ダーク・ファンタジー小説
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- king's royal palace
- 日時: 2012/07/07 06:33
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
社会問題系小説・・・15689
コメディ板・・・28941
(URLの最後の数字)
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-''":::::::::::::`''> ゆっくりしていってね!!! <
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r-'ァ'"´/ /! ハ ハ ! iヾ_ノ i イ iゝ、イ人レ/_ルヽイ i |
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( ,ハ ヽ _ン 人! | ||ヽ、 ,イ| ||イ| /
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@ousama2580
主はシリアスなものは苦手なので可也の亀レスになると思います。
—————王様の短編集—————
「桜」
【>>4 >>7 >>8 >>9】
「死」
【>>13 >>14 >>15】
@次に書いて欲しいもの募集!!
- Re: king's royal palace ( No.15 )
- 日時: 2012/07/05 07:10
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
僕の友人は裁判官に怒ってたし、
お母さんは泣いてたし、
高校の恩師は必死に抗議してたし、
全てに共通することは、「僕を想ってやってくれた」という事のみだ。
牢屋の中で僕は一人で考えた。
僕は自分が不甲斐なすぎて、寝る事もできなかった。
「後悔」と「反省」は類義語である。
僕は云うまでも無く反省している。
でも死刑は無くならないのだ。
「お前、ちょっと来い。」
あまりにも急な出来事だった。
「まさか・・・、殺される!?」
警官は少し悲しい表情を隠しきれずに、僕に、
「頑張れよ。」
と優しい声で囁いた。
其の言葉が聞こえるまで僕はどれだけ死刑に拒否反応を示していた事か。
僕は大人しく着いていく事を決意した。
—END—
- Re: king's royal palace ( No.16 )
- 日時: 2012/07/13 21:47
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: X..iyfAg)
- 参照: https://twitter.com/#!/ousama2580
あげます
- Re: king's royal palace ( No.17 )
- 日時: 2012/07/14 14:41
- 名前: ぷりん (ID: Y8BZzrzX)
がんばってください^^
- Re: king's royal palace ( No.18 )
- 日時: 2012/07/23 14:56
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: htYXwhzX)
- 参照: https://twitter.com/#!/ousama2580
西暦2442年、地球は荒廃していた———。
人類は開発をするだけで、全て機械に任せていた——。
仕事も、料理も、家事も、何もかもだ。
人類の運動能力が著しく落ちたのも、此のせいなのだ。
——惟が、世界の荒廃の主な原因だった。
一体誰が、この世界を変えるんだろうか———。
■
人間は勝手で最低だ。
此の侭、ほぼ全てを機械に頼っていた。
————残されたのは——、
人間が、「楽をする」という事だけだった————。
時は今、2012年——。
僕は、1人、考えていた。
学校に行っても、何の意味もない。
ただ学校に行って帰って行って帰っての繰り返しだ。
なんてつまらない世の中なんだろう———。
「武史————!!またテストで赤点とったわね———!!!」
——ほら、また怒るんだ。
もう、怒られるのには飽き飽きした。
其れも、ごく平凡な星の平凡な家庭の平凡な一市民だから。
——でも、僕は他の人とは違うような気がするのだ。
其れは前までの話で、最近になってくるとただの中二病にしか思えなくなってきた。
———今は最悪の時代だ————。
僕の友達、家族、皆が仕事をしていない。
皆がただ、仕事も趣味も生きがいも無くし、
ただ寝て起きて寝て起きての繰り返しなのだ。
——僕は大佐として、長官に物申す事を決めた。
「惟が正しい機械の使い方なのですか!!?」
——何も無い部屋に一つ、男性の大きな声が聞こえる。
「何?」
長官は答える。
「機械は、確かに人間の役に立つ事しかしませんが、
人間は、働かなくては人間ではないのです!!
此の侭全てを機械に任せたら、人間が人間じゃ無くなる恐れがあります!!!!」
——こう力説した僕の正論も、長官の更に野太い声に消された。
「人間は————、・・・機械が無いと、生きていけなくなったんだよ————。」
其の時の長官の顔と声は、何か淋しそうだったのを覚えている——。
結局、僕は説得する事ができなかった。
僕は廊下で、新たな策を考えた——。
ジリリリリリ!!!
今日もまた、五月蝿い目覚まし時計の音に起こされた。
「うわあああああ!!」
ヤバイ、遅刻だ。
ささっと準備を済ませ、家の外に出た。
マンションの一階のエレベーターから降りたとき、どことなく未来風な服を着ている男と出会った。
「は・・はじめまして・・・。」
僕が勇気を振り絞って云った其の一言なのに、相手は返事を返してくれない。
もうこんな非常識な人、ほっておこうと想って男の横を通ろうとした。
——自転車置き場が見えてきた所だった。
カチャ
(カチャ?何の音だろう?)
そう後ろを振り向くと、銃を持った人が僕に銃口を突きつけていたのだ————。
さっきエレベーターで会った人と同一人物であることもわかった。
僕はあまりの恐怖で声すら出せなかった——。
「さぁ。大人しくついて来てもらおうか。」
逆らう事ができず、僕は車に連れ入れられた。
車の中で、其の男は俺に話してくれた。
「私は遥か未来から来た者だ。」
第一声で先ず耳を疑う程だったが、話はまだ続く——。
「未来の世界は、此の時代で想像してたようないいモンじゃないんだよ・・。
人類は全てを機械に頼っていて、誰も仕事をしていないんだ・・・。」
「だから・・・。」
だから?僕と未来の世界は無関係なんだ。喩え未来の世界が滅び去ろうが知ったこっちゃ無い。
「君に————、未来を救って欲しいんだ———。」
何?
こんなに頭が悪い僕が未来を救う———?
しかも—、此の時代の、平凡な家庭の、平凡な中学生が——?
「あの———。」
「過去のデータを探して、一番頭が良くて運動能力があるのは、君だったのだ。」
「でも——、僕、両方共全然ダメですよ——?」
「君は潜在能力があるのだ——。後できっと解る筈だ。」
色々とツッコみたい所があるが、僕はその男の云うとおりに先に進む事を決めた。
未来を一度でも見てみたかったのだ。きっといい世界なんだろうなぁ——って。
———其処は、廃墟の空間——————。
しかも、人が誰も居ないのだ———。人は滅んでしまったのか———?
え?空を車が走ってるのは?大きい建物がたくさん建っているのは?
惟が・・・・・・・・未来の世界なのか————?
其処は自分が想い描いた世界と全く正反対だったのだ。
「地下に行けば人がたくさん居るぞ。地上はガスだらけで住むことができないんだ。」
驚愕の事実だった。
地下は人で賑わっていた。商店街とは程遠いんだが。
「皆———?人間なのか———?」
「人間は全てをロボットに任せている。家事も仕事も。」
「じゃあ何を?」
「唯唯、『楽』という物だけさ。」
- Re: king's royal palace ( No.19 )
- 日時: 2012/07/27 03:03
- 名前: 王様 ◆qEUaErayeY (ID: htYXwhzX)
- 参照: https://twitter.com/#!/ousama2580
なんて事だ————。
こんなセカイ、誰が想像していたか———。
「そう肩を落とすな。」
「———。だって———。」
来るんじゃなかったと、一瞬そう後悔した。
「大丈夫だ、手はまだある。諦めるな坊主。」
「僕のことは、武史と呼んで下さい—。」
「あぁ。悪かったな武史君。」
もう辺りは真っ暗になっていた。
「——此処は———?」
其処は、小汚い錆びれた扉。
「さぁ、入ろうかこの扉に。」
其の扉を開けると、中は真っ暗に成っていてもはや誰が居るのかも解らない。
其の男は、壁の方に歩いて行って、部屋の電気を付けた。
未来のセカイでもこのスタイルが存在しているとは。
其れだけじゃない。TVや扇風機や冷蔵庫も、全て僕が知ってる、過去と同じ形だったのだ。
「そんな事決まってるじゃないか————。」
其の先は訊かずにおいた、察する事ができたからだ。
この男は、この未来のセカイを嫌っているという事だ。
其れから少しぐらい経っただろうか—、急に扉が開いた。
「おや、やっと来たか。」
—誰なんだ?
入ってきた男は、あの男よりも少し背が低い、見た目は中年の男だった。
1人、子供を連れている。
———あれ?
厭——、そんな事ある訳無い————。
その子供が、僕と同級生の智だなんてある訳無い———。
抑、智はガリ勉で、ゲームや外出すら時々しかしないのだ。
暇があればいつでも勉強、だから全国模試で一位をとれたんだろう。
「おい、連れてきたぞ。」
入ってきた男が云った。
「おっと、そいつは人違いだ。
頭が良いやつってのは、こいつの事だからなぁ。」
男が僕の肩を叩きながら云う。
立て続けに、
「全国模試一位ってのもこいつだからな。」
また僕の肩を叩きながら云った。
成程、僕が智と勘違いされたのか。
彼等は、頭が良いといわれる人を過去から此処、未来に連れてきていたのか、
でも———、何で?
「おいー、その男の子は人違いだぞ。こっちが本物だ。」
あっちの男が云った。
「本当か!?」
「ならば・・・・・、」
なんだ!?二人して僕を見る。
「この世界の事を知られた奴は生かしておけない———。」
僕は絶句した。危険だ、殺される。
「やめろ。———まだこの子は子供だぞ。」
この一言で、僕は生き逃れたのだった——。