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陽炎イーグル
日時: 2011/03/21 20:39
名前: 自動式拳銃 ◆kMUdcU2Mqo (ID: MXERWh7v)

500年後かもしれないし、明日かもしれない。
そんな不明確な未来の出来事。
人類は突然、本当に突然特異的で驚異的な能力を手にした。
ある者は、それを先天性の能力の如く自分の一部として扱い
ある者は、突然湧いたその能力にただ、翻弄された。
そんな違いからいつしかその能力は、凡人と超人の境界線“ライン”と呼ばれるようになった。
“ライン”はいつしか社会の一部となり、様々な場面で活用されるようになった。
その裏で“ライン”を利用した犯罪、博打にゲームは数を増やしていった。

頭脳戦、肉体戦
金、金、金。
勝者は、金や地位、女に栄光…輝かしいものが手にはいる。
敗者は、金や地位、女に栄光…最悪、命を失う。
そんな、博打という名の戦闘ゲーム。
名を…“エンド”

そんな、危険でどこか甘美なゲームに魅了された、愚かな少年の物語。

※※
初めまして。自動式拳銃と申します。
まず、この話を読むに至って以下の方は回れ右をしてください。
○スッキリしない話が苦手な方。
○バトルが苦手な方。
○読みやすく、おもしろい話を求めている方。
○荒らしや自動式拳銃のことが嫌いな方
以上に当てはまらなく、心の優しい方々は、本編へどうぞ

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コメレス ( No.5 )
日時: 2011/03/21 21:11
名前: 自動式拳銃 ◆kMUdcU2Mqo (ID: MXERWh7v)

ロースト様>>
気のせいではないですが、作者様に許可いただいてます。
むしろ、似ているのは紅蓮の流星様もとい神埼虚空様も認めてますので。
ただ、紫電に似ても似つかぬ作品なのでこちらも目を通していただけたら嬉しいかな、と思います。

第一話2 ( No.6 )
日時: 2011/03/22 10:32
名前: 自動式拳銃 ◆kMUdcU2Mqo (ID: MXERWh7v)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=RWU4SEhjYRw

第一話 陽炎の鷹は不思議の国を飛び去る。その2

容姿は、残念なことに店内独特の薄暗さのせいで確認できない。
てか、何アイツ、ちっこくね?背、低くね?何、遠近法?

普通に見える、という言葉の意味はただ一つ。
コイツは普通のオトコノコなんかじゃないってことだ。

左耳には緑味がかった銀の鷹のピアス。
第一声で放った“エンド”のルールの名前。
その二つが揃っていれば、否定できないだろう。
正真正銘の“エンド”のプレイヤーだということを。

「命知らずな奴。」

誰かが呟いた。
その言葉に心の中で大いに賛同する。
誰がどう見ても無謀なチャレンジ。
例え少年の“ライン”が『足軽』よりも上位だったとしても、だ。
巨体のゴリラ…もといゴッツイ男に華奢な成長途中っぽい少年が挑むとか、ないわ。

「ほぅ、小僧…この俺にタナトスで挑もうとは。
命が惜しくないのか?」

ニタリ、と『足軽』が笑んだ。

あ、補足。
タナトスってのは命を賭けるルール。
どっちかが死ぬまで続けるデスゲーム。

てか、うわぁ『足軽』さん自信満々〜…
しかし、なんか少年も負けてない。
ニヤ、と笑んだのだ。

「興味が無い、金も命も…とかかっこよく言いたいとこだけどね。
正直惜しい。命も金も。…それに、普通に怖い。
けど、戦えるのに戦わない方が、俺はいやですから。」

そう言った少年の顔には全く『恐怖』や『迷い』が浮かんでないのがわかる。
うっわ、なんなの?戦闘狂?死にたがり?いや、なんでもいいけど。

「いいだろう。店長『足軽』その賭け、乗った。」

第一話3 ( No.7 )
日時: 2011/03/26 11:03
名前: 自動式拳銃 ◆kMUdcU2Mqo (ID: MXERWh7v)
参照: http://www.youtube.com/watch?v=kKlOCpA7A4c&feature=related

第一話 陽炎の鷹は不思議の国を飛び去る。その3

『足軽』の瞳は歓喜に輝く。
まるで、新しい玩具を手に入れた子供のようだ。
面白くて、嬉しくて仕方がないという表情。

「サンクスです。通り名どうしようか…。そうだな
 『陽炎』って呼んでください。」

少年…『陽炎』は一礼するとひょいとリングに上った。
リングの周りには勝負を見ようと人が集まってくる。
“ワンダーランド”内がかつて無いざわめきで包まれる。
…異常だ。

ざわめきが溢れる中、当事者の『足軽』と『陽炎』は静かに睨みあい、探り合っている。
トン、とどちらかがリングの床を蹴った。
その音がスタートの合図だった。

「…!」

俺が気付いた時には『足軽』は既に『陽炎』の横に立っていた。
そう、余裕の笑みをうかべながら。

「あぶ…」

危ない、そう言い掛けた時だった。
俺は、自分の目を疑った。
それは、周りの奴も同じだったようで、ざわめきが一層大きくなる。
信じられるか。

『陽炎』が消えたなんて。

「おっそいよー?」

周囲の人間が周りを見回し始めたとき、声が響いた。
刹那、地鳴りのような音が響く。
『足軽』がリングの中心に倒れ伏していた。
周囲の混乱は当然ながら、倒れた本人である『足軽』でさえも目を見開いている。

「おっさんって、本当に“ワンダーランド”の店長兼床上手『足軽』っすか?噂って頼りになりませんねぇ。
さぁ、立って下さいよ。まだお終いじゃぁないでしょう?」

『陽炎』はリングの端でヘラリと笑んだ。

「てっめぇ!?」

余裕綽々の『陽炎』に怒りを露わにする『足軽』
そしてそのまま、奇声をあげながら『陽炎』へと殴りかかる。
そこに、いままでのスピードなど欠片もなかった。

「…ふぅん?」

そんな『足軽』を見て『陽炎』が口元を歪ませる。

「駄目ですよ、勝負事で冷静さを欠いたら。
 その先に待っているのは、敗北…つまり、死、だけです。」

呆れたような『陽炎』の声が響いた。
ニッと『陽炎』が笑んだ。
何を言ってるんだ、と周囲が困惑した。

『足軽』が燃え上がった。

「なっ!?」

“ワンダーランド”内は困惑に染まる。

「あぁ、救急車呼ぶなら、今のうちです。
 2分後には、おっさんもこの店も灰になりますよ。」

ま、呼べるなら、ですけど。
そう言い残すと、『陽炎』はフラリと店を出て行った。

「何だったんだ…?」

必死で救急車を呼ぶ奴、炎を消そうとする奴。
いろんな奴がいる中、俺は呆然とその光景を眺めることしか出来なかった。

いきなりやってきた子供(ガキ)がアッサリと『足軽』を倒した。

その事実を冷静に受け止められた人間は、誰一人としていなかった。

人物紹介2 ( No.8 )
日時: 2011/03/26 11:09
名前: 自動式拳銃 ◆kMUdcU2Mqo (ID: MXERWh7v)

鷹原 京介(たかはら きょうすけ)
二つ名『陽炎』(読み方はかげろう、でもようえん、でも)
ピアス『鷹』
年齢は多分15歳。性別は男。
鋭い黄色の瞳、髪は赤メッシュの入った黒。
身長は大体153cmくらい。体重は42kgくらい。
声質はやや高め。変声期らしく声が若干かすれている。
ラインは…ご想像にお任せします。
現時点では、炎を操ります。
人懐っこくて温和。
子供っぽくいたって“普通”の少年
服装はモスグリーンのパーカーに黒っぽいジーンズ。



Re: 陽炎イーグル ( No.9 )
日時: 2011/03/30 04:19
名前: 神埼虚空 ◆vcRbhehpKE (ID: L7bcLqD7)

おはようございます、こんな時間から元紅蓮の流星です。
紫電スパイダー、越えられちゃうかもね? うふふ。読んでる限りではそう言えるクオリティだと思います。
これからも更新頑張ってください、応援しています。


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