シリアス・ダーク小説

半死半生の冒険記
日時: 2020/04/11 10:06
名前: 星騎士
参照: http://www.kakiko.info/profiles/index.cgi?no=12739

初めまして。
最近まで読み専だったんですが、
ちょっと書いてみたいなと思い、書くことにしました

目次は、ある程度コメントが増えたら作ろうかと思ってます
文章力はあんまり自信がありませんが、読んでくれたら嬉しいです。

たま〜に、コメントの最初の部分に作者の呟きがあることがあります
コメントや感想は全然書き込んでくれても構わないです!是非!
見返した時に誤字脱字などがあった時はすぐに修正しますので、気にせずにお読みください……

※残酷な表現を使う場合がありますので、苦手な方はご注意ください

1コメに登場人物を書いてありますので、「コイツ誰だっけ……」ってなったら読んでください

目次
人物紹介 >>1 イッキ見用>>0-

プロローグ >>2-4 屋敷編>>5-7 ローナとの出会い >>8-10
悪魔との契約 >>11-12 冒険者の街 >>13-15 冒険者ギルドとクエスト >>16-18
アロマラット >>19-21 魔術師シーナ >>22-23 盗まれた魔法剣 >>24-26
パーティ結成(二人 >>27 閑話 >>28-29 バルク山 >>30-31

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Re: 半死半生の冒険記 ( No.28 )
日時: 2020/04/07 21:13
名前: 星騎士

ほいっ!昨日の分!これで許してつかぁさい!
(真面目な話、学校が始まったら毎日更新は厳しいかもです……)

閑話です。主人公視点じゃないのでそこには注意を。
とりあえず書きたい設定を書きまくったので、ネタというよりシリアス寄りですね。



第21話「最悪の予兆」




「ジェラルドさん、このクエスト受けたいです!」

「分かった。……ほい、今回のクエストはお前らが普段行っている森の奥の、バルク山だ。おうとつの激しい傾斜面や隠れるものがないから、当然危険度も増す。持ち物や地図をちゃんと確認してからいって来い。」
「分かってます!行って来ます!」

最近冒険者になったばかりの、明るい白髪の少年と赤い少年にに手を振って送り出す。
Lv2となり、赤クエの受注が可能になった今が、一番駆け出し冒険者にとって危ない時期なので、しっかり注意をする

俺はジェラルド、この冒険者の街バルドラインでギルドの受付人として働いている。

受付人というのは、ただクエストを受注しにくる冒険者を待つだけの仕事じゃない。
日に日に積まれていく書類の整理や、クエストの取り寄せなどもあるが、厄介なのは……

「──お前が抜かしたんだろうか!」
「何ほざいてやがる!元々俺が居た所をお前が割り込んできたんだろうが!」

冒険者同士の喧嘩の仲裁だ。
もう20年もこの街で過ごしたわけで、冒険者にこういう輩が腐るほどいるのも、もう慣れた。
別に慣れたからって、怖くないわけではない。筋肉ムキムキの大男の喧嘩なんて関わりたくもないのだが、
放置するとそれはそれで厄介なことになる。殴り合いで椅子やテーブルが折れるのはしょっちゅうある。
別に弁償させるのでどうでもいいのだが、……周りにいる暇な冒険者が煽るのだ。
火に油を注ぐようにワイワイされるので、無視して自然消滅を狙ってもたいがいが大事になる。

だから、そうなる前に受付人という立場を利用して鎮火する必要があるのだ。

「んだとぉッ!?」
「あぁ!?上等だゴラァ!」

「──冒険者規約第6条、ギルド内における暴力沙汰は如何なる理由があろうと禁じる。」

「……んあ?」

「そうだな、罰則は金貨5枚か冒険者ライセンス剥奪、もしくはその両方が課せられます、と。」
「………」
「金貨5枚って、高いよな。払いたくないよな。冒険者ライセンスもなくなっちゃったらギルドからの支援は一切受けれないしクエストの受注も無理だ。そんなんで生計は立てれないよな。」

「………」
「つーか左のおっさん、この指導も二回目だよな。2回目以降は反省の色がないとみなして罰則も厳しくなるって知ってた?」


……さて、堂々と啖呵きったけどこれで逆上されたら「上に報告する」という最終切り札を使うしかない。
頼むッ!いい年したおっさんなんだから分かってくれッ!怖いの無理ッ!



「………………チッ」

よし、何とかなりそうだ。

「どうしてもエルマさんの列に並びたいならジャンケンだ。……それでいいな?」
「……わーったよ。クソッ」

─────────────────

「はぁぁぁ、疲れた」

別に冒険者同士のいざこざなんて珍しくもないが、こう毎日されると精神的にくるな……
今は、ギルドの関係者のみが入れる休憩室で、1時間の休憩を取っていた。
自分の肩を適度に叩いていると、同じテーブルに水の入ったコップが二つ置かれる。

「ジェラルドさん、お疲れ様です!」
「あぁ、エルマさん、お疲れ様です」

元気に挨拶してきたのは、いつも俺の隣の受付口で行列を作っている美人受付嬢こと、エルマさんである。
渡されたお水を有難く頂き、何か話題になるものを考えていると、向こうから話を振ってきてくれた。

「さっきは大変でしたね……」
「……まぁ、大変っちゃ大変ですけど、これも俺の仕事の一つですし。」

「でも、エルマさんも凄いですよ。冒険者の行列を毎日こなしてるんですから」

本当に凄い。俺なら半日でギブだ。
それでいて、こんなに元気なのも更に凄い。
俺のあまり考えずに行った褒め言葉に対し、照れたように手で否定する。

「そ、そんなことないですよ。」

美人は居るだけで徳だ。
荒んだ心が浄化されていく……



しばらく、他愛もない話で時間を潰していると、
エルマさんが急に真面目な顔をして聞いてきた

「……そういえば、聞きました?」
「ん?何ですか?」


「バルク山で、緑竜が確認されたらしいです。それも、死体の状態で。」
「なっ……!?」

何で、そんな大事がギルドに伝わってないんだ?緑竜は竜種の中でも弱い位置にあるが、それでもBランクの上位モンスターだ。
その緑竜を越える魔物が街の近くで出たとなれば、当然大騒ぎになる。

こちらの疑問が分かったのか、エルマさんが慌てたように訂正する。
「あ、でも!この情報が入ったのは今朝のことなので知らなくてもおかしくはないですよ!」

「……調査クエストは?」
「もう司令部が出しました。Bランク以上で受注可能。もしその魔物を捕らえることができれば報酬は金貨100枚。その魔物に関する情報提供で金貨1枚。帝国騎士団の方も調査しに来てるらしいです!」

金貨100枚……。多い気もするが、
まぁ、緑竜を超える魔物となれば妥当な値だろう。
最悪、Aランクモンスターである可能性もある。

「……そうですか。後で調べておきます」
「ただの噂かも知れないですし、そんなに気をつめなくても大丈夫ですよ!」

「でも、緑竜の死体があったのは確かなんですよね?」
「それは、そうですけど……。あぁ!急に怖くなってきたのでやめてください!酔っ払った冒険者の報告だし、う、噂だー!」


酔っ払いの証言かよ……

彼女の言うとおり、ただ見間違いかもしれない。


……ただ、何なのだろう。



いつにも増して嫌な予感がする

Re: 半死半生の冒険記 ( No.29 )
日時: 2020/04/08 22:04
名前: 星騎士

作者コメント「一回書いたの全部ボツになりました」(死んだ目
遅くなってすいません……。でも萎えてたんです………。
まだ閑話続くので、主人公視点に戻るのはもうちょい先です。
とあるおっさん冒険者の視点です。


第22話「調査クエスト開始」



「ガンズ、お前も調査クエストを受けるのか?」
「あったりめーよ。こんな美味しいクエストを受けずにいられるかよ」

緑竜を倒したとされる未確認魔物の討伐で金貨100枚、その魔物に関する情報提供だけでも金貨1枚。
ギルドが何考えてんのか知らねぇが、俺にとっては美味しいクエストだ。
隣にいる、弓使いのエイクが興奮したように声を上げる

「噂じゃ、あの『天地雷鳴』にギルドが直々に指名したらしいぜ……?」
「へぇ……、面白そうじゃねぇか」

あのAランク様がねぇ……。いったい何が出ると思ってるんだか。
だいたい、緑竜は竜種でも下位に位置するドラゴンだ。俺はソロで討伐したことがあるし、
自慢じゃないが、俺は『豪腕のガンズ』として有名だ。Lv6の俺が、今更緑竜如きに何をビビれと言うんだか。

調査クエストを受注し、集まったBランク以上の冒険者で入り口に人だかりを作る。
受付人のジェラルドが先頭に立ち、腕を上げて注目を集める。

「あー、一旦静かに。……これより、調査クエストを開始する。点呼すっから、今から自分のパーティ名が呼ばれた奴は反応しろ。いいな?」

次々にパーティ名が呼ばれ、聞いたことのあるパーティや、全く知らないパーティもいる。


「……次、『静寂の狩人』、『豪腕鉄血』、『花鳥水月』。以上、全員いるな」

全員……?
そこで俺は、ある名前が呼ばれていないことに気がついた

「おい」
「ん?何だ?」

「天地雷鳴が来るって聞いたんだが、いねぇのかよ」
「……いつもどこから情報が漏れてるのか知りたい所だが、……彼女達は先に行った」
「はぁ!?じゃあ電光のレベッカに先を越されるじゃねぇか!さっさと行かねーと報酬すらないぞ!」

俺の声に反応した他のBランク冒険者が賛同の声を上げる。
冗談じゃない。無駄足なんてごめんだ。

広まった野次に怯むことなくジェラルドは落ち着いた様子で説明する

「行く前に説明だ。いいか、今回行くクエストはただの調査クエじゃない。あの緑竜だってやられている。調査対象の魔物は最低でもB+、……最悪はA+の可能性もある。調査隊も何人か同行させるから、くれぐれも油断しないように。……後、帝国騎士団も来ている。それくらいの事態だと思って行動しろ」

A+級の魔物が出るという最悪の予想を聞いて、Bランク冒険者の何人かが不安そうにしている。
無理もない。Aランクモンスターってだけでも、街が滅ぶ危険性は十分ある。

思わず静まった空気を見て、ジェラルドが面倒くさそうにため息をはく

「……オイオイ、まさかベテランの冒険者共がビビってんのか?安心しろ。あの天地雷鳴が来ているんだ、ヤバい奴らが来ても大丈夫な戦力だ。気楽に行け、とは言わないが、そんな深刻そうな顔すんな。」



「では、行って来い。」


ある者は自身ありげに、

またある者は神妙な顔つきでバルク山へと向かった





一方、その頃アラン達は


「ワイルドピッグって、もっと森林の中で住んでるのかと思ってたぜ」

「生息地が他の魔物に比べて比較的広いからね。まぁすぐ見つかるでしょ。」



クエストのため、バルク山へと足を運んでいた

Re: 半死半生の冒険記 ( No.30 )
日時: 2020/04/09 20:44
名前: 星騎士

第23話「魔力汚染」



まだ調査隊が派遣される前のこと
めでたくLv2になった僕たちは、解放された赤クエを早速受注していた。
適正難易度もLv2〜3と、今のレベルに適しており、十分に戦えるはずだ。

「今回お前らが受けるクエストは、いつも行ってるウルリア森林の奥、バルク山だ。」
「はい!」

勿論知っている。というか、この辺りの地形なら冒険者になる前に全て頭に入れてる。
バルク山はあれだ、なんか、荒々しい山だったはず……。

「そこに住んでいる魔物は比較的ランクの低い魔物だらけだから、油断せずに挑めばいけるはずだ。だだ、稀に地渡りしてくる竜もいるから、……まぁ、祈っておけ」
「急に不安になってきました……」

竜とか、僕たちが逆立ちしても勝てそうにないよ……。
地渡りというのは、竜に限った話でもないが、そこに住んでいた魔物が何かしらの理由で場所変え、前までいなかったはずの魔物が新たにやってくることである

「来たとしても緑竜だけだ。本当に稀だし温厚だから、自分から攻撃しかけるようなことさえしなければ大丈夫だよ」

「俺の魔法剣なら、竜の鱗だって貫通できるしな!」
「はいはい……」

汚れた短剣の鞘を洗い、持ち物を確認する。黒パン、水、地図、お金が入った皮袋
バルク山は少し遠いので、昼飯の分も入れてある。日が暗くなる頃には帰れる算段だが、もしものために黒パンは4つある。
ただ、黒パンは硬いので大丈夫だが、皮袋の中がパンパンなのでそろそろちゃんとしたポーチが欲しいな……。

よし、このクエスト終わったら奮発してちょっと高いポーチ買おう。
自分へのご褒美を考えて、出発前にやる気を出させる


「じゃあ、行ってきます」
「おう」


───────────────────────

バルク山までは、ウルリア森林から整備された道があるので、それに沿って進めば確実に着ける。
アロマラットのクエストで散々お世話なった、見慣れた森の中をサクサク進み、バルク山へと着く。
草木が生い茂る森から急に荒々しい山が出てくるので、急に景色が変わったように感じる。

森を出たとき、肌に粘りつくような嫌な悪寒がした
一瞬のことだったが、あの悪寒はしばらく消えそうにない

「………?」
「?どした?具合悪いのか?」

……気のせい、か?


僕の前で鼻歌を歌いながら歩いていたバーンが何か見つけたのか、急に立ち止まって屈んだ。
つかさっきの歌、帝国騎士団の軍歌じゃん……。帝国騎士に憧れているのだろうか。


「おいアラン!足跡あるぞ!きっとワイルドピックのだ!」
「ん……だね。」

相変わらず声のでかいバーンに対し、控えめな声で返事する。
他の魔物に気づかれるからボリュームは下げて欲しい。

僕の声が小さかったのが気になったのか、バーンが心配そうな顔で見てくる
「……なぁ、やっぱ具合悪いんじゃないのか?無理ならまた明日にするか?」
「あぁ、心配させちゃってゴメン。今日声がガラガラだから、ボリューム下げてるんだよ」

……バーンにはあんま心配をかけたくない。
ちょっと無理にでも元気にしよう。

「そうか。ならいいぞ!ワイルドピックはこの近くにいるはずだ、気を引き締めて行くぞ!」
「おー」



……ねぇ、くろ丸

『……ん?どした?』

なんか今日、空気が変っていうか、空気中の魔力?が嫌な感じなんだけど。


なるべく無視してるが、やっぱりさっきからずっと嫌な感じがするのだ。
バルク山がそういう場所なら割り切るしかないが、ここまで来ると変に感じてしまう。
くろ丸は、やれやれと言った感じでため息を吐くと、簡単に説明してくれた。

『アランはあれだな、精神系の魔法攻撃への耐性がないんだな。それで、魔力量も多いから余計に感じるんだな。』

??どゆこと?何かされてるの?

『……微弱にだが、この辺り一体に邪悪な……いや、狂った魔力が大量に放出されている。そのせいで空気中の魔力が汚染されているのだ。』

へ、へー。そうなんだ。
……それってもしかしてヤバい?

『やばいな』

…………昼飯抜きな。

『!?ぼ、僕ちんにかかればあんな奴、2秒で懲らしめることができるぞ!』

あんな奴、ってことはやっぱり黒幕がいるのか……。
よしっ


無視しよう。

『……?倒す流れだと思ったんだが。』

嫌だよ。そんなの僕たちの仕事じゃないでしょ。
ちゃんとクエストとして出すなら、くろ丸がしてあげてもいいけど……

『いや、僕ちんがやるんかい。』
いえす。


くろ丸と話ながら歩いていると、前にいたバーンが驚いたように声を上げた。
「お!ワイルドピックがいたぞ!あっちの大岩の、裏…に。……ん?」

最後の方、バーン声が疑問系に変わったので気になって近づいてみる
「どうしたの……って」


まず目に入ったのは、ワイルドピックの下に作られた血溜まり

次に目に入ったのが、


ワイルドピックを膝の上に乗せて食べている、大きな黒い熊の姿があった。
口には、血と、何故か紫に発光している汚い涎、目は異常なほど血走っている。
額に赤い×印があり、丸太ほど太い腕は、本で見たことがある。

バルク山の主、グランドベアーだ。


はは、お行儀悪いですこと……


揃って固まったように動けないままでいる僕たちに、熊は食べかけのワイルドピックを持ったまま、こちら見ている。
そして遅れたように、さっき感じた悪寒が走ってくる。

「ぐっ………」

……こいつかよ!
『コイツだな。』

熊はのそりと起き上がり、持っていたワイルドピックを放り投げると、地面を揺るがすような咆哮を飛ばした

グオオオォォォォォッ!


………行くんだくろ丸ッッッッ!つか助けてくろ丸ぅッ!!

『……はぁ』

Re: 半死半生の冒険記 ( No.31 )
日時: 2020/04/10 23:37
名前: 星騎士

作者コメント「夜分遅くに申し訳ございませんッ!」
それとお知らせ:人物紹介と目次を更新しました。
後、タイトル変えようか迷ってます……。半死半生の要素が冒頭しかないので……。
変えたとしても、「〜の冒険記(※旧題:半死半生の冒険記」と書くのでご安心を。
戦闘描写が相変わらず苦手です……。


第24話「喰ラウ者」



グランドベアーは咆哮を上げた後、四足で狼のように身軽に走ってきた

はっや!……って違う!
くろ丸、我を守りたまえぃ!

『いや、バーンがいるから力は見せられん。頑張るのだ』

本当にコイツヤバいんだって!B+が僕に倒せるわけないだろ!
前を見ると、所々生えている小さな小木や石を無視するように熊が猛烈な勢いで突進してくる。
少しでも触れたら僕じゃ吹き飛ぶので大袈裟に横に回避する。

だが、


「バーン!避けろ!!」

「……ぁ」

未だに固まって動けないバーンに、無慈悲に熊は突撃していく。

「やめろぉッ!」

咄嗟に腕に魔力を込め、瞬時に集中させて黒く染める。
そのまま指を伸ばし、触手のように熊に向かって伸ばす

『おいっ!』
知るかっ!

黒く侵食した指は、勢いよく熊に向かって伸び、毛皮を貫通して太い足に突き刺さる
届いたっ!つか刺さるんだ!
グランドベアーの分厚い毛皮さえ貫通するくろ丸の力を見て、少し自信が沸く
……足を怪我しているから、さっきみたいな速度は出せないはずだ。それなら僕でも……


───しかし、熊は傷口を気にも留めずに、再びこちらに向かって吠えた

全ッ然怯まないんだけど……。痛くないのか……?
『おい、集中しろ。また来るぞ』


さっきの何ら変わらぬ速さで熊が突進してくる。

当然、足に負荷がかかり、足にできた傷口が大きく広がる
血は溢れ、見るからに危険な状態だが、それでも熊は足を止める気配はない


「…は……」

狂気すら感じるその行動に、呆然としてしまった。
その一瞬で対処が遅れ、突進が直撃する

「……しまッ!?」

突進が直撃する前、何とかガードが間に合い、強化した腕で押し付けるように防ぐ。
ある程度の痛みは覚悟したが、流石というか、腕に痛みは全く感じないが、衝撃で体が持ちこたえれずに吹き飛ぶ。
熊はそれをを逃さず、追撃するように乗っかってくる。

「がっ……ぁ」


体が裂けそうな質量が乗っかり、意識が飛びそうになる

全身を力ずくで押さえられ、締め付けられた骨が悲鳴を上げる
目の前には目が血走った黒い熊の顔、そして何故か紫に発光している涎



……あ、死ぬ。



意識が不安定になり、抗おうと力を込めていた腕が少しずつゆるくなっていく


完全に落ちかけた視界の隅で、何かが光った。
……炎…?



次の瞬間、怒号と共に燃え盛るような巨大な炎を纏った剣が横から薙ぎ払われる。

「どきやが、っれええぇぇぇぇ!!」


渾身の魔法剣は、グランドベアーのわき腹に深く刺さり、転がるように熊は吹っ飛んでいった。

「はぁ……はぁ……、これで…いったろ……。大丈夫かアラン!」
「大丈夫じゃ……ないかな……」

「大丈夫だなっ」
こいつ



くろ丸が、安心したように一息つく

『まったく……心配させるな。』

くろ丸も、ゴメン……
『まったくだ。』
うーん。


薙ぎ払った魔法剣を鞘に直し、バーンがゆっくりとグランドベアーの死体に近づく。
よく分からないけど、相当ヤバい奴のはずだ。ギルドに戻って報告するべきだな……
この森の張り付くような空気も、まだ残ってはいるが、だいぶ和らいだ。

「とりあえず、これどうやって持って帰ろうかな」

これ、というのは勿論熊のことである。サイズが大きいの帰りの距離を背負って歩くのは相当厳しいだろう……。
「うげ……アランはコイツを持って帰るつもりなのか?」
「うん。B+ともなればだいぶ貰えると思うし。固体としては……かなり変だったけど。」

恐らく、今日のことを伝えればギルドの方から徹底的に調べられるはずだ。
そう思うぐらいには、この固体は色々とおかしかった。


そこで、死体の状態を調べていたバーンの手が止まる。

いつもとは対照的な、かなり控えめな声で呟く
「……………なぁこれ」
「ん?」



「まだ生きてるっぽいぞ」

次の瞬間、腹の裂けた熊が、両手を上げて僕たちに遅いかかかってきた。

Re: 半死半生の冒険記 ( No.32 )
日時: 2020/04/13 07:52
名前: 星騎士

おはようございます。

そしてまず、3日ほど何の更新もなくて、申し訳ございません……!

言い訳させて貰うと、緊急事態宣言もあって高校の入学式が中止になって、説明会になったんですよ。
それで5月6日まで休校になり、その間は週に一回しか登校日が設けられなくなったんです。
当然課題も出されて、さらに自転車通学の試験もあったので、一昨日は勉強と課題に追われていました。

ところがどっこい、教育委員会の方から感染拡大が早まってるぅ〜なんちゃらかんちゃらで、週に一回の登校日も無くなって、
新たに予定が変えられたんです。急遽明後日の(今日の)午後から新たな説明会+申請書等の提出+課題の配布+学校指定の衣類の配布と代金の渡しと、今日も忙しかったんです……

その間の1日は、どっかのバカが流した「マスクが入荷されたらしい」とかいう情報を親が信じて手当たりしだい何店舗か回ってきたんです。
ぶっちゃけ、ストックないので焦ってるんですよ……。消毒して使い回しするにも限度がありますし。
それとクラス内でのアドレス交換や書かないといけない書類やらなんやら……

以上の理由と、あと疲れたので早めに寝た、というのもあります(汗
出された課題や自転車通学のテストもまだ終わってないので、今後も少し更新ペースが遅れることもあるかもしれません。
小説のほうもストック尽きたので……(ボソッ

現状はそんな感じです。何はともあれ、更新をサボってたのには変わりありません。本当に申し訳ございませんでしたっ!

明日からは更新再開致しますので、今後とも見て頂けたら幸いです。寝ます。
パトラッシュ……僕は何だか疲れたよ………

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