ダーク・ファンタジー小説
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- 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校—
- 日時: 2014/09/08 15:55
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
「・・また、会えるよ。」
黒いバラと滲んだ涙が、君色に染まる
明日は近い未来かな。
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こんにちは、愛淋です。
宜しくお願いします!
若干、社会問題系小説掲示板に当てはまる部分はありますが、承知した旨で書いておりますし、シリアスのが合う部分が多めであることを愛淋は思ったうえで投稿させてもらっています。
第一章・・・麗かな黒黎
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登場人物 >>1
プロローグ >>2
to1/>>3-7
- Re: 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校— ( No.5 )
- 日時: 2014/09/07 18:17
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode
to3
散策とは言っても、沙奈(私)にはやりたいことがたくさんあった。
とりあえず、動き出さないと意味がない。
ひとりの親友、桃花と、幼馴染の爽太を救出したいのだ。
後の人間は、出来れば全員助けたいと思っている。
動き出した時、夕暮れの日の光が窓から射した。
「あ・・もう4時すぎていたんだ!」
りのが無邪気に笑った。
「ほんとだ。」
うっかり3、4時間も寝ていたのか?
それには 私自身びっくりだった。
逆に、りのは何時間もずっと——と思うと、疲れが出たのではないか。と心配が出る沙奈である。
夕暮れの日の光が、わたしたちの影を映す。
「…りの、身長高いな」
わたしは言った。
「そうですね。高い方ですよ。156センチあります」
小5で・・・
と思っていると、
「沙奈さんは…?」
「あ、152センチ」
これでも大きい方なんだけどwと思いつつも。
「そーですかー…」
ふるまい方から、育ちの良さが感じられてくる。
背は高いが、足が長くてすらっとしている。
性格は可愛らしいのに、カッコイイ服着たら、大人っぽくなっちゃいそうだ。
「—生き残りが居ましたよ…レイカ様」
「それも一番皮肉な方々がね。」
うしろから、5人の影が迫ってくるのが分かった。
「レイカ・・・?」
わたしは、振り向いたりはしなかったが歩調を速めた。
「——沙奈さん?」
りのもついてくる。
「誰…?」
りのが振り向きそうになって、わたしはなぜか思わず止めた。
「振り向かないで。」
5人の影に、彼岸花がうつっている。
「毒にやられたらおしまいだ・・・」
わたしは淡々とつぶやいた。
これで生き残りが居なくなってしまう。
きっとでもあの5人は、自分たちも少量の毒を浴びるはずだ。
なぜなら、自分たちがやった と言う証拠をなくすため 自分も被害を受ける必要があったからだ。
他の人よりかは少な目でも。
それか 倒れたフリを装うか。
背中が怖い。
ドンドン迫ってくる5人が、りのを毒に被うかもしれない。それが心配だった。
階段を上がっていく。
奧へ行けばエレベーターがあったのに、わたしは階段を上がることで、向こうの持ち物を確認したかった。
- Re: 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校— ( No.6 )
- 日時: 2014/09/08 15:54
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode
to4
どーかしてる。
なんかおかしい。
(どうしてあいつらは、学校中の全員を、こんなことにしたかったんだ?あいつらが憎み、恨んでるのは、黒杭という忌々しい名字を持った、私だけじゃなくて?)
疑問を壁にぶつけ、声を押し殺して、図書室のカーテンの脇から、りのと顔をのぞかせた。
「上手く隠れたと思ったんですけど。」
りのも気付いている。
正直言って、今 図書室の近くにあの5人は居る。
壁際に頬を押し付けているから、気配や声が向こう側に居ることを知らせている。
隣には小さい窓があったので、見ようと思えば外を覗けたが、覗かなくてもりのと沙奈には気付いていた。
どうして 逃げているのか。りのにはさっぱり分からないはずだ。
正直、わたしについてこれるその行動力には、なおさらびっくりした。
「…気配はしませんけど、一応探してみましょうか?」
「そうね」
2対5
人数的には有利であり不有利であるともいえる。
「——りの、合図したら窓から出るぞ。」
「…はい」
声を押し殺してアイコンタクトを取ると、音がたたないよう、また見つかる前に
ゆっくりと、窓を開けた。
沙奈やりのの持ち物の中で金属性のものは、当たって音が鳴りやすい。
それを感じて、沙奈はペンダントをしっかり服の中に入れておいた。
「行くよ」
そのまま 窓からさっと通り抜けたものの、わりと大きくない窓から、背も足も長いりのが通り抜けるのは難しかったようだ。
ごんっ
「痛い・・!」
頭をぶつけた瞬間、りのが涙目になった。
その瞬間
「居た!!レイカ様!!」
(しまった!自分の感覚でりのが通れると思ったら大間違いだ!)
自分を悔いるも、今更遅い
こうなったら、トコトン相手してみるしかない。
(向こうの存在を毒で穢さずに、自分たちの身を守らないと…)
とりあえず沙奈は、霧吹きを取り出した。
人体には影響のない、消毒剤だ。
「りの、大丈夫?!とにかく逃げて!この場は何とかしとくから。」
わたしが悲鳴のように叫ぶがりのは 頭を押さえながらも、この場を離れなかった。
「早く!」
あいつらに訊きたいことはいっぱいある。
毒は、彼岸花だろうが、何を混ぜてこんなに強力にしたんだ?
なぜ、校長は毒見したときに影響を受けなかったんだ?
でもなぜ今校長は倒れているんだ?
「嫌です。」
「そんなことはどうでもいい。だから早く行くぞ。」
その瞬間 後ろから全く聞き覚えのない低い声が聞こえて、そのまま2人は抱きあげられた。」
「——レイカ様、逃げられました!追いかけましょう。」
「分かってるわよ。」
後ろで悔しそうな5人の声が聞こえる。
(誰…?)
りのもびっくりしている。
「レイ・・・・・・・・・・」
- Re: 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校— ( No.7 )
- 日時: 2014/09/08 19:54
- 名前: ピノ (ID: QNccqTkk)
どうも,ピノです!
こないだはコメントありがとうございました!
とても,おもしろくて,読みやすい作品ですね!
続きが気になる〜^_^
これからも、ちょくちょく見に来るので頑張ってください!
- Re: 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校— ( No.8 )
- 日時: 2014/09/09 17:34
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode
ピノ様>なんと!
わたしに勿体なすぎる言葉が——・・・ありがとうございます!
これを励みに頑張ります・・。
わたしも、見に行きますね!。
お互い更新頑張りましょーう!
- Re: 黒夜な熱に染められて —毒にやられた学校— ( No.9 )
- 日時: 2014/09/09 18:33
- 名前: 愛淋 ◆Wjgitxm3QY (ID: jyOVwInT)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi?mode
to5
「誰…? 沙奈さんの知り合いですか?」
りのに訊かれたが、
首をひねるしかなかった。
どこかで見覚えあるような・・・でもやっぱり知らないような。ちょっとだけ変な感じだ。
「分からない…」
ふと、レイ という名前がポツリと出てきたが、誰かと重複したのだろうか。
「あれ、覚えてないの?俺、俺だよ。レイ・・・!」
(!)
容姿から、クールな感じを予想していた沙奈だが、その口から出てくるアニメ声に吹き出しそうになった。
「…だれ?」
わたしはつぶやく。
「…レイさん、ですね。」
りのは、名前をしっかり頭に記憶している。
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