ダーク・ファンタジー小説

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 「だーれだっ」
日時: 2013/03/30 22:37
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)


 ——最近、俺の下駄箱に差出人が書いてない手紙が一日一通投函される。

 ……ラブレター? ……そんな可愛いもんじゃない。








————————————————

 あなたを初めて見たその時から、
私はあなたを好きになった。これってヒトメボレってやつだよね?

 大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き大好き。
殺したいぐらいに大好き。あなたのことが大好きなの。
 この想い、届いてる? 私、毎日あなたに手紙、贈るから。待ってテ。

 ——最後に。
ずぅーっと、ずぅーっと、私はあなたのこと見てるカラネ?

————————————————








 …… 恐 怖 の 手 紙 で す 。






——————————

※ホラーです。
苦手な方はブラウザバック推奨。


3/30〜


Re:  「だーれだっ」 ( No.3 )
日時: 2013/03/30 14:49
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)

ききり様*

 おお。コメントありがとうございます!!
 皆様のご期待に答えられるかわからないんですがね……^^;

瞬間冷凍様*

 コメントありがとうございます!
 私はホラーを初めて書くのですが……。できるだけ怖くするつもりです。

 

Re:  「だーれだっ」 ( No.4 )
日時: 2013/03/30 15:06
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)



『……なんだこれ』


 "あなたへ"。そう真っ赤な便箋の真ん中に書いてある。
いかにも"あなたに恨みを持っています"みたいなかんじだ。


「ありゃー、ナオくんモテるねぇ。
嫉妬しちゃうよ。彼女とか作るなよ?」 
『男が男に嫉妬て、キモいからやめてくれ。
ていうかモテねーし。……多分』


 はっきりと否定できないのは俺が中ニにしてもう性体験を済ませているからだ。
 最近は小学生で済ませている、という奴が多いそうだが、俺も実際小学を卒業する時に初めてを済ませた。


「キモいとかナオくんひどーい。
僕泣いちゃーう」
『どーぞ。干からびるまで泣いてください。そして逝け』
「ナオくんが言うと冗談が冗談に聞こえないお。くわばらくわばら」


 へへ、と笑いながら横で手拝むように擦り合わせているのは俺の悪友とかいうやつ。
名前は五十嵐翔。イケメンオーラが駄々漏れでチャラ男だ。俺もだけど。


「話反れたけどさ。すげーなその便箋。すっげーこえぇ。
どこで売ってるんかな。初めて見た。俺も欲しい」
『やめろよ』


 確かに、何度かラブレターをもらったことはあるが……。
こんな便箋は初めてだ。普通はなんかドット柄(?)っていうやつとかキャラものとか。
 無地でしかも真っ赤というのは初めて見た。


Re:  「だーれだっ」 ( No.5 )
日時: 2013/03/30 22:38
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)


『……家帰ったら中見てみる』
「呪われんなよ」
『もうすでに呪われてる気がするがな』


 俺も一緒に見たい、ショウの目はそう言っていたが気づかないフリをした。
 どこにもらったラブレターを他の奴と一緒に見る奴がいるんだよ。


「……、ナオくんばいばーい」
『おう』


 失笑してしまいそうになったが堪えた。
ここで笑ったらショウが絶対調子のって俺の家まで着いてくる気がしたからだ。



 ——一人で帰るのには少し抵抗があったりする。
 小さい時何故かストーカーされたんだ。
とにかく怖かった記憶がある。

Re:  「だーれだっ」 ( No.6 )
日時: 2013/03/30 20:31
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)



 何故小さい俺……、五歳の俺がストーカーされたのか。
犯人は捕まらなかったらしいが俺はその犯人の顔を見たことがある。
 女だった。あ、いや男だったら困るんだけど。

 なんか白い服着てて。肌も物凄く白くて。
一言で言うと不気味だった。


 ……そんなことを思い出していると家に着いた。
 手に握られた赤い便箋はぐしゃりと音をたてた。

 

Re:  「だーれだっ」 ( No.7 )
日時: 2013/04/02 02:11
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)



『ただいまー』



 そう言ったら一般家庭では「おかえり」と返ってくるだろう。
理由は簡単。物凄く簡単。……俺に家族はいないからだ。


 理由は話せば長くなるから話さないが。


 つまり俺は独り暮らし。
だから女を連れこんであーいうことやこーいうこと、つまりはれんちなことをするのにはもってこいの場所だ。



 ……かさり。……手紙の存在を忘れていた。



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