ダーク・ファンタジー小説

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かくれ鬼 _____命がけの遊び___
日時: 2012/04/16 14:34
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)

オープニング

「おっはー千香!」

「おはよ〜。」

三奈は三奈特有の極上満点スマイルをうかべている。元々可愛いから、男子なら、鼻血をだして倒れてしまうくらい。





でも私は知っている。







このスマイルは、何かが起きる前兆だと。


目次

1、悪夢の始まり >>02>>03
2、友達>>04
3、殺意>>05
ここから先を読む人はこの注意を読むことをお勧めします。>>06
4、暴走>>07>>08
5、無念>>09
6、憎しみ>>10>>11

Re: かくれ鬼 ( No.7 )
日時: 2012/04/05 14:16
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)

3、暴走

今日、来てみて気づいたこと。

一つ目、由馬が行方不明。

二つ目、美咲のようすがおかしい。

美咲が、青白い顔になっている。ぼーっとしてて、話しかけるのも迷ってしまうくらい。

「ねぇ、大丈夫かなぁ?昨日、けんか別れしちゃったから、話しかけずらいし・・・。」

「だ、大丈夫でしょ?」

そういいながら私は、昨日の由馬のことを思い出す。・・・もしかしたら、美咲も・・・。

その時、美咲が急に立ち上がって、こうわめいた。

「かくれ鬼の始まり!!道を歩くときは気をつけて〜♪捕まったときは命は無いよ〜♪」

「な、なんなの!?」

狂っていた。今までにないほどに。今までの美咲は、おとなしくて、正義感が強くて、

優しくて・・・。明らかに美咲じゃない。

「ねぇ、三奈、かくれ鬼って、昨日の朝言ってた・・・。」

ガシャーン!

「キャァァァァァァ!!!」

美咲は、机や椅子を投げ飛ばしたり、花瓶を落としたりしながら、何かをさけんでいる。

他のクラスでも、悲鳴や、物の壊れることが響いている。

「みんな、止めよう!!」

大勢で、美咲の動きを邪魔する。

だが、美咲はそれに動じない。
























10分後・・・。

Re: かくれ鬼 ( No.8 )
日時: 2012/04/05 14:27
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)

美咲は、力つきたように座り込んだ。だが、目は不気味なほどに鋭く、見開いている。

しばらくすると、美咲は、スッと立ち上がり、窓を開ける。

凍えるような冷たい風が吹き込む。そして、美咲は窓に身を乗り出す。



そして・・・。










美咲は冷たい空気の中、下へ下へと落ちていった。








あ ち ら こ ち ら で 悲 鳴 が 上 が り


                    血 が と び ち っ て い っ た 。

Re: かくれ鬼 ( No.9 )
日時: 2012/04/05 15:01
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)

5、無念

今、学校は大騒ぎだ。

だからといって、お祭り騒ぎ・・・とかではない。

1年から6年・・・。計10人の人が同時に落ちていったから。一人重傷。9人死亡。

重傷の人も99%の確率で、”死”という運命らしい。

美咲は・・・。即死だった。

誰も・・・。何も言えなかった。

・・・だって、美咲は、4階からものすごいスピードで落ちていったのだから。


三奈も、なにもいっていなかった。

教室には、パトカーのサイレンや、近所の人の声がこだまのように響く。

「千香・・・。」

「え・・・?」

「これは、”命がけの”かくれ鬼だったんだ。」

「・・・ッ」

「由馬は、鬼・・・。だったんだよね。

「多分。それで、一人になってまで追いかけた美咲はタッチされて・・・。」

「じゃあ、イヤイヤでも良いから、一緒に帰っていれば・・・。」

「「・・・・・・ッ」」

無念・・・。と言えば良いのだろうか?

なんか、ドライアイスを思いっきり浴びたような・・・。

冷たくって、最悪な思いがこみ上げる。



だって。





美咲は助かったかもしれないのだから。

















       その日の授業は無かった。


               でも、何する気にもなれなかった。

Re: かくれ鬼 _____命がけの遊び___ ( No.10 )
日時: 2012/04/06 14:06
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)

6、憎しみ

______三奈_______

次の日、学校に行くと、また一だんと人数が減っていた。

私が聞いた話では、行方不明の由馬達15人の死が確認された。

全員倉庫の中にいた。死んでから3〜4日ほどたっていたということだった。

そして、由馬達15人と美咲達10人には、全員共通点があった。






それは。



手のひらに蝶のアザがあったこと。

「ねえ、そういえば蝶って・・・。」

「え??」

「ううん。何でも無い。」



「それからさぁ、三奈。今気づいたんだけど・・・。」

考え込んでいる表情で、千香がいった。

「3〜4日ってことは、私達があった由馬は、だれだったの?」

そういえば、今日で1日、美咲が死んでしまった昨日で1日。そして・・・。








最後に由馬とあった一昨日で一日。





・・・。最低、3日だとすると・・・。あの、由馬はどうなっているのだろうか。

Re: かくれ鬼 _____命がけの遊び___ ( No.11 )
日時: 2012/04/14 15:49
名前: 乙川暮愛 (ID: qESkNdgF)
参照: 短くてすみません。書いてると泣けてきます・・・。

「じゃあ・・・。あの由馬は・・・。」

「まさか、幽霊?」

「分からない。」

「「・・・・・・。」」

二人の背筋が凍る。



その時、私はいつもと違う怒りや憎しみをおぼえる。

許せない・・・。由馬や美咲を返せ!!

それから、私の情報網をたよりにこのかくれ鬼の中心を探すことに決めた。


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