ダーク・ファンタジー小説

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忌み嫌われた二人の恋物語
日時: 2016/09/07 21:26
名前: ねこもふり (ID: PtJSydhi)

確かに二人はこの世界に『存在』した

彼女は親の都合で『存在しなかった』事にされ忌み嫌われ

彼は『存在した』から怖がられ忌み嫌われた


二人が出会い、物語は始まりを告げる


目次
>>1 登場人物・用語

Re: 忌み嫌われた二人の恋物語 ( No.1 )
日時: 2017/02/12 17:43
名前: ねこもふり (ID: /uGlMfie)

主要人物

ギルベルト・アールデルス

銀色の髪に若草色の目の穏やかな男性

穏やかで人間とも有効的な関係を築きたいと思っている極少数の吸血鬼だが、街の人々に怖がられ森の奥の屋敷に一人で住んでいる
彼の事を殆ど知らない街の人々からは『恐ろしい吸血鬼』と呼ばれ怖がられている為町で彼の事は噂程度にしか話されていない

マリア・ベンフォート

黒髪に深い青色の美しい女性

とてもお人好しで困った人は見捨てられない優しい人物。故に騙されやすく純粋
街一番のお金持ちの『ベンフォート家』の当主の娘だがベンフォート家の使用人との間に生まれた所謂『妾の子』の為正妻からは嫌われ『使用人』の更に下である『召使い』として育てられている
当主である父からも快く思われていないのか、召使いとして扱われている事には特に注意もせず見て見ぬ振りをされている


用語

吸血鬼

人間の生き血を食事とすると恐れられている種族
姿形は人間と変わらないが、岩を軽々と叩き割るほどの怪力に切断された腕を瞬時に元通りに出来るほどの再生能力を持ち血を吸い取る
物語の中の幻想に過ぎなかったが『ミハル事件』をきっかけに恐れられるようになる
大体が人間を『我々の下僕』『貧弱な種族』と見下していてギルベルトのような吸血鬼は極僅か
『日光に当たると灰になり消える』『吸血後何時間かは目が紅く変わる』『銀に触れると肌が焼け爛れる』『流水を超えて移動できない』等様々な伝承があるが真偽は不明

人間

この世界に住む主な生物
吸血鬼からは血を吸われるターゲットになりやすい

ミハル事件

吸血鬼『ミハル』が人間の貴族の一家を老人から使用人、果てには乳呑み子まで一人残さず虐殺した事件であり、吸血鬼が弾圧されるきっかけとなった事件
目撃者や生存者はなし、犯人のミハルも死体で発見されたため真相は闇の中

Re: 忌み嫌われた二人の恋物語 ( No.2 )
日時: 2017/02/12 17:45
名前: ねこもふり (ID: /uGlMfie)

1話

暗い何処かの部屋、照らすのは窓から差し込む月明かり一つ

それでも部屋と彼の異常さを示す明かりとしては十分であった

部屋の主である、銀髪の『彼』は暗い面持ちで既に息絶えた、『人間だった何か』を見つめ立ち尽くしていた

「あぁ…やはり僕は皆の言う『怪物』なんだね…」

月明かりに照られ部屋に立ち尽くす彼の口元に伸びる『牙』だけでは飽き足らず、全身に浴びた鮮血が彼の『正体』を雄弁に物語る


彼の名は『ギルベルト・アールデルス』

この部屋、そしてこの『屋敷』の主であり

皆から恐れられ、忌み嫌われる『吸血鬼』である


「…着替えなきゃなぁ…」

そう呟き踵を反した彼の後ろ姿はただの『人間』そのものであった


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