ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 「最低少年」の失望。
- 日時: 2011/06/17 15:59
- 名前: さくら. ◆Vag2WY00rE (ID: l4scGqhv)
「君、死にたいんじゃないのか」
「この期に及んでまだしがみつくんなら、そんな願いは捨てちまえ」
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※色々な意味で最低な男の子が周囲の騒動とか色々引っ掻き回す話。ギャグではない。
※つまりあらゆる意味でのろくでなしに色んな人が振り回される、それだけの話。
※クオリティ/文章力共に期待してはいけない。落ちすらあるかどうか不明。
※アドバイスや指摘は喜んで。中傷/批判/荒らしはお断り。
!この作品の主人公はガチで最低です。果たして主人公と言えるのかどうか怪しい位には外道。
!この作品には暴力表現や、若干下品な表現が含まれています。
それでも良ければこのままスクロール!
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- 0/観察。 ( No.1 )
- 日時: 2011/06/18 20:58
- 名前: さくら. ◆Vag2WY00rE (ID: l4scGqhv)
その男は「幽霊」のようなものだ。
自分の置かれた状況に逆らおうともせずに死んでいった人間の幽霊のような、そんな存在。
だから彼は誰にも存在を認知されないし、たとえ誰かと話してもその内容を理解できる人間はいないと言ってもいい程に少ない。
……まあ、彼の場合は滅多に他人と接触しようとしない、それだけの話なのだが。
そんな事を考えながら、隣で規則正しい寝息を立てる奇妙なクラスメイトを横目で見やった。
ちなみに今はテスト中の筈なのだが、机の中にある回答用紙をちらりと見た所開始5分でもう終わらせてしまったらしい。……万年追試組な自分からしたら羨ましいことこの上ないのだが、何せこの「年上の同級生」はテスト期間中にしか学校に顔を出さず、終われば図書室にもどこにも行かずにすぐに帰ってしまうのだから勉強など教えてもらえる暇がない。……おまけにあの社交的という言葉とは永遠に縁すらないであろう性格だ。……これはもう、今回のテストも赤点を覚悟するしかなさそうだ。
そう思いながら心の中で自嘲の笑みをこぼして、まだ手をつけていなかった回答用紙と現実に向き直ることにした。
しかし、周りで数十人がシャーペンや鉛筆で書く音と消しゴムで消す音が響いているのに起きる気配が全くないこいつは、一体数分の間にどれだけ深い眠りに落ちたのだろうか。
そのことについて僕は、彼のことを同級生であるにも関わらず名前と連絡網に書かれていた住所くらいしか知らないので、さすが、とも凄い、とも言いようがない。……まあ、余りにも素早く昼寝に入った彼のことが若干羨ましくはなった訳だが。
( とある同級生Aの評価。 )
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これはひどい。←
- 傍観。 ( No.2 )
- 日時: 2011/07/17 17:40
- 名前: さくら。 ◆Vag2WY00rE (ID: mtlvkoR2)
- 参照: http://id55.fm-p.jp/354/amnesiax/
死にたいなら死ねばいい。
まるで世間話でもするかのような口調でそう言ってきた彼は、とても退屈そうな目をして今から飛び降りようとしているクラスメイトを眺めていた。
止めようとしている訳でもなく、口で諌めようとしている訳でもなく。
彼はただ、本当に私が死のうとしているのを眺めているだけなのだ。どこまでも冷酷に、どこまでも冷静に。
「……確実に死ねる保証は無いけど。」
思い出したようにそう付け加えてから、このあまりにも淡々とした傍観者は僅かに口角を上げる。
ふわり、と、こんな状況でなければ思わず見惚れてしまいそうな優しい微笑を浮かべた彼は、その顔だけなら何処かの絵にでもありそうな笑い方をしていた。
……そう、まさに「絵に描いたような」。
そして、そんな絵はとても脆い。
「何なら、突き落とそうか。」
言葉を一つ発するだけで、優しい微笑みすら恐怖を感じさせる表情にも見える。
それを嫌になるほど思い知らされた後に、疑問系ですらない彼の言葉に小さく「遠慮するよ」と返す。
表情を変えないまま、さも愉快そうに「そうかい」と呟いた彼のことを一瞥して歩を進める。
「それじゃあ、そろそろ死ぬよ」
もう答えなくなったクラスメイトに背を向けて、そのまま私は飛び降りた。
「 」
( ある傍観者の憂鬱、 )
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グダった。
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