ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- ----もう一度、君に逢えたら----
- 日時: 2011/07/23 17:16
- 名前: 雅 ◆QU/0I6a5/6 (ID: pUqzJmkp)
こんにちわOR初めまして!雅(みやび)と言います
シリアスで書くのは3回目です。
前は、優香(ゆか)で書いてました^^
ウチの事を知ってる方や、そうでない方もどうぞ見てって下さい^^
でわココでルールを・・・
*・*・ルール・*・*
★荒らしはダメ(来たとしてもシカトします)
★チェンメ、コピーも駄目
★作者の事が嫌いな人は、はいUターン
上の3つの事が守れる人は、私の新作楽しんでください☆
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.57 )
- 日時: 2012/03/19 19:02
- 名前: 雅 ◆lhxUtBdTUw (ID: jFPmKbnp)
「・・・ただいま・・」
今は、誰にも会いたくなかった。だから私は、小さくそう言って
階段を上ろうとした。が、
「弥生?帰ったの?今日は遅かったじゃない。何かあった?」
足音に気付いたのか、お母さんがリビングから顔を出した。
「別に?何もないよ」
「そぅ、ご飯出来てるよ。食べる?」
「・・・いらない。お腹すいてない」
だって今は、それどころじゃないから。
「そ?じゃぁ先に食べとくね」
そう言ってお母さんはリビングに戻ろうとした。
「うん・・・。って、あのさ!」
「はい?」
「明日ってさ、仕事?」
「当たり前です。明日は平日じゃないの、アンタは夏休みでも
お母さんたちは仕事なのー。分かった?」
「うん、りょーかい」
仕事か。じゃぁ、明日は李香来ても大丈夫だね。
別に親が居ても良いんだけど、居ない方がゆっくりできるしな。
「用件はそんだけ?」
「えっ?あ、うん!」
ぼんやりと考えていたから少し、気の抜けた返事になってしまった。
「分かった。あとで下りて来なさいよ、ご飯あるんだから」
そう言い、リビングに戻って行った。
お母さんが部屋に行ったのを確認して、私は階段を上った。
そして、自分の部屋に入りバッグをベッドに投げ捨て自分も一緒に倒れこんだ。
ぼんやりとバッグの方を見ていると、
それを投げ捨てた時に出て来たらしきものがチカチカと点滅していた。
「メール・・・?誰から・・・・」
送り主を確かめようと、手を伸ばしてそれを掴んだ。
開いてみると李香からのメールだった。
なんだろ?明日のことかな・・・・・。
そう思い、本文を読んだ。
【弥生ー、明日の事です。まぁ、とりあえず10時とかそん位に来るね
だからちゃんと起きててよっ!!!!!!
お菓子とかは私が持ってくるから用意しなくて良いよ(*゜▽゜)ノ
ご飯ちゃんと食べて、寝なさい(#`-_ゝ-)
じゃね(^_^)/~おやすみ☆
】
なんか、李香らしいメール・・・。
てか私の事お見通しだな、こりゃ。
やっぱ李香には敵わないや・・・・・。
何て事を考えながら、李香への返事のメールを送った。
メールが送信された事を確認してから、私はベッドから起き上がった。
ホントはご飯食べるつもりなかったんだけど・・・・・。
李香のメールを見たら、本当に見透かされてるみたいで。
明日、何か言われそうだと思ったからやっぱり食べる事にした。
部屋から出て階段を下りて行った。
そして、リビングへ顔を出した。
テーブルの上を見ると、食器はなく、お父さんもお母さんも
それぞれの事をやっていた。
「あら弥生。良かった、下りてこないのかと思った。」
私に気付いたお母さんが、ホッとしたように言った。
「ごめん。ご飯、食べるよ」
「うん。今温めなおすから」
適当に返事して、いつも自分が座ってる位置へ腰を落とした。
しばらくしてから、湯気を立てた食事が目の前におかれた。
「お待たせ」
「ありがと、・・・いただきます」
†
ご飯を食べ終え、私はまた自分の部屋へ戻った。
そしてさっきと同じようにベッドに倒れこむと
そのまま眠りについた-----------・・・。
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.58 )
- 日時: 2012/03/26 20:00
- 名前: 雅 ◆lhxUtBdTUw (ID: jFPmKbnp)
------------♪〜♪〜♪〜♪-------------
突然鳴った着メロ。私は、その音に驚いて飛び起きた。
「うわぁぁぁっ・・・!あれっ?!け、ケータイケータイ!!!」
慌てて携帯を探す。どうやら電話のようだ。
相手の名前を確認した。相手は、李香だった。
「も、もしもし・・・・?」
『もしもし弥生〜?もうすぐそっち着くから』
「は?・・・着く・・・?」
一瞬、頭の中がハテナで埋め尽くされた。そして、すぐに思い出した。
今日は確か・・・李香がうちに来るんだった……。
ヤバい・・忘れてたぁ〜・・・・・・。
そんな私の心中を察したかのように、電話の向こう側から、李香の呆れたような驚いたような声が聞こえた。
『「は?」ってアンタ・・・・・まさか・・・』
「はい、ご察しの通りでございます。忘れてましたぁぁぁっ!!!」
『まさかとは思っていたけど、もぉ〜弥生!しっかりしてよ!!!」
「うぅ…。スミマセン・・・。」
その時、電話越しから李香ではない誰かの声が聞こえた。
『まぁまぁ、李香、良いじゃん別に。このまま電話しなかったら
弥生、ホントに気付かないとこだったんだから』
『んまぁ・・・そーだネ・・』
この声は・・・・・
「え、弥栄?弥栄も来てるの?」
『あ、バレた?うん。弥栄も誘った^^』
『弥生〜?私もお邪魔させてもらうねー!!!』
「ははっ。うん!待ってるね」
『『じゃね〜』』
「ん、ばいばいー」
そう言って電話を切った。
電話を切った後、しばらく放心状態だった。
そかそか、今日は李香たちが来るんだったねー・・・。
そういや李香、もうすぐ着くって言ってたな・・・・・。
ん?もうすぐ着く・・・・。もうすぐ?!
ハッとして、部屋にある時計を見上げた。
さっきの電話から、軽く5分は過ぎてる。
「ヤバいー!!!!もう着くよー!!!!!」
そう叫ぶと、私は慌ただしく服を着替え、階段を下りて行った。
-------ピンポーン--------
準備がちょうど終わった頃、家のインターホンが鳴り響いた。
「はいはーい」
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.59 )
- 日時: 2012/04/06 18:07
- 名前: 雅 ◆lhxUtBdTUw (ID: BEaTCLec)
相手は大体予想が付いていたけど、一応インターホンの画面を確認した。
予想通り、李香と弥栄の姿が映し出された。
『弥生〜、来たよ♪』
「うん。ちょっと待ってて-------」
足早に玄関へと向かう。
そして、ドアを開いた。
「いらっしゃーい^^ホラ、上がった上がった!!!」
「「お邪魔します」」
「どーぞどーぞ」
「ねぇ、弥生」
「ん?」
パタン、と私がドアを閉めたのと同時に弥栄が少し遠慮がちに聞いてきた。
「今日、お母さんたちは?」
「あぁ。今日は誰も居ないんだ。だから、ゆっくりしてってね^^」
「そうなんだ」
「うん!じゃぁ早速私の部屋行く?」
「「うん!!」」
待ってました、と言わんばかりに2人とも声を揃えてそう言った。
「弥生の部屋、なにげ久しぶりだ」
私の部屋に入ってそう言った李香。
「そう?あ、テキトーに座っちゃって」
私がそう言うと、2人は部屋の真ん中らへんに座った。
そして私は2人の前に座った。
「あ、弥生。これお菓子。持ってきたよ」
「やった〜^^ありがとう」
お菓子を受け取り、袋から取り出した。
そして食べやすいようにと、パーティー開けをした。
「いただきまーす♪」
嬉しそうに弥栄がそれに手を伸ばす。
それに続き、私と李香も手を伸ばした。
「あ、これおいしー・・・!」
「ホントだ。おいしい」
「でしょ?期間限定だったの、ソレ」
そう言い、にっこりほほ笑んだ李香。でもそれは一瞬で。
フッ、と何か考え込んでる顔になった。
それを合図にシ--------ンとなった部屋。疑問に思い、声をかけようとしたら李香が口を開いた。
「弥生」
「はっ、はい?!」
いきなり名前を呼ばれたもんだから、ビックリして声が裏返ってしまった。
「あのね、今日お邪魔したのはね遊びに来たからじゃないの」
「え?どうゆう事?」
意味が分からず、弥栄の方を見た。が、弥栄も李香と同じように
真剣な顔つきになっていた。
「弥生の話が、聞きたかったから」
「?????????」
「昨日の事・・・・・」
そう言われピンと来た。昨日は玲也のお見舞いに行ったんだ。
それで-----------------・・・・・。
「昨日の弥生の状況からして、ただ事じゃないって思ったから。
ちゃんと話を聞こうと思って。だから--------」
そうだったんだ。李香は心配してくれてたんだ。
ごめんね、ありがとう・・・・・・・。
「あと、こうゆう事は3人で話したがいいと思って弥栄も誘った」
「・・・・ん・・・」
すると、しばらく黙って私たちのやり取りを聞いていた弥栄が
口を開いた。
「弥生、ほとんどの事は李香から聞いた。言える所だけで良いから、
辛かったら言わなくて良いから、だから・・・・・・・・」
2人の優しさが、嬉しかった。だから自然に泣けてきた。
それに昨日の出来事が加わり、さらに涙があふれてきた。
「李香・・・っ、弥栄・・・・・」
「ん?」 「なに・・・・?」
2人が優しく私の声に耳を傾ける。
「・・・・・・っ・・・実はね------------・・・・・・ッ」
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.60 )
- 日時: 2012/05/10 21:04
- 名前: 雅 ◆lhxUtBdTUw (ID: YJQDmsfX)
全部、全部話した。昨日私に明かされた事実を。
今、玲也に起こっている事を・・・・・・---------------。
「でね。もう私、どうしたらいいか・・・・・・」
私が一通り話し終わった後で最初に口を開いたのは李香だった。
そして、その口から発せられた言葉は慰めみたいな甘い言葉ではなく
叱るような、厳しさの入った言葉だった。
「弥生、アンタ・・・。間違ってるよ・・・・・・」
「え・・・?」
「どうしたらいいか、ホントは分かってるでしょう・・・?」
分かってる・・・?
「どうして?分からないから、聞いてるんでしょ?」
「それでも、私たちに聞いてばっかりじゃ、ダメだよ・・・・・・」
ココで弥栄が口を開いた。
「私も、李香の言う通りだと思う…。これは弥生の問題だよ?
弥生が、玲也君の為に何が出来るか考えないと・・・」
「弥生は、どうしたいの?」
「私・・・は・・・・・・」
なにが出来る?『死』を目の前にしてる人に、まだ、生きたいと
死にたくないと願っている人に・・・・・・----------?
「そばに。玲也の、傍に居たいよ------------」
ほとんど何も考えず。無意識のうちに私はそう言っていた。
- Re: ----もう一度、君に逢えたら---- ( No.61 )
- 日時: 2012/05/10 21:08
- 名前: 雅 ◆lhxUtBdTUw (ID: YJQDmsfX)
どうも、雅です^^
いつも読んで下さってありがとうございます(*^-^)
作者は今、受験生なのです↓↓
なので、しばらくは更新が出来ないかも知れません・・・・・・
だけど、合間を縫って
少しずつ更新していきたいと思っています★
みなさんには迷惑をかけますが、
待っていて下さると嬉しいです(*´σー`)
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