ダーク・ファンタジー小説

スキルワールド
日時: 2019/02/24 17:59
名前: マシュ&マロ
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!



 第一幕『黒奈友間という少年』
 >>64


 第二幕『一人の裏切り者』
 (前半)>>102

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Re: スキルワールド ( No.144 )
日時: 2019/10/06 22:07
名前: マシュ&マロ



 「あーもー、スキルさえ使えれば友間たちに加勢できるのに!」


 「無茶言うなジャッキー、それに俺だって燃料切れでスキルが使えねぇんだし....」


 草木の間に身を隠しているジャッキーと京八、ジャッキー自身スキルを制限されているだけで使えない訳でないのだが気休め程度の力しか出せない状況である。


 「悔しいけど、ここは友間たちに任せるしかないわね」


 「あぁ、俺もそれには賛成だ」


 爆発による小石などの流れ弾を避けつつそう呟いた京八、何か食べられそうなものはないかと思い周りを見渡してみるがそう簡単にあるわけもない。


 「畜生、やっぱストラングで使い切るんじゃなかったぜ」


 「あんたが私の話を聞かないからでしょ!」


 「ならあの時どうすれば良かったんだよ!」


 「私だって分からな・・・・・・」


 突然目の前で爆発が起こり二人は爆風と共に巻き込まれていくが、その直後間一髪でジャッキーを抱えた京八が飛び出してきて整備されていない地面に転がり込んでいく。


 「き、京八!?、大丈夫っ!?」


 「ヤベ.......背中、焼かれてちまったらしい」


 その言葉通り京八の背は黒く変色し皮膚は所々ただれていた。一瞬、怯む様子を見せたジャッキーだったが、次の瞬間には表情は怒りで満たされ躊躇うことなくスキルを発動する。

 その瞬間、いつもより薄赤いオーラがジャッキーの周りから噴き出すと敵めがけて飛び出していく。


 「おい北朝、もう一人加勢が来たらしいぜ」


 「神からの恵みを与えてやろう!」


 北朝から放たれた火の玉は向かってくるジャッキーの顔を捉えていたが、当たる直前に回避されてしまいジャッキーの進撃は止まらない。


 「ヤァアアアーーーッ!!」


 ジャッキーが狙いをつけたのは北朝である。顔面を殴ろうと拳を固く握り締めた一瞬、オーラがいつものような濃い赤色へと変わりそのままの勢いで北朝を遠くへ殴り飛ばしたのであった。


 (今一瞬だけ力が戻ったわね....、だけど急に疲れが・・・・・)


 力を使い果たした様子で気絶し地面に倒れ込んでしまうジャッキー、するとそれを好機と捉え見逃さまいと田中という男は拳を振りかぶる。


 「やめろォー!!」


 そんな声と共に真横から友間のタックルが炸裂し、あまりの衝撃と炎の熱によって相手は呻き声を漏らしつつ森の奥へと吹き飛ばされていく。

 すると森の風景が一変し、そよ風の吹く野原へと姿を変える。そしてその少し向こうには屋敷らしき建物が見えてきてその場にいる全員は安堵の溜め息を漏らす。


 「まだ....だ..、神の名の下に爆発でお前らを粛正....する..」


 その場にいた全員の視線は野原に倒れ込む北朝へと注がれる。そして北朝はポケットから何かを取りだしそれを首へと突き立てる。


 「「「「トリガーッ!?」」」」


 「ウハハハハッ!! 神よッ!、見ていて下さい私による最高の爆発をッ!!」


 全員が頬から冷や汗を垂らすなか、北朝の体は特大の風船のように段々と膨れ上がっていく。

Re: スキルワールド ( No.145 )
日時: 2019/10/07 22:46
名前: マシュ&マロ



 友間たちは今、走っていた。遠くに見える屋敷へと背後から迫りくるであろう脅威から少しでも逃れようとしていた。


 「おい黒奈!、絶対“アレ”はヤバそうだよな」


 そう言ったのは京八、背中の大部分を焼かれてしまい友間に背負われているという状況。すると友間はそのまま走りつつ一瞬だけ後ろを振り返りこう呟いた。


 「多分、このままだと爆発に巻き込まれるかも....」


 「それには同感だな。それにこっちには負傷者1名に気絶してる奴1名だ、このまま皆仲良く灰になるのだけはゴメンだぜ?」


 ジャッキーは未だ気絶しており土神が背負っている。それに背後では膨張し続ける北朝の体が象数頭は飲み込めそうな程に膨れ上がり、今にも爆発しそうな雰囲気である。


 「なぁ黒奈、何か助かりそうな手段とかねぇか?」


 「有るには有るけど.....、モノは試しかな。シエルはどう思う?」


 「えっ、それを僕に聞くの? まぁ僕は友間に賭けてみるよ」


 「ありがとシエル....。土神さん!、肉の壁なんかって張れたりしますか?」


 「出来はするけど、まだ耐火性が低いから気休め程度だけど良いかな?」


 「爆風を防げるだけで十分です。あとは俺が何とか対処します!」


 「OK、そういう事なら・・・・・」


 土神は急いでいた足取りを止めて立ち止まると、踵を返して自身のスキルで徐々に肉の壁を形成していく。


 「衝撃には耐えられる筈だけど、熱風については君に一任させてもらうよ」


 「性質『炎』ッ!、あとは相手の爆発の威力次第です」


 遠くでは要領の限界が近いのか体の膨張が収まり嫌な予感だけが空中を漂っている。


 そして、その時は訪れた・・・・・・。


 耳が張り裂けるかと思えるような爆発音のあと、野原が見上げる程の炎と風圧により飲み込まれていく。


 「これはちょっと予想外かな....」


 友間はそう言いつつ地面を強く蹴って飛び出しいく。一瞬風圧で飛ばされそのまま炎の中へと飲み込まれてしまった。


 「君を信じるよ、友間くん」


 付近の気温はどんどん上昇していき土神自身もそれを感じずにはいられなかった。するとどうだろう、土神の構えた壁に炎が衝突する一歩手前で炎が何か逆らえない程の引力に引き寄せられていくかのように小さくなっていく。

 だが風圧は勢いを衰退させることなく肉の壁と激突し、その間で巨大な摩擦音を響かせた。壁の内側にいた者達は壁に体を寄り添わせるかたちで風圧から我が身を守ることしか出来ないでいる。


 「壁がかなり悲鳴を挙げているよ、もう少しだけ耐えられるのなら奇跡だよ!」


 土神は壁と風圧が力比べをしているなか壁の補強と修復を幾度となく繰り返していた。そのせいで体力的にも限界が近づいている状況であり、額からは留まることを知らない大量の油汗が垂れ流れていく。







 「ようやく、・・・・・・・止まった....」


 あんなにも強烈であった風圧は止み、土神の頬を優しいそよ風が通り過ぎていく。それと同時に力尽きた様子で倒れ込むとそのまま意識を手放してしまった。

 するとここでシエル、ある事を呟いた。


 「ストラングからの脱出に次いで兵器並の大爆発。これら以上の何かが起こるのなら神様はかなりの物好きだな.....まぁ、いればの話だけど」


 そう呟いたシエルであるが、先程の体験を受けて足が言うことを聞かなくなっていた。それにこれ以上の何かを神様が用意しているのであれば、その時は地球規模の“何か”であろう。

Re: スキルワールド ( No.146 )
日時: 2019/10/09 21:35
名前: マシュ&マロ



 ここは場所は変わってとある深海に沈んでいる屋敷の中、そしてとある部屋ではニコラがソファーにもたれつつ何やら本らしきものを読んでいた。


 「懐かしい.....って、言ったら良いのかな....。それにシエルは今もストラングで元気にしてるのかな?」


 そう言って微笑んでいるニコラが読んでいるのは黄ばんだり傷付いたりしているアルバムだ。そしてページの中にある写真にはまだ幼い頃のシエルが笑いかけてくる姿が写されていた。


 「.....折角また会えたと思ったのになぁ、寂しい....かな」


 古びたアルバムを見つめいているニコラであるが、その中にニコラ自身の姿はなく....代わりに黒髪でオレンジ色の目をした少女がよくシエルと一緒に写っている。


 「前の私は死んだ・・・・・・だからその分をあなたと一緒に過ごしたかった....だけどこの体も、もうすぐ終わりが近いようね」


 そう言っているニコラの口元からは一筋の血が垂れ落ちていく。その事に気づいたニコラは自身の腕でその血を拭うと、腕についた血をみてこう呟いた。


 「ちょっと好き勝手しすぎたわね私も....」


 そう言って無理に笑おうとしたニコラだが、目からも流血している事が分かり涙のように血が頬を伝って流れ落ちていく。


 「・・・・・・カマキリとの約束の日まであと数日.....私の命とどっちが早く結末を迎えるのかしら、少し楽しみになってきたわ」


 「ニコラ....、もう君に残されている時間は限りなく少ない...。だが最後の時ぐらい自分に正直に・・・・・」


 「おに〜ちゃん...。今更そんなこと言わないの....、それに最後の最後ぐらい何か良い事をしときたいしね」


 ニコラはそう言って笑うがフリスト自身は納得がいっていない様子である。たとえ血が繋がっておらず赤の他人であっても兄妹という関係になんら変わりはないという事なのだろう。


 「ニコラ、君が最後を迎えるのであれば、その時は僕が君を最高傑作にしてあげるよ」


 「ふふ、ありがと.....おに〜ちゃん」


 そうニッコリと笑って言うニコラ、その様子にフリストは頬を掻きつつこう呟いた。


 「今日はなんか、魚の死骸で良いのが作れそうな気がするよ」


 「頑張ってね、出来たその時は私も見てみたいな〜」


 「ならニコラにも、もう少し長生きしてもらわないとな」


 「それは無理....。だけどもし出来た時はまた会えたら良いな....」


 「きっと会えるよ。なんてったって僕らは兄妹だからね!」


 そう言って部屋を去っていくフリスト、そしてニコラはその背中を見送ると天井を見上げてこう呟いたのだった。


 「ねぇ友間、あなたは今何をしているのかしら.....」

Re: スキルワールド ( No.147 )
日時: 2019/10/13 17:03
名前: マシュ&マロ



 誰かに呼ばれたような気がし友間は目を覚ました。目を開けると体からは視界を覆われてしまう程の巨大な炎が噴き出しており、制御の効かなくなった暴れ馬のように周辺を手当たり次第に焼け野原へと変えているところであった。


 (ヤバイ......皆を助けるためとはいえ、一度にあんな膨大な量の炎を吸収したせいでスキルが制御できなくなってる....)


 どうにか制御できないかと何度か試みたもののスキル自身に押し潰されているかの様に体すら動かす事が出来なかった。それに力を使い果たしてしまった友間にとって燃え盛り膨れ上がっている炎を自制する事は困難である。


 すると、頭の奥に聞き覚えのある声が聞こえてきた。


 (「ちょっと友間様っ!?、一体全体どうなってるんですかッ!?」)


 (エン....、実は色々とあって・・・・・)


 (「許容範囲を遥かに超える炎を吸収してしまった事により体が悲鳴どころか断末魔の叫びを挙げている状況です。なので私が制御できる範囲で力を抑えておきますね」)


 そんなエンの声が聞こえた後、炎は段々と小さくなっていき最終的には友間が自制できる程の力にまでおさまったのだった。


 (「先に言っておきますが、これは一時的であり不安定な状況なのでスキルを使用する際はくれぐれも気を抜かないで下さいね」)


 「じゃあエン、もし気を抜いたりしたらどうなっちゃうの?」


 (「膨大な力が一気に解き放たれてしまう可能性があるので、その時は体が破裂するかもしれないという事を覚えておいて下さいね」)


 「か、体が破裂.....。その時はスキルで修復される....のかな?」


 (「おそらくは、修復されませんね」)


 「そうなんだ・・・・・・・えっ!?」


 (「前にも言いましたが、体が修復されるにあたって“ある程度の”原型を留めておく必要があるんです。なので粉々になってしまえば原型も何もありませんので一貫の終わりです」)


 


 「き、気をつけとくよエン...。スキル解除っ!」


 (「まぁ、脅し半分に言いましたが私も何とか制御しておくつもりなので意識が飛ぶような気絶レベルの事がない限りは大丈夫だと思います」)


 「ありがとエン、・・・・・・それと一つ気になっている事があるんだけど...」


 (「はい、何でしょうか友間様?」)


 「鉄の性質のことなんだけど、最近はやけに静かだな〜って思ってさ」


 (「・・・・・・たぶん彼は、もう友間様の体には居ないと思われます」)


 「えっ、どういう事!?」


 (「友間様が姉の美香さんと戦っていた最中に・・・・・・性質ごと抜き取られてしまった様です」)


 「性質ごと!?、じゃあまさか...性質“鉄”ッ!」


 ・・・・・・・・・・・・。


 スキルを発動してみたが鉄の性質が発現する事はなく、体の一部にぽっかり穴が空いてしまったような違和感だけが残っていた。


 「本当だ・・・・・・・、鉄の性質自体が存在ごと掻き消されたみたいな感じがする」


 (「それとあまり無理はなさらないで下さいね。今回の件を含めですが、監獄でマーヤさんに一時的な強化をしてもらった時の代償がまだ支払われていませんしね.....」)


 「あっ、確かに.....というか代償って何を払えばいいんだろ?」


 (「とにもかくにも、無理はされないようにと無駄だとは分かっていますが、強制的に私と約束してもらいますからね?」)


 そう言い残すと消えてしまったエン、友間はまず立ち上がると辺りを見回してみた。すると遠くから皆の呼ぶ声が聞こえてきたので友間はその方角へと顔を向けてこう呟いたのだった。


 「ごめんエン.....。今は無茶してでも助けなきゃいけない仲間がいるんだ....」


 その表情は悲しげでもあり勇ましくもあった。そして友間は皆の待っている方へと足早に去って行ったのだった。

Re: スキルワールド ( No.148 )
日時: 2019/10/20 10:49
名前: マシュ&マロ



 「ねぇ金森、どうなると思う?」


 「んっ、何がだ美香?」


 「友間達の事も然り、ノア一行の同行もまた然りよ」


 そう言ったのは所長室に設置されたソファーにどかっと座っている美香、するとボスはこんな事を呟いた。


 「確かにその事もあるが、もう一つ最近の『アラクネ』の動きが活発になっているような気がする」


 「アラクネって....、あのアラクネの事よね?」


 「それ以外に何もないだろ?、それにここ最近のアラクネの活動範囲が格段に広くなっているみたいなんだ」


 「また近々こっちと殺り合うつもりなら、タイミングは最悪としか言えないわね」


 苦笑気味にそう言った美香ではあるが、それについてはボスも頷くことしか出来なかった。


 「アラクネは勢力こそ小規模であれど、実力はストラングに引けを取らない程のものだからな。ノア達との衝突を迎える前に攻めいられてはこちらとしても苦戦を強いられるのは覚悟しておかなければな.....」


 「まぁその時は、今度こそ私が大将の首の取ってやるさ。それに前みたいなヘマは二度とこかないわ」


 そう言った美香の目は殺気めいており、誰にも邪魔はさせないと言わんばかりの様子であった。


 「その時は頼んだぞ、美香」


 「任しといてよ金森、それが済んだら上機嫌であんたの頬にでもキスしてあげるわ」


 「なっ!?、なんでそんな流れになるんだ美香!」


 「あらあら、相変わらず金森って恥ずかしがりなのね」


 「き、キスぐらいは俺でもした事あるぞ!、・・・・・・・50年ぐらい前に.....」


 「ぷっ!?、アハハハハハハッ!! やっぱり金森には女性のエスコートは無理そうね!」


 「し、仕方ないだろ美香。それに俺には恋愛というものが割り合わんしな」


 「そう言いつつ頬が赤いのですが〜」


 「気のせいだ美香、ただ初恋の相手を思い出してしまっただけだ」


 そう言って話の流れを断ち切ろうとする金森であったが、先程からずっと大笑いしている美香には流石のボスも憤りを感じずにはいられなかった様子。


 「まぁ金森、あんたの恋愛....ぶっ!・・・・・・・についての話はさておき、ノア達の足取りは掴めたのかしら?」


 「未だに何も掴めずじまいだ。だが相手は電脳世界の支配者だ、そう簡単には情報を掴ませてはくれないらしい」


 「一応、私の力でも探してはみて見つけられはしたのだけど、もはやノアのいる空間自体が私達の住んでいる世界とは異質なものらしくて侵入できるまでには少し時間が掛かりそうね」


 「なら侵入できるまでには時間がどのくらい掛かりそうなんだ?」


 「早くて一週間、遅くて1ヵ月ってところね。まぁ気を楽にして辛抱強く待つしか今のところないわね」

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