ダーク・ファンタジー小説
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- 台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ?
- 日時: 2014/11/03 19:37
- 名前: 若 (ID: qUgMea5w)
+。*。prologue+。*。
もしこの世界というものに、恨みがあるとしたら、貴方はいったいどうやってその恨みを晴らしますか?
泣く?ものにあたる?それとも——…
この話はそんな人の恨みからきた、残酷な話。
ほら。今貴方もこの世界を恨み、そして——…
…この話はここまでにしておきましょう。
あぁ…また恨みの声が聞こえる。
でもこれはつまらないもの…
だって—…
台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ?
- Re: 台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ? ( No.22 )
- 日時: 2014/11/29 19:19
- 名前: 若 (ID: qUgMea5w)
>>21
フクロウ福楼さん。
コメントありがとうございます。
すごくうれしいです。作品見に行かせていただきますね。
- Re: 台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ? ( No.23 )
- 日時: 2014/11/29 20:51
- 名前: 若 (ID: qUgMea5w)
— 2004年 11月27日 —
「モカ、3歳の誕生日おめでとう!!」
「わあっ!!お人形さんがいっぱい!!ぱぱ、ママ、ありがとう!!」
モカはとても嬉しくて、涙が出そうなほどだった。
(ずっと大切にしよう!)
モカは心にそう決めて、たくさんの人形たちに、そっと囁いた。
「 大 好 き 。」
- Re: 台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ? ( No.24 )
- 日時: 2014/11/30 19:58
- 名前: 若 (ID: qUgMea5w)
二話
— 2014年 11月28日 PM4:30 —
「モカ、また明日!!」
「うん、また明日—!!」
モカは友達にそう告げ、家へと入る。
ガチャ、ガチャ…バタン…
「ただいまー…」
いつもなら、「おかえり」と返ってくるのに、おかしい…
(お母さん、いないのかな?)
靴を脱ぎ、家の中へと上がり、リビングに向かう。
「あ、置手紙…?」
そこには、こう書かれてあった。
—おかえり。病院に行ってくるので、
冷蔵庫に入ってあるアイスを食べておいてね—
「やった…!!アイス!!」
ノリノリで冷蔵庫を開ける。
「バニラだー!!」
その時、ふと明日が誕生日であることに気づく。
(そういえば、昔人形貰ったなぁー…今はキョーミないケド…)
アイスを口にくわえながら、ぼーっと考える。
(ま、どーでもいっか…!!今は恋と友情がイチバン!!!!)
ドカッと、勢いよくソファに座り込む。
テレビをつけ、最近ためた状態だった、録画番組を見る。
その時、ふと視線を感じ、モカは振り返る。
「お母さん…?」
シン…
そこには誰もいず、ただ静まりかえった廊下が目に映るだけであった。
(気のせい?なんか、気味悪いなぁ〜…)
そう感じたモカは、今の事は忘れて、テレビに集中した。
- Re: 台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ? ( No.25 )
- 日時: 2014/12/01 20:30
- 名前: 若 (ID: qUgMea5w)
三話
— 2014年 11月28日 AM6:00 —
「ふあぁぁ〜…」
大きなあくびをして、モカはベッドの中から出る。
(そういえば、昨日の妙な視線、なんだったんだろ…
なんか嫌な予感するなぁ…)
そう思えばそう思うほど、怖くなり、モカは考えないようにした。
トン、トン、トン、トン… 螺旋状にまがった階段を降りる。
「おはよー…」
またあくびをしながらリビングにいる両親に言う。
「おはよう、モカ!お誕生日おめでとう!!」
パン!!! クラッカーを持った二人が、元気よく声をかけてきた。
「今日の夜はごちそうよ!!」
と、ニコニコしながら、母が言った。父もすごくにこにこしている。
ひそかにちょっと近所迷惑かな…
と思っていたモカだが、単純に嬉しかった。
(今日はどんなごちそうかなぁ…!たのしみだなぁっ…!!)
- Re: 台本どうりの仕返しじゃつまらないでしょ? ( No.26 )
- 日時: 2014/12/05 20:53
- 名前: 若 (ID: qUgMea5w)
四話
— 2014年 11月 28日 PM 5:10 —
「先生ひどすぎだよ…誕生日なのに用事頼んでくるとか!!」
モカは、帰ろうとしたところを、先生に呼び止められた。
そして、その用事事を神なる速さで終わらせたのである。
(それでも一時間かかった)
そして現在、モカは急いで自宅へと帰っているのである。
モカは、手にたくさんのプレゼントを抱えていた。
友達にもらったものだった。
(明日、お礼言わなきゃ!お菓子でも作ろっ…!!)
ゾワッ…その時、今まで退官したこともない感覚に襲われる。
(後ろに何かいるの!?)
振り向いてはいけない、と頭では分かっているはずだったのだ…
しかし、モカは、振り向いてしまったのである。そこには—…
「なんだ…気のせいか…」
モカはほっと一息つく。
(昨日あんなことがあったのも、気のせいかな…早く帰ろう)
モカは、元の方向を向く。
「え…?」