ダーク・ファンタジー小説

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白竜の姫〜水妖の宴〜
日時: 2013/10/31 18:35
名前: 月夜狐 (ID: in0tr.0M)

思いついたら新作書いちゃうアホな私でございます・・・。

ダークファンタジーです。

(本文)

草木生い茂る世界は、一瞬にして闇の世界へと変わった。

美しい姫たちは、愚かなる妖魔に。

美声をもつ人魚は、水妖に。

王は消え去り、光は黒く濁ってしまった。

民衆は醜悪な魔物と、それに殺される者たちに別れた。

教会は堕ち、神はまだ救いを差し伸べない。

そんな、世界の話。

そして、それを救った白髪に金色の瞳の姫の話。

Re: 白竜の姫〜水妖の宴〜 ( No.4 )
日時: 2013/11/02 03:34
名前: crow (ID: 9ihy0/Vy)
参照: http://crownosyousetu

古文的文章うまい;;

私には到底無理だ……w

応援してますw

短スレ失礼

Re: 白竜の姫〜水妖の宴〜 ( No.5 )
日時: 2013/11/02 23:24
名前: 月夜狐 (ID: in0tr.0M)

いえいえ、とんでもないです!!

めちゃくちゃ嬉しいです!!
いつもありがとうございます!!

(続き)

「白璃。」

低く心地よい声が、少女を呼んだ。

長い白髪に、金色の瞳をした彼女は、声の主を見て顔をほころばせた。

「アルロウス。」

澄んだ声で、嬉しそうに彼の名を呼ぶ。

3年前、自分を救ってくれた青年だった。

「気分はどうだい?」

「大分いい。」

「そう。」

微笑みを交わし、白璃はベッドから降りた。

ここに来てから、白璃は何回も発熱し、寝込んでいた。

「今日も、アーガスが来ているよ。白竜の娘を出せってさ。」

「そうか。しかし、仕方あるまい。人類は平和を取り戻したいのだろう?」

その容姿には合わぬ口調で、白璃が言う。

見た目は17歳ほどの白璃だが、本人いわく、120年は生きているそうだ。

Re: 白竜の姫〜水妖の宴〜 ( No.6 )
日時: 2013/11/04 19:36
名前: 月夜狐 (ID: in0tr.0M)

「アーガスか・・・。あやつはお前と違うな・・・。」

金色の瞳で、アルロウスを真っ直ぐに見据え、白璃は言った。

「そうかな?一応兄弟なんだけど・・・。」

「ああ。違う。お前は優しく美しいよ。」

白璃の台詞に、アルロウスは驚いたような顔をすると、苦笑した。

「君に言われてもな・・。君のほうが数倍綺麗だからな・・・。」

Re: 白竜の姫〜水妖の宴〜 ( No.7 )
日時: 2013/11/05 01:08
名前: crow (ID: 9ihy0/Vy)
参照: http://crownosyousetu

おー

しばらくっていうほどでもないけど

更新されてたから来ましたー

がんばです

Re: 白竜の姫〜水妖の宴〜 ( No.8 )
日時: 2013/11/05 09:12
名前: 月夜狐 (ID: in0tr.0M)

ありがとです!!

毎度毎度めちゃ嬉しいっす!!


(続き)

苦笑する彼の瞳はとても優しく白璃を見た。

彼の言うとおり、白璃は恐ろしく美しい少女だった。

長く真っ直ぐな白髪に、それにも負けない抜けるように白い肌。

大きな金色の瞳は、見るものを魅了する。

細長い手足を持ち、その容姿は物語に出てくる勇者のように勇ましく美しい。

「世辞はいらんぞ?」

「お世辞なんかじゃないさ。君の美しさは誰もが認めるものだ。」

数年前。

そして、白璃がここにやってきたあの日から3年後。

彼らは穏やかな恋人となっていた。

白竜の娘と数少ない人類を束ねる青年。

結ばれることなど、決してないと言われていた二人だった。


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