ダーク・ファンタジー小説

わるいこのくに【最終更新1/13 23:43】
日時: 2020/01/13 23:45
名前: ドレティカ

「いけませんよ、シロノワール。それは良い子のすることです」

落ちている小鳥を木に戻そうとする赤い目の白猫に似た化け物にそう
言葉が投げかけられた。
少年ほどの小さな化け物はしばらく考え後に小鳥を地面に投げ、踏み潰した。

「良いんです。それで…それが貴方の進むべき道です」

黒い服を着た女性はそう言って笑った。

「ねえ、こんなこと続けてたら、僕もう気が狂うよ…

「ええ、そうね。じゃあ






狂ってしまった方が楽よ」




シロノワールは薄々感づいていた。そして今、確信した。

____この人は…僕達は狂ってる____

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・小説大会みたいなものがあるらしいですが、間違っても投票しないで下さい(まあされるワケないけど)
・閲覧回数100回突破!ありがたいね(。-_-。)

>>1~>>4 第一話「わるいこである理由」

>>5~>> 第二話「いざ征け化け物」

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Re: わるいこのくに ( No.6 )
日時: 2020/01/04 00:00
名前: ドレティカ

ダイダ「おおーっとぉ…ここで止まるぜ」

急に止まったダイダの背中に、シロノワールは頭をぶつけた。
どうやら、英雄とやらのお出ましのようだ。

ハート「ここは遠さねぇぞ!化け物め!」
ダイア「この街は俺達が守る!」
クラブ「ここの人間には手だし一つさせない」

なるほど。どうやらテレビで見たことのある"正義の味方"っていうのは
本当にいるんだなと、シロノワールはじっと身を潜めていた。
シロノワールを乗せたまま、ダイダは英雄達の方へと向かって行く。

ダイダ「来い!てめぇら!格の違いを見せてやるぜ!」



_________________

Re: わるいこのくに ( No.7 )
日時: 2020/01/05 11:47
名前: ドレティカ

勝敗は…余りにも呆気なく着いた。ダイダは膝から崩れ落ち、
シロノワールの隠れている装甲も直ぐに崩れてしまいそうだった。
英雄は目の前に立ちふさがったまま。

ダイア「根っからの化け物め!そんなお前が正義に叶うと思うなよ!」

ダイダは血を吐く口から弱々しく言葉をこぼれさせた。それは、
シロノワールには痛いほどに辛辣な言葉だった。

ダイダ「けどよぉー…


悪者すんのも…大変なんだぜ?」

シロノ「…!」

しかしその言葉にハートは怒りをあらわにし、ダイダにレーザー砲を向けた。

ハート「良くも軽々とそんな事を…俺たちの必死さも正義の心も
何も分かってない癖に!」

シロノワールはその言葉に身を震わせ、前へと飛び出した。
怒りからか毛は逆立ち、普段見せない鋭い牙も剥き出しになっていた

シロノ「…"何にも分かってない"……?」

Re: わるいこのくに【最終更新1/4 0:17】 ( No.8 )
日時: 2020/01/06 23:41
名前: ドレティカ

シロノ「それは…お前たちの方だ!」

今のシロノワールには、英雄達は正義の味方には見えなかった。ただの
ひどい奴にしか見えなかった。シロノワールは、犬のように駆け出し3人の英雄の中に
飛び込んで行き、ハートに飛びかかった。
3人はギョッとしたが、



…シロノワールは、それ以上攻撃的な仕草は見せなかった。それどころか
弱々しくハートを掴んだままその場にへたり込みボロボロ泣き出した

シロノ「もうやだよ…あんな場所帰りたく無いよ…」

子供のように泣きじゃくるシロノワールの言葉を遮る者は誰も居なかった。

Re: わるいこのくに【最終更新1/5 11:57】 ( No.9 )
日時: 2020/01/06 23:39
名前: ドレティカ

ハート「…ダイア、クラブ、こいつ等俺たちのアジトに運ぼう」

ダイア「…良いのか?だって、嘘ついてるかもしれないんだぜ?」

クラブ「ダイア。君は目の前で泣きじゃくるこの子が嘘をついてるとでも?」

クラブはシロノワールの肩に優しく手をやった。ダイアは「それは…」といい、
そのまま俯いて黙ってしまった。爪も牙もしまい、泣きつかれたのか眠って
いるシロノワールを、クラブはヒョイと持ち上げた。

ハート「こいつもだぜ」

ハートは自分の何倍もあろうかというダイダの巨体をヒョイと持ち上げ、
歩き出した。


街の中を、生きた化け物を担ぎ歩く英雄達。ある人は不安そうに見つめ、
ある人は指をさし、ある人は悲鳴まで上げた。

Re: わるいこのくに【最終更新1/6 23:39】 ( No.10 )
日時: 2020/01/13 23:43
名前: ドレティカ

___________________________________

次にシロノワールが目を覚ましたのは、窓が無く、電子機器の光で
青白く薄暗い部屋のソファーの上だった。シロノワールは横たわっていて、
頭の横にはハートが座っていた。

シロノ「…ダイダは?」

ハート「あ、白いの。起きたんだな」

シロノ「ダイダは何処。」

ハート「あのデカイのは治療室だよ。多分もうすぐで治療も終わると思う」

シロノワールは半信半疑なものの、相当疲れたまま倒れたためにまだ飛び
跳ねたり、急な動きは出来なかったので大人しくソファーに座っていた。
ただ、帰りたくは無かったが、パプルとブラウが気掛かりだった。

そして、いつも英雄に負け倒れた化け物は自分達を管理している大人達が
わざわざ街に出向き回収する。この街にまた捜索の手が広がるのだ。

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