ダーク・ファンタジー小説

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「変態とは心外だな。俺にとっては普通のコト」
日時: 2016/02/07 17:07
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)

 ねえ、貴方には死体を見て興奮したり、眼球を集めていたり、人肉を食すことを好む子のことが理解できる?

理解出来ないのが普通だと思うわ。

でも、その子達だって自分のことを気味悪がってるところもあるの。特に後天性は。

後天性の子達が、そんな風になった訳。教えてあげるわ__

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元:雪音です。

前作った小説の方に何故か入れなくなってしまったのでリメイクついでに作りました!

これはなりきり掲示板の方でやっている指名制の異常性癖スレの指名キャラの過去とかの話です。


今度からエピソードごとに題名変えることにしました!

今はEpisodeDなのでまた変更!

Re: 「音響に興奮するのが異常?笑わせないでよ」 ( No.37 )
日時: 2016/02/06 13:46
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http://「音響に興奮するのは異常?笑わせないでよ。音響は興奮するものよ。知らないなんてかわいそうに」

EpisodeC 翠川星香 Ⅸ

「んん…」

目が覚めたら冷たい床の上。 音楽は止まっている。

あの後すぐに寝てしまったらしい。

今日は月曜日。学校に行かなければいけない日。

「めんど…」

そう小さく呟いて起き上がる。

着替えたりする前にご飯でも作ろうかな、そう思い冷蔵庫を開ける。

卵とベーコンがある…べーコンエッグでも作ろうかな。

半ばうわの空でベーコンエッグを作り終え、さらに盛り付けて食べる。

制服に着替えて、今日必要な教科の教科書をカバンに入れる。


学校へ行ってリアと会ったが今日は一言も言葉を交わしていない。

いつもだったら好きな声優さんの話で盛り上がるけど、今日はリアと話す気になれなかった。

「星香ちゃん」

下校途中に呼び止められて振り返ったらそこには和音ちゃんがいた。

よく似た双子の姉。奏音ちゃんと一緒に。

「ライブ、どうだった?」

「最高だったよ!ライブ」

そう言っているわりには元気なさげな声を出してしまう。

「元気なさそうだけど、大丈夫?」

私でよかったら相談に乗るけど? と首を傾げる和音ちゃん。

「音響に興奮するのって…変、かな…」

ポツリと呟くように聞く。

「んー、変じゃないと思うよ?そういう【性癖】の人だっているし」

「【性癖】?」

「そう。【 音 響 性 愛 】って言う音響に興奮する性癖もあるし」

そうなんだ…和音ちゃんのその言葉で自分以外にも音響に興奮する人が居るんだ。と少し安心した。

そして、自分も【 異 常 性 癖 者 】だって言う事も分かってしまった____。



【 私が異常と化したわけは友人と行ったあるライブ。
 そして気づいたのは和音ちゃんのとある発言 】


EpisodeC 翠川星香 fin

「同じネクロフィリアでも大分違う。だから一緒にするなよ」 ( No.38 )
日時: 2016/02/06 17:29
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http:// 「同じネクロフィリアでも大分違う。だから一緒にするなよ」

EpisodeD 稲波零都-藍沢奏音 Ⅰ

「零都!これスッゴイ綺麗に出来たよ!」

「あー、綺麗綺麗」

「棒読みするなーッ、そもそも全然見てないじゃん!」

ムーと子供の様に頬を膨らませる少女___藍沢奏音。

奏音の言う【綺麗なモノ】はホルマリンに漬かった一人の男の【死体】

こいつも俺も、同じ性癖。ネクロフィリア【死体性愛】と言う性癖。

といっても俺は先天性…つまり生まれつき。奏音は後天性と言う違いがある。

たまに俺の部屋に来ては自慢の死体を見せてくる。

最初の時は何とも思わなかったけど今じゃただ鬱陶しいだけ。

「お前本当に性格変わったよな。あの引き籠り時代に比べて」

「あー、あの人生最大病み期引き籠り時代ね。確かに大分変った

なぁ…。あの頃は全然人とも話せなかったし」

久々に昔の話でもしよっか。なんてニコッと笑って言ってくる。

自分の傷を自分で抉る行為をよく出来るもんだ。なんて思いながらも昔
の話を始めた。



奏音と和音と俺は幼馴染。

和音と言うのは奏音の双子の妹。5歳の頃に親を食べた【食人性愛者】。

親が喰われたショックなのか奏音は人には見えない【壁】のようなもの
を作り出した。

無邪気でよくしゃべる奏音がいきなり口数が少なくなり一気に冷たい性
格になった。

小学校までは何ともなかった。 奏音だってちょっとクラスの中で浮いてるかな、程度。

でも、中学校に上がってからある噂が流れ出した。

【カンニングをしている藍沢奏音】

テストで常に満点近くをとっているという理由で『カンニングだ』とい
われてそれが噂となって学校中に流れた。

その噂のせいで奏音は孤立した。 そんなことを和音から聞いた。

「ノンちゃんはカンニングするような子じゃないッ」

涙を目に溜めながらそう、俺に言って来た。何度も、何度も泣きながら繰り返してた。

結局中学時代は奏音は学校中の嫌われ者のまま卒業をした。

元々成績の良い奏音は推薦で頭のよい高校へ進学した。

和音も成績は下の下だがスポーツ推薦で陸上の強豪校へ。

成績の中の中の俺は地元の高校へ。

小学校から中学までずっと同じ学校だった俺たちは高校でバラバラになった。

「同じネクロフィリアでも大分違う。だから一緒にするなよ」 ( No.39 )
日時: 2016/02/07 06:14
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http:// 「同じネクロフィリアでも大分違う。だから一緒にするなよ」

EpisodeD 稲波零都-藍沢奏音Ⅱ

「あ、零都。久しぶりだな」

「んー?あ、リー」

高校2年の冬。奏音と和音の兄、梨音と久々に会った。

現在社会人のリー。仕事が大変で疲れているのかどこかやつれているように見える。

「あれ、奏音と和音は?一緒じゃないのか?」

スーパーのレジ袋を持っているのを見る限り買い物に行っていたのは一目瞭然。

昔はよく奏音と和音もついていたけど今はいない。

「あぁ、和音は部活の合宿なんだよ。1週間前から」

へぇ…と相槌を打ち質問を重ねる。

「じゃあ奏音は?」

一瞬にしてリーの表情が変わった……気がした。

「奏音は……【 ずっと 】部屋にいる」

どこか心配した雰囲気を漂わせるリー。

「ちょっと前からずっと部屋から出て来てないんだよ」

「奏音が…?」

そう。1ヶ月くらいずっと。その言葉が衝撃的すぎた。


数分間、俺とリーの間に重い空気が流れた。 とっても重い、静かな時間。

それが耐えられなくなり先に口を開いたのは俺。

「なぁ、リー。一回奏音に会ってみてもいいか?」

何でこんな事を言ったのか自分でもわからない。

でも、奏音の事が心配になって、気づいたら言葉か零れ落ちていた。

「いいけど…、彼奴が出るかどうか」

それでもいい。そう言って藍沢家へ行った。

結論から言えば結局出てこなかった。

中から物音すらしない。もしかしたら居ないんじゃないのか。死んでいるかもしれない。

そんな事すら思ってしまった。


結局出てきたのは俺が高校3年になった頃。

本当はもっと前から出て来ていたらしいけど俺に会いに来たのは高3の春。

「どうしよう、零都。死体腐りそう」

それが第一声。 しかも、真顔で。

よく話を聞いたら奏音が引き籠りになった原因と言っても良い男が家まで押しかけてきて恐怖のあまり殺してしまったらしい。

どんどん冷えて血の気も失せていく死体を見て【綺麗】だと思って保存したかったが保存の仕方が分からなくって俺の元まで来たとか言っていた。


「あの時奏音が玄関先で言った第一声は一生忘れない」

「忘れろ、マジで忘れろ」

思い出して恥ずかしくなったのか両手で顔を覆い隠す奏音。

「なら尚更忘れないようにしなきゃな」

ケラケラ笑う俺とそれを睨みつける奏音。

いつまでも、こんな日々が続けばいいと願う…。

EpisodeD 稲波零都-藍沢奏音 fin





この話はEpisodeAの藍沢奏音の話に初代ネクロフィリア、稲波零都を入れ込んだ話です。

「変態とは心外だな。俺にとっては普通のコト」 ( No.40 )
日時: 2016/02/07 17:12
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http:// 「変態とは心外だな。俺にとっては普通のコト」

Episode E 松近 水生 Ⅰ

「水生って女みたいな見た目だし名前何て完全に女だよな〜」

「確かに!もしかして本当は女なんじゃねー?」

小学校の頃のあだ名は【 みーちゃん 】とか【 みっちゃん 】。

中学に入ってからは【 女男 】。

母親譲りの撫で肩と長い睫毛に二重。しかも身長も小さい方だし髪も少し長い。

切ろうとすると母さんが止める。

「女の子っぽくて可愛いしもうちょっと伸ばしなよ」

家では母さんの言葉は絶対。という決まりがある。

だから母さんには逆らえない。母さんが「切っていいよ」と云うまで髪は切れない。

そのせいでどんどん髪は伸び、本当に女子のようだ。

街を歩いていても「あの子可愛いー」とか言われる。

学校は中高一貫の男子校。当たり前のように男子だけなのだが見た目だけだと紅一点にも見える。

男物の服を着たってあんまり似合わない、と言われて着ているのはhぼいつも女物。


【このころから少し、おかしかったのかもしてない。俺は】

Re: 「変態とは心外だな。俺にとっては普通のコト」 ( No.41 )
日時: 2016/02/11 19:21
名前: 雨音 (ID: HKLnqVHP)
参照: http:// 『私ノ事 愛シテルンデショ? ネェ ソウデショ?』

参照数、600突破! ということでちょっと詳しめのキャラの設定!
(何でEpisodeE始まる前にやらなかったんだろ)

藍沢奏音あいさわかのん
【 ネ ク ロ フ ィ リ ア 】
性格:幼少期は純粋無垢で天真爛漫。
親が死んだあと〜高校2年の秋までの間は冷徹、毒舌少女。
高校2年の冬は人間不信の引き籠り。
そのあとは毒舌や人間不信も多少は残っているが幼少期のような性格。
容姿:肩までの長さの黒髪。目の色は藍色。
いつも黒のロングコートを着ていてそのポケットの中には大量のナイフ。
身長は平均並みなのに対して胸はほぼないに等しい。
誕生日:2/5
備考:藍沢家長女。三兄弟の真ん中。Episode Bの藍沢和音の双子の姉。
成績優秀、頭脳明晰だが運動は全然駄目。

藍沢和音あいさわわおん
【 カ ニ バ リ ズ ム 】
性格:ヘラヘラ笑っていてつかみどころがない。
自分の感情に蓋をすることが多い(特に幼少期。両親が生きていた頃)。
いつも何を考えているのかわかりにくいが常に姉の事を心配している。
若干シスコン。
容姿:肩までの長さの黒髪。目の色は青色。
身長は平均より少し低い。胸は奏音同様無いに等しい。
グレーのロングコートを着ており、そのポケットの中にはナイフが数本。
誕生日:2/5
備考:藍沢家次女。三兄弟の末っ子。Episode Aの藍沢奏音の双子の妹。
成績優秀、頭脳明晰な姉とは対照的に成績は下の下。でも、運動神経は抜群。

翠川 星香(みどりかわ せいか)
【 ア コ ー ス テ ィ ッ コ フ ィ リ ア 】
性格:元はただの音、声フェチ。
ややオタク気味(主に声優オタク)。
元々アニメを見るのが好きで好きなアニメキャラが出来るとその声優さんを調べるようになり、
声優オタクと化してしまった。
容姿:腰までの黒髪で首からは常にヘッドフォンが掛けられている。
高校は制服が無い為中学時代のセーラー服を着ていることの方が多い。
誕生日:12/10
備考:Episode Bの藍沢和音の中学時代からの知り合い。
クラスは違ったため、そこまで仲の良い友人とは言えない。

稲波 零都(いななみ れいと)
【 ネ ク ロ フ ィ リ ア 】
性格:冷たく、人の事はどうでもいい。そう思われがち。
自分に無関係の人物なら本当にどうでもいいらしいが幼馴染や友人の事に関しては心配性。
特に、人間不信になってしまった同じネクロフィリアの奏音の事は気にかけている。
作中で会いに行きたがっていたのはその心配のせい。
容姿:薄い茶髪で少し長めの髪。目の色は黒。
身長は170㎝前後。
いつも違うパーカーを着ていてそのパーカーの中には毒が入ってる。
誕生日:11/3
備考:藍沢姉妹の幼馴染。
先天性ネクロフィリアで奏音の良き理解者。


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