ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 作者・刹那から、読者様への挑戦状
- 日時: 2011/07/17 10:50
- 名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)
はじめまじて!<前城刹那>です
小説を書くのは初めてですが、読んでもらえたらうれしいです。
※まずは、あらすじと序章を読んでみてください!
挑戦状「夢人にメールを送ってきた人物とは・・・?」
小説が最終話に進むにつれ、分かっていく仕組みになっております。
※この人物は、もう既に決まっています。コメントを見て変えるというズルい手は使用しません。
推理に自信のある方は、ぜひコメントしていってくださいー。
※この小説は、ホラーではありません。
推理し、予想しながら読み進めてください(笑)
ゲームの知識がない人でも、読める作品となっております。
<お客様>
なさん
<あらすじ>
「このゲーム、君にクリアできるかな?」
こんな挑戦的な一通のメールから、平凡な高校生の全てが変わる・・・
妹の記憶喪失、友人の死・・・
ゲームをプレイすると起こる・・・不可解な現象
果たして、この現象の正体とは?
そして、主人公は、ゲームをクリアすることができるのか!?
<序章> つまらなくても序章はすべて読んでみてください(笑)
>>01 第一話 「はじめから」
>>02 第二話 「死の眼」
>>03 第三話 「噂」
>>05 第四話 「妹」
>>06 第六話 「不可解なバグ」
<第一章>
>>09 第七話「悠」
>>11 第八話「ヒント=手紙 前編」
>>12 第九話「ヒント=手紙 後編」
>>13 第十話「7月14日」
>>14 第十一話 「攻略開始」
>>15 第十二話 「月織 達也」
<夢人が見た掲示板>
>>04 死の眼攻略スレ1〜5
- Re: 作者・刹那から、読者様への挑戦状 ( No.13 )
- 日時: 2011/07/13 13:23
- 名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)
第十話 「7月14日(運命の日)」
2011年7月14日、午後7時26分
夢人と佐奈は、悠の家の前にいた。
さきほど、悠の家のインターホンを押した。
中から出てきたのは、中野 章介(なかの しょうすけ)
悠の兄だ。
章介の顔はとてもくたびれているように見えた・・・
今まで当たり前のようにいた弟・・・それが突然消えたら・・・
その気持ち、少しだけ分かるかもしれないと夢人は思ったが、同時に少しタイミングを間違えてしまったのかもしれないと思った。
「こんな時にすみません・・・忘れ物をしてしまって・・・」
「いや、別に良いんだ。」
そう言って、夢人は、悠達の家に上がった。
家には、章介だけがいたのだろうか・・・?妙に静かだった。
「・・・?」
夢人は、何か妙なものを感じた。だが、そんなことを気にしている場合ではない。
早くアレを取りにいかないと・・・・
すぐさま、夢人は、悠の部屋へ行った。
悠の部屋の片隅に、死の眼が落ちていた。
「あった・・・」
そうつぶやき、急いでソレを取ると、すぐさま、家から出ようとした。
何故、こんなにも急いでいるのか・・・自分でもわからなかった。
「あ、あの・・・痛いです・・・」
佐奈の手を力強く握っていたのだろうか・・・佐奈は静かにそう言った。
「あ、ごめん」
そうは言ったものの、手は離さない・・・
ここで離すわけにはいかない・・・夢人はそう思った。
玄関の扉を開け、おじゃましました。と少し大きめの声をあげた。
そして、外に出ようとしたが・・・
後ろで、章介が見ていることに気付いた・・・
何だこの妙な殺気は・・・
何か離さないと・・・夢人はそう思った。
「あ、あの・・・悠は、ホントに・・・?」
なにげなく、章介にそう尋ねた。不謹慎だったかもしれない、と夢人は言った直後に思った。
「今まで・・・仲良くしてくれてありがとう・・・」
章介はそう言った。だが・・・
章介は目をそらした。
夢人は勢いよく玄関を閉めた。
そして、すぐさま、悠の家を飛び出し、近くの公園まで精いっぱい走った。
「はー・・・はぁ・・・どうしたんですか?」
佐奈は息を切らしながら尋ねた。
「おかしいと思わない?悠は死んだ・・・ホントにそう思う?」
「な、なんのことだか・・・?」
夢人は、公園のベンチに腰を掛けた。顔はこわばっていた。
佐奈は座ろうとしなかった。
かすかな灯りがベンチを照らしていた
「章介さんは・・・家にいた。だけど、ほかの人は家にいなかった。おかしいと思わない?悠は、今さっき亡くなった・・・なのに・・・なのに・・・」
夢人は混乱していた。それは、佐奈にも分かっていた。
「目をそらしたんだ…あの時。人間が嘘をつく時、ほとんどの人が目をそらすんだ・・・あーもう!」
夢人は、頭を抱え込んだ・・・何が何だか分からなかった・・・
7月14日・・・この日は、忘れられない日になるだろう。
- Re: 作者・刹那から、読者様への挑戦状 ( No.14 )
- 日時: 2011/07/14 12:34
- 名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)
第十一話「攻略開始」
2011年7月15日 午前7時
何もない佐奈の部屋の中央で、夢人は身を縮めていることに気付いた。
「もう・・・朝か・・・?」
どうやら、寝てしまったいたらしい。
昨日・・・7月14日・・・昨日はいろいろありすぎた。
悠の突然の死去に、佐奈の記憶喪失。
夜に悠の家へ行った記憶があるのだが、あの時は頭がごちゃごちゃになっていたのか・・・よく覚えていなかった。
唯一あるとすれば・・・佐奈と走った記憶しかない。
あの時は相当混乱していたのであろう。
夢人は部屋から出ようとドアを開けた。
リビングには、佐奈がソファに腰を掛けテレビを見ていた。
髪はストレートになっていた。
「ぁ・・・おはようございます。」
佐奈は、笑顔で夢人の方を見て、軽くおじぎをしてきた。
「おはよう」
そう言いながら、夢人は佐奈の隣に座った。
「あはは・・・テレビって面白いですね・・・皆初めて見る顔ばかりですよ。」
「もしかして・・・テレビについての記憶もないの?」
佐奈は、申し訳なさそうに、はいと言ってから続けた。
「生活には支障はないです。この通り日本語も話せますから。」
「そっか・・・なんか、ごめんね。」
「ぇ、どうして謝るんですか!全然、気にしないでくださいよ!」
軽い調子で佐奈はそう言った。
「でも・・・さ。僕は君の兄貴なんだ。一番君のそばにいた。でも、佐奈を守ることもできなかったし、佐奈が一体、何に巻き込まれていたかなんて・・・今も知らない。僕は何もできなかったんだ。」
「お優しいですね。こんな兄を持っているなんて、私はよっぽど幸せ者だったんですね。」
微笑みながら佐奈はそう言った。その言葉に、夢人は少しだけ勇気づけられた。
「僕の名前は神音 夢人。君の名前は、神音 佐奈だ。」
「夢人さんですか。宜しくお願いします」
ふっと笑ってから、夢人はプレイステーション2の電源をつけ、そしてポケットに入っていた、例のソフトの手に持った。
「ずっと気になってたんですけど・・・それって・・・?」
「死の眼っていうゲームなんだ」
「ゲーム・・・ですか?」
「ゲームをしている場合・・・ではないね。でも、たぶんだけど、全部これが関係しているんだ。」
ソフトを入れる・・・画面には、カメレオンの舌・・・という文字が映し出された
佐奈の目が画面を見つめている。
(佐奈と死の眼・・・記憶喪失の原因が死の眼にあるというなら・・・
佐奈も少しは記憶を取り戻すかもしれない)
根拠はなかった。だが、何もできなかった夢人は何かしたかった。
もう後戻りはできない。
2011年7月15日・・・ついに、夢人が死の眼をプレイする・・・
- Re: 作者・刹那から、読者様への挑戦状 ( No.15 )
- 日時: 2011/07/17 10:48
- 名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)
第十二話「月織 達也」(パートナー)
テレビ画面に、死の眼という文字が浮かび上がる。
その下には、はじめからという文字が選択できる。
夢人は迷いなくコントローラーのボタンを押し、はじめからを選択した。
序盤は、ムービーシーンとなっていた。
いつもは、こういうムービーは見ないのだが・・・佐奈がムービーに夢中になっているため、仕方なく一緒に見た。
舞台は、小さな村。
主人公の月織達也(つきおり たつや)は、この村に住んでいた。
月織は高校生で、夢人と同い年だった。当然、学校にも通っている。
ある日、月織が学校から帰る途中に、村人達が囲いを作り、暗い歌を歌っている奇妙な光景を見た。
村のほとんどの人達がそこにいたので、月織はすぐ家に帰り、その葬式のような?ものに参加しようと思った。
ところが、家に帰ると・・・
家族全員が皆殺しにされていたのだ。
何が起きたのかわからない月織だったが、
「いたぞー!奴が犯人だ!追え!」
村人達が、一斉に月織の家に押しかけてきたのだ!
「違う!俺は殺してなんかいない!」
必死にそう叫ぶものの、村人達はそれを聞くもんかという態度で、月織を追い掛け回す・・・
と、ふいにここで、黒い背景に白い文字で、村人達から逃亡でせよ、という文字が浮かび上がる。
「よし、とつぶやき、夢人はスタートボタンを押した。」
そして、ゲーム画面となった。
月織の家の玄関には、たくさんの村人がいた。
「玄関から逃亡するのは無理か・・・とりあえず、二階に上がらせるか」
夢人は、のんきにそうつぶやいていたが、コントローラーを動かしている手は、かなり早かった。まるで、パソコンのキーボードを打っているようだ・・・佐奈は、そう思っていたらしい。
夢人は慣れた手つきでコントローラーの左スティックボタンを回転させる。
二階に上がった月織。ここでデモムービーシーンに切り替わる
「ここからなら・・・出れるかもしれない・・・」
月織が二階にある窓を見てそう言った瞬間・・・
「いたぞ!殺せ!!」
村人達がそう叫び、再びプレイ画面に戻った
画面の下には、○ボタンで窓から飛び降りると書いてある。
「あわわ!夢人さん、早く脱出しないと、殺されちゃいますっ!」
「大丈夫・・・焦りは禁物だよ」
佐奈と少し目を合わせた後、夢人は○ボタンを押した
- Re: 作者・刹那から、読者様への挑戦状 ( No.16 )
- 日時: 2011/07/17 10:50
- 名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)
参照が100を超えました!
ありがとうございます!
- Re: 作者・刹那から、読者様への挑戦状 ( No.17 )
- 日時: 2011/07/17 15:53
- 名前: 前城刹那 ◆cSsNy1w6Kk (ID: iCAwesM8)
第十三話 「3日目」(クリア・デイ)
夢人が○ボタンを押すと、月織は勢いよく窓から飛び出した!
二階だが、月織はよろけることなく、すんなり着地した。
「おっしゃ」
月織がそうつぶやいた。夢人は、月織を走らせた。
ある程度走らせると、画面が暗くなり、一日目終了という文字が浮かび上がった。
「ふぅ・・・まぁ、最初のステージだし、こんなもんか」
そんな夢人の言葉を聞いた佐奈は、こうい質問してきた。
「あ、あの?やっぱり、このゲームの主人公は冤罪なんですよね?」
夢人は、自分のまっすぐになっている前髪を直しながら、そうだよと答え、続けた。
「きっと、序盤のムービーシーンにあった、謎の葬式みたいなものと、月織家の家族殺しもきっと繋がってるね。たぶん、月織達也の家族を殺したのは、この村のだれかだね。」
「誰かにハメられた・・・ってことですか」
「うん、たぶんね」
「すごいですね!そんなことまで分かるんですか!」
「いろんなゲームをクリアしてきたからね・・・今では、ほとんどのゲームの展開が予想できちゃうんだ。ふっ。なんか変だよね?」
「いやいや!全然変じゃないですよ!」
そんな会話をしていたら、ゲームはムービーシーンになった。
この掲示板は過去ログ化されています。