ダーク・ファンタジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 混沌〜第一期・死者のセカイ〜
- 日時: 2015/06/25 20:59
- 名前: 華乃 (ID: dXPHeVX6)
皆様、はじめまして!
オリジナル小説に挑戦してみます。
初めてなので、文才皆無ですいませんっ!
ぜひ読んでください!
コメントくださると嬉しいです。
私は中学生なので更新遅くなる&短いと思いますがお付き合いくださいね。
では、次からどうぞ
- Re: 混沌〜第一期・死者のセカイ〜 ( No.4 )
- 日時: 2015/06/26 20:40
- 名前: 華乃 (ID: bR6mg6od)
第二話「私」
...真っ暗な闇の中。ただたださ迷う私。
『露莉舞』だったはずの私です。
誰も悪くない。責められない。だからといって私は、責め立てられて黙っているだけなのも辛かった。そして、暗闇に一筋の光を見た。そう、生まれてはじめて、『奇跡』があると信じ、祈ることをおぼえたのです。
奇跡。それはセカイ中の0.00000000001%の確率で起こる、奇跡としか言い様のない、しいて言えば、ヒトが一人消えたくらいで不変を保ち続けるセカイに突然起こったハプニング。不変が一瞬崩れるその瞬間のことです。
...今の私には、それにかけるしか出来ません。
祈ることは。奇跡に願うことは、露莉舞を私の中から見つけ出すこと。
引き離されてしまった私の『人格』。それを取り戻す他に、暗闇から抜け出す方法はないと、姿の見えない『彼女』は言いました。
そして彼女は、『奇跡』を私の目の前で起こしたのです。見たことのない衝撃と感動、そして妬みが私を苛みました。
そして何もなかった『ヌケガラ』に、露莉舞に、露莉舞ではない『私』が。露莉舞の記憶を持って生まれてしまったのです。
そして死者と遭難者を包み込む暗闇は、私の目の前で『混沌』へと生まれ変わりました。
混沌。闇でもない、セカイでもない。カオス。取り込まれたら抜け出せない。奇跡を妬んだニンゲンが迷い混んでしまう、私の今の居場所。
迷い混んできたニンゲンを、私は助けようと試みます。でも、その時にはもう遅いのです。奇跡を妬んだ人格は、生まれてしまったホンモノではない人格は、
ただ、奇跡を信じることしか出来ないのです。
*.*.第二話 完.*.*
- Re: 混沌〜第一期・死者のセカイ〜 ( No.5 )
- 日時: 2015/07/03 19:24
- 名前: 華乃 (ID: 6Z5x02.Q)
第三話「神社」
露莉舞は、今。ただひたすらに、神社の御神像に文字を彫っています。
...いけないこと、ですよね。知ってますよ。勿論。
『解』、解くという言葉。これで呪いが解ける!そう、信じていました。
けれど、違いました。解は呪いを解いてはくれませんでした。それどころか、悪化しました。
その時の舞は気づきませんでした。
解の文字が、自らにかかっている呪いではなく、封じられていた『混沌』を解放してしまったとは。
祟りだと思っていたのは、実は自らの勘違いと失敗によって起こってしまった、現実。この世で迷っているヒトを呑み込む、ただそれだけの無慈悲で恐ろしい存在です。私はそれをブラックホールと呼んでいます。
ごくごく普通の寂れた神社に巣くうようになってしまったブラックホールは、ふと通りがかった『存在』だけのモノ、ヒトを呑み込むようになりました。無、だった空間に混沌が生まれた。ただそれだけのことです。
普通の人にはあまり関係のないお話ですよね。コチラガワ、は、とても悲しくて、切なくて、何にもなくて。...怖い、と思います。奇跡を信じることしか出来ないのですから。
舞は、何にも知らないのです。皆さんだって、そうでしょう?未来のこと、分かりますか?分かるわけないですよね。
ですから、自分の信じるままに。文字を彫って。『無』や混沌の邪魔になるからとも知らずに、神社の中の生命を必死で奪っていきました。
舞は、騙されていたのです。『手紙』の送り主に。
混沌を好む詐欺師に。送り主の書いた本の、呪いの解き方に。
*.*.第三話 完.*.*
- Re: 混沌〜第一期・死者のセカイ〜 ( No.6 )
- 日時: 2015/08/04 10:08
- 名前: 華乃 (ID: KRYGERxe)
第四話「手紙」
手紙の送り主が、無を、混沌を生み出すためにランダムに送った手紙には、呪いの方法が書いてありました。
普通に生活するのには当たり障りのないちょっとしたおまじないのような呪いです。
舞の中学校ではその『おまじない』が流行しました。でも、実際おまじないにかかった人間は露莉舞ただ一人です。
大人しかった舞は、昔からよくいたずらをされていたので、これはその延長線だったのでしょう。
実際、かけられても気にしなければ良いような呪いだったのですが、運悪く舞は信じ込んでしまいました。
そして自らのもつ全てのつてを使って、とある一冊の本を見つけました。その表紙は呪いが書かれた手紙とまるで同じ見た目のものでした。
舞は喜びました。
呪いを解く方法が載っていたのですから。まさかそれが嘘で、詐欺で。呪いや環境を悪化させるとは思いませんし、大急ぎで神社に向かうのです。
そしてまさか、自分の呪いを悪化させ、自らを自らの手で無に、そして混沌に招き入れるとは
...思っても居ませんでした。
それで呪いから解放されると、信じていました。
*.*.第四話 完.*.*
- Re: 混沌〜第一期・死者のセカイ〜 ( No.7 )
- 日時: 2015/08/19 15:37
- 名前: 木々奈 (ID: GyOijjIz)
華乃さん、上手ですね!
よくわかりました!
- Re: 混沌〜第一期・死者のセカイ〜 ( No.8 )
- 日時: 2015/11/08 07:31
- 名前: 藁屋:鑑定所より (ID: KX3fOYWe)
- 参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=170
鑑定が終了いたしましたので、ご連絡に参りました。
Page:1 2