二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- D.gray-man -君と私の時間-
- 日時: 2012/09/21 18:30
- 名前: 架夜 (ID: qs8LIt7f)
初めまして、架夜です!!初めての小説なので不安ですが、よろしくお願いします!!
--------- キ ------ リ ------ ト ------ リ -----------------
・荒らしは退出してください...
・はじめての小説なので、駄文です!
・一週間に一回しか来れないので、その時に更新します
・誤字脱字あるかもしれません;;;
では、よろしくお願いします!!
- Re: D.gray-man -君と私の時間- ( No.8 )
- 日時: 2012/11/09 21:56
- 名前: 架夜 (ID: pVoFPF2t)
--------------------------------第五話--------------------------------
月夜の時計塔。ソコは不気味で、市民さえ立ち寄ることはない。なのに、その塔に不気味な影が一つと二つ・・・。
「・・・待ってたよ」
コレは白髪の少年と、黒髪の少女の約束。漆黒の物語が幕を開ける・・・。
「ボクはゼロ」
「・・・僕は」
「アレン・ウォーカーでしょ?・・・そんくらい知ってるよ」
「どうして僕の名前を?どうしてボクを待ってたんです?」
「・・・ボクもさっきまではエクソシストだったから。お前もこれからエクソシストになるんだろ?」
「・・・かつては?貴方の名前は・・・」
「ボクの本当の名は・・・」
不敵な笑みを浮かべていたが風によって、その顔と声はかき消された。しかし、少年には聞こえた。彼女の本当の名を。
「でも、ゼロって呼んでくれよ。その名前で呼ばれたくないから」
「わかりました。・・・ゼロ、貴方はどうしてエクソシストをやめたんですか?」
「ある人を守るために。いや、強くするために・・・かな?正確には一時休業みたいな感じ」
「ある人?」
「教団にいたらいつか会える。湊亜夢って言う奴」
「亜夢・・・」
「お前に頼みがああるんだ。亜夢の側にいてくれ。亜夢を守ってくれ。・・・頼む」
ゼロは深々と頭を下げた。アレンは、何故そんな事を自分に頼まれたのか理解出来なかった。そんな事、他の誰かに頼めば良いことなのに。
「お前がいいんだ。いや、お前しかいないんだ」
「・・・わかりました」
「お願いが多くて悪いが・・・亜夢にはボクの事を言わないでくれ。絶対に」
「・・・わかりました。でも、どうしてです?守りたいなら自分で・・・」
「言ったろう、ボクの事は言うなって。・・・アイツにボクの存在を知られたくない」
「え、もしかして・・・ストーカーですか?」
「馬鹿か。そんなんじゃない・・・。色々事情があるのさ。お前みたいな馬鹿は知らない、な」
ゼロは少し悲しい顔をした。何かを思い出している。そう、少年は感じた。
「最後に一つだけ。君の姿を見せてくれますか?姿も知らない人にお願いされても・・・」
ゼロは静かに、被っていたフード取った。雪のように透き通った白い肌。それとは裏腹に、月夜に輝く美しい黒い髪。汚れ一つない綺麗な肌。何もかも見透かされるような黒い目。そして少年は確信していた。自分の事を「ボク」と言っていたが、彼は女であり、自分より年下なのだ、と。
「教団まで送っていってやる」
「あ、ありがとうございます!」
二人は教団にむかって脚を進めた。
「その眼は?」
「あ・・・。父親をAKUMAにして、その呪いです」
「・・・マナをAKUMAにしたのか」
「どうしてその名前を!?」
「・・・君はボクに似ている。」
「え!?」
「さあ着いた。さっさと行け馬鹿」
「アレンです!!ちょっと待ってくださいよ!!」
ゼロはジャコランタンを飾りつけたホウキを取り出し、月が輝く夜空に舞った。その不敵な笑を浮かべて。
「んじゃ、亜夢を頼むよ」
「待ってて言ってるじゃないですか!!!貴方もエクソシストなんでしょう!?一緒に来てください!!」
「言っただろ。ボクはもうエクソシストをやめたんだ。これ以上進んだら見つかる。じゃあな」
「ちょっと・・・!」
ゼロが月の影に隠れるのを合図とし、この物語は始まった。ゼロと何らかの関係があり、何故か他人である亜夢という少女を守らなければならなくなった少年、アレン・ウォーカー。アレンとアレンの養父、マナとの関係を持ち、亜夢を守れ命じた謎の少女、ゼロ。
この四人の・・・正しくば、五人の関係はいかに。
- Re: D.gray-man -君と私の時間- ( No.9 )
- 日時: 2012/11/15 18:55
- 名前: 架夜 (ID: pVoFPF2t)
--------------------------------第六話--------------------------------
今日の黒の教団は騒がしかった。侵入者が入ってきたとか言っていたが、亜夢はそんな話見向きもしなかった。いや、そんな暇がなかった。今は・・・あの「子供」の正体を突き止める事に集中している。真由の墓の位置がわかっていても、「思い出の場所」なんて沢山ありすぎて、探すのさえ大変だ。
「ジョニー」
「亜夢?どうしたの?」
「最近のエクソシストのリストって持ってる?」
「ああ、持ってるよ。はい。設立してからずっと使ってるから、亜夢の知らないエクソシストもいるよ」
「捨てろよ」
「それは駄目だよ。それより何でそれがいるの?」
「・・・後で返す」
部屋に戻って、リストを一枚づつめっていく。神田、ラビ、リナリー、スーマン、デイシャ、マリ。・・・そして、最後のページに笑ってる真由がいた。頬を真っ赤に染めて、喜んでいる真由。その下に××××年、×月×日死亡。と、赤く書かれていた。・・・「臨界者」と書いてあるのに、どうして元帥になれなかったのだろうか?真由は意思は誰よりも強かった筈だ。
思い出に浸ってる場合ではない。やはり子供に該当する人はいない。
亜夢はジョニーの元に戻ってリストを返し、アフリカでの出来事を詳しく話した。少しでも「子供」の情報を得るために。きっと誰か知ってるはずなんだ。・・・団服を着ていたのだから。
「え?エクソシストの服を来てる人が誰かって?」
「知らないはずないよね?いつも教団内にいるんだから」
「それって・・・普通じゃないのかな?しかもエクソシストなんて沢山いるし・・・」
「黒い髪で、雪みたいに白い肌だった。それと、手首に水色のミサンガをつけてた。これは誰?教えて。私は入団したてで何も知らないから」
「え・・・?」
「身長は私と大差なかったよ。最近の子だと思うけど?・・・それならなおさら知ってるよね?」
「・・・後で室長に聞いておくよ。じゃ、じゃあ俺急いでるから、また!」
そう言い残して、ジョニーは逃げるように去っていった。まるで何かを誤魔化すように。
「何がしたいんだ?真由。俺、本当にこれでいいのか?」
走りながら呟くジョニー。歯車の数は出揃った。あとはその歯車を回すネジが必要だ。そのネジももうすぐ着くはずだ。
「あら、亜夢?よかった、一緒に下に行かない?」
「・・・なんで?」
「新しい入団者よ」
リナリーと亜夢は共に下まで降りると、任務帰りでいら立ち、刀を白髪少年に向けて睨んでいる神田と、その刀に若干怯えている白髪の少年がいる。
「もう!やめなさいって言ってるでしょ!?速く入んないと門しめちゃうわよ」
二人は黙々と門の中に入ってきて、門はしまった。亜夢達は神田と別れ、二人で少年を案内する。
「名前」
「え?あ、アレン・ウォーカーです!」
「私は、室長助手のリナリー。よろしく」
「・・・」
「亜夢、ほら」
「・・・湊亜夢」
「え?」
「湊亜夢」という言葉に少年は深く反応した。ゼロに告げられた「亜夢を守ってくれ」という深刻な頼みを覚えていた。
これですべての材料は整った。運命の歯車が回り始める。その頃、黒の教団付近の月が輝く夜空では、黒い魔女が不敵の笑みを浮かべながら、ポツリと呟いた。
「始まったか。いよいよ開幕だ」
AKUMAに囲まれた黒い魔女は、闇の中へと消え去った。
亜夢は二人と別れ、外に出る。外に出て、新鮮な空気を吸って、吐いた。ほんの数秒のすれ違いだった。もう少し速く亜夢が外に出ていれば、運命の歯車の中に混じった「残酷の歯車」が共に回ることがなかっただろう。
- Re: D.gray-man -君と私の時間- ( No.10 )
- 日時: 2012/11/23 10:36
- 名前: 架夜 (ID: pVoFPF2t)
--------------------------------第七話--------------------------------
食堂のイチゴパフェは大好き。でもジェリーさんは大嫌い。この世界では今苦しんでいる人が沢山いるのに、平気で笑っていられる人が憎い。真由は、任務帰りにいつも食生活に悩んでる人達の元へ行き、食料を調達させていた。
それこそ真の英雄じゃないの?エクソシストがなんたら言っても、ただ単にAKUMAに内蔵された魂しか助けてない。世界を救う?何寝ぼけてんの。
「神田。一緒に食べよ」
「俺に近づくな」
「たまにはいいでしょ」
神田は私と似ている。そんな気がする。私はある人を探し求めている。神田も・・・誰かを探してる、そんな気がするから。
後ろから、ファインダー達の話が聞こえる。任務で死んだファインダーの話だった。
「黙ってくれない?思い出に浸るのは止めろよ。ウザイから」
「なんだとコラ!もういっぺんいってみやがれ!!」
何でそれぐらいで怒るの?大人はなんて挑発に乗りやすいんだろう。脳内は子供?
「うるせぇな。食ってる時に死んでる奴なんかの話なんてされちゃ、飯がまずくなるんだよ」
・・・神田まで乱入してきた。私の喧嘩なのに。喧嘩好きにも程があるんじゃないだろうか?
「てめぇ等!それが殉職した奴の言葉か!?俺達ファインダーは、命がけでサポートしてやってんのに!それを飯がまずくなるだぁ!?」
「黙れよ・・・」
神田がファインダーの首に手を伸ばすより先に、私が掴んだ。神田も少し驚いてるし、ファインダーも驚いてる。
「サポートしてやってる?フザケるなよ。世界の為に最後まで戦って死んだ奴のことを考えろよ!!エクソシストは・・・お前等より命賭けて戦ってんだよ!!死ぬのが嫌なら、出てけばいい。それでもエクソシストは戦う。お前等意思の弱い奴らが居なくたって、絶対に!!」
神田は六幻を手に取って、私は手の力を強める。その途端に他のファインダー達がこっちに向かってくる。どうしてあんな事言ってしまったんだろう?真由の事と重なり合ったから?どんだけ私の脳は真由に汚染されてんの?
「ストップ。関係ないところ悪いですけど、そういう言い方はないと思いますよ?」
腕に何かがつかんだと思ったら、アレンの手だった。その奇怪な手。気味が悪いからすぐ払いのけ、ファインダーは倒れ込んだ。
「うるさい。アンタに何がわかるのさ。大事な人を忘れろって言われる私の・・・」
「邪魔だ。もやし」
「もやし?・・・アレンです」
何かもう、エクソシスト同士の喧嘩になってきた。神田に油注ぐとまずいから、少しよけた。・・・きっと神田は、私のためを思って会話を止めてくれたんだろう。若干潤眼になってたし。
・・・本当は優しいのにそれが表面に出せず、何故か悪態を付く。神田の悪癖なんて誰でもわかる。でもアレンは入団したてだからそれがわからないだけなのかもしれない。
「いたいた。おい、アレン、神田、亜夢。すぐ室長室に行ってくれ。任務だ」
男二人と任務とか、気が引ける。取りあえず室長室に行くと、珍しくコムイが起きてた。
「亜夢ちゃん。ジョニーから話は聞いたよ」
「それで、知ってるの?ソイツの事」
「その件については忘れるように。いいね?」
「・・・は?なんで?」
「・・・さて、時間がないから、話を聞いたらすぐに3人で出発して欲しい」
「コイツと!?」
・・・もうこれで確信がついた。教団中が知り、私の知らない出来事が起こってる。どうして私だけ知っちゃダメなの?少しでも「家族」だと思ってた私が馬鹿だった。やっと・・・居場所が見つかったと思ったのに。
- Re: D.gray-man -君と私の時間- ( No.11 )
- 日時: 2012/12/02 15:53
- 名前: 架夜 (ID: pVoFPF2t)
--------------------------------第八話--------------------------------
—夕月夜 顔だす 消えてく 子供の声
遠く遠く この空のどこかに 君はいるんだろう
夏の終わりに2人で抜け出した この公園で見つけた
あの星座 何だか 覚えてる?
会えなくても 記憶をたどって 同じ幸せを見たいんだ
あの香りとともに 花火がぱっと開く
行きたいよ 君のところへ 今すぐ かけだして 行きたいよ
真っ暗で何も 見えない 怖くても大丈夫
数えきれない星空が 今もずっと ここにあるんだよ
泣かないよ 昔 君と見た きれいな空だったから
あの道まで 響く 靴の音が耳に残る
大きな 自分の影を 見つめて 想うのでしょう
ちっとも 変わらないはずなのに せつない気持ちふくらんでく
どんなに想ったって 君は もういない
行きたいよ 君のそばに 小さくても小さくても
1番に 君が好きだよ 強くいられる
願いを 流れ星に そっと 唱えてみたけれど
泣かないよ 届くだろう きれいな空に
会えなくても 記憶をたどって 同じ幸せを見たいんだ
あの香りとともに 花火がばっと開く
行きたいよ 君のところへ 小さな手をにぎりしめて
泣きたいよ それはそれは きれいな空だった
願いを 流れ星に そっと唱えてみたけれど
泣きたいよ 届かない想いを この空に—
お菓子を食べながら、小さな女の子は問う。
「ゼロも食べないのぉ?クッキー冷めちゃうよぉ?」
「いや。何ていうの?ダイエット中。それより、宿題やらないの?ロードは」
「だってわかんないしぃ。じゃぁ、ゼロが代わりにやってよぉ」
「そんな事、ロードのタメにならないでしょ。ホラ、ドリル1ページくらいやりなよ」
「えぇえ。つまんなぁい」
「人生楽しいことばかりじゃないんだから。ホラ、これなんて簡単だよ」
派手な服を着たロードとは反対に、ゼロは剣術の流派を大切に思う袴着だった。刀も常に腰にあり、事を大事にしていることが感じ取れる。
「ロード、単位付けなきゃ、テストは罰になるよ」
「今はテストじゃないからいいのぉ」
「・・・ハァ。ジョイド助けて」
「俺今読書してんの」
「・・・クソが」
「え?」
「いや、何でもない。あ、ロード逃げるな!!」
「やだよぉだ」
レロと叫ぶ傘を振り回しながら、逃げ回るロード。まさに鬼ごっこ状態で、ゼロはそんなロードを笑いながら追いかける。学級委員だからこそ、こんなクラスメイトを放っておけないのだ。
「やっと捕まえた・・・。ホラ、クラスメイトが宿題出さなかったら学級委員も・・・」
「わかってるよぉ。クッキーあとひと箱頂戴」
「・・・作ったらやれよ?」
「はぁぃ」
台所に立って、着々と作っていく妹を見守るロード。手に顎と頬をのせ、ジッとその姿を見ていた。
「はい。ジョイドのも作ったよ。こっち来い」
「お、サンキュー・・・え?」
「手洗ってこい。そして本を置いて食え」
本を読みながら、煙草を吸った汚い手を、平気でクッキーの山に突っ込もうとするジョイドを、殺気を放ちながら叩いた。その姿はまるで子供に説教する母親のようだ。しかしジョイドは正真正銘の「兄妹」だ。
「・・・悪かったな」
「速く来なきゃボクとロードが完食するから」
「ちょ・・・」
急いで手を洗いに行くジョイドを見ながら、ロードはまたもやゼロに問いた。
「・・・ゼロは」
「ん?」
「ゼロには心はあるよ。ちゃんと・・・ボク達の側に」
「・・・ありがとう」
不安げなロードの顔とは違う、ゼロは優しげな笑顔を見せ、そして、ジョイドが帰ってきたときには既にクッキーはなくなっていた。
- Re: D.gray-man -君と私の時間- ( No.13 )
- 日時: 2012/12/07 17:46
- 名前: 架夜 (ID: pVoFPF2t)
--------------------------------第九話--------------------------------
朝から制服を着て、学校に登校する。この中学校生活はどうしても慣れない。アイツがいないのだからしょうがないか。
「ゼロォ。今日当番じゃん。窓開けなよ」
「え?今日だっけ」
黒板を見ると、当番と書かれた字の下に「ゼロ・キャメロット」と書かれた名札が貼ってあった。一応ボクとロードは双子という事になっているが、実を言うと同じ血なんて流れてない。同じ子宮の中で育ってない。しかし、そういうことにしている。
「・・・はぁ。開けたよ。これで満足?」
「うん」
「ところでさ、ロードは何で運動系の部活に入んないの?」
「ゼロが入んないんだもん」
「まぁ・・・。入りたくないし」
アイツが居なければ、ただの他人と関わるのは避けたい。だからロード以外学校では友達を作らない。・・・筈だったんだけど、やっぱ所詮人間だし・・・。
「ゼロ、おはよ!!」
「ああ、おはよー。宿題出しておいたよ」
「あ、ありがとう!!」
作っちゃうんだよな。欲っていう奴?
「ねぇ、ロード」
「?」
「・・・いつか、コイツ等もAKUMAになっちゃうのかな」
「・・・・・・それは千年公次第だよぉ。僕等が決めることじゃないし」
「やっぱ?」
「うん」
外国語の時間「あなたの大切な人を紹介しよう」という課題で、日本語で自己紹介をすることになった。日本出身だがここは外国で、まぁ・・・楽勝なんだなぁ。
「彼女は湊亜夢。ボクの元親友です。ボク達と同じ13歳で、よく遊んでいました」
簡単な自己紹介。写真を添えて、ただ母国の言葉を話すだけ。なんとも簡単な授業だことで。授業はあっという間に終わり、土日の休みがやってくる。
千年公がマテールってトコで亡霊のイノセンスを取ってこいって言うから、AKUMAを連れてきたものの・・・。早速教団の奴らに囲まれた。一応フード被ってるからバレないと思うケド。
「お前・・・誰だ!?何故AKUMAと一緒に・・・」
よく言われるその言葉。仲間に向かって・・・「お前は誰?」って酷くね?まぁ、影で顔が見えないからしょうがないけどさ・・・ヘコむのよ、こっちは。でも・・・だからこそ、遊びがいがある。
「どの道死ぬから教えてやってもいいかなぁ」
「なんだと!?」
「行け」
AKUMA達が一斉に教団の奴らに向かって攻撃していく。アイツ等はきっと逃げるのに必死で聞かないだろうからな。
「教えてやるよ。ボクは全てを零にする・・・ノアの第零使徒のゼロ」
ファインダー達はほとんど消えた。・・・と思ったが、何やら結界に囲まれて身動きが取れない。結界装置か。
「お前もAKUMAなのか!?」
「違う。ボクの本当の名は・・・・・・・・・・・・桜坂真由」
「!?ま・・・」
不敵に微笑むと、教団の奴らはビビッた。ボクが目を見開くと、アイツ等は砂のように消えて、その場には服だけが残った。消すのなんて簡単だ。相手の寿命を・・・「ゼロ」にしただけだ。
「・・・真由?」
「あ?」
「・・・別に。誰かが呼んだ気がしただけ」
「だからって何でアイツの名前が出てくんだよ。アイツの事なんて忘れろ」
「何で?・・・何で皆忘れようとするの!?」
「あの・・・何のことでしょうか?」
トボケるアレン。本当は知っているが、ここはあえて知らないフリをしたほうがいい。
「・・・何でもない。お前には関係ない」
「え・・・」
「いいから!!もう忘れるからいい!!忘れればいいんでしょ!?全部!!帰ったら写真だって・・・燃やしてやるよ!!」
・・・もういい。何もかも・・・忘れよう。アイツの事は。
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