ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

赤の破魔師  参照400突破!
日時: 2013/04/03 08:36
名前: 青き炎をまとう白い、   ◆yYS7z8mpMw (ID: CeT39c7b)

 青き炎をまとう白い、です!

 前の小説は失敗作だったけど、やっぱりあきらめたくない、そんな思いがあり、改良してみました!

 人物はそんなに変わってないけど、内容はだいぶ変わってます!

 今後もよろしくお願いします(´∀`)

☆コメントしてくださった方☆

 須藤ハヤ様  瑞葵様  方瀬 梨乃様

 希歌 絆様  値千金様  七瀬 薫様 

 キャンディ#様  あらゆき様  未桜様

 杏理様


小説はじめ 1月15日

参照100突破 1月24日

参照150突破 1月29日

参照300突破 2月22日

Re: 赤の破魔師  コメください!☆ ( No.37 )
日時: 2013/02/25 07:12
名前: 未桜 (ID: QeRJ9Rzx)

ういうい〜更新更新〜←誰ww

Re: 赤の破魔師  コメください!☆ ( No.38 )
日時: 2013/02/25 18:53
名前: 方瀬梨乃 (ID: bPDqEDL.)

青、ガンバ♪

Re: 赤の破魔師  コメください!☆ ( No.39 )
日時: 2013/03/12 17:40
名前: 青き炎をまとう白い、   ◆yYS7z8mpMw (ID: CeT39c7b)

*** *** *** *** *** *** ***
 桐生院 蒼は夜の道をただ一人、歩いていた。寒い北風が吹き、黒髪がなびく。

 蒼が歩いていたのはとある寂れた街。人がほとんど住んでいないかわりに、悪魔ばかりがうろついている。悪魔たちも、こっちが「破魔師」だとわかっているのか、自ら関わってこようとしない。自分に勝目がないのはわかっているからだ。

 蒼は破魔師の中でも、とくに優秀だった。生まれつきの類まれなその才能は破魔師にぴったりで、まだ高校生だというのに破魔師の大人たちと並んで戦うことができた。

 よく破魔師にも褒められる。お前はすごい、将来はきっと立派な大人になる。似たような言葉を今までに何回も聞いた。

 別に俺だって好きで才能を持って生まれたんじゃない。俺にだって破魔師とは別の夢があった。・・・だからといって破魔師が嫌いなわけではないが。

 俺は両親といっしょにこの寂れた街に住んでいた。破魔師の存在を知ったのは七歳のころ。

 俺の住んでいた街は、もとから住んでいる人が少なかったので、もちろんスーパーというものはなく、少し離れたところにスーパーはあったが、歩いて行くとかなり時間がかかった。

 ある日俺はそのスーパーまで自転車で買い物に行った。両親は俺にまかせて家にいた。今思えば、なぜあの時、俺は疑問を持たなかったんだろうと思う。

 その日は「はじめてのおつかい」だった。今まで両親が俺をひとりで買い物に行かせたことなんてなかったので、親の許可がおりたとき俺は喜んで買い物に行った。今の俺ならきっと気づいている。あの時の両親の顔がいつもとはちがうことに。

 親は俺を家から遠ざけるためにわざと買い物に行かせたのだ。両親はそのあと家で何が起こるか分かっていたから。

 俺が帰ってきたとき、両親はどこにもいなかった。両親がいない代わりに男が一人。

 それが俺と破魔師の出会いだった。
 そんなことを考えているとふと視界のすみに白いものがよぎる。

「雪か・・・」

 時間が経つにつれて雪の量はどんどん多くなっているようだった。

 ひどくならないうちに帰らなければ・・・。

 蒼は足を少し早めた。雪はいっそう強く吹きつける。

「ん!?」

 今、視界に雪ではないものがよぎった気が・・・。

 蒼は怪訝に思い、あたりを見渡した。

「なっ、なんだこれは!?」

 少し離れたところに二人の子供が倒れているのを見つけたのだ。

「おい、お前たち、だ、大丈夫か?」

 蒼は二人のもとへと駆けつけた。心臓が高鳴り、耳の奥でこだましている。

 いやな予感がした。心に得体の知れない黒いものがよぎったのだ。

 だがそんなものはすぐに振り払う。

 雪はまだ、降り続いていた。



Re: 赤の破魔師  コメください!☆ ( No.40 )
日時: 2013/03/13 18:06
名前: 杏理 (ID: bGZR8Eh0)

続きが楽しみですな(((o(*゜▽゜*)o)))

Re: 赤の破魔師  コメください!☆ ( No.41 )
日時: 2013/04/03 13:24
名前: 青き炎をまとう白い、   ◆yYS7z8mpMw (ID: CeT39c7b)

第二章 「新たな仲間たち」

 前を歩く男にただひたすらついて行く。

 できるだけ横を見ないように、うつむいて。

「あの二人、悪魔に襲われたんだって」

「へえ、そうなんだ。でも、それだけで特進科っておかしくねぇか?」

「本当、ずるいわ。あいつらだけ」

「おれたち、ここに来るまで、すんげぇ頑張って勉強してきたのに」

「なんでなのよ!あいつらだけ。悪魔にちょっと会っただけだっていうのに、調子に乗りすぎだわ」

 ずるい。ずるい。ずるい。ずるい。ずるい。あいつらだけ。

 横から私たちにささかやれる。そのささやきは、耳から私の中に入り込んで、心に濃い霧のようにまとわりつく。さらにそれは、私の頭に重く、暗い雲をはびこらせる。

 苦しい。もう、こんなのいやだ。ここから、・・・・・・逃げ出したい。

 ふいに私は刺す様な視線を感じ、反射的にそちらを見てしまった。

 男か、女か・・・・・・。そんなことどうでもよくなった。見た瞬間、その瞳に動きが奪われる。思考をしばらく封じられた気がした。

「・・・・・・っ、あ」

 足が止まる。歩かなきゃ、進まないと。そう思っているのに動けない。

「どうした、雫。大丈夫か?」

 後ろから背中を叩かれた。そのおかげで、はっと我に返る。
「えっ、あ、蓮・・・・・・」

 呪縛が解けた気がした。少しほっとする。

 前を見ると、男が数メートル先で立ち止まり、私を待っていた。

「ごめん、早く行かないとね」

 私は蓮に声をかけ、走っていった。

 憎しみ。怒り。忌み。そんな目をしていた。

 施設の時と同。何度、目にしても慣れないものだ。

 私と蓮は悪魔たちに何かをされたはずなのに、火事にあってとじこめられた以降の記憶がごっそり抜けていた。何が起こったかは知らないが、私たちはなぜか人間界のとある場所で倒れていたらしい。そこを、今、私たちの前を歩いている男、桐生院 蒼に助けられた。

 悪魔と一度でも触れた物は、また襲われる可能性があるようだ。そこで、私たちはその可能性に備えて、破魔について学ぶことになった。

 『碧水学院』は学年ごとに「普通科」と「特進科」に分かれている。特進科は普通科よりたくさんのことを学べる。そのせいか、特進科は賢かったら入れると思っている生徒がたくさんいるが、実はそうではないらしい。


Page:1 2 3 4 5 6 7



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。