ダーク・ファンタジー小説

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

High school battle -高校大戦-
日時: 2018/04/09 15:56
名前: 篠木蛍 (ID: 6SeEpuIV)

市立日ノ出高校。
この高校には、年に1回行われる特別な行事がある。

校内最強の学年を決める「力」、「知識」、「勇気」、そして『友情』が試される闘い───『高校大戦』である。



《High school battle -高校大戦-》



【contents】

キャラクター紹介 >>1

1.開戦準備 >>2 >>3 >>4

2.

3.

4.


※この物語を読む前に
・この物語はフィクションです。実在する人物、団体とは一切関係ありません。
・この物語の感想、ご意見はお気軽にコメント欄に投稿下さい。今後の活動に役立たせて頂きます。
・尚、本作は不定期更新となります。ご了承下さい。

キャラクター紹介 ( No.1 )
日時: 2018/04/04 20:37
名前: 篠木蛍 (ID: 6SeEpuIV)

第3学年は後日発表。

【第1学年】
・「基本的には」学年内で一番弱い。しかし、第26回『高校大戦』では圧勝している。
・一番強い力は「勇気」。

1の1

[森井 武(モリイ タケル)]
第1学年委員長、吹奏楽部所属。頭も悪いし、力も弱い。しかし、チームをまとめる力には特別な能力がある。性格は穏やかで女子にも気軽に話す事ができる。

[長沼 玲香(ナガヌマ レイカ)]
女子サッカー部所属。運動神経はいいが、消極的。素早く動く事のできない人が嫌いで、付和雷同な人とは関わりたくないと言う、自分らしさを大切にするプライドをもつ。

1の2

[米野 瑠威(コメノ ルイ)]
科学部所属。頭はいいがとても弱気で、たまによくからかわれる。そんな自分を変えたいと行動をよくするが、不運にいつも邪魔される。ピンチ状況になると起こる過呼吸がとても酷い。

[甘木 七海(アマキ ナナミ)]
第1学年に知らない人はいない不良。しかし、困っている人には密かに手を差し伸べる事ができる。瑠威が好きで、事あるごとに瑠威を守るが、彼は気がついていない。

【第2学年】
・不良の人数が高校内で一番多い。なので、無謀に挑むと身体が動かせなくなる。
・一番強い力は「力」。

2の1

[安藤 吉成(アンドウ ヨシナリ)]
女子にモテるイケメン。しかし、その顔は整形手術によっててにいれたもの。回りの目をとっても気にする。顔以外に取り柄がないからだ。

[野木 昴(ノギ スバル)]
七海を1回殴った事のある不良軍の統率者。圧倒的な力と論破専門の舌を操り、ほとんどの不良の口を閉めてきた。すぐキレる。

[赤羽 真奈(アカバ マナ)]
自分の意見をハッキリと言えない吹奏楽部部長。クラスの女子から少しいじめを受けているが、怖くて親にも先生にも言っていない。部長候補として武に目をかけている。

2の2

[十六夜 桃花(イザヨイ モモカ)]
元気はつらつな科学部部長。合気道などの武術も習っており、男子のほとんどを黙らせる事ができる。後輩の瑠威が少し苦手。

1.開戦準備 ( No.2 )
日時: 2018/04/05 08:16
名前: 篠木蛍 (ID: 6SeEpuIV)

時は2021年。
今日は何か、高校で変な行事が行われるらしい。
「んだろうな、行事って」
1人通学路を歩きながら独り言を言ったのは、第1学年委員長の森井武だ。もちろん友達はいるが、通学路が別なので、今こうして1人だけで歩いている。
「運動系かなぁ、だとしたらメンドクセ〜」
朝日が今日は異様にまぶしい。
そういえば、どっかで3人が一時的行方不明になったんだっけ。
今日の朝にニュースでやっていた不可解な事件を思い出した武は、高校へと走っていく。

学校には、ほぼ全員がいた。
「遅い!」
サッカー部の長沼玲香が武を睨む。ごめん、と武は頭を下げる。
「ところで、今日は何やんの?」
武は改めて、朝から気にしていた事を聞く。しかし玲香も「さぁ......」と首を捻るだけだ。



第1学年は知らないだろう。
今から始まる行事が、『最強』を決めるものになることなど。
君はこの大戦劇の小さな目撃者となる。

覚悟はいいか?

1.開戦準備 ( No.3 )
日時: 2018/04/06 10:05
名前: 篠木蛍 (ID: 6SeEpuIV)

「先生っ、何をするんですか〜?」
生徒が先生達に問いかける。しかし先生は
「さぁ......」
と知らない顔をするだけだ。
「あー、帰りてぇ」
「面倒なんだけど」
辺りはざわめいてる。
すると、1年生の群れから「こんな休日にわざわざ呼びやがって......」と、低い声がした。金髪で金属バットを手にしている少女だ。
「ちょっ、七海、何だその物騒なのは!?」
中年の先生が少女、甘木七海のバットを指差す。
「何だろうなぁ?」
七海はヘヘ、と下衆笑いを浮かべる。
「いい加減にしろっ!!」
「今から始まる行事ってモンを教えてくれたら止まってやるよ〜!」
「テメェ!!」
先生と七海の乱闘が始まる。バギャッと音がしては、地味に血飛沫が飛び散る。
「......あ、ああああっ」
その姿を前にして、白衣を着た少年、米野瑠威が目を丸くする。ハァハァと過呼吸が始まる。
何とかしないと─────!
勇気を出して前に歩こうとしたが、「おいおい」と同じクラスの男子に肩を掴まれた。
「な、何......?」
思わず後ろを振り向く。
「メンヘラ少年、どこ行こうとしてんだよ」
男子らがニヤニヤ笑っている。
「まさか、七海を助けようとしてんのか?」
「ハハッ、こんなんで過呼吸しちゃう瑠威君にできるわけありませーん。ギャハハ」
ぞわりとした。
何してんだ、自分。
無力な自分に、助けられる訳がないじゃないか。
「......っ」
結局、何もできずに降参してしまった。
「何よ、あの男子」
「あいつの事馬鹿にすんなら自分達が行けっつーの」
周りから女子の小話が聞こえる。それが自分に向けられたものなのか、男子達に言っている事なのか、瑠威には分からなかった。

「さあさあ、皆さんお静かに」
校長の声が聞こえる。すかさず、皆は自分の居場所に戻った。七海もバットを振り回す手を止め、元の位置へ帰る。
「......えー、先生に暴力をふるった人もいるみたいですが、止めましょうね〜そんな事」
止めるかよ、と七海が舌打ちする。
「それではこれより第32回─────」
校長がニヤリと笑ったように見えた。

「高校大戦を、始めます」

「高校、大戦......?」
武の頭は、混乱した。

1.開戦準備 ( No.4 )
日時: 2018/04/09 15:54
名前: 篠木蛍 (ID: 6SeEpuIV)

辺りは当然、大騒ぎとなる。
「ダセェネーミングだなぁ」
「つまんなそーう」
「家に帰ってテレビ見たーい」
「戦うの?」
男子も女子も不良も学級委員も、頭の回転が追いついていないらしい。もちろん、武や玲香、瑠威に七海もだ。
「ハイハイ静かに。......それでは今からルール説明、永井先生お願いしまーす」
校長が教頭の永井浩太を呼ぶ。永井は何も言わずに前へ出てきて一礼した。
「そんじゃー、高校大戦を始めまーす。
まず、どのクラスの人でもいいんでー、男女2人ずつの4人組作りなさーい。ハイ始めー」
永井がパン、と手を叩く。その音に続き、全学年が散らばった。どんどん組が作られていく。
「あ、え、えっと......」
瑠威がそのままおどおどする。すると、
「やるぞ」
と女子の声がした。意外にも低い声だ。
「え、ああ......」
そう返して頭を下げようとした瑠威の身体がカチンと固まった。
なんと、相手はさっき先生と戦っていた七海だったのだ。こんな不良といたら、自分が足手纏いになるに決まっている......。
「じ、自分はいい。七海さんは他の男子とー────」
「あたしはあんたとやるって言ってるんだよ!」
ヒィ、と瑠威が必死で謝る。それを見て、男子がクスクスと笑う。
「す、済まない......」
「謝る奴は素直な奴、って母さんが言ってた。だから許す」
あと2人探すぞと吐き捨て、七海は瑠威の手を握る。思わず、「んあぁっ」と声を出してしまった。
そんな事も気にせず、七海は人の群れを掻き分けていく。

「あと2人か」
「そうらしいよなぁ」
一方、玲香と武も2人組のままだった。1組の全員は、もう4人組を作ってしまっている。
「どーするよ?」
「私に言われても......」
武の問答に玲香が困っていると、不意に「アイツと組むぞ」と声が聞こえた。
声のした方向を向くと、七海が瑠威を連れてこっちを指差している。
「げぇ!アイツら?」
玲香がしかめっ面になった。「仕方ねぇよ」と武が言うと、彼女らに向かって歩いていく。

七海達の方へ行くと、七海がよろしく、とだけ言ってその場に座った。
「ん?ああ心配すんな。ムカつく奴しか殴らねえから」
警戒丸出しの玲香を見て、警戒心を破こうとする七海。玲香は少し気を緩めたのか、ゆっくりと座りこんだ。
「じ、自分はできるだけ足手纏いにならないように頑張るよ。よ、よろしく......」
瑠威が怯えながら例をした。武もよろしくな、とニッコリ笑う。
すると、
「ハイ次ー」
と永井の声がした。


Page:1



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。