二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- イナクロ〜なくしたくない物〜参照23,000突破感謝!!〜
- 日時: 2016/02/10 23:59
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: JuyJRz6j)
どうも。
イナGOの「なくしたくない物」がイナクロなるってことで、続編つくりました←
いちおう、>>1にキャラ紹介をのせときます。オリキャラも。
※注意事項※
・キャラ崩壊のおそれあり
・なんかいろいろ意味不
・更新おそい(中学生だもん、部活入ってるもん←)
・絶叫多しww
・荒し、パクリは厳禁
・ひとの目によって、駄作に見え……いや、駄作
・なんかシリアスでもコメディでもなし(←わかんねえよ、あいまいで)
・「駄作お断り!」のかたはさよならです(二度目)
注意事項はどんどん追加されていきます←
もしこれのうちひとつでも「守れるわけねえだろ!」という人は、そよかぜステップで退散!
「いいよ^^」という神様は、どうぞおとおりください!
オリキャラ募集のお知らせです
>>95
《更新再開の大号令》
>>342
〜もくじ〜
ストーリー説明〜第2章まで
>>230
第3章〜第5章まで
>>328
第6章まで
>>345
☆番外編☆ また会う日まで
第1話〜第10話まで
>>317
第11話〜第20話まで
>>329
第21話〜第30話まで
>>344
第31話
>>346
第32話
>>347
第33話
>>349
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- イナクロ〜なくしたくない物〜参照17,700突破感謝!!〜 ( No.361 )
- 日時: 2016/02/06 22:40
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: JuyJRz6j)
番外編☆第三十九話 「かたちで」
静かに寝息を立てている友撫は、やっぱり眠っているだけなのだろう。
胸をゆっくり上下させている友撫を見つめながら、いまだに、風花の脳内では、このできごとを処理しきれずにいた。
友撫が地面に落ちた瞬間を見た。
たまたまあった植え込みのおかげで、ダイレクトにコンクリートの地面にからだを打ちつけることはしなかったが。だらだらと頭から大量の血を流す妹は、あまりにもむごかった。まだ小学生の風花にとって、その光景は、もう絶望的なもので。
友撫は死んだとばかり思っていたから、こうやって、ちゃんと脈があって、息をしているだけでもすごいとは思うのだけど。
(……なに、これ……。)
最近、比較的けがをして帰ってくることが増えた友撫だったが、それは「比較的」というていどで、心配するに足りないと思っていた。
それが、いけなかったのか?
放っておいちゃいけなかったんじゃ?
もっと気にかけたほうがよかったんじゃ?
けがをした理由を、問いつめればよかったんじゃ?
こと細かに、彼女から話を聞き出せばよかったんじゃ?
だらりと脱力した手に、やっとちからがこもる。
こんなふうに、友撫が大けがを負った原因は分からないが、友撫自身の意思で、こんなふうになったわけではない。それは分かる。
☆
落ち着いていると思っていたが、どうやら、思考がショートしただけだったようだ。ぼーっと宙を見つめる風花は、さっきからずっとドジばかりだ。
(つらいことが重なり過ぎると、気持ちがついていかなくなって、涙すら出なくなる……。)
かなりむかし——たしか、祖父を亡くしたときだっただろうか。
住職が優しく一郎太の肩をたたきながら、そう心配してくれていた。
あのときは、大して祖父と関わりがあったわけではなかったから、そこまでつらくなかったという理由で、べつに涙は出てこなかった。
でも、今回の件は違う。
風花にとって、ものすごくショックがおおきく、精神的にもそうとうキているはずだ。
病院に電話を入れてきたのも、風花だったと医者から聞いた。ということは、第一発見人は風花だった、と考えるのが打倒だ。
(あの姿を……見た、んだよな……。)
運ばれてきたときの状態を、ことばだけで医者から伝えられたとき、血の気がサーッと引いたのを覚えている。聞くだけでも恐ろしく、まるで極寒の地に放り出されたような、不安と寒気におそわれた。
それを、彼女は目の当たりにした。
病院を出る時間になっても、目を覚まさなかったので、友撫は入院をさせるということになり、完全に体調がもどるまでは、病院に入っていてもらうことになった。
(ほんとうに、だいじょうぶなんだろうか、風花……。)
ときどき、くちびるを動かしてなにかささやいたり、感情が抜けた人形みたいな目で、自分の手のひらを見つめたりしている。
すこし前の、元気いっぱいとまではいかなくても、健康的で人間味のある表情をしていた風花とは、あまりにもかけ離れた存在だった。
☆
「あのさ、なんなわけ? なんだっけ、——くん、だっけ。
俺はきみと話したいわけでも、話ことがあるわけでもないんだよ? それなのにずーっと付きまとわれてる俺の身にもなってみろよ。いやぁ、もうドン引きだぜ? ストーキングされてる気分。警察に突き出したら俺が勝つかもねレベル。
——……は? そんなことないって……問題は、相手がどう受け取るかなんだぜ。やってる本人がどういうつもりでやってるかなんて、そんなの、どうでもいいことなんだよ。つまんないこといってないでくれよ。
——……いや、あのさ。いいぶんは分からないでもない……いや、まったく分かんないけど。なに、要は、俺ときみは知り合いかもしれないってこと、だよね?
——……いやぁ、ないと思うけどな……。いや、漫画じゃあるまいし?ww ないない。
——……そうやっていうなら、なにか証明できるの?
——……無理ならいうなよ。俺だってひまじゃないんだ。……まあ、なにかちゃんと根拠があるなら、またいってもいいよ。今度は、ちゃんと証拠をもってこいよ。」
————————————————————
そろそろ集結に向かっています、この番外編……。
50話前後で最終話を迎える予感がしています、
じゃっかん雑な終わり方になる予感もしています、ごめんなさい(^ω^)v←
どうか、最後までお付き合い頂けるとありがたいです。
- イナクロ〜なくしたくない物〜参照17,700突破感謝!!〜 ( No.362 )
- 日時: 2016/02/10 23:59
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: JuyJRz6j)
〜………………………………………………………………〜
風「……は?」
友「……なに、あまりにも極端なんだけど……この沈黙はなんなわけ?」
…………えっと、あの、ですね……。
あまりにもすごい桁なので、ちょっと、見間違いだと嫌だなって……文字に起こすの恐くて……((ガタガタ))
風「あー、まあ、それは分かる。」
友「いやいや! あまやかすなっての! ほら、ちゃんとやる!!」
アッ、はい……。
〜参照23,000突破ッ……! ほんとに感謝感激です!!!!〜
ということで……まさかの、参照が23,000を越えました!!
ワシの見間違いじゃなければ!!!←
風「ほんとに俺もびっくりしてるところだ。」
友「まあ、友撫が出てるんだから、当然っちゃ当然の結果だよね?」
柳・風((その自信はどこから来るんだ……。))
友「おい黙れそこ。」
風「いや心読むのはやめろ!?」
(無視)
ほんとうにありがとうございます!
こんなに更新が遅れてしまっているのに、こんなにたくさんの方に読んで頂けて、
ほんとうに嬉しく感じております!!
前も言いましたが、この番外編も、終わりが近付いております……。
あと1年以内に完結させたいなって思ってます((←
携帯から更新するという方法を覚えたので、これからなんとか活用していこうと思います……。
風「これからも!」
友「どうぞよろしくね☆」
更新を気長に待って頂けるとありがたいです(^ ^)
風・友「あまえてんじゃねえぞ。」
ウィッス。
- イナクロ〜なくしたくない物〜参照23,000突破感謝!!〜 ( No.363 )
- 日時: 2016/02/11 23:09
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: JuyJRz6j)
☆番外編☆第四十話 「兄」
「だ、だって……お金も、そんなにいっぱいあるわけじゃ、ないじゃん? いつまでも、一郎太お兄ちゃんに頼ってるわけには、いかないし……。」
横になりながら、友撫はぼそぼそとそうこぼす。
ベッドわきで聞いていた風花は、いまだ、不服そうな表情のままだ。
友撫は、あわててにこっと笑顔になって。
「友撫のことはだいじょうぶだから! 友撫のことは、なにも心配しなくていいから!」
そういっても、風花の顔色は変わらない。このやりとりを、さっきから十分はやっている。
あまり気が長くない友撫からしてみれば、そろそろイライラがたまってきたころだ。
それでもなんとかこらえて、姉の説得をこころみる。
「ほ、ほら、友撫はさ、確かにこんなからだになっちゃったけど、でも、ちゃんと食べ物も食べれるし、しゃべれるし、だから、ほら! ね?」
小一の友撫が、ここまでちゃんとしたことをいえるのは、なかなかにすごいことだ。ほめてもらいたい。心からそう思った。
しかし、必死のうったえも、風花を納得させることはできていないようだ。くちびるをとがらせたままの風花は、変かなし。
思わず笑顔をくずし、ほおをぷうっとふくらませ、風花をにらみつけるように見た。
「お姉ちゃん……じゃなかった、お兄ちゃんってば、さっきからなんなのさ。友撫はだいじょうぶっていってるじゃん!」
友撫の声が、まっ白な病室に吸いこまれたとき。
納得いかなそうな表情のまま、だまりこくっていた風花が、ようやく口を開いた。
「だって、友撫……、笑ってないじゃん。」
やっと口をきいてくれたと、すこしの喜びにおどった友撫の気持ちは、彼女のことばで凍りついた。
「——……へ?」
予期せぬことばに、間を開けてから応答する。
風花が承諾してくれるとは思っていなかったが、それでも、なにか質問をしてくると思っていた。
なのに、笑ってない? 友撫が?
友撫の思っていることが分かったのか、風花はほおをかきながら。
「そんな、泣きそうな顔で『だいじょうぶ』っていわれったって、ね……。」
泣きそうな顔?
「友撫は笑ってるつもりなのかもしれないけど、俺には分かるよ。」
不自然な一人称が、友撫の耳をすり抜けていく。
「友撫のいまの顔は、不安で不安でしかたなくて、誰か助けてくれっていいたげな顔だよ。」
そこまでいったところで、風花はようやく、表情を変えた。
まるで、自分をあざわらうような顔で、風花は吐き捨てる。
「そんな顔でいわれたら、俺は無力だって思い知るしかないじゃん。」
「えっ、え……?」
思わぬことばをいくつも重ねられ、頭のなかを「?」マークがうめくつす。
笑ってない。泣きそうな顔。不安でしかたなくて、助けてほしいといいそうな顔。
姉は、無力?
ぽかんと口を開けたまま、友撫はかたまった。
「あ、お、おに——。」
「風花ー。」
友撫がいいかけたとき、がらっと引き戸が開き、風丸一郎太が入ってきた。
風花はそちらをふり返ってしまい、友撫と視線が行き違う。
「そろそろ帰るぞ……って、もしかして、話しとちゅうだったか?」
一郎太が、首をかしげながらそう聞いた。友撫はうなずこうと、ちょっと首をうえに持ち上げた。
だが。
「ううん。帰ろう、兄さん。」
それよりもはやく、風花が一郎太に返答していた。
いすから降り、風花はすとんと立つと、友撫の頭をなでながら。
「また明日ね、友撫。」
人形みたいな、つくりものみたいな。ひどくさびしげで、冷えた瞳で笑った。
☆
友撫の目が覚めたのは、彼女が病院に搬送されて三日が経った日だった。
命に別状はないと分かっていたが、さすがに不安になっていた時期だったため、風花も一郎太も、目に涙を浮かべて喜んだ。
けれど、学校の屋上から落ちたのだから、命に別状はなくても、からだに異常は起きていた。
足が、動かなくなっていた。
足というよりかは、友撫の下半身が、彼女の意思では動かなくなっていた。
原因が分かったのは、そこから、約一週間が経ってから。
手術をして、きちんとリハビリを行えば、きちんと元通りになるということだそうだ。
だが、友撫はかたくなにそれを拒否した。
「だ、だって、手術なんてこわいじゃんか……。」
泣きべそをかきながら、友撫はそういっていた。
こわいというのも、きっと本音なのだろう。
でも友撫が、あんな下半身のまま、生活を送っていきたいと思うわけがない。
なんとしてでも、友撫に元通りの生活を送らせてあげないと。
(一郎太兄さんは、すこしあまいところがあるからな……。)
診察室の床をながめながら、ちいさくつぶやいた。
☆
「都合の悪い記憶は、消してしまうのが一番だろう?」
やたらえらそうにいうのが、遠くで聞こえる。
目の前がかすんでいくなか、ぼんやりと脳裏で、友撫の笑う声が聞こえた気がした。
————————————————————
シャチ!(訳:こんにちは)
母が前言撤回してくれたおかげで、
なんとかペースを保って更新できそうです!!
これからも頑張りますので、
よろしくお願い致しますです!!
- イナクロ〜なくしたくない物〜参照23,000突破感謝!!〜 ( No.364 )
- 日時: 2016/06/04 00:10
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: DSoXLpvQ)
- 参照: https://twitter.com/966_giroro/status/738744661032853504
〜もう……もう……よく分かりません……〜
風「だから! きちんと! 文字に! 起こせって!!!」
ひぃっ!? ご、ごめんよ!?
でも、いや、ほんと……!
……このまま進行します!!
風「オイコラ!」
あの!!
参照数26,000突破、ありがとうございます……!!!
ほんとのほんとにびっくしています……全然更新できていなかったのに……。
風「正直、もう誰も見にこないと思ってたからな。」
みなさまに見て頂けていると感じ、嬉しさとともに、申し訳なさも込み上げてきました……。
実はいま、部活がある連盟に加盟するか否かを決断する、重要な時期におりまして、
どうしても柳はそちらに手がかかりっぱなしになっていて……。
長い間更新できず、ほんとうに申し訳ございませんm(_ _)m
更新ペースは遅くなるでしょうし、きっとかなり乱れると思います。
でも、なんとか続けていきたいです。
風「これからも、よろしく頼むな。」
よろしくお願い致します。
〇リンクは、柳がTwitterのほうにあげました、風花の画像です。
とても久々に風花を描いたので、とても酷いことになってます。←
- Re: イナクロ〜なくしたくない物〜参照23,000突破感謝!!〜 ( No.365 )
- 日時: 2016/06/29 18:09
- 名前: 柳ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: NGqJzUpF)
☆番外編☆第四十一話「町」
「——というわけで、作文を書いてきてもらいます。これまでの小学校生活を思い出しながら書いてね。」
ほおづえをつきながら、風花(学校ではユエだが)はその話を聞いていた。この類の話はほんとにたいくつだ。
前から作文用紙が回されてきて、それを受け取り、後ろに回す。
(まだ小6になったわけじゃないのに……。)
気が早くないか?
それに、いまはそんなことよりも……。
(帰ったら、友撫のところに行かなきゃ。)
病室でひとり待っている、友撫がたいくつしないようにしてあげること。
そのほうが、大事なことだ。
☆
「友撫〜」
名前を呼びながら扉を開けると、そこにはすでに、兄同然の風丸一郎太がいた。友撫とトランプをしているようだ。
風花のほうをふり返り、友撫はにっこりと笑う。
「見て、おにいちゃん!ババ抜きで勝ったよ!」
「これで友撫の三連勝なんだ。こいつ強いよ……;;」
一朗太はやや肩を落としながら、そういう。
「兄さん、大学は?」
「え?ああ、今日はないから……。」
「そっか。分かった。」
風花はうなずき、部屋のすみからいすを出す。
それを、友撫が寝ているベッドのわきに置き、散らばっているトランプを手に取った。
「俺も入れてよ、ババ抜き」
トランプをぜんぶ手に取ると、風花はうすくほほ笑んだ。
☆
風花たちが住んでいる町のなかで、一番おおきな病院に、友撫は入院しているが、
どうやらさらにおおきな病院へ移ったほうがいいらしい。
都会の大病院に比べれば、ここの病院はちいさい。
さらに規模のおおきい病院に入り、専門医に見てもらうことをすすめられたそうだ。
「引っ越しするってこと?」
「ああ。」
台所でコーヒーにお湯を注ぎながら、一朗太は返事した。
「……それ、友撫は賛成してるのか?」
まだぎこちない男口調で、風花は一朗太に、もう一度きいた。
一朗太はお湯を注ぐのをやめる。ふんわり立ちのぼる、コーヒーのやや酸味のある香り。
「ああ、主治医の先生にいわれて、行儀よくこたえてたよ。」
「……そう。」
「……それに、たぶん友撫も、この町にはいたくないんだろ。」
その一朗太のことばに、ふいに納得する。
いじめのあった町で暮らすのは、心地のいいものではない。
すくなくとも、風花はいやだ。
ずきりと、胸の奥が痛む。
(……?なんだろ、これ……。)
ちいさく首をかしげたが、一朗太は気づかなかったようだ。コーヒーが入ったカップを持ち、いすに腰かける。
ふたりだけの家は、三人のときより、いくらか広く感じた。
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