ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる-
- 日時: 2011/02/19 22:09
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
- 参照: コメ要素たっぷりでごめんなさい。
作者profile>>10
始めまして。この板で書くのは初めて、花影です。
普段は二次創作に出没しています。
早速ですが、このスレのルール説明です。
①更新速度がバラバラです。しかも駄文です。
②荒らしはしないでください。迷惑です。
以上、残っくれる方だけお進みください。
【本編】
一話「神と魔。光と闇。そして混沌」
@>>2§>>3§>>4§>>7 〆(一話終了)
二話「移動 異世界 魔法使い?!」
@>>9§>>11§>>12§>>15§>>18§>>25(二話更新中)
番外編「記憶の彼方にもない忘却された記憶」
@>>26
【その他小説関係一覧】
キャラ設定表>>1
用語・武器集>>8
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.23 )
- 日時: 2011/01/30 19:11
- 名前: rara (ID: 9QYDPo7T)
支援上げです☆
これからもガンバです!!!
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.24 )
- 日時: 2011/02/05 14:47
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
>>raraさん
あああありがとうございますすす((自粛
頑張らせていただきます^^
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.25 )
- 日時: 2011/02/05 20:40
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
「ねぇ、ラウディ」
『なんですか?』
ベッドに仰向けに転がったエリスが小さく呟いた。答えるように、どこからともなくラウディの声が聞こえる。
「何でここ、こんなに豪華なの?」
「あ、それ俺も思ったんだが」
エリスが言うと同時に扉が跳ね開けられ、ケインが部屋に入ってくる。
「ケイン・・・・」
呆れた表情で、エリスは呟いた。しかし、ケインはそれを無視してラウディに話を進めるように促がす。話を無視されたエリスは少しむくれていた。
『・・・・・・それは、まぁ、なんといいますか・・・』
ラウディはコホンと小さく咳をし、
『・・・私たちがちょっと普通ではないからですよ』
「「・・・・?」」
少し言いにくそうに呟いたラウディに二人は首をかしげる。
確かに、喋って船まで動かせるビー玉は始めてみた。が、それでも普通ではないと言うと・・・?
『そういえば、これからのついては何も話していませんでしたよね』
「うん。やっと話してくれるんだ」
「俺は待ちわびたぞ」
『・・・二人とも少し正座しなさい』
「「やだ」」
ラウディは、はぁ・・・と大きく溜息を一つし、
『今向かっているのは私たちが作られた世界、「ルテティア」。穴たちが住んでいる世界や、他の世界から分け隔てられたところにあるんです』
「なんで?」
『それは、ルテティアが強すぎる技術を生み出し、そして滅びたからです。聞いたことありませんか?ロストユニバースって。それは、ルテティアのように高い技術力を持って滅びた世界の総称なんですよ』
ラウディは一瞬言葉を切る。それは栄えた時代を思い出したのか、それとも──
『そして今、ルテティアの技術力を我が物にしようとする組織──いや、世界があるんです・・・』
「・・・・・・その世界は普通の・・・
──ロストユニバースじゃない世界なんだよね?」
『いいえ・・・。彼らは崩れた世界に残った僅かな生き残り。全ての技術力を持って、混沌を我が物にしようとしています』
「混沌?・・・ってなに?」
『えっと・・・。いわゆる皆さんが神と呼ぶ存在です』
「ほえ?!神様?!!」
「なんちゅーバカなことを・・・」
ケインはバカらしいと、部屋を出て行くが、エリスのほうはまんざらでもなさそうだ。その瞳がやる気に満ち溢れている。
「ケ〜インっ?」
「・・・・なんだよ」
廊下で引き止めたエリスに、めんどくさそうな視線を向けたケインは、手を振り解いて隣の部屋へ向かおうとするが・・・
『目的地まで残り10分。マスターは今すぐコクピットへ来てください』
ヴィーと警報が鳴り、事務的な口調のクレアの声が流れる。
「・・・いくかっ!」
「うん♪」
二人はコクピットへ走り出した。
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.26 )
- 日時: 2011/02/19 22:05
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
みなさんお久しぶりです。
ご無沙汰させてしまいました^^;
──番外編「記憶の彼方にもない忘却された記憶」
をお届けしたいと思います!
それでわ本文へ♪
@記憶の彼方にもない忘却された記憶@
このお話は小さなケインのお話──
ここはどこだろう。
それが孤児院に来たときに思ったことだった。ぼく(このころはまだ俺とは言わない)は車で山道をゆれているときに『気づいた』。
目がさめとかではない、自分としての気づく。こういうと分からないかもしれない。分かりやすく言えば──その前の記憶がない。知識はあるのだが記憶がないと言う感じだ。
生まれたわけではないが、そこから自分が始まった、が正確だろうか。
「ねぇ。ここは?」
隣にいた、母親らしき女性に質問してみる。が、女性は目線を外にずらすとおどおどしく言った。
「こ、ここはこれから貴方が暮らすところよ。分かった?ケイン」
ぼくの名前はケインというらしい。知識と言っても自分に関することはないから、なんか新鮮だ。
「あら、もうさよならだわ。元気でね、ケイン」
一瞬女性の表情がうれしそうに見えた。なんとなく意味は分かったが、あまり気にしない。何せ自分には彼女との記憶がないのだから。
ぼくが小さく手を振ると、ほっとしたように車に向き直り小さく呟いた。「これでやっと平和に過ごせるわ」と。
まだ何か呟きそうだったので、もう少し聞いてみようと思ったが、保母さんに背を押されてその場に留まることは無理だった。
「彼が今日からみんなの友達になるケイン君よ。みんな仲良くしてね」
保母さんに連れて行かれた先は、子供たちが遊んでいる広場だった。早速ここで皆と仲良くなれと・・・
ぼくの紹介が終わり、保母さんがお昼のしたくに部屋を出ると、ぼくの周りに人だかりができた。年齢は4〜10くらいの子が多い。
「ねぇ!ケイン君は5歳なんだよね?」
ブロンドをツインテールでまとめた女の子が、ぼくに話しかけた。いきなり顔を近づけられて転びそうになったが、後ろにも人だかりができていたので、あいにく転ばずにすんだ。
「うん。ぼくは5歳だよ」
「じゃあ、レイと同い年だね!」
ツインテールの少女は、うれしそうにぼくの手をとるとぴょんぴょんと飛び始める。
「私はレイチェル!よろしくね、ケイン」
「うん。よろしく、レイチェル」
ぼくとレイチェルは飛び跳ねながら笑いあった。
しばらく、何人かと話していると体格のやや大きめの男の子が、子分らしきものを数人連れてこちらに来た。周りにいた子達は一目散に部屋の隅に。
ぼくも行こうとしたが、動き出す前に腕を掴まれた。
「おい。どこに行く気だよ新入り?」
「部屋の隅に行くだけだよ。・・・文句でもあるの?」
「あぁ。大有りだな!押さえろ」
リーダー格っぽい子が言うと、周りにいた子分は、ぼくを押さえつけにかかる。
「気にいらねぇんだよ。お前」
そういうと、顔を近づけて最大限に怖い顔をする。しかし、手を出す気はないようだ。しばらくに見つけて部屋を出て行く。
「ケイン大丈夫?」
彼らが部屋を出て行くと、レイチェルがこちらへ向かって走ってきた。ぼくは笑いながら大丈夫だと言う。
「そう?ケインはすごいのね」
「そうでもないよ。レイチェルほどはね」
二人はまた笑い合った。
●
ぼくがこの孤児院に来て幾月の月日が流れた。森は新たな命を芽吹き始めている。
事件はこの日起こった。
いつもどうりと言えるくらいに慣れた手つきで、ぼくは朝食の手伝いをする。クロスをのばし、テーブルを拭き、フォークを並べる。
ドンッ!どたどたどたッ!!
玄関付近で大きな音が聞こえた。その後すぐに保母さんたちが廊下を走っていく。異変に気づいたレイチェルがこちらに来た。
「何があったんだろうね」
「変なことになんなきゃいいけど・・・」
「そうだねぇ。・・・ちょっと見に行く?」
「えっ。でも・・・」
「みんないっちゃったよ?」
「あ」
レイチェルが指す先には廊下をかけていく、子供たち。
「ね?いこっ」
「・・・分かった」
ぼくとレイチェルは廊下を道なりに走っていく。この部屋から玄関までは一直線なのだ。
玄関へ出ると、保母さんが撃たれた瞬間だった。遅れてドンッと音が耳に届く。一瞬空気が凍った。
「いやあああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
耳を劈く叫び声が響く。先ほど撃たれた保母さんと相対していた女が持つ銃口が、周りの少年少女を捕らえる。
ドンッ
重い衝撃が響いた。隣にいた少年が倒れていく。あまりの恐ろしさに、レイチェルを含め全員がパニック状態に陥った。
──ぼくを除いて。
女は正確に子供たちの頭部を打ち抜いていく。
「やめ・・・」
ぼくの隣にいた少女が打ち抜かれた。残ったのはぼくとレイチェルだけ。ぎゅっとぼくの手を握っていたレイチェルの力が抜けた。
ブロンドのツインテールは女のほうへ流れる。
「ごくろう。レイチェル」
「どーもっ」
「どういう・・・?!」
レイチェルが女側だったことに驚きが隠せない。それをあざ笑うようにレイチェルは言う。
「ゴメンね?騙してて。それにしても本当に聞いてたとおりだったよ。あんなに友達が打たれてるのに、驚きもせず淡々と見てて」
──「聞いていたとおり」
その言葉にぼくは疑問を持った。ぼくはここに来るまでの記憶がない。が、孤児院に着てからはこんな襲撃はなかった。ということは・・・
「そう。貴方がここに来る前のことよ」
「ここに来る前・・・の・・・?」
女の言葉にぼくは恐る恐る返す。
「そう。私の任務はもういちど貴方を封印しなおすこと」
「封印・・・」
「貴方は だから」
「ぼくは何?」
「 よ」
大事なところが上手く聞き取れない。周りには何の音もないのに。あるのはかすかに聞こえる自分の鼓動と息遣い、風が揺らす葉音程度だ。
「じゃあね、ケイン。楽しかったよ」
レイチェルはにっこりと笑ってぼくに近づく。ぼくがここにきたときに見せてくれた最高の笑顔。
「おやすみなさい」
衝撃が体を突き抜けていく。そのまま視界が黒く染まり、意識も黒の海に落ちていった。
────このあとケインは別の孤児院に入れられ、エリスと出会う。
────この日あった・・・否、これまでのことは全て忘却されて。
────だって、彼は だから。
@記憶の彼方にもない忘却された記憶end
- Re: 黒白ノ歴史 -静かに狂想曲は始まる- ( No.27 )
- 日時: 2011/03/04 18:13
- 名前: 花影 ◆wNp4n0Oqx2 (ID: EHM01iHp)
あげですのーん
さーてどうしましょッか。本編
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