ダーク・ファンタジー小説

スキルワールド
日時: 2018/08/23 16:52
名前: マシュ&マロ
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!



 第一幕『黒奈友間という少年』
 >>64

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Re: スキルワールド ( No.83 )
日時: 2018/11/30 21:45
名前: マシュ&マロ



 「ああぁァアァァアアーーッ!?」


 ーードッシャアァーンッ!!


 地面は硬かった、ここは何処か人気のない公園だろうか。


 まずは被害の確認からだが、スキルのおかげで死ななかったが着陸の時の衝撃で首骨と背骨の複雑骨折に加えてユウという少女に握られた際に右手首の脱臼がみられた。


 「フー、と....。死ななかったとは言えども体力の消費が激しいから少しの間は休まない・・・・・。」


 ーードッゴォオーンッ!!


 友間の背後で砲弾でも降ってきかのように砂煙が舞い上がり思わず苦笑いをしながら首を後ろへと傾けた。


 「到着♪ 到着♪ さーて、あなたの相手は私よ」


 「それと僕もだよ。」


 あまりにも速い再開に苦笑してみせた友間はスキルがまだ発動している事を確かめると二人へと向き直りながら覚悟を決めた。


 「ハー.....フー....。最初の相手は誰ですか?、それとも二人同時ですか?」


 「あっ!、じゃあ私から! いいよね『僕』〜?」


 「分かったよユウ、でも何かあったら即座に割って入るからな?」


 死ぬ程度の覚悟は決めたつもりだ、あとは目の前の相手を殺すぐらいの勇気だけだ。


 「じゃあ私はこれを付けるね〜」


 「手袋ですか?、何か意味があるんですか?」


 ポケットから手袋を取り出したユウ、その事について一応聞いてみる事にしたが彼女にとって何か意味があるのは間違いないと直感的にだが感じた。


 「んー、強いて言うなら“リミッター”?」


 「リミッター?、じゃあ自ら自分自身に枷を付けるって事ですか?」


 「うん! そうだよ!、昔から私って力加減が苦手だから」


 少し恥ずかしそうに言った彼女だが、だとしたら自分を投げ飛ばした時の力は彼女なりの手加減だったのかもしないが、それが本当なら勝ち目はどれぐらいあるのだろうか?


 「んーしょっと、準備運動は終わりっと! あなたは何かするの?」


 「ううん、俺は毎回何もしない方なんだ。構わず来ていいよ?」


 「OK〜!、なら三割で......。」


 ーードンッ!!


 こっちへ突っ込んでくる彼女の事をとても少女とは言えなかった、上手く言い表せないが強いて言うなら“少女の姿をした怪物か何か”だ。


 「行っくよー!、『輝砕』ッ!!」


 ーーズドォォオオーンッ!!


 世界が一瞬暗くなった気がした、ミサイルとも呼べるユウの拳は吹き飛ばされている今でも腹に強く残っている。


 「ゲッホ! ゲホ!、ゲホ!」


 仰向けになった状態で腹を抱えながら蒸せ返っている友間、死んでいないだけ天に感謝なのだろうが腹から広がる痛みは生き地獄とも言える苦しみなのだ。


 「あれー?、大丈夫?」


 「げっほ! ゲホ!、大丈夫です」


 無茶をしてるのは明らかなのだが友間は無理に立ち上がると心配そうに見つめてくるユウに面を向けた。


 「このままじゃ勝てそうにないので奥の手を使いますね」


 「分かった!、じゃあ私も五割で行くよー!」


 そんなユウの返事を聞いた友間は腰を少し屈めて構えると右腕に意識を集中させた、力が少しずつ集まっていく実感と共に友間の右腕の炎も徐々に増していき友間の体の半分を覆うまでに燃え上がっていた。


 「ヤバイ、これは少し張り切り過ぎちゃったかもしれませんね」


 頭が少しぼやけてきた友間だが、目の前にいるユウに対してはこれぐらいの無茶をしなきゃ勝てる相手ではないと無意識に分かっているのだろう。


 「じゃあ行くよ、えーと・・・・。」


 「友間で良いです、ある人には黒奈って呼ばれてますけど」


 「友間!、うん分かった! 私も友間を見習って本気を出すね!」


 そのユウの発した言葉で周囲の空間が捻り曲がったような気がした。


 (これは死ぬ気でユウに叩き込まないと生き地獄なんて言葉じゃ済まなそうだな・・・・・。)


 そう心で呟いた友間はユウが動き出したのを見ると負けじと突っ込んでいき、そんな心に比例してか右腕の炎が友間を飲み込むように燃え盛りユウの体へと一直線に軌道を描いた。



 そしてその一瞬、周囲は二人を中心とした光と音で包まれたのであった。

Re: スキルワールド ( No.84 )
日時: 2018/12/02 11:34
名前: マシュ&マロ



 風が激しく吹き荒れる中、何かが飛んできて公園の電柱に激突し電柱が軽く折れ曲がった。


 その正体は友間であった。力を使い果たしたように荒く呼吸をし体から炎が消え失せていった。


 「ハァ ハア ハア ハア ハア ハア、これでリミッター付きなんて勝てる気がしないよ」


 そう言ってフラフラと立ち上がると先程まで自分とユウがいた場所へと顔を向けた友間、そこはもう焼け野原と化して公園のゆったりとした雰囲気はなかった。


 「ユウはどうなったんだろ....?」


 周りを見てみた友間だがユウの姿はなかった、すると突如後ろから誰かに押し倒され顔を地面に叩きつけられたのだった。


 「おい! お前っ!、よくもユウを傷つけたなッ!!」


 「そう、だった.....あんたも...いたな....。」


 怒り狂ったようなダンはうつ伏せの状態の友間の首を後ろから締め付けた。すると何かが体力を吸い上げていくような奇妙な感覚を友間は感じた。


 「死ね! 死ねっ! 死ねッ!!」


 首の血管が塞き止められたせいなのか頭に血が上ったような感じがし目も霞んで目の前が徐々にぼやけてきた。


 「性...質..。」


 何か望みがあった訳じゃない。ただ無意識....いや、生きたいと貪欲に思ったんだ。


 「性...しつ..。」


 言葉がもう出て来ない。だが何処か体の奥底から何か這い上がってくる気がした。


 「せい...しつ・・・・・。性質<鉄>ッ!!」


 最後に絞り出せた言葉、それに反応したかのように身体中を力が駆け巡っていき友間は鉄へと変化した。


 「なっ!、まだ生きてやが・・・・・。」


 「・・・・・邪魔。」


 悠然と立ち上がった友間はダンを軽々と背から引き剥がしてみせると信じられない力で地面へと叩きつけた。


 そして心が何かに飲み込まれ支配されたかのように無心な表情でダンに馬乗りになると今度は友間がダンの首を締めた。


 「離...せ..、この化け物が...。」


 「・・・・・死ね...。」


 もう友間は友間ではなかった。誰かを殺す事への恐怖も苦しむ相手への慈悲の心もない冷徹さで染まったような人物になっいた。

Re: スキルワールド ( No.85 )
日時: 2018/12/02 23:10
名前: マシュ&マロ



 「・・・・・・死ね。」


 そうダンに言う友間は冷たかった。人を殺す事への躊躇がなくダンの首を締め上げていた。


 すると____。


 「やめろーッ!! 『輝砕』ッ!!」


 ーーズバァァアアァーンッ!!


 突然のユウの奇襲に反応が遅れてしまい吹き飛ばされる友間、ダンの方も驚きで少し間が空いてしまった。


 「ユウ!?、良かった無事で.....」


 「『僕』の方もね。・・・・・・って!、友間は気絶しちゃったみたい」


 さすがに鉄の体を持っていたとしてもユウの圧倒的な攻撃力の前では荷が重かったらしく気絶してしまったようだ。


 「・・・・・ってかさユウ、僕たちが此処へ来た理由忘れてないか?」


 「んっ?.....あっ!、忘れてた!?」


 「いやいや、普通何か忘れてたら人を殴らないって」


 「でも、まぁ....『僕』が私のためにあんなに怒ってくれるとは思わなかったなぁ〜」


 「ち、違ぇよ! ただ...ただ.....。」


 「ただ〜、何なのかな〜?」


 「僕で遊ぶなっ!、ただ腹の奥底から本気でイラついたからであって・・・・・。」


 「スミマセン友間さん、敵に予想以上の苦戦を強いられていまし・・・・・。」


 友間を気配を追ってなのか現れたシロ、だが目の前の景色を見るとその場いた全員に一瞬の間が生じたのであった。


 「・・・・・殺す...。」


 なんともシンプルで分かりやすい言葉だろうか。その分にシロから溢れ出ている自分たちへの殺意を二人は手に取るように実感できた。


 「まずいかも『僕』」


 「ああ、僕もそう思う」


 その夜、若い男女の叫び声が聞こえたとか聞こえなかったとか。



 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



 「んっ、ぅう〜ん.....」


 目を覚ました友間がまず見たのはアパートの天井、そして目の端にはシロの姿があった。


 「友間さん!、意識はちゃんとありますか!? 吐き気や腹痛はありませんか!?」


 「だ、大丈夫だよシロ。それに・・・・。」


 体の半身を起こしながら言葉を言いかけた友間だったがボロボロとなったユウ・ダン、それと謎の着ぐるみの人物が視界に入ってきて思わず脳が停止してしまった。


 「大丈夫ですか友間さんッ!?」


 「あ、えっ? えーと、大丈夫だよシロ」


 「いえ、もしかすると風邪を引いてるかもしれませんので私が・・・・・・。」


 「ゴホンっ!、ラブラブプレーは良いけど僕たちがいる事も忘れないでよね?」


 「ほう、友間さんを傷つけた輩がまだ言うか」


 「だから悪かったよ、腕試しのつもりだったんだが僕もマジになり過ぎてたよ」


 「ちょっと待って!?、腕試しとかって何の事? 敵じゃなかったの!?」


 「僕が敵だと断言した記憶はないよ、ただ敵って事にしてやると言っただけだ」


 「××××××、××××?」


 謎の着ぐるみが何かを言っているようだが声が着ぐるみのせいで聞き取りにくかった。


 「あっ、ここは私が......うん、うんうん...。」


 「...?、何て言ってるの?」


 「なんか『京八から増援の要請があったから来たんだが、知らなかったのか?』だって」


 「えっ、京八が! 京八は無事なんですか!?」


 「××××××××××、×××××××」


 「えーと『断言はできないが京八の事だ、きっとゴキブリ並のしぶとさで生きているはずだ』」


 「なら良いんだけど、まだニコラも戻ってきてないんです」


 「××××××××××、×××××」


 「『ニコラについては分からないが私は“キグルミ”という、これからよろしく頼む』だってさ」


 「どうも、キグルミさん。ところで何で着ぐるみの姿なんですか?」


 「××××××××××」


 「『世の中には知らなくて良い事もあるものだ』って言ってる」


 「そ、そうですか。自分は友間と言います、こちらからもよろしくお願いします」


 「・・・・・友間さん、こんな正体も知れない敵に対してすぐ信用するのはどうでしょうか?」


 少し不満があるように訴えてくるシロ、しかし信用する選択しか今はないし相手からの敵意も全く感じられなかった。


 「大丈夫だよシロ、いざって時にはシロっていう頼もしい味方がいるからね」


 「ひゃっ!....。て、照れてしまいました」


 そんなこんなで和解したようなムードの五人はまだこの先に疑問を残しながらも話を進める事にした。

Re: スキルワールド ( No.86 )
日時: 2018/12/05 23:10
名前: マシュ&マロ



 「友間さん、ここは一思いに伊月を殺してはどうでしょうか?」


 「だからそれは却下っ!?、そんな事したら美琴さんが悲しむから!」


 「なら暗殺は・・・・・・。」


 「殺しとか厄介事からは一旦離れて!、良い!?、OKッ!??」


 「はい、分かりました。.....ところで毒殺は・・・・。」


 「よしッ!、まずは話をまとめると伊月の同行はまだ不確定な部分もあるんですけど、言える事は間違いなく何らかの事件に関与していて裏に誰かがいるって事です」


 そう色々と割り切ってしまった様子の友間はその場にいる全員に説明をすると見渡しながら何か意見を求めた。


 「××××××××××××?」


 「えーと『ここは一旦相手の様子を伺いつつ先の事を考えていくのはどうだろうか?』って言ってる」


 「ありがとユウ、それとじゃあ依頼についてはキグルミさんの言った通り様子を伺うという事で」


 「そんじゃ僕とユウは何かあったら呼んでくれ、その間はのんびり過ごしとくからさ」


 「えー、そんなの面白くないと思うよ『僕』?」


 「こういうのに面白ろさを求めるもんじゃないぜ、求めるのは結果と効率だけで充分だ」


 そうダンは言うとユウを引き連れて部屋の奥へと行ってしまい残りはキグルミさんとシロを合わせた三人となってしまった。


 「友間さん、本当によろしいのですか? 今なら私が場所を炙り出して敵を殲滅して来ますが?」


 「これでいいの。それとシロはユウとダンと一緒に明日はお留守番だからね?」


 「何故ですか友間さんッ!?、もし友間さんに何かあったら私は頭がおかしくなりそうです!」


 詰め寄ってきたシロに思わず後ろへと退いてしまった友間、なんと言っても服のサイズが合わず胸が強調されて迫力を増していたのも理由の一つだ。


 「シ、シロにはもし京八が帰ってきた時のために家にいてほしいし、それと美琴さんの事も心配だから見守っててもらいたいんだ」


 「分かりました....。ですが何か友間さんに起きたら即座に向かいますからね!」


 「分かったよシロ、それとストラングから支給されてた携帯を渡しとくね?」


 青いカバーが装着されたスマホを受け取ったシロは何か得体の知れない未知の物体を見るようだった。


 「ケイタイという名前程度なら聞いた事があるのですが、この真っ平らな板の使い方は全く分かりません?」


 「えーと、まずホームボタンっていうのを押して・・・・・・」


 何となく予想はしていた様子の友間は、携帯を食べようとしていたシロに一から使い方を教える事にした。

Re: スキルワールド ( No.87 )
日時: 2018/12/08 15:27
名前: マシュ&マロ



 いつ寝てしまったのか朝日が顔に照りつけてきて目が覚めた。シロや他の皆はまだ寝ているのか部屋の中がやけに静かだった。


 「んー、相当に疲れが溜まってるなぁ」


 肩や首を回して軽いストレッチを済ませた友間はゆっくりと立ち上がり背伸びをした。


 「さてと、今日はどうするかな」


 そう言った友間は朝の散歩でもしようかと玄関へと向かった。


 だが、ドアを開けて早々隣を見てみた友間は無言のまま90度の捻りを加えた華麗な飛び込みで部屋の中へと舞い戻って行った。


 なにしろ理由は______。


 (い、伊月がいたッ!?)


 そう、ちょうど帰ってきた所の伊月がいたのだ。伊月の方は気づいていないとは思うがドアを開けると予想外な再開してしまい友間は混乱していた。


 (や、やばい! 顔が知られてる上に一度戦ってるから会ったらマズイ!)


 ドアにもたれていると外の方からドアの閉まる音が聞こえてきた。まだ安心はできないが難は去ったと言っていいはずだ。


 「ハー・・・・・助かっ....うわっ!」


 ーーガチャ!


 突然もたれていたドアが開き後ろへと倒れてしまった友間、すると聞き覚えのある声が友間の耳に聞こえてきた。


 「あれ、友間さん? 何してるんですか?」


 「あ、ははは....。やあニコラ」


 「おはようございます友間さん。それじゃあ上から失礼しますよ?」


 そう言うと友間を飛び越えて部屋へと入って行ったニコラ、それに続いて友間も起き上がると着いてしまった服の埃を払った。


 「皆さん.....というか増えてませんか?」


 「その〜、ニコラがいない間に色々とあってね」


 「んぅ〜友間さん、おはようございます」


 「あっシロ、おはよう」


 眠そうに目を掻いているシロ、昨日のスマホ講座でかなり疲れている様子だった。


 「ところで、京八さんはまだ帰って来れていないんですね」


 「うん....。でもニコラの方も無事で良かったよ」


 「実はですね、ちょっと....ううん、すごく会えて嬉しい人と会えたですよ」


 「んっ?、誰と会えたの?」


 少し気になって聞いてみた、するとニコラはプレゼントでも貰ったかのように返事を返してきた。


 「実はですねっ!、“おに〜ちゃん”と会えたんです!」


 「えっ、お兄ちゃん?」


 こんな偶然に出会えるものかと疑問に思った友間だったが、嬉しそうに話しているニコラを見て疑問を頭の隅へと置いておく事にした。

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