ダーク・ファンタジー小説

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自由無き者に対する力と大いなる渇望に伴う希望
日時: 2013/06/23 18:14
名前: 多寡ユウ (ID: mVHy..WT)

あんまりこういうのを書くのはあれですが、良かったら。短編の予定です
よろしくお願いします。多寡ユウ
第一話から三人称で、
第七話から一人称です。
ぐちゃぐちゃですみません!






自由無き者に対する力と大いなる渇望に伴う希望

ray ban outlet cheap ( No.27 )
日時: 2013/08/03 03:17
名前: ray ban outlet cheap (ID: 9ez.6nxF)
参照: http://www.albertabeef.us

自由無き者に対する力と大いなる渇望に伴う希望 - 小説カキコ

Re: 自由無き者に対する力と大いなる渇望に伴う希望 ( No.28 )
日時: 2013/08/24 18:55
名前: 多寡ユウ (ID: mVHy..WT)

とはいえ、これは終わらせられそうにないです・・。





番外編





これは中学の話である。



ある一人の少年は過去に“虐め”というものを受けていた。
 

 虐めてよい存在というものが彼の中学校時代には存在したのである。
それは古代エジプトのクジャトリャ、スードラなんかがそうであったようなスクールカーストである。
スクールカーストの最上位には餓鬼大将、それこそ某猫型ロボットと馬鹿な小5の少年が繰り広げるドラ○もんに登場する剛田武ならぬジャイア○を想像してくれればその類で間違えない。だが、虐められっ子であったこの少年がそんなスクールカーストの上位に存在できるはずも無く、勿論某ドラ○もんの“のびた”のように最底辺に甘んじるわけである。

 まあ、それはある意味致し方ないことなのだ。虐められっ子は、自分個人の力で虐めの壁を這い上がって、その子を虐めていた奴等を蹴落とし、見下し、嘲笑うことなど出来やしない。それを決行する勇気、決意、度胸が無い限りそんなことを虐められっ子は思いつきもしない、なぜなら。



 なぜなら虐められっ子は、それらが無いからずっと虐められているのだ。

 人と人の関係に飽き飽きしてどうでもいいと思ってしまった結果が、虐められるという結果を生むのではない。ジャイア○が不意に“野球やめねぇ?”と言い出したらジャイア○虐められるのかと問われれば、そうではない。だが、スクールカーストの底辺に位置する“のびた”がもしジャイア○の前で同じ台詞をほざいたのならば、それはいじめの対象となるし、某猫型ロボットの漫画であるならば、ボコボコ、であるだろう。

 虐められない子達は彼らの友達に対しては何をやっても虐められることはない。対して、虐められる子は何をどう工夫し、無理に笑顔を作り、話そうとしても、虐められる子はやはり虐められる。

 しかしながら、これは悪魔で持論である。この少年は誠に残念ながらどういう風に自分自身の行動を臨機応変に変化させても何の改善にもならなかったし、終いには悪化の一途を辿る事となってしまったが。


彼までも少年改め、俺のようにするわけにはいかない。

Re: 自由無き者に対する力と大いなる渇望に伴う希望 ( No.29 )
日時: 2013/09/03 18:48
名前: 多寡ユウ (ID: mVHy..WT)

なんやかんやで合計話数が13とか4あたりになってしまった今日この頃。どうやって改善すればよいやら・・。
夏休みも終わり、読書の秋、食欲の秋がやってこようとしています。世間ではいまだに猛暑日の日があるそうなので、秋はまだかもしれないですが、暦の上ではもうすぐ秋!葉月がおわり、長月へと。まあ八月31日と九月一日には学生にとって相当な差があるということです、はい。ところで、私が住んでる地域では竜巻もあったそうで、正直今回はマジでビビッてしまいました。竜巻が近くで起こるなんて想像してないですよ。とまあそんな様々なことがあった楽しい夏が過ぎ、季節は秋。今度は前書いていたやつを引き継ぐか、がらりと変えて筆を持ちたいなとおもっています。そのときは、皆様是非ともよろしくお願い致します!
そしてなんやかんやいって、やっと10話です!上下編成になりそうでしょうが、色々知識フルに使ってぶちまけました!今までの前置きはなんだったのやら、前書きてことで、どうすか?orz

では自由な(以下省略)!最終話《上》、最後まで読んでいただけたら幸いです!







本編
最終話《上》









The title
"To tell you the truth, I am uneasy about poor him.
Why?I'm not sure"








いつも通り俺は自分の席に着いた。それから日常のように教科書を机の中に戻し、見知った顔を探す。過去の俺とはかけ離れた俺はもう、そういう行動しかできなくなってしまっていた。

「よ、石川。昨日のファミレスは楽しかったか?汗臭い面子と一緒でさ」

前の席で今日提出の宿題を片付けている石川 隆二においおいと話しかける。
とすると、先ほどまで全力集中中だった脳の活動が止まったのか、いつもの別に良点の無い顔で後ろの席に座る俺に顔を傾けながら言う。


「ははは、いや、なんか途中から女子も入ってきちゃってさ。案外これが盛り上がったんだよね、なんていうんだろう、恋話的な感じでさ?」


澄まし顔でそういう石川の表情は何故か俺の琴線に触れそうになったが、まだ怒りケージ暴発までにはいたっていない。青筋を額にあらわにしながら俺は問うた。


「おい。羨まし過ぎるぞ。これだから運動部は嫌いなんだ・・。変にモテルしな。で、女子メンツは誰がいたんだ・・?」


ン?と石川が俺の問いを疑問形で返してくる。
疑問系にはしっかりとピリオドつけて答えましょう。中一英語の基本だよ石川くん?
先生怒っちゃうよ?



「あぁ、ウチのクラスの人は居なかったんだけどね。二組の駒込さんと、三組の窪田さん、四組は元からファミレスにいたサッカー部のマネージャーの白井さんと中村さんだよ。まあ、後はいいや。男は・・、言わなくていいか」



石川でもわかっていることがあったようで何よりだ。

「ン、そうだな、男には更々興味関心ゼロだから俺は。———というものの。おい石川、なぜ俺を呼ばなかった」


「え?———いやぁ、なんか北村急がしそうだったし、それに今呼んでも間に合わないかなぁと思ったし、それと・・」



彼の言葉が詰まる。この子なんか隠し事すると、顔を上にして空を向いて冷や汗をかくクセがあるんだが。高一から変わってないって事は、餓鬼の頃からも変わってないし、これからも変わらんだろうな。後で将来ギャンブルはおよしって釘を刺しておこう。


「それと?」



今一度問う。



「ああ、それと、拒否られた」

「拒否られた?————誰に?」

またまた問うと、今度は冷や汗かきまくりで空を見上げる。
もう水分が枯れ果ててミイラ気味になっている石川が重い口を開いた。
ま。大して重くないが。



「き、君の妹さんに」



フェイント来ました!
だがあーっと、エンドウフェイント成功しましたが倒されて直接フリーキックのチャンス、これを決めれば同点です日本。エンドウ、ホンダどちらが蹴るのか、エンドウかエンドウか——、ホンダが蹴った!ホンダの直接フリーキックは、入るか、入るか、入ったああああぁ!日本同点です!動転!
俺動転!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・なにやってんだ俺。
なぜか頭の中でよくわからん光景が再生された、平常心平常心。


「な、なぜ俺の妹がこの場面で出てくる。って、もしや、いたのか。あいつ。マジで」



「うんいたよ。鬼のような形相で、“兄貴マジ呼ばないでよね。”て言われちゃった」



(・ω・)テヘペロのような表情をする石川に何故か殺意が沸いてくるのは、妹愛が故だろうか、それとも妹マジぶっ飛ばすと思ってるが故だろうか。
まあどちらでもかまわない。というよりか、そういう理由なら仕方が無し。
あいつ呼ぶの止めようぜとか、つまらないしとか言われていたら最悪だったなマジで。


「あぁそうかよ、わかった、わかりましたよ。未練がましく食い下がるのはやめだ。ったく、お前は宿題やってくれ」



俺がそういうと、石川はヴああああああぁ!!と大声を出して猛スピードで背筋を直し机に向かってなにやら書き物を始める。


これが朝の出来事、時は、放課後まで経過する。



Re: 自由無き者に対する力と大いなる渇望に伴う希望 ( No.30 )
日時: 2013/09/13 00:08
名前: 多寡ユウ (ID: mVHy..WT)

最終話《下》







一矢報いる話








くだらない朝から六時間が経過した放課後のこと。俺たちはいつも通りの日常を送っていた。

「石川、宿題は無事済んだのか?」

「ああ、なんとかね。答え丸写しだから、後で呼び出し食らうかも。もしそうなったら、北村も一緒について来てくれな・・・・」

「不可だ」

「付加?」

「いや不可だ」

「負荷?」


「違う、不可能と書いて不・可だ。どこかのシュタイン図ゲートを指してるんじゃないんだぞ。ムーミンの皮膚は覚えてんだろ?」

「なにそれ、美味しいの?」

「無・未・非・不。これでムーミンの皮膚つう覚え方だ。学校で習ったろう?」

「んー、記憶にございません」

「貴様は政治家かなんかか。随分昔にそんなことした奴が国会にも居たよ。記憶に無いだけじゃ追試は免れないし、大学にもいけないぞ」

「いやぁ、自分ではわかってるんだけどね。こう勉強するぞって気合がカッ!って沸いてこないんだよ。いっつも期末考査の勉強と追試の勉強の二つもやんなきゃいけないんだ。———なんで俺はいつも二回もテストしてんだろ・・・」

「いや、追試あるだけマシだろ。なかったら、お前のいつもの考査の点数がそのまま成績に反映されて、大学に進学できずに落ちぶれてっちまうぞ」

「そうかな——?ワクドナルドとかこき使われるけど自給良いし、上り詰めれば正社員になれるよ?」

「なんの話をしてるんだ。・・はぁ、まぁ・・、それは一理あるが・・・・、そんなことよりお前、ワックでバイトしたことはあるのか?」

「ン?いや無いよ」

「おい。それじゃあ、言いがかりじゃねぇか。ワクドナルドのバイトへの待遇が良い保障がどこにある?」

「んんんんんんん〜〜〜。味とか?」

「それはあそこの味に関しての保障だろ、問題はスタッフだよスタッフ」

「じゃあ、スタッフさんいっつも可愛い子が多いとか!」


「正解、それは正しすぎる。うん」

「でしょ?」

「でもまぁ、それはバイト選びの上での重要項目の中に確実に入っているコンテンツでは確かにあるが、問題は何だっけな・・・・・・・・・。そう、大学に進学するためにも勉強はしないと駄・・」

「、んだとオラぁ!」

しかし俺の言葉は思わぬ衝撃で、断絶されてしまった。
大柄の三人が小柄の少年を虐めている光景がそこにはあり、どこかでみたようなゲーマーの面子と、冴えない表情の少年には心あたりがある。
彼らは黒板の前に立ち、さながら劇でもやっているように台詞を淡々としゃべっていく。

「調子こくンじゃねぇよ・・クソガキ。オイ、今俺になんつったかもう一度言ってみろ」

「だから、使いまわされるだけのパシリは辞めるって、その・・・・」

「こちとら使ってあげてんだよアホ面が、テメェに決定権があるとでも思ってんじゃねぇだろうな?」

「いや、だから・・」

「舐めた口聞いてんじゃねぇよ、オイ。ぶん殴っぞ」

「そしたら君たちは警察だよ、それでも・・」

「オメェにんなこと出来る訳ねぇだろうが、今までもずっと黙って、これからもずっと黙り続けるんだろうが?」

「——————そうじゃないよ、もう退かない—————」



「あ?ンだと?」


ヤんのかテメェ?っとガキ大将が続ける。既にこの現場はヒートアップし今にでも殴りあいが始まりそうなシチュエーションの中で、皆が固唾を飲んで彼らが起こしている今の事件を凝視している。
もう理由は要らない。ここからは俺の独壇場だ。

マジぼっちの力、見せてやるよ。



「おい、どこ行くんだよ北村!!!やばいって、そっちは!!!」

「大丈夫、何とかなる」


「お前、相手は空手二段の武道経験者だぞ、変に格好つけていっても勝てっこないって!!!」


俺は立ち止まり、親友に一度だけ振り向き、伝える。


「なぁ石川、知ってるか俺の裏設定」

「はぁ?なんでこの状態でそれなんだよ?」

「まぁ聞けよ、俺の裏設定はな、実は」

しょうもないことを言って親友を傷つけたくなかった。だがそれでも、最後に一矢報いるという旨を伝えておきたかった。
そして、同時にこれが最後の会話とならぬことを祈りつつ。
俺は前を向きながら言う。




「虐められキャラだったんだぜ」



もうなにも怖くない。捨てる必要があったものは今さっき捨てた。
後は、この少年に蜘蛛の糸を天国から垂らして上げ、代わりに。
俺が下層の罪人共を。グチャグチャにしてやれば良い。




「そのへんにしておけよ、ガキ」


俺はいじめっ子のごつい腕をつかみ静止の言葉をかける。
ここで俺が無様に死に顔をこいつらに見せれば、標的が変わる。
唖然の表情をする旧虐められっ子だった一般人が、安心した笑った表情で殴られる旧一般人だった虐められっ子の俺に目を傾けていた。
俺とあいつら一般人との間には、どうやったって越えられない壁がもうできてしまった。それがわかってなお、何故俺は。



あっちの世界に戻りたいと今思うのだろうか?










幾日後。






噂はすぐさまクラス中に伝染を開始し、噂が噂を呼び、ついには姿形を変化させ言い伝えられ、言い広められる。俺の顔が広かったことが仇になったのか、後日には学校中の殆どの生徒が知ることになる。

北村が虐められっ子を援護した、と。

多寡がそれだけ、されどそれだけである。その旨は一見、虐められっ子が可哀想という理由の名の下に正義心のある人気者が本来起こす行動であり、肯定されるべきことなのかもしれない。
しかし、世間一般はそんな漫画染みた結末や理念を肯定してくれないし、勿論受け入れてもくれない。動いたら一発、その場で断罪の嵐が吹き荒れる。
今、俺はその境地に立たされている。

あるところでは高学年からの理不尽な暴力。

またあるところではヒソヒソと聞こえる噂話。

またまたあるところでは無視という始末。

仕上げには特に仲が良かったやつらとの絶交。


まぁ中学時代俺が虐められる過去も酷かったし、イーブンくらいの対応ではある。これくらいなら簡単に耐え凌ぎ、身を隠すことも容易だ。だが。

友達を失うって、辛ぇな——————————。

誰も居ない教室にも関わらず、ふと頬を伝う涙がこぼれるのを隠そうとし、俺は顔を俯かせる。





「————ったく、駄目だ、俺」






思わず手で口を抑える。でないと、もう耐え切れなかった。これからは泣かないと、決して弱音を吐かないと心に誓った自分が壊れていきそうで、いなくなっていく過去の自分が、俺は怖かった。


「泣かないって、ちゃんと——、決めてて———でも——」




徒然なるままに、言う。



「でも辛くて、たまんねぇよ」




それでも言葉を紡ぐ。そんな居なくなってしまった平穏で平和な生活を送っていた過去の自分、そして豊かな生活をかなぐり捨てた今の自分に対しても俺は、ただのひと言しか言えなかった。






「ごめんな」







そんな言葉が、誰も居ない教室で一人少年が放った最後の言葉であった。












               終




Re: 自由無き者に対する力と大いなる渇望に伴う希望 ( No.31 )
日時: 2013/09/14 18:45
名前: 多寡ユウ (ID: mVHy..WT)

あとがき
絶望的なまでに憂鬱でした。書いていった上でってのもありますが、物語としても憂鬱ですしね・・少々無理矢理な終わり方でしたが、はやくFin.って打ちたかったのです!
というわけで、こちら自由なき以下略は無事終了することができました!
四月から約半年かかってしまいました・・、間隔はあいてしまったものの、終了という形で終わることができましたのは、本当に皆様のおかげです!

それと、少し図々しいのですが、私多寡ユウとは別名義のウルフラムという名義でかきこ内でギルティクラウン -Everlasting every days-という作品を書かせていてだいております。是非とも興味がある方は『ギルクラ 二次』とGoogle or Yahooで調べていただくと出ますのでどうぞよろしくお願いいたします!

最後に皆様本当にありがとうございました!これからもどうぞよろしくお願いいたします!


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