ダーク・ファンタジー小説
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- 異常性癖者のキロク
- 日時: 2019/11/17 10:20
- 名前: 紫音 (ID: fh.wbL8r)
へぇ、こんな所に来るなんて物好きだねー、君。
あはっ、御免御免、そんなんで怒らないでよー!
えーっと。ここの説明でもしようかなぁ。
ここはね、異常性癖者のキロク、って言うのかな。それをまとめた所なのー。
えっとねー、例えば死体愛好家ちゃんとか、その妹の食人ちゃんとか!
その子達の観察キロクがあるの。
ちょーっぴりグロイから注意してね♪
ではでは、一名様ご案内〜。
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紫音、またの名を雨音と言います。
_2016/4/1 紫音
- Re: 異常性癖者のキロク【 参照200突破感謝!! 】 ( No.27 )
- 日時: 2016/05/03 20:36
- 名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)
EpisodeC 霙那 柚葵 Ⅳ
悠樹が死んでから、結構自分の【 死 】というものに関心を持ち出した私。
関心、というよりも…興味って言った方が良いかも。それと【 自分の死 】と言うよりも【 死 】事態に興味を持った。
_死ぬ間際ってどんな風なんだろ。
そもそもリスカって痛い。ってあったけど感電とかだったらどうだろ。
痛いのかな?一瞬で終わるのかな。 そんな事ばかりを何時間も、何日間も考え続けている。
でも未だに【 答え 】は出てこない。いくら考えてもわからない。
代わりに思いついたのは【 実際にやってみればわかるんじゃないか 】というコトだけ。
机に置いてある小さなカッターが目に入る。
ちょっとだけ、手首をほんのちょっと、切るだけ。ただそれだけ。
少し震えながらカッターへ手を伸ばして手に取る。
カチ…カチ…カチ…カチ
普段だったらすぐに刃が出せるけど手が震えて上手く刃を出すことができない。
適度な長さまで刃を出して、手首に当てる。
切ろう。そう決意した時に母さんに呼ばれてしまった。
「ちょっと出かけてくるからー、お留守番よろしくねー」
玄関から2階にある私の自室に向かってそう言っている声が耳に入る。
私もなるべく大きな声で、聞こえるように はーい、と適当に返事をする。
「もしも帰ってきて娘が死んでたらどんな反応するんだろう…部屋の中で手首を切って血で真っ赤になった娘の姿を」
そう呟いてから一つ、良い事を思いついた。
別に死の痛みを体験したいなら完全に【 死 】ななければいいんだ。
【 死ぬ手前__ギリギリを味わえばいいんだ 】
- Re: 異常性癖者のキロク【 参照200突破感謝!! 】 ( No.28 )
- 日時: 2016/05/03 20:32
- 名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)
EpisodeC 霙那柚葵 Ⅴ
首つり、リスカ、電気…自分で出来そうなものはある程度やってみた。
本当は飛び降りもやってみたいけど、それじゃあ本当に死んでしまうかもしれない。そんな思いがあって止めた。
自分の首にくっきりと付いた縄の痕。手首にはいくつものリスカの痕。
やっている時も興奮はしたがこういう【 痕 】を見るのもとっても興奮する。
【 自分の死 】というものに対してとても興奮している。
こんなのに興奮するのはおかしいのかな。ってそう思った時期もあった。
最初のうちは自分自身の事を【 異常 】だ。そう思っていた。
でも、今となってはこれが【 普通 】だと思っている。
私にとって【 自分の死 】はこの世の中のモノで最も興奮するモノ。
【 異常だと言われようが、誰にも理解されなくても、
私にとってこの世の中のモノで最も興奮するのは自分の死。それに代わりはない 】
だから、今日もまた。 【 死ぬギリギリ手前を味わうんだ 】
EpisodeC 霙那柚葵_fin
- Re: 異常性癖者のキロク【 参照200突破感謝!! 】 ( No.29 )
- 日時: 2016/05/04 19:44
- 名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)
EpisodeC 霙那柚葵_fin
というコトで3番、4番?目はタナトフィリアの柚葵ちゃんでしたー。
なんかタナトフィリアってダクライフィリアとかネクロフィリアカニバリズムとかに比べてあんまり【 異常 】って感じしないよね?
え、どれも同じ? …私の感覚狂ってるのかな。…まぁいいや!
さて、普段ならこの後は後日談!って行くはずなんだけど…ねぇ?
なぜか柚葵ちゃんのページがその部分だけ破られててないんだよ〜。
だからすぐに次の子のお話!
次は、男子。しかも先天性の子っ。地味に公開するのは初めてだよね。男子のお話は。
EpisodeC
霙那柚葵
【 タ ナ ト フ ィ リ ア 】
性格:少し冷めてて口が悪い。
性癖上、自分を傷つけてその傷跡をみて死を連想し興奮していたりするがマゾヒズムではない。
容姿:肩あたりまでつく黒髪で髪先には紫色のメッシュが入っている。
身長は平均より若干低め。身長が低い事を大分気にしている。
誕生日:3/19
備考:幼馴染の男子が死んだのが原因で性癖に目覚めてしまった。
- Re: 異常性癖者のキロク【 参照300突破感謝!! 】 ( No.30 )
- 日時: 2016/05/17 05:34
- 名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)
EpisodeD 秋沢拓真 Ⅰ
放課後。体育館裏。夕暮れの中後輩と二人っきり。後輩の方は俺を見て少し頬を赤めらせている。
やや濁った色の瞳には俺の姿が映っている。
「秋沢センパイの事が好きです。よかったら私とつきあ_」
「ごめん。俺、君の事興味ないいだ」
いくら見た目が可愛くたって。いくら性格がよくったって。いくら純粋無垢だって。目の色が好みでなければ俺は誰とも付き合わない。
・
翌朝、後輩を振ったという噂は俺のクラス中に広まっていた。
朝から何人にも「振ったって本当か」なんて聞かれた。
全く。後輩振ったくらいでそんな騒ぎ立てんなよ。と思いながらもしっかり答えるところは我ながら素晴らしいと思う。
クラスメイトからの質問攻めがやっと終わり、自席で本を読んでいる時に、
「はよ、拓真」
「お前、また告白されたって聞いたけど…本当か?」
という声が聞こえた。
目の前を見ると見慣れた顔が二つ、並んでいた。
「おぉ、おはよう。梨音、玲愛」
小学校から同じクラスの藍沢梨音。成績優秀でスポーツ万能。親を早くに亡くしたせいで現在中学2年の妹たちと暮らしている。
俺と同じ異常性癖者。性癖は違うけど同じ先天性。
「そんなに羨ましがるな、梨音。目の色が濁った奴だ。あんなのと俺は付き合わない」
「寧ろ拓真がそんなんと付き合ったら次の日にはこの世が終わるかもな」
合崎玲愛。こいつは高校に入ってからの友人。
後天性の異常性癖者。相変わらずこいつの性癖がどんなのかが思い出せない。
「ホント、拓真って目の事しか頭にないよな」
「オキュロフィリアだもんな」
オキュロフィリア_眼球収集性愛。それは俺の性癖のコト。
眼球を舐めたり、集めたりする性癖。流石に俺は舐めたりしないけど、収集はしているな。
- Re: 異常性癖者のキロク【 参照400突破感謝!! 】 ( No.31 )
- 日時: 2016/06/02 07:15
- 名前: 紫音 (ID: HKLnqVHP)
EpisodeD 秋沢拓真 Ⅱ
「ただいま」
学校も終わり、誰もいない空っぽの家に帰る。
一人暮らしだから家には誰にもいない。
自室の電気をつけ部屋中に置いてある【 瓶 】をみて頬を緩ませる。
一つ一つの瓶を手に取り軽く口づけをする。
瓶の中身はホルマリン漬けされた【 色とりどりの眼球たち 】。
黒は黒でも人によって色は変わる。
カラーコンタクトを付けていなくても元の色が青い目。
数多くの【 眼球 】に囲まれて生活するのはとても素晴らしいコト。
高校入る前は親と暮らしていたけどこんな性癖のせいで親からも嫌われてたしこんな風に眼球収集は出来なかった。
俺の趣味を邪魔する奴は今ここに居ない、ただ一人の住む家と言う名の城。
【 眼球に——自分の好きな物ばかりに囲まれての生活はとてもスバライしい 】