ダーク・ファンタジー小説

スキルワールド
日時: 2019/02/24 17:59
名前: マシュ&マロ
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!



 第一幕『黒奈友間という少年』
 >>64


 第二幕『一人の裏切り者』
 (前半)>>102

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Re: スキルワールド ( No.117 )
日時: 2019/05/15 19:59
名前: マシュ&マロ



 「おっ、来たわね友間。準備は出来たのかしら?」


 「うん、大丈夫だよジャッキー」


 時間は飛んで長く感じられた程の一週間を生き抜いてきた友間、心なしか少しやつれている気がする。


 「ところでジャッキー、これからヘリに乗って監獄に行くのは分かるんだけど監獄って位置的には何処にあるの?」


 「んー、私も存在は知ってたけど何処までか詳しくは分からないわ。取り合えずシセラと一緒に早く乗るわよ」


 「緊張....する..今」


 「大丈夫よシセラ、お姉ちゃんが悪党だろうが善人だろうが全員倒してあげるから♪」


 「いやいや!、善人はダメでしょ!」


 そう言ってヘリに乗り込もうとした友間だったが遠くから聞き慣れた声が聞こえて思わず足を止めて振り返った。


 「おーい黒奈〜!、ジャッキー!」


 「あっ!、京八!」


 「アンタは怪我人でしょ、今回ばかりは無理にでも安静にしてもらうからね」


 「違うってジャッキー!、ただ見送りに来たんだよ。今度ばかしは行けそうにねぇからな」


 「アンタが意思を曲げるなんて珍しいわね?、もしかして氷河期がまた起こるのかしら?」


 「医者に絶対安静だって言われてるんだよ、これ以上は背骨が断裂する可能性があるらしいしな」


 「そっ、うるさいアンタがいなくて快適な空の旅が送れそうね」


 「相変わらず素直じゃねぇなぁ、それと差し入れのコーラだ。三人で飲んどいてくれ、じゃあな!」


 そう言いつつ帰っていく京八、それを見送ったあとヘリの扉を閉めると機体が大きく揺れながら上空に向けて上昇を始めたのであった。












 ここは場所が変わってノアが支配する電脳世界、そんな電脳世界でノアは何やら目の前に浮かぶ情報の粒子を見つめいた。


 「ほう、今日は面白い日になりそうだ。それにストラングの管轄範囲から抜けた今は『彼女』にとっても絶好の機会だろうな」


 そう言うとノアは眼下に浮かぶ画面を掻き消すように手で払うと、考えるように自身の着用している仮面の顎にあたる部分に片手をあてた。


 「圧倒的な戦力を誇るストラングに対しては、こちらも少しながら歩が悪い.....なら、目には目を歯には歯を...力には力をぶつけようではないか」


 ノアは仮面から自身の手を退けると意味ありげに不敵な笑い声を漏らし、別の画面を作り出した。


 「ストラングを潰すという同じ意思の合致した奴らをどう集めるべきか?....答えは簡単だ、ストラングによって牢獄に幽閉された奴らを使えば良いのだ」


 「おいおいノア、なに独りでブツブツ呟いてるんだよ?」


 「んっ?、ドルスか。ちょうどいい、お前にも手伝ってもらうぞ」


 「また何か面倒臭いことでも起こすつもりなんだろ?」


 「そうだ、それと今回は我々のビジネスパートナーである『彼女』も連れて来てくれ」


 「はいはい、俺はどうせお前の下なんだろ」


 「言っておくが我々に上も下もない、あるのは『世界を変える』という思想だけだ」


 「まぁ、俺の考えてる事とお前が考えてる事は少し違うみたいだがな」


 「もちろん、最終的には君も説得するつもりだよ。出来れば穏便に済ませたいものだな」


 「その時は俺とお前は敵同士だ。だが今はお前に従ってやる、仲間としてな」


 そう言って電脳世界から去って行ったドルス、残されたノアは独りでに呟いていた事があった。


 「仲間など、傷の舐め合いでしかない」


 そう呟いてノアは新しく出現させたはずの画面を消し飛ばした。

Re: スキルワールド ( No.118 )
日時: 2019/05/30 22:24
名前: マシュ&マロ



 友間たちは今、監獄内にある応接間のような部屋に招かれていた。


 「わしが監獄の署長を務めるマーヤ・エシファルだ」


 目の前にはシセラより小さな女の子がおり、ここにいるジャッキー・シセラ・友間の三人は対応に困っていた。


 「えっ・・・・・と、どうも」


 「友間と言ったか?、わしは確かにこんな姿をしておるがお前らより随分と長く生きているのだが?」


 少し機嫌を損ねたように眉を細めるマーヤ、すると友間は話を変えるために別の話題を振ってみた。


 「すみません、ところで土神とは面会できるのでしょうか?」


 「まぁ、特に問題がなければ直ぐにでも会えるだろう。それとジャッキーとやら」


 「えっ、私?」


 自身の顔を指しながら問い返したジャッキー、するとマーヤは迷う様子もなしにジャツキーにこう告げた。


 「お前に大切な存在はいるか?」


 「そりゃあシセラに決まってるでしょ....?」


 「そうか...。なら気をつける事だ、お前には損失のオーラが渦巻いてるからな」


 「な、何よ? 損失?」


 「まぁ、なるように成るだろう....。それでは面会室にでも送ってやろう」


 そう言って立ち上がったマーヤ、付いて来いと手で友間たちに合図を送るとそのまま三人を引き連れて去っていった。












 「あとは通路を右に曲がったら面会室に入れる。わしは自室に戻るが、何かあれば呼んでくれ」


 まず監護の地図さえ無い今の状況、署長であるマーヤを呼ぼうにも難しいとしか言えないだろう。


 「いい友間、何かあればシセラを連れて逃げてよね」


 「かなり警戒してるねジャッキー、でも何かあればジャッキーも連れていくからね」


 「置いて....いかない..絶対」


 「それじゃあ、久しぶりに土神にでも会ってみようじゃないの」








 面会室は意外と質素な造りで、白塗りの大部屋の真ん中に空間を二つに仕切るように透明な巨大ガラスが待ち構えていた。


ーーガチャ....!


 「来てくれて嬉しいよ、特にシセラちゃん」


 「その舌を噛みきってやりたいけど、今は無理そうね」


 「相変わらず怖いね君は・・・・・」


 「でっ....、話って何なのかしら?」


 「・・・・・・君やシセラの母親についての話だが、ハッキリと言わせてもらうと彼女には気をつけてほしい」


 「やっぱり・・・・、生きてたのね...。」


 そう呟いたジャッキーの肩は無情にも震えていたのだった。

Re: スキルワールド ( No.119 )
日時: 2019/06/09 07:53
名前: MRK

上げます!

Re: スキルワールド ( No.120 )
日時: 2019/06/10 22:10
名前: マシュ&マロ



 >>119 MRKさん、ありがとうございます!
(最近、別の小説の件や家の事が色々とあり充分に手をつけられていませんでした。)


 それでは本編に進みます!



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 「ねぇジャッキー!、ジャッキーってば!」


 「・・・・・・大丈夫よ、少し取り乱しちゃっただけだから...」


 額に手を当て、眉間にシワを釣り寄寄せているジャッキー。これはどう見ても大丈夫そうな様子には見えなかった。


 「お姉...ちゃん..?」


 「悪いことは言わない、君とシセラは彼女から狙われている。特にシセラに対しての執着心は病的に思える程にね」


 「へぇ、アンタみたいなロリコンでもビビるぐらいなんだ」


 「そんなゴキブリでも見るような目で見つめないでくれるかな?」


 「私...って....ロリ、なの..?」


 「シセラは気にしないで大丈夫、お姉ちゃんとコイツとの大切なお話だから」


 そう言って土神に笑いかけるジャッキー、その笑顔には何故か殺意というものも感じられるのだが気のせいだろうか。


 「でっ、私たちを付け狙っている“アイツ”は今どこにいるのかしら?」


 「立ち直りが早いんだね君は・・・・・。しかしまぁ、知っていると言っても彼女の家がある場所ぐらいだしなー」


 「それよッ! あんたねぇ、何故それを先に言わなかったのよ」


 「でも彼女、大体いない事が多いから有力情報とは言えないと思って」


 「それはそれ、少しでも情報があるのなら掻き集められるだけ集めて彼女を地獄に落としてやるのよ」


 「それは怖いねぇ。・・・・・・・だけど彼女をあまり嘗めない方が良いよ、裏世界で商売をしている以上は彼女も彼女なりに死線を越えているからね」


 そう意味ありげに呟いた土神、裏世界から足を洗ったとはいえ彼も彼なりに死線を越えているからこその発言なのだろう。


 「俺から一つ質問があるんですが、良いですか?」


 「いいよ友間くん、質問は大歓迎だよ」


 「えっと土神....さん?、まだ土神さんはノアやドルスの事を慕っているんですか?」


 「・・・・・・もう過去の話だよ。それに当分は監獄ライフを満喫させてもらう予定だしね♪」


 「呑気でいいわねアンタは、それにノアやドルスがしようとしてる事については触れないようにしてるわよね?」


 「触れない.....というよりかは、知らないと言った方が正しいかな」


 少し居心地が悪そうに視線を三人から反らした土神、それに対してジャッキーは食って掛かる様子で土神に問いかけた。


 「知らないってどういう事よ!?、」


 「本当に君達には悪いが、ノアやドルスには『トリガー』の貿易拠点としか思われてなかったんだろうね」


 「それって....つまり・・・・・」


 「そう。ストラングにとっての有益情報は何もないんだよね」


 苦笑いを浮かべて頭を掻いてみせる土神、本来の条件であるシセラを連れて来たなら洗いざらい話すという事とは少し異なるものとなってしまった様だ。


 「結局、何も情報は掴めずじまいね。でもアイツの家の場所はきっちり教えて・・・・・・」


 次の瞬間、立っていられない程の揺れが起こったかと思うと監護内に轟くほどの大勢の声が木霊して聞こえてきた。


 「ねぇ友間...、私すごく嫌な予感がするんだけど・・・・・」


 「まさか囚人達が脱走したのかな?」


 この一室にいた全然が苦笑いを見せたかと思うと、二度目の揺れが前触れもなく監獄内にいた四人を襲った。

Re: スキルワールド ( No.121 )
日時: 2019/06/19 23:15
名前: マシュ&マロ



 監獄内で大きな揺れが起こり、ジャッキーが不満の込められた声をあげる


 「何なのよ全く!、地震じゃあるまいし不穏な空気しか感じないわね」


 すると側にいた友間は、何かが自分たちのいる方へ突っ込んでくるという事を直感とも呼べる域で感じ取り、周りにいた皆に伏せるよう声を張り上げた。


 すると、その直後に監獄の壁を突き破って現れた“何かが”漂っている土煙の中から姿を現した。


 「久しぶりだね諸君、まさか此処で会えるとは幸運としか言いようがない」


 そう言って立ち込める煙の中から現れたのは不敵なオーラを纏っているノア、そしてその後ろからドルスを含めた複数の人物の姿が見受けられた。


 「それと土神、お前の顔を見るのも珍しくだな」


 「言っておくが、今更お前らの元へは戻らないぞ」


 そう言ってノア達一行を威圧した土神、しかしノアは臆することもなく土神の目の前まで来ると掠め取るように土神の顔面を鷲掴みにし監獄の床に叩きつけた。


 「あぁそうだ。言い忘れていたのだが、最近になるまで貴様のような役立たずの存在など把握すらしていなかったという事をな」


 土神は気絶したのか動かない、友間はこの様子にガラスの奥で佇んでいるノアを見たあと横にいるジャッキーに話し掛けた。


 「ここは逃げようっ!、シセラも連れて早く!」


 だがジャッキーからの返事はなく、友間の目には青ざめ震えているジャッキーとシセラの姿だけが目に映り込んできた。


 「ねぇジャッキー!、シセラもどうしたのっ!?」


 「二人とも良い子ねぇ、やっぱり“ママ”には逆らえないみたいね」


 そう友間の背後から女性の声がし振り向く間もなく謎の女性が真横を通りすぎていった。


 「ねぇジャッキー?、もう私から逃げたりしないわよねぇ?」


 「そんなの守るわけな・・・・・」


 「出来るわよねぇ?、私から二度とシセラを奪ったりもしないのでしょう?」


 ジャッキーからは大粒の汗が垂れ落ちており呼吸がかなり荒れている。

 だが女性からの言葉は止まる事はない・・・・・・。


 「シセラは返して貰うからね、それで貴方も良いでしょう?」


 「いい、・・・・・わけないでしょ!」


 催眠が解けたかのように憤怒するジャッキー、怒りを表したかのように背後から赤いオーラが噴き出しジャッキーは女性へと飛びかかった。


 「もー本当に落ち着きのない子ねぇ、出番よベーシンちゃん」


 そう呼ばれた女性の背後に待機していたベーシンという巨漢の男、一瞬姿が消えたかと思うと主人とジャッキーを隔てるかのように姿を現した。


 「退きなさいよデカブツ!」


 「それは出来ない相談だな」


 そう言うとベーシンは拳を構えて襲いかかるジャッキーの顔を殴打する。一瞬よろめいたジャッキーだったが怯む様子はなくベーシンに反撃の一打を喰らわせ少し後ろに後退させた。


 「ハァ、ハァ、ハァ、思ったより中々やるじゃないのよ」


 「そういうお前は息が上がっているな」


 「私の本領はこれなんだから!、それにシセラのためなら何十倍にだって強くなれるのよ」


 「そのシセラが私の手元にいるのだけれど?」


 弾かれたように振り向いたジャッキー、気絶したシセラを抱える義母の姿を目で捉えると迷うことなく飛び出していった。


 「ジャッキー!、そのままじゃ相手の思うツボになっちゃうよ!....もー・・・・『性質<炎>』ッ!」


 暴走しかけているジャッキーを止めるためスキルを発動した友間、視界の隅にノアやドルスの姿を捉えたが今は無視する他ない。


 「ジャッキー!、落ち着い・・・・・・」


 「主人の計画の邪魔する者は許さない」


 ベーシンの万力とも呼べる力で片腕を掴まれた友間、握られた痛みで少し顔を強ばらせた友間だったが直ぐに炎の拳で反撃した。


 「その程度の威力じゃ、俺には勝てん」


 異常とも言えるタフネスを発揮したベーシンは、友間にそんな事を告げると監獄の壁に体ごと投げつけた。

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