ダーク・ファンタジー小説
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- コオリオニ。(感想やらアドバイスどんどんオナシャス!)
- 日時: 2012/11/12 09:46
- 名前: 館主オメガ (ID: 6PSxBKjg)
とりあえずスレ作成です^^
本編は、明日後日。お楽しみに!!
- Re: コオリオニ。 ( No.9 )
- 日時: 2012/07/11 19:22
- 名前: 館主オメガ (ID: UeLkOLiI)
漆黒&紫さん
感想どうもです!
特殊技能が生きているとは言われると思いませんでしたww
これからの夏休みを使って小説を読んで見ます!!
ありがとでした!
- Re: コオリオニ。 ( No.10 )
- 日時: 2012/10/28 12:49
- 名前: 館主オメガ (ID: ucUVqCzD)
どうも。お久しぶりです。作者の館主オメガです。
久々に読んで見たら、あまりにもクソだったので、最初から改投することにしました。
これからもよろしくお願いします。
- Re: コオリオニ。 ( No.11 )
- 日時: 2012/12/07 22:01
- 名前: 館主オメガ (ID: kG84zh4.)
12月24日 午後11:00
俺たちはどうしようか迷った末、コオリオニ事件に遭遇しないうちに帰ろうという結論に至った。もう一日が終わろうとしている。俺たちはなるべく音をたてないように靴を履きかえ、玄関に向かった。そしてドアに手をかけ、思い切り手前に引く。
ガン!!
という音が鳴る。ドアは開いていない。どうやら、引くのと押すのを間違えていたようだ。だが俺の記憶ではたしかに、引いてあいたようなきがする。まぁ、恐怖で正しい判断ができないだけだろう。
そう思いながら押す。
ガン!!!
あかない。
鍵はかかっていない。なのにあかない。いったいなぜなんだ。他のドアや職員玄関、どこも「鍵をあけて」試したが、まるであかない。
「なにやってるんだよ嘘屋!!」
そんなこといわれてもあかないものはあかない。
俺達がそうしているうちに、とても明るい光を放っており、暗い学校内の唯一の光となっていた月明かりに、雲がかかっていた。しだいにその雲は濃くなり、雨がふりだす。しまいには、雷までなる豪雨になってしまった。
「おいおい。雷なってるぞ。やべーな。俺、傘もってきてねぇわ。」
少しの危機感も漂わさず、ただ陽気に言葉を発したのは弦戯だった。まるで今の状況を理解していないみたいな口ぶり口調で話す。
「なぁ、弦戯。今やばい状況なんだぞ。傘どころじゃ・・・」
などと月卑が説教をいれていると、いきなり校内に一筋のノイズが走った。そのノイズの後に続き、ガーと言う耳をつくような音。その音が鳴り止んだかと思えば、校内中に設置されているスピーカーから声がきこえてくる。
(やぁ、冷河第4高校B組のみなさん。わたくし、コオリオニの主催、特殊技能割り振り係りの者です。今後よろしく。)
いきなり話しだしたスピーカーからの声は、40ぐらいの声をした男性だった。その男らしき人が発した言葉の中に、不可解な言葉が何個かならべられている。まさか、コオリオニは本当の話だったというのか。
(はい。いきなりなものなんで驚いてるでしょうね。そうです。コオリオニは本当にあった話しなんですよ。そのコワ〜イ噂に、自ら顔を突っ込むなんて、その勇気は認めましょう。うむ。若いのは好奇心旺盛でこちらも楽しめるよ。)
などと、おどけた感じの口調でいってくる。コオリオニは本当にあったと彼は言っているがもしそれが本当なら、俺たちは確実にヤバい状況下にいる。俺たちは、全員で身を寄せ合い、スピーカーに向かって構えた。梨花はその場で震えている。どうやらユウキも足が震えているようだ。
「な、なぁ、コオリオニは、絶対にやらなければいけないのか?」
月卑が恐る恐る質問をする。いまにも玄関に向かって逃げ出しそうな体制で、すごくたよりなくみえる。
(そうですね。そもそも、コオリオニがやりたくてこの時間、この日付にこんな真夜中の学校にきたんでしょう?やりたいです!っていってるようなものじゃないですか。まぁ、途中退場とかもできますけどね、途中退場には、命を一つ犠牲にしなければなりませんからね。あなたにそれができるのであれば、全然かまいませんよ?)
「くっ。」
月卑はその場にひざまずき、歯を食いしばる。目は、潤んでいて月明かりに反射し、いまにも泣き出しそうになっている。そこへ、たまたまちかくにいた梨香が月卑の背中をさする。
「大丈夫。大丈夫。怖くないよ。みんながいるし、弦戯君とか壊妬もいるんだもん。大丈夫。」
自分に言い聞かせるような感じで、月卑に声をかける。月卑は、自分の服の袖で目元をこすり、思い切り壁をなぐりつける。壁は、少しの傷もつかない。月卑の拳は若干赤くなる。
(・・・感動シーンのところ悪いですが、ここでルールの説明をさせていただきますね。)
何秒かの沈黙を破ったのは、スピーカーからの声だった。相手には、こちらの様子が全て見えているらしい。そして、そのスピーカーの声は、淡々と説明を始める。
(このコオリオニ。基本ルールはよく遊びでやるこおりおにと一緒です。こちら側で鬼を一人用意します。その鬼が、あなたたちの身体に触れ、タッチと言われると噂どおり、あなたたちの全身は、原型もなくはじけ飛びます。ですがあなたたちに対抗手段がないわけではございません。あなたたちには一つずつ、特殊技能という、大それた力を用意させていただきます。その特殊技能、それと、あなたたちで、武器を持参してもらってかまわないので、なにかあ武器もあるとより有利でしょう。ちなみに、タッチされてしまった人はこちら側で、データベースとして保存されます。あなた達が、私のパソコンの中にある人のデータベースをなにかしらの方法でダブルクリックすれば、その方は現実に無傷で復帰することができます。ですが、私のパソコンは厳重なロックがほどこされているのでお気をつけくださいね。なにか質問は。)
最後にそれをいい、俺たちになにか質問がないかを聞く。そこで、幽奇が手をあげる。
(はい。幽奇さん?)
名前を知っていたのに少々驚くが、今はその程度で驚いていてはいけない。
「あの、そのトクシュギノウって、どうやって使うの?・・・ですか?」
幽奇は、普通に聞いたあと、急いで敬語に訂正する。
(あなたたちのケータイにメールを送っておきました。そちらをご覧ください。他には?)
「コオリオニは、いつになったら終わるんだ。また、鬼とお前を、コロスってのはどうなんだ?」
次に質問したのは俺だ。主催者に反抗的な態度をとり、乱暴に聞いてみせる。
(コオリオニは最後の一人になるまで続行します。誰か一人以外の全員が死ねば、そこでコオリオニは終了。ちなみに今回解き放つ鬼は、以前、コオリオニで最後まで生き残った人にやってもらいます。僕か、鬼を殺すというのは、まぁべつにかまわないですよ。無理でしょうけど。あとはよろしいですか?そろそろ始めましょう。)
余裕の態度をとり、早く始めたくてウズウズしている事をアピールする。
「ふっ。いいだろう。はやくはじめてくれ。こっちも久々に暴れたい気分なのぜ。」
俺も負けじと余裕の態度をとり、早く戦いたいと言わんばかりの貧乏ゆすりをする。
(君!のりがいいね!気に入った!よっぉおし!じゃぁ、はじめますか!)
あたりは恐怖と不安、そして、少しの期待の入り混じった、よくわからない空気に包まれる。とにかく、生き残らなければいけない事は確か。
それも、一人ではなく
—無論、全員生き残らせて見せる。
(それではみなさんおまちかね!!コオリオニ、スタートオ!!!)
- Re: コオリオニ。 ( No.12 )
- 日時: 2012/12/07 22:04
- 名前: 館主オメガ (ID: kG84zh4.)
その声とともに俺たちは妙な殺気につつまれる。さきほどの説明を聞いていたときとはあきらかに雰囲気が違う。俺たちは挙動不審にしながらもみんなで固まり、ひとつの教室に身を寄せ合い作戦を建てる事にした。
「とりあえずは、ばれない限りこの教室でやりすごせるだろう。」
「ああ。だが、武器になるようなものもないし、特殊技能だってぶっつけ本番になるんだろう?そんな状況でどう戦えばいいんだよ・・・」
俺と月卑で戦う事についての相談をしていた。すると幽奇が急に立ち上がり、教室のど真ん中でもも上げやらしんきゃくやらふっしんをし始めた。
「おいおい、なんのまねだよ。ついにパニック状態でハイにでもなったか?」
俺がふざけ混じりにいってみると幽奇は一度その動きを止め、大きく深呼吸をひとつ、そして言葉を発した。
「みんな馬鹿にもほどがあるだろ。これはコオリオニなんだよ?鬼から逃げるのが普通だろ。そりゃ、鬼を倒せれば手っ取り早く終わらせられるし、全員生き残れるだろうけど、今の状況下でそれができると思うか?なら、全速力で逃げ回るしかないだろ。」
そういって幽奇はみんなに立ち上がるように合図をし、とりあえず逃げる事にした。
12月24日 午後11時50分
(ガーガー・・・えー、みなさまに連絡です。本日のコオリオニ、終了5分まえとなりました。次回のコオリオニは、明日、午後9時から12時まで行います。よほどの事がない限り、このスケジュールはかわりませんので、毎日午後9時になりましたら、学校へくるようお願いいたします。なお、こなかった方は、過去に何名かいますが、全員不可解な事故で死んでおられますので、あらかじめご了承ください。では残り9分のコオリオニを最後までお楽しみください。)
ここで放送がながれる。これからのスケジュールなどを教えてくれた。これで作戦も建てやすくなった。俺たちは、後9分逃げ切ればいいのだ。
だが、最後に気を抜くのが命取り。最後こそ身を引き締めて逃げる事にした。
12月24日 午後11時58分
俺たちは二階にいた。二階で休憩を取っていた。後2分だ・・・などと軽くつぶやきながら、一階に降りようとしていた。そのときだった。
「あ。」
誰かがそうつぶやいた。俺たちはいっせいに声のするほうを向き、声の主を探した。だが、そこにいるのは霊蝦一人だった。しかし、聞こえた声は霊蝦の声より明らかに低く、ドスの聞いた声だった。
俺たちはまるで声の主がわからず、そこらじゅう探し回った。そしたら梨花がなにかにぶつかる。
「ひっ。ごめんなさい・・・あの、って、あ・・・」
梨花が何かにぶつかり、とっさに誤りながら顔を向けると、そこには鬼と書いたお面をかぶった男性が立っていた。
「やあ。君は・・・っと梨花ちゃんだね。大丈夫?怪我はないかい?ちゃんと前を向いて歩かないとダメだよ?」
「あっ・・・あの、すいません・・・」
などと梨花が誤っていると、
「いやね。まさか僕が鬼になって君たちを追い掛け回す事になるとはね。夢にも思ってなかったよ。じゃあ、かわいそうだけど梨花ちゃんから削らせてもらうね。」
鬼はそういって、両手にはめていた皮の手袋を脱ぎすて、梨花の肩にさわろうと、手をゆっくりゆっくりと近づけていった。
「梨花!!!逃げろ!!」
幽奇がそう叫んだが、梨花はその場から一歩も動かなかった。いや、動けなかった。
「悪いね。この子には僕の特殊技能のひとつ、ストーンエアーをかけているんだ。この特殊技能はね、指定した人の周りすべての空気を岩のように重くして、身動きを取れなくする技なんだ。だから梨花ちゃんは岩に囲まれたも同然。僕にされるがまま・・・」
そういって肩から梨花の(だいぶ小さな)胸のほうに手をやった。
「ひっ・・・」
梨花は身動きがとれず、されるがままに鬼に胸をもまれた。鬼はお面をかぶっているので表情が読めないが、おそらく笑っているだろう。
「ハハッ・・・いいザマだ。タッチだよ。梨花ちゃん。」
鬼はついに、「タッチ」という言葉を発した。すると、とたんに梨花の様子がおかしくなる。
「あ・・・いや・・・やめて・・・・・・嘘・・・死んじゃうの?・・・あ・・・」
すると梨花の体は徐々に膨れ上がっていく。そして俺たちの視界は、突然火の海のように真っ赤に燃えた。
そして自分たちの袖で目の辺りをぬぐうと、袖には大量の赤い水がついていた。そして直後に響く爆発音とともに、梨花は跡形もなく、肉片となり弾け飛んでいった・・・
だが俺たちにはどうする事もできず、ただその状況を見送るしかなかった。そして放送が流れる。
(はいっ!本日のコオリオニ終了!!!みなさまお疲れ様でした!犠牲者は出たものの、よくがんばったと思いますよ!ではまた、明日、お会いしましょう!それでは!!)
そういって俺たちの視界は真っ白になる。
目を覚ましたらそこは、俺たちの家のベッドの上だった。時刻は午前5時。
「んぅ・・・」
俺は軽く声をあげながら体を伸ばす。そして枕を見ると、大量の液体がしみこんでいた。そして俺は、昨日の夜にあった出来事を思いかえす。
・・・梨花。そうだ。梨花だ。あの子は無事だろうか。ちゃんとみんな学校に来るだろうか。そもそも、昨日の事は本当にあったんだろうか。なにか悪い夢でもみていたんじゃないだろうか。そう思う。そうであってほしい。そうに違いない。最初からコオリオニなんかなかったんだ。俺たちは昨日、普通に家に帰ってきて、普通に晩飯たべて、普通に寝た。そしてベッドから起き上がった。時刻は6時を回り、俺は学校へ行く準備をはじめた・・・
- Re: コオリオニ。(感想やらアドバイスどんどんオナシャス!) ( No.13 )
- 日時: 2012/12/15 14:47
- 名前: 館主オメガ (ID: del8tE9y)
12月25日 午前9時00分
午前授業前のホームルームの真っ最中だ。
俺たちは、みんな学校にきていた。だが、梨花だけ、きていなかった。
俺たちはやはり昨日の事件は本当で、梨花は本当に死んでしまったんだろうか。そう思って、いてもたってもいられなかった。すると、右手を上げ、担任の教師に質問をもとめている少女がいた。
「ん?蛇風、質問か?」
蛇風、そうよばれた少女は、髪はセミロングの黒髪で、目もすいこまれるような漆黒、肌は白いほうで、学校でも結構人気のある美少女、
蛇風 霊蝦だ。
「先生、刈射さんは今日、おやすみですか?」
刈射。そう呼ばれた人。霊蝦は、俺たちが今一番気になっていた事、
刈射梨花の消息。
についての質問をしてくれた。俺たち、コオリオニに参加してしまったメンバーは、身を乗り出すほどの勢いで、返答をまった。
そして、担任教師の口から出た言葉は、
思いもよらない言葉だった。まさか、教師からあんな言葉を聞く事になるとは思っても見なかった。まさか、あんなことになるとは。
「刈射?誰だそいつ。この学校の子じゃないね?どうした、寝ぼけているのか?蛇風。ここは学校だぞ。家の布団の中じゃないぞー。おきろー。朝だよー。」
ふざけたように、馬鹿にしたように、笑い混じりにいった。いくらなんでもいいすぎだと思う。俺は不快に思えて仕方がなかった。そしてつい、口を挟んでしまった。
「先生、いいすぎだと思います。」
たったその一言をいった。それだけだった。しかし、それだけではすまなかった。そう、ここから、「あんなこと」のシナリオが始まったのだ。そもそも俺が口を挟まなければよかったのかもしれない。しかし、霊蝦がさんざんにいわれていて、いてもたってもいられなかった。
「はぁ?どうした影乃、またお得意の正義感か?友情か?絆か?ハッ、くさいね。お前が口をだせるような義理ゃねぇんだよ。いいすぎだぁ?目を覚まさせただけだろーが。キモヲタは黙っとけや。」
俺はまさか、ここまでいわれるとは思いもしなかった。すると、あたりいったいがざわめきはじめた。キモヲタ、変態、ゴミ、うざい、くさい、死ね、ちょうしこくな、そういった単語が次々に俺にむかって飛ばされる。幽奇に目でヘルプサインをだしたが、困ったような顔をするだけだった。
「おいおい、たったこんぐらいの会話でそんなもりあがんなよ。それともなんだ?嘘屋が霊蝦を助けて恋愛フラグたたされたのがそんな不満か?プッ、非リアめざまぁwwww」
そういってくれたのは弦戯だった。今回ばかりは助かったと、目でお礼をいった。弦戯の言葉なら、回りも黙るだろうと思って座ろうとしたら、
自分が腰をおろす寸前で、隣の席の男子が俺のイスを右に引き抜き、俺は勢い余ってしりもちをついた。
場はどっと笑い転げる。笑い、けなし、侮辱し、ひどいありさまだった。俺はここでもう気づいていた。場の様子がおかしい。担任教師は、あんな事をいう人じゃないし、周りも、そこまでひどい人間ではなかった。
絶対に何かある。
「おい、お前らそこまで俺らとやりあいたいのか?へっ。上等。相手になってやる。全員まとめてかかってきやがれ。」
俺は一か罰かの方法にでた。全員をボコボコにして、一人ずつ事情を聞く。そして今どういう状況か把握する。そういった作戦を考えていると、すぐ俺の後ろの男が、俺のわきの下に両腕を通し、がっしりと押さえつけた。
「おら!!みんなやっちまえ!!!!」
俺を押さえつけていた男子生徒はいった。クラスの人間全員が俺に飛び掛ってくる。俺はひたすら、けられ、殴られ、ただただチャンスをまった。
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