魔力が、増大させるているのが分かった。

「本当ムカつく奴、消えちゃえ」

膨大な焔の嵐。 

「ザク─────ッ!!」

ニナの叫びは焔の渦に絡め取られ、聞こえない。
焔が神殿を焼き、火事となる。 

「丸焼きにしてやる」 

これは、無理だ。
敵わない。 死神だとしても、無理だ。

「ザ……っ」 涙を流しながら、ニナは。

ある人影が目に入った。

「丸焼きってのもアリだが、オレ様は蒸し焼きがいいかな」
「……?」

焔の中、ザクは目をこらしてそちらを見る。
青年が一人、神殿の扉付近に立っていた。

──あの喪服、死神?

「あれれ、なんでお前ここに居るわけ」
「大事なイモートのピンチにお兄ちゃん参上☆ってわけだよ、男女」

青年はそう言い、ヘラッと笑う。

「……イズマ」
「はいはーい、お兄ちゃんの登場だぜニナ。 かっちょよく決めさせろや」

Re: Death Soul ( No.59 )
日時: 2010/09/17 17:49
名前: 杵島 茄武 ◆wWr1IKfGtA (ID: hAtlip/J)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2/index.cgi?mode

死神さんにも、天使そっくりな死神さんだしてくださいな
だけどむっちゃ階級DeathS級っぽい;


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