ダーク・ファンタジー小説
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- 異世界の協奏曲
- 日時: 2018/06/26 20:50
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
異世界、この世界は現実世界とあまり変わらない街並みもある。
中学二年生の空野 三葉はある日、いつの間にか異世界に来ていて
名前もミツバ・ソラノという名前になっていた。
そんな彼女のヤバい異世界生活!
- 何故か起きたら異世界に ( No.1 )
- 日時: 2018/06/26 21:04
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
少し癖っ毛の黒髪ショートの少女、彼女は家に帰ってきて制服を脱いだ。
「ハァ…何が粉雪なんだか?雪が見たいなら北海道に行けばいいのに」
空野三葉の言葉はごもっとも。正論だった。
そんな彼女は何となくでそのまま眠りについた。
安心してほしい髪は洗っている。(ムダ話)
◆
それから何時間だろうか?一日が新たに始まった。正し…異世界で、だ。
「(ん!?どこ?私の家?いやいやいや私んちはこんな豪邸じゃないし
そもそも一軒家ですらないし自分の部屋なんて…あったっけ?」
「おーい大丈夫かーい?寝ぼけてんの?」
誰もいないのに彼女に語り掛ける人物がいた。中性的な声なので性別はイマイチ
分からなかった。
「えっと…誰?てか、どこにいるの?」
「あ、ゴメン!自分、見えない存在なんで…とりあえずここは異世界」
突然のこと過ぎて彼女は目を白黒させていた。
異世界、など言われても常人には納得できないだろう。
「あ、へぇ〜異世界…」
『そうそう。Youは今日から空野三葉じゃなくてミツバ・ソラノってことだから。
服はクローゼットにあるからね。それと魔法ってのも使えるようになってるから。
おっと忘れるところだった。君はここの国、和国ジュージスの人間ってことになってる。
そこんとこよろしく、まぁ百聞は一見に如かずっていうし頑張れ!』
お前、頭大丈夫か?と言いたくなるのをぐっとこらえミツバは服を取り出し
着替えた。
そして扉を開けその街、地図に書いてあるところを見るとここはジュージスの
桜区というらしい。そこに足を踏み入れた。
「私が住んでた町と似てる」
そうこの異世界はホントに彼女が住んでいた場所と似ているのだ。
- 町に出たら歩いてみよう ( No.2 )
- 日時: 2018/06/26 21:21
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
「ほぇ〜これスマホみたい」
ミツバはすでに魔法などに慣れてきていた。
それは説明書のようなものでしばらく彼女には必須になりそうだ。
ほとんど人間らしいが耳が長いエルフや鱗や尻尾がある竜人など…
本などでしか見たことがない種族がたくさんいた。
「おやぁ?君、転移者かい?」
「え?転移者?」
そこには一人の男が立っていた。右手首に水色のバンドをつけていた。
「そ、僕は通りすがりの住民さ。で、転移者っていうのはこことは違う
世界から来た人の事だ。つまり僕たちからすれば君の住んでいた場所は
異世界ってこと」
「成程…少し勉強になったかも」
ミツバは頷きながらそう言った。
その住民と別れて彼女はまた歩き始めた。
今は少し暑いのだが辺りには桜が咲き乱れていた。
「ここって今、夏だったような気がするんだけど…桜って春だよね?」
ミツバは早速この区について調べ始めた。
どうやら桜区だけでなくこの国、ジュージスには一年中咲く桜、シーズンブロッサムという
桜がそこら中に咲いているらしい。なのでこの国は別名、桜の国と呼ばれているらしい。
「…一年中ってすごいな〜」
そんなことを呟いてミツバは桜を見つめた。
- 話を聞けば情報が手に入る ( No.3 )
- 日時: 2018/06/27 17:40
- 名前: にゃあこ (ID: s00TEuml)
来た道を戻ると途中である話を聞いた。
とある店で…。
「お嬢さん今日の新聞、見たかい?」
三十代くらいの女性がそう話しかけてきた。
「新聞、ですか?い、いや見てません…」
「新聞にも載ってたんだけど最近、モンスターの群れがウロチョロしてるらしいから
気を付けないと…」
「は、はぁ…ありがとうございます」
半信半疑ながらミツバは礼を言い自宅へと戻った。
それが事実なら出かけたりして大丈夫だろうか?という不安は
割と早く消えていった。
時間帯はすでに夜。
その時間に彼女は外に出てしまった。
「…?」
何かの気配がして振り返るも誰もいない。それで彼女は少し不安になった。
そして恐る恐る目を前に向ける…。
グゥォォォァァぁ!!!
「ギゃァァァァ!!?熊ァァァァァァ!!!?」
しまった!と口を塞いだ時には遅かった。すでにその巨大熊は豪腕を
振るっていた。
後ろを振り返り前のめりに飛び込んだ。
上を豪腕が通り過ぎた。
「えっと…魔法は…」
息を吐いて吸って目を開いた。
「魔法の弓<マジックアロー>」
水色の弓矢が熊を貫いた。
「あの貴方ですか?このモンスターを倒したのは…」
暗闇から黒い鎧を着た男と小柄な少女だった。
「も、もしかしてお姉さんが倒したの?すっごーい!」
「キララ、少し落ち着け。それとこのモンスターを倒してくれてありがとう。
私はグレイ、聖騎士です」
彼グレイはそう言った。
「グレイはね魔族なんだけど聖騎士なんだよ。聖騎士団アイオーンって知ってる?
いろんな種族が入ってるんだよ。じ、じゃあね!」
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