ダーク・ファンタジー小説

スキルワールド
日時: 2018/08/17 22:12
名前: マシュ&マロ
参照: http://www.kakiko.info/bbs2a/index.cgi?mode=view&no=1029

 どうも、マシュ&マロです

 この小説は『スキル』と呼ばれる能力を持つ者が存在する世界を題材にしたファンタジー作品です。
{自分の文才はかなり低いですが、諦めずに書こうと思っています}



※注意書き※

・オリキャラの募集はリクエスト掲示板でやっています。

・小説への意見や指摘は、リクエスト掲示板にあるスレットへお願いします

・作者は投稿が遅かったりしますので、ご了承下さい

・スキルワールドの説明などはリクエスト掲示板にありますので興味のある方はお読み下さい


それでは小説スタートッ!!

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13



Re: スキルワールド ( No.59 )
日時: 2018/07/28 17:39
名前: マシュ&マロ



 場所は変わってシロとドルスによる戦場地帯、空は少し明るくなっており朝までそんなに時間はかからないだろう

 「中々やるな、並の上程度にはな」

 ドルスはそう言うと、体のあちらこちらから黒い触手を出してシロに攻撃する

 「話はいい、お前を地獄の奥底まで生き埋めにする」

 シロはそう言ってドルスから伸びた触手に掌底打ちを喰らわしていくと次々と弾け飛んでいった

 「お前のスキルに少しだけ興味がわいた、一体なんなのか想像もつかないものだ」

 「そういうお前は攻撃のスピードが落ちているぞ」

 そう言って全ての触手を消し飛ばすとシロはドルスへ向かって走った

 「俺のスキルは長期戦には向いていないんだよ、まあ向いていないのであればサッサッと決りを着ければ良い話だがな」

 するとドルスから黒いオーラが消えてしまう、そして今度はドルスの体から更に濃くなったドス黒いオーラが吹き出した

 「さあ....、かかってこい」

 「何のマネだ?」

 シロは途中で足を止めてドルスを見つめた、そのドルスは両手を横にひろげると不敵に笑みをしてシロを見ていた

 「何って“ハンデ”だよ“ハンデ”、こうやってんのは今のうちだぜ?」

 「あとで後悔するなよ ((スッ....」

 シロは姿勢を屈めると弾かれたかの様にドルスへと飛び出していき殴る蹴るの暴襲を繰り出した


 ーードンッ! ドガンッ! ドバァン!


 「・・・・・・・・・・。」



 ドルスの体には次々とシロの攻撃が叩き込まれていった。だが何を合図にだったのかは不明だが、次の瞬間シロの溝落ちにドルスの一撃が入った


 ーーメキ.....!!....。


 だがシロが吹き飛んだ瞬間、ドルスも何かに弾き飛ばされたように後ろへ吹き飛んだ

 「私に殴られながら攻撃をしてくるとは少しだけ驚いた」

 「こちらもこちらで、お前を殴ったはずなのに俺自身に殴られた感覚がして驚いてるよ」

 どちらもそう言って煙の舞うなか立ち上がった、双方ともダメージというダメージは負っていないようだ

 「そろそろ本気で行こうじゃないかシロとやら、お前の力はまだそんな程度ではないだろ?」

 「ああ確かにそうだ.....、だがお前程度の者に本気を出すと思うか?」

 そう言ってドルスを見つめるシロ、その瞬間にドルスには恐怖とも呼べる緊張が体に走った

 「珍しい事もあるもんだな。ミイラ盗りがミイラになるとは聞くが、まさか殺すはずが殺されるかもしれない状況になるとはな」

 するとドルスの視線が突然シロから外れて自身の背後に移った、そして背後から向かってくるジャッキーを見た

 「アンタって敵よね?」

 そうジャッキーは言うとドルスの返答を聞く気もなしに攻撃を仕掛けた、しかしジャッキーの攻撃を軽々と避けるとドルスはジャッキーの首をワシ掴みにして地面へと勢いよく叩きつけた

 「また虫がわいてきたな・・・・・・。」

 そう言うと今度は横から現れた京八を蹴り飛ばすと次に血の剣で斬りつけきた蘇芳の剣を手で弾いて追加で殴り飛ばした

 「全くもって不愉快だ、そして邪魔だ」

 「いちちち、おい大丈夫かジャッキー?」

 「ええ大丈夫よ、でも頭がちょっとクラクラするわ」

 頭を抱えているジャッキーからは血が滲み出ていた、それを見た京八は少し心配になった

 「ゴミ虫が寄り集まった程度では俺を倒せはしない・・・・・。」

 ここでドルスは話を止めると周辺の温度が下がっていくのが分かり、次に今いる場所から飛び退いた


 ーーパキ!パキ!パキ!


 「チッ!、外しちまったぜ」

 そう言って現れたのは零、そしてドルスが先程まで立っていた場所には巨大な氷の塔が建っていた

 「この人数を消すのは面倒だな」

 「その前に私のことを忘れているぞ」

 ドルスは背後から殺気と痛みを感じて後ろを振り返ると、自分の横腹にシロの指が突き刺さり血が地面に垂れ落ちる

 「グっ!、これは不味いぞ」

 そう言って傷口からシロの手をふりほどくと周りから距離を取って膝を着いた

 「ハァ ハァ ハァ ハァ 我ながら滑稽だな、俺と“アイツ”との計画はこれからが始まりだと言うのによ」


 そう言ってから苦笑するドルス、そんなドルスの耳元に聞きなれた男の声が聞こえてきた


 「なら私が加勢してやろう」

 「ハァ ハァ ハァ ハァ じゃあ頼むぞ」

 「ああ、承知した」

 そう声がしたかと思うとドルスとその場にいた全員の目の前から荒れ果てた港の風景が消えて、次には全てが真っ白で平らな空間だけが広がる世界が現れた

 「珍しい事もあるものだな、まさかお前ともあろう者が膝を着くとはな」

 その声の主は奇妙な格好だった。180cmぐらいの身長をしており七三分けにした水色の髪は胸辺りまであり特注らしい白いコートを羽織っていた、そして極めつけに男の顔は水色のガラスで作られた仮面で隠れていた

 「油断した....というのは冗談だ、あの女に気をつけろ」

 そうドルスが言うと謎の男はシロの指先に付いた血とドルスの怪我を見て全てを理解したようだ

 「そういう事か.....。それと私はノア=デスオメガという者だ、そして”世界の新たな神になる者”だと脳裏に刻んでおけ」

 新たに現れたノアという男、そしてドルスの言っていた計画とは何なのでしょうか?

Re: スキルワールド ( No.60 )
日時: 2018/08/01 10:27
名前: マシュ&マロ



 ここで一つ友間の現状を報せたい。友間は今、自身の精神世界に漂っていた、そして目の前には赤く燃えてる少女“エン”がいた


 「う〜ん、俺の人生って結構短かったなぁ〜」

 (「ま、まだ死んではいませんよ......今のところは・・・・。」)

 「今のところ.....か..。」

 (「そんなに落ち込まないで下さいよ友間様っ!!」)

 「あっ、ごめんねエン。やっぱり落ち込んでじゃどうにもならないしね」

 そう言って笑ってみせる友間、その笑顔を見てエンは少しだけホッとした

 「まーそれじゃあ状況の把握だけど、俺の体ってどんな状態なの?」

 (「はい.....体の状態は一言で言ってしまえば深刻です。何とか私の力を干渉させて延命をしていますが、外部からの治療をしなければ数分ぐらいで死んでしまいますね」)

 「んー・・・・、じゃあ事態は深刻って事だね。あっ!、ところで俺が使ってた『“性質ノ解放”』って結局はなんなの?」

 (「それはですね、簡単に説明すれば性質を最大限に上昇させるもので.....いわゆる覚醒といった感じです」)

 「じゃあさ、炎の他にも使えるの?」

 (「たぶん使えはしますが、彼女たちが友間様を認めてくれるかが......。」)

 「えっとー、エン以外の性質の子のことだよね?、その前に認めるって?」

 (「はい、友間様のスキルは普通のスキルとは別物であり性質の一つ一つに意識があってそれぞれの意思があります。いいですね?」)

 「うん。それで問題は何なの?」

 (「えーっと...。私のように友間様の前に現れる事ができるのは友間を認めてる者だけなんです!」)

 「え?、でも他の子は寝てるとか言ってなかった?」

 「寝てはいますが意識はあるんですよ、寝てる状態では実力の半分も出せませんが友間様をスキルを保持する者として認めれば目覚める事ができるんです!」

 「あの〜近いんだけど、エン」

 (「はっ!、スミマセン! つい話に熱が入ってしまいました」)

 「まぁ、つまり性質に俺を認めてもらえば司ってる性質の力を解放できるって事で良いかな?」

 (「はい! そうです! その通りですよ友間様!!、あっ! それと言い忘れてたのですが性質の解放は短時間しか発動できないのが難点なんですよね」)

 「あー、だから急にスキルが解けたんだ」

 そんな事を言って自分なりに解釈できた友間だったが、そこに誰かが現れたのであった

 「えーと....?、アナタは誰ですか?」

 「やっと面と向かって会えました、友間“様”」

 「えっとー、何か知ってるエン?」

 (「いえ、私にもどうして彼女がこの世界に侵入できたのか疑問です」)

 警戒したように目の前の白髪の少女を見つめるエン、それに対して少女の方も応戦する

 「あのー、火花を散らしてる所で悪いんだけど。まずエンは落ち着いてね、それとアナタは誰ですか?」

 「私の名前はシロ、友間様を御守りする従者として来た者です」

 「・・・・・・・今まで色々と変な出来事とかに出会ってきたけど....、ちょっと整理する時間をくれない?」

 「いえ無理です、早くここから出なければなりませんので」

 「えっ?、どういう意み...うわっ!」

 友間が言葉を言い終わる前にシロと名乗った白髪の少女は友間を抱っこすると上へと勢い良くジャンプした

 「しっかり掴まっていて下さいね」

 そうシロが言ったかと思うと二人は消えていってしまった


 [〜 少し時間を戻します 〜]


 ここは全てが白い世界、そこにはノアという謎の男が立っていた


 「ここは電脳世界、色んな情報が出回ってて便利だぞ」

 そう言ってノアが空中に手を伸ばすと小さな画面が現れて様々な映像が流れ始めた

 「情報は武器だ、だがそれに相応しい武力を持っておかなければ意味がない」

 「お前は何が言いたいのだ?」

 そう殺気をバンバン放出しながらノアに訪ねるシロ、するとノアは画面から顔を反らすと素顔の見えない顔でこう言った

 「つまり、情報を殺すことなく活かせられる程の実力を持ってなければならない....という事だよ」

 そうノアが言ったかと思うと電脳世界の地面が揺れだしてノアの背後から巨大な何かが砂煙を舞い上がらせながら現れた

 「こいつの名は『デスオメガ』、この電脳世界の番人であり全ての物の破壊者だ」

 そう言ってノアの背後から現れたのは高層ビルにも匹敵する程の巨体をしており、片手には槍もう片手には鎌といった絶望と滅亡を象徴したかのような装飾品とローブに身を包んでいる死神が現れたのであった

 「お、おいジャッキー、これって状況的にヤバくねぇか?」

 「た、確かに正面からじゃ確実に無駄死にするわね。龍紀の意見は?」

 「ぼ、僕は逃げるに一票」


 そんな感じで視界の奥にいる死神に対して全員が死しか感じていない所へ、シロが一言呟いた


 「お前たちに頼みなのだが、少しの間だけ時間を稼いでくれないか?」

 「んっ?、何か作戦でもあるの?」

 「お前は確かジャッキーと言ったか?、最初に断っておくが作戦などはない」

 「えっ?、じゃあどうして私たちが時間を稼がなきゃなんないのよ!?」

 「まずは友間様の治療から済ませなければならないからだ」

 そう言ってシロは視線を友間へと向けると皆もその方へと向けた

 「確かにね。あのまま死んでもらっても罪悪感がするしね」

 そう言ってジャッキーは頭を掻いた後、山のように立ちはだかっている死神へと体を向けた

 「いちょう稼げるだけ稼ぐけど期待しないでよ?、それと治療ってどうやってやるの?」

 「そこら辺は大丈夫だ、方法は一つしかないしな・・・・・。」

 そのシロの言葉を聞いて皆は頭にハテナマークが浮かんだが、気にせずシロは友間へと近づくと何故か頬が少し赤かった気がした

 「では...。失礼します」

 そう言ってからシロは友間の唇へと前置きなしにキスをした、そしてその様子を見てジャッキーは反射的にシセラの目を塞いでしまった

 「「「「・・・・・、えっ!!?」」」」

 少しの間のあと皆から驚いている声が聞こえてきたのであった

Re: スキルワールド ( No.61 )
日時: 2018/08/05 18:41
名前: マシュ&マロ



 友間は今、白髪の少女ことシロと一緒に自身の精神空間を移動していた


 「一つ聞いていいかなシロ?」

 「はい、何でしょうか友間様?」

 「えーっと、その前に“様”付けはやめてくれないかな?」

 「分かりました友間さん」

 「・・・・・まあいいや、ところで俺の唇がさっきから変な感じするんだけど何か知らない?」

 そう言ってから自分の唇を動かす友間、その様子を見てシロは紅潮しながら言った

 「え....あ..の..、私と..今...キスを・・・・・。」

 「えっ、何って言ったの?」

 「かぁ〜))....わ、私とキスしてるって言ったんですッ!!」

 「・・・・・状況は何となく理解できたんだけど、色々と複雑だね」

 「ある程度の接触をしなきゃ友間さんの体に干渉できなかったので....。」

 顔をなるべく友間から反らして喋っているシロ、綺麗な白髪に反して少しだけ見えるシロの耳は赤かった

 「ま、まあ俺を助けるためにしてくれてるなら嬉しいよ」

 「かぁ〜)) そ、そうですか・・・・・。」

 そんな感じでシロと友間が話していると、遠くの方から差し込んでくる光が見えた

 「やっと着きましたか。それでは行きますよ?」

 そう言って友間の手を強く握りしめるシロ、そして二人は勢いよく光へと飛び込んでいった



 ◆・・・・・・◆・・・・・・◆・・・・・・。



 「・・・・・・んっ?、眩しい....。」

 「起きたようですね、友間さん」

 横になっている友間の目の前には目線が少し泳いでいるシロがおり、顔がまだ赤かった

 「ご、ごめんねシロ。無理させちゃったみたいで・・・・・・・。」

 そう言って体を起こした友間の目には真っ白な空間、そして真っ白な地面に倒れる皆の姿だった

 「はっ?・・・・・・、皆...?」

 倒れている皆の横には巨大な槍が刺さっていた、そしてその持ち主はすぐに分かった

 「アイツが・・・・・・ッ!」

 遠くの方に見えるのは巨大な死神らしき怪物、そしてその付近にたたずんでいるドルスともう一人の姿が確認できた

 「ギリッ)) 殺すッ!、性質<炎>ッ!!」

 目の前に見えるモノへの怒りで立ち上がりスキルを発動する友間、そして体に無理をして“性質ノ解放”を発動しようとした時だった

 「ここは私が殺ります、友間さん」

 「いや、俺が殺る!」

 「私的には起きたばかりの体で戦うのはオススメしません」

 その言葉で気づいたのか友間は自身の体を見下ろした、すると体が恐怖でなのか疲労からなのか震えていた

 「では、待っていて下さい友間さん」

 「えっ!ちょっ! まだ俺は大丈夫だよっ!?」

 そう言ってシロを止めようとした友間、だがシロは一旦立ち止まると振り返ってこう言った

 「大丈夫です友間さん、それに私もちょっと怒っているので」

 その目には自身の意見に対して否定をさせない程の怒りを宿していた、これを見てしまっては友間の選択は一つだけになる

 「分かった、無理しないでねシロ」

 「はい、では少し失礼します。」

 そう言って飛び出していったシロは空中を高く舞って目標の人物に向かって標的を定めた

 「んっ? ドルス、あの子ってこちらに向かってきてないか?」

 「それはお前が狙われてるからだろ」

 そうドルスは言って遠くから飛んで向かってくるシロに対して嫌悪混じりにスキルを発動させた

 「チッ!、今日はホントに厄日だな」

 そう言ってドルスは屈むとシロの飛んでくる方へと超人的なスタートダッシュを決めて跳躍した

Re: スキルワールド ( No.62 )
日時: 2018/08/08 11:22
名前: マシュ&マロ



 シロとドルスは空中でぶつかると争いながら130m下に見える真っ白い地面へと落ちていく


 「仲間を傷つけられて怒ってんのかよ?」

 「いや、友間さんを殺そうとした件に関して怒っているのだ」

 そう話しながら二人は地面に落下し砂煙が舞った、だが二人の戦いは激化を増しながら続いていた

 「クソッタレ!、俺の力は計画の最後まで温存しておきたかったんだがな」

 「心配するな、その心配はすぐに必要無くなるぞ」

 そうシロが言って次の瞬間にはドルスが身構えたのも束の間に肩から腹にかけて大きく肉を抉られたのであった

 「!!.....ゴッホっ!」

 「そう楽に殺されるとは思うなよ」

 シロはドルスの体を引き寄せてそう言うと顔に一撃を入れてこう呟いた

 「死んでいようが生きていようが地獄の奥底まで後悔してもらおう」

 「ちょいちょい、デスオメガのこと忘れてるよ」

 シロの真横でノアの声が聞こえ真上からは巨大な影が突然として現れてシロは上を向いた

 「これはまた面倒なものだな」

 シロの目線の先には死神の鎌が迫ってきておりシロと共にいるドルスは目を見開いた

 「馬鹿ッ!?、このヤロっ!」

 ドルスのそんな声が聞こえたと同時に巨大な鎌が振り落とされ地面が断裂し轟音が響き渡った

 「...うむ、まだ生きてたようだな」

 そう探偵のように喋るノアの首筋にはシロの手が突き付けられており仮面の奥にある頬から冷や汗が垂れ落ちた

 「・・・・・それと、ドルスも生きててくれて嬉しいよ」

 「お前は毎回行動が危なっかしいんだよ!、危うく死んでるところだったろッ!」

 そんなドルスの声が聞こえまだ砂煙の舞うなかから人影が現れて髪が乱れたドルスの姿が現れた

 「まあ結局君は生きてたんだし水にでも流してくれよ」

 「私がいるのを理解しているのか?」

 そう言ってノアの仮面を軽く切ってみせたシロ、しかしノアは冷静な態度でこう言ってみせた

 「ああ、充分に理解しているよ...。」

 すると次の瞬間にノアの姿が揺らぐと砂嵐が消えるようにシロの目の前から姿を眩まし、シロの背後から誰かの気配が出現した

 「バッ))!!.......、後ろか...。」

 シロは体を捻って反転させると後ろにいる人物に向けて拳を放った、だが一歩遅れてノアの姿が再び消えた

 「またか...、お前も小賢しいマネをするのだな」

 「正面からでは勝てない相手に真っ正面から突っ込むのは無益な勇気だ。そんな相手には少し崩していく方法が良いからな」

 そう言ってノアの姿が電脳空間のあちらこちらに現れては消えていった

 「面倒だ、押し切らせてもらうぞ」

 そう言ったあと片足を振り上げたシロ、そして脚を思いっきり振り落としたのだが地面に衝突する直前にシロの脚を地面から突然に出現した大量の真っ白い棘が一斉に襲ったのであった

 「ぐっ!!、この程度では・・・・・・」

 「どうかな? ((パチンッ!」

 指を鳴らしたノア、すると今度は太い槍のような棘が何十本も地面から飛び出してきてシロの体を次々と貫いていった

 「ゴッポッ!、・・・・・・まだ.....」

 何十にも及ぶ棘に刺されながらもシロは最後の力を振り絞って体を貫いている槍の柱を掴むと両方の手で握り潰した

 「まだ暴れられるとは恐ろしいものだ、まぁそれも時間の問題だがな」

 そう言うとノアは視点をシロから反らすと直立したままのデスオメガに視点を変える、そんな時ふと思った事があった

 「ところでドルス、友間とかいう子供はどこへ行った?」

 「さぁな、俺の知ったことではないからな、ところで・・・・・」

 ドルスの話が途中だったが、真っ白な地面から全身が真っ白い友間が飛び出してきて攻撃をしかけてくるがノアはそれを体を反らして回避すると目標を定めて身構えた

 「どうやら下に隠れていたようだな、それに体の色も変わったようだな」

 「...性質<電脳>、この電脳世界の性質を取り込んだ。」

 「面白い、ならその実力を試してみようじゃないか ((パチンッ!」

 ノアが指を鳴らすと大量の棘が友間を襲う、しかし棘が刺さったかと思うと友間の姿が揺らいで突き刺さること友間の体を通過した

 「じゃあ、次は俺からいくぞ」

 そう言って腰を屈めると両手で地面に触れる友間、少しの時間が流れたあと友間を中心にして地面が巨大な触手のような形に変貌しドルスとノアを襲ったのであった

 「チッ!、ったく!『闇を呑む闇』ッ!!」

 「逃がすかよッ!!」

 そう友間が叫ぶと触手を回避しようとしたドルスの脚に新たに現れた別の触手が巻きついて次々と他の触手も絡みついてきた

 「うっ!!、こりゃ中々絞めが強いな」

 段々と強く絞めつけてくる触手は追い討ちをかけるように上空にドルスを持ち上げると急降下で地面に叩きつけて気絶させた

 「ん〜、ドルスが気絶してしまったか。ではデスオメガ、お前の出番だ」

 そうノアが指示を出すとデスオメガの手に離れた場所に突き刺さっていた槍が出現して友間のいる方へ鎌と共に振り落とされた

 「・・・・・邪魔だ、消えろよ...。」

 すると友間のすぐ横から巨大な片腕が出現してデスオメガの攻撃を何とか防いでくれた、そして次には白い巨人の上半身を模したものが形を成してデスオメガと対峙した

 「ノア、殺す前に聞いてやるがお前の言っていた計画ってのは何なんだ?」

 「・・・・・・ハハハ、言うわけないだろお前のような雑魚にはな」

 「何に言ってんだお前は?」

 「デスオメガ、そろそろ本気を出しても良いぞ」

 それが合図だったようにデスオメガは雄叫びを挙げると巨人の半身を掴んだ、すると徐々にデスオメガと対峙していた巨人の半身から嫌な音がして崩れていき粉々にしてしまった

 「デスオメガ、次の相手はコイツだ」

 友間へと伸びているノアの腕、その様子を確認するとデスオメガの槍が迫ってきた

 「クソがッ!!」

 地面から巨大な壁を作成して身を守ろうとする友間だったがデスオメガの槍はそれすらも貫通し目の前へと迫ってきた、そして友間は死を覚悟で目を瞑った




・・・・・・・・・・・・・・・・・・。




 「・・・・・・・・・、えっ?」

 友間は異変を感じて思わず目を開けた、すると目の前から真っ白な電脳世界が消えて元いた場所の荒れた港の風景が目に入り込んできた

 「・・・・・・・・・?、どうして...?」

 困惑して辺りを見回した友間の目に一人の女性の後ろ姿が見えた、そしてその女性は友間がよく知っている人物だった

 「お...、お姉ちゃん...!?..」

 「ヨッ!友間、それともう大丈夫だよ」

 呆気に取られてしまっている友間、そんな友間に振り返って優しい笑顔で話しかける美香の姿があった

Re: スキルワールド ( No.63 )
日時: 2018/08/14 17:10
名前: マシュ&マロ



 「アンタらが今回の黒幕ってとこかい?」

 そう言うと美香は目の前の気絶したドルスを背負うノアに少し威圧的な口調で聞いた

 「いかにも、こんな姿ではあるが今回の元凶であり後に起こる事の元凶でもある」

 「へー、今度は何するのか楽しみだわね」

 「まあいい、俺達はそろそろ身を引かせてもらうぞ」

 そう言ってノアは電脳世界に移動するためスキルを発動しようとしたのだが・・・・・・。


 「?、・・・・・これは....?」

 「あーまた電脳世界とやらに引き込まれたら面倒だから一時的にスキルを封印してある」

 「チッ!、また今度は厄介なことを」

 「そう怒るなって、ほんの一時間で元に戻るぞ?。まぁ生きてたらの話だけどね」

 「俺をこの場で殺そうという魂胆か?」

 「いいや違うねぇ、私が言ってるのは『コレ』の話」

 そう言って美香の手にリモコンのようなモノが現れ、美香はさらに話を続けた

 「確かドルスって方の部下に土神っていたよね?」

 「ああ確かにドルスの部下にいたが、それがどうした」

 「そしてその土神が友間たちとゲームを楽しむために港全体に爆弾を仕掛けているのよね、この意味が分かる?」

 「・・・・・・・・・・・・・・・まさか」

 「そう! その通り、そして私が今持ってるのが起爆スイッチでありスキルを発動できないアンタの命を握ってるわけ」

 「まさか、このような形で追い詰められるとはな」

 「そゆこと。これでアンタらがこの世から消えて少しは世間が大人しくなるってもんね」

 「なら、サッサッと押してお前は弟と一緒に道連れになるがいい」

 「そこんとこは心配ご無用、ベッ ((カチッ!」

 スイッチが押されノアの目の前から友間と舌を出している美香の姿が消える、そのとたんノアの周りで爆発音が聞こえノア自身も爆発に巻き込まれたのであった





 [〜 場所は変わり時間も過ぎる 〜]





 友間は今、なぜか布団に眠っている自分自身を夢の中で見ている状況だった

 「・・・・こんな変な夢も見るもんなんだな?」

 そう友間が言っていると夢の中で誰かに思いっきり頬を引っ張られた感覚がして目を覚ました

 「いでででででで・・・・・、ってかココは?」

 すると友間の目に頬を引っ張って遊んでいる美香の姿が映った

 「お姉ちゃん....、何してるの?」

 「んっ?、ああ暇潰しでね♪」

 「いやいや、普通は寝ている弟の頬を引っ張ったりしませんよ」

 そんなツッコミを入れながら起き上がった友間、それと戦ってる最中は気づかなかったが友間自身かなり疲労が溜まっていたようだ

 「あー体が重いし頭がだるく感じる、あっ! それと京八やジャッキーは?」

 「んっ、えーとアッチだ」

 美香に指で示された方を見てみて友間は安心した、皆はぐっすり眠っていた

 「良かったぁー」

 「安心するのも速いぞ?、京八の場合は背骨に亀裂があるしジャッキーの方は片腕の骨折に更には片目に血が付いてるから間違ったら失明の可能性があるな」

 「ストラングには報告したの?」

 「いや、私のタイミングでやろうかと思ってな」

 「そこは速くやってよお姉ちゃんッ!?」

 「はいはい分かった友間、今やるよ」


 そう言って美香は自身のスマホを取り出すとストラングの基地に電話をかけた


 [〜 ストラング 〜]


 「んっ?、もしもし美香か? 任務を任せてから1週間ぐらいになるが元気にしてるのか?」

 そう言って美香からの電話に出たのはストラング基地の所長である金森 剛ことボスだった

 「んっ、アイツらがとうとう任務を完遂したのか!?。思ってたより早いな、えっ? 怪我人がいるのか・・・・・ああ分かった直ぐに手配する」

 そんなボスのところへ別の着信が来たのであった

 「悪いな美香、別の着信が入ってしまった・・・・・・・何だよそう怒るなって、じゃあまたな((ピッ!」

 そう言って美香からの電話を切るともう一方からの電話をとった

 「金森だ・・・・・・んっ、まだ事態は収集が着かないのか・・・・・分かったすぐに向かうよ」

 そう言ってボスは誰かからの電話を切ると早足で何処かへと向かった


 [〜 少し時間が経って 〜]


 ボスは何か急いだ様子で廊下を通っていると立ち止まって何かの部屋に入っていった

 「事態の状況は今のところどうなってるんだ」

 ドアが開いて中へと入るボス、そう言っていると近くにいた研究員らしき人物からこう言われた

 「何者かが強引にストラングの内部情報に侵入しようとしているのですが、あまりにも強力すぎて時間を稼ぐので精一杯です」

 「ウラジミールは呼んであるのか?、アイツなら何とかできるはずだ」

 そう言ってボスが目の前にある巨大なスクリーンに映っている砂嵐を見ていると研究員にこう告げられた

 「いえ・・・その...、ウラジミールは外部からの任務で席を空けていまして」

 「あーこんな時にか、まあいい出来る限りで侵入されるまでの時間を稼いでくれ、そしたら・・・・・・」

 「ボスッ!!、突破されましたツ!」

 その声が聞こえて向き変えるボス、するとそのとたん部屋の照明が消えて非常用の照明が弱々しく辺りを照らした

 「一体どうなってるんだ、.....早急に警備隊を巡回させろ、それと研究員は電源が戻りしだいに事態の対処を急げ!、残りは俺と一緒に基地の心臓部の確認をしに行くぞ!」

 そうして作業を開始しようとした時だった、巨大なスクリーンに水色のガラスで作られた仮面を着けている男らしき人物の顔が現れた

 『やあストラングの諸君、我はノア・デスオメガである』

 「何だこのふざけた格好をしている奴は?」

 『ストラングの所長である金森 剛に告ぐ、「貴様らにとっての安らぐ場所などもうすぐ無くなる」これは警告ではない予言である。』

 そう言い残して画面から消えたノア、そのあと電源が戻り部屋が明るくなる


 「・・・・・・ノア・デスオメガ...。」


 ボスはそう呟き一人その名について考え込んだ・・・・・・・。





      【第一・完】

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13



題名 小説をトップへ上げる
名前
E-Mail
URL
パスワード (記事メンテ時に使用)
コメント

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


  クッキー保存