二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

[黒バス] 弟はハイスペック
日時: 2012/12/01 18:54
名前: 芽瑠 ◆vrM3Tms9zA (ID: .ZLG9XHf)


「人生楽しんだもん勝ちなわけで」

HSな弟を持つHSな姉のgdgd秀徳ライフ。




- - -


ども、芽瑠と申します^p^
二次板では前に銀魂の女中なんちゃらでお世話になってましたー

!注意
・オリ主
・しかも鷹の子の姉設定
・なんかもうgdgd
・バスケしてない
・そして安定の駄文
・ネタバレ要素含

以上が大丈夫な方はどうぞっ)^ω^(

Re: [黒バス] 弟はハイスペック ( No.2 )
日時: 2012/12/01 23:39
名前: 芽瑠 ◆vrM3Tms9zA (ID: .ZLG9XHf)


@2 認めさせてやるんだ





「ただいまー」


始業式を終え、部活のミーティングを終え、只今帰宅。
つ か れ た 。
カズもう帰ってきてるよな…。


ふう、と溜め息をつきながら靴を脱ぐ。
…すると、


「姉ちゃんっ!」


弟がリビングから飛び出してきた。
え、なに怖いんだけど。お出迎えっすか?
何だかよく分からないが、カズはとても興奮した様子だ。


「どしたの?」
「アイツが、同じ秀徳なんだ」
「…アイツ?」
「俺が中学んときボロ負けした相手。…緑間、緑間真太郎」


ああ…帝光中の。
なんだっけ、"キセキの世代"?

私はリビングへと足を運びながら口を開いた。


「その緑間クンって、アンタが次は絶対倒すって言ってた子じゃなかったっけ」
「そ。けどさ、それがこれからチームメイトになるんだぜ?なんつーか、笑えるよな」


けら、と笑いながらカズはソファに腰を下ろした。
それを横目に、私は荷物を置いて冷蔵庫を開ける。

…笑えるなんて、またこいつはそうやって笑い飛ばす。


あの日帝光との試合を終えて家に帰ってきたカズは、
涙を浮かべるでも落ち込むでもなく、何かを強く決心したような顔つきをしていた。

試合どうだった?と問う私に、カズはただ『負けたわ』と苦笑を浮かべた。


『だから、次は絶対倒す!』



それからというもの、カズはたくさん練習に励んだ。
緑間真太郎という男を倒すために。
夜中まで近所の公園で練習をしていたこともあった。
引退してからも、ずっと。ずっと。

必死に頑張ってきたのに、再び会えたと思えばそれはチームメイトとしての緑間真太郎。

笑えるはずないんだ。ものすごくやり切れない思いなはずだ。
…けどやっぱり、こうやって笑い飛ばすのが私の弟なんだろうな。


「…で?これから緑間クンに対してどう接してくつもり?」
「敵意は失せたけど、とりあえず張り合ってみるわ。俺の実力を認めさせてやるんだ」
「そか、頑張ってね」


そう言って笑いかけると、カズも笑い返す。


「…あ、でさ。その真ちゃんなんだけど」
「は?」


真ちゃん?誰?


「あ、緑間のことね」


いやいきなり初対面で馴れ馴れしいだろそれは。
おかげでさっきまでのちょっと良い雰囲気ぶっとんだじゃねーか。


「超面白い奴でさ!なんかー…何だっけ、ラッキーアイテム?とか持ってんの!あと変な語尾ついてるし」
「マジで?うわー見てみたい」


カズが面白いと思った人間なら私も気に入るだろう。
何故ならば姉弟だから。

秀徳話に花を咲かせていると、ポケットの中の携帯が震えた。


「…ん、誰だろ」


ディスプレイを確認すると、そこには"宮地くん"と表示されてあった。
何だろう、とメールを見てみる。



「……え、マジで」
「…?どした、姉ちゃん」


ズンドコ ズンドコ ドコドコ┗(^o^)┓
ズンドコ┗(^o^ ≡ ^o^)┓ドコドコドッドン ドンドコドンヽ(^o^)丿
┏┗┏(^o^)┛┓┛ドッドッドリランド


「宮地くんがスタメン入りした!」
「……誰」
「バスケ部。だからアンタの先輩だよ」


"スタメン入りした!"


たった一行のメールだけれど、宮地くんの嬉しさが十分に感じられた。
すぐさま"おめでとう!"と返信する。


『今になれるよ、宮地くんなら。私が断言する』


まさか今日言ったことが今日本当になるとは……自分でもビックリだわ。
あー、なんか私まで嬉しい。このままパーティーでも開けそうな勢いだ。



(姉ちゃん、高校生活ってマジで薔薇色なん?)
(個人差)


Re: [黒バス] 弟はハイスペック ( No.3 )
日時: 2012/12/02 00:06
名前: 芽瑠 ◆vrM3Tms9zA (ID: .ZLG9XHf)




@高尾 日和(タカオ ヒヨリ)


秀徳3年/女バス主将/ポジションはPG
身長163cm/体重は機密事項

高尾和成の姉。たぶんHS。
やっぱり弟同様ノリが軽い。
鷹の目は一応持ってる。

宮地とはクラスが3年間一緒なことや
バスケ繋がりで仲が良い(推測)
大坪→ああ、男バス主将ね。でかいよね!
木村→よく宮地くんに軽トラやパイナポー注文されてるよね!



- - - - -


姉の名前決めは日和→和成ってしりとり形式で。
妹がいるみたいなので「成」から始まればいいと思います←
成海ちゃんとかね!

そういや1、2話の時点じゃ日和のひの字も出てきてねーや/^O^\

Re: [黒バス] 弟はハイスペック ( No.4 )
日時: 2012/12/03 22:33
名前: 芽瑠 ◆vrM3Tms9zA (ID: .ZLG9XHf)

@3 エスパーかなんか?





翌日。
朝練のある私は、朝早くから起きて支度をする。
カズはまだ仮入部期間すら始まっていないから、本来なら寝てていい。そりゃもうベッドに全てを預けていていい。

…だが、自室のドアを開けたと同時に、隣の部屋——つまりカズの部屋のドアも開いた。


「はよ、姉ちゃん」
「おはよ。…ってなんで起きてんの?仮入部も始まってないんだから寝ててもいいのに」
「何言ってんだよ。そんなん関係ねーっしょ、自主練なんだし」


あぁ、なるほど。と思わず頷いた。

カズと共にリビングへ移動すると、台所には私たち二人よりも更に早起きしているマイマザーの姿が。
とんだ早起き一家だぜ。お父さんはまだ寝てるけど。



うん、今日も朝ごはんが美味しい。















「じゃね、カズ」
「おう、いってらー」


通学路の途中の公園で自主練をするカズと別れ、いそいそと学校へ向かう。
なんか無意識に急いじゃうんだよな、こういうの。遅れるよりは早めの方がいいじゃん。
それに、今日から本格的に主将だし、自分。



「……おっ?」


少々早歩きで歩いていると、前方に金髪チックな茶髪(長いから金茶髪にしよう)と坊主頭を発見。


「宮地くーん、木村くーん!」


呼びかけに気付き、振り返る二人。
私は手をぶんぶんと振りながら駆け寄った。


「高尾か。おはよー」
「よう」
「はよ!てかおめでとう!」


けら、と笑って宮地くんの背中を思い切り叩く。


「って!…てめ、刺すぞコラ!」
「やだ怖い。木村くん助けて」
「無理かな」
「即答?ひどくない?」


くそ、この坊主頭め。出家しろ。


「…でも、なれるって言われたその日にマジでなれるとはな。お前なに、エスパーかなんか?」
「マジ自分才能あるかもしんないわ」
「真に受けんなよお前」


わかっとるわい。



そんな感じでうだうだと喋りながら歩いていると、あっという間に学校に着いて。
今日は女バスが体育館、男バスはグラウンドで練習のため二人とはここで一旦バイバイだ。


さーて、今日も頑張りますか!


Re: [黒バス] 弟はハイスペック ( No.5 )
日時: 2012/12/05 22:30
名前: 芽瑠 ◆vrM3Tms9zA (ID: .ZLG9XHf)

@4 お見通しだよ☆





うわ、一時間目数学かよ。

朝練を終え、教室に足を踏み入れて黒板に目を向けると「1」の数字の横に書かれている"数学"。
んだよもー体育にしようよ。体も温まってることなんだしさ。


「ねえ男バス!」
「うおっ!いきなり振り向くなバカ!てか気付いてたのか」
「当たり前じゃん。鷹だぜ鷹」


私の次に教室に入りかけた、つまり後ろに宮地くんと大坪くんがいるのなんて最初から見えている。


「あー…なに、ホークアイっつったっけ」
「うん。だからたとえ宮地くんが背後から包丁持って近づいてこようと全てお見通しだよ☆」
「んなことするか!いやなんかもうムカつくから刺したくなってきた!」


アレだよね、宮地くんって短気だよね。
キレ症の宮地くん、略してキレ地。あ、結構いいかも。切れ痔みたいだけどまあいっか。


「よくねぇよ!高尾お前マジ轢くぞ!!」
「なあ、高尾。キレ…宮地から聞いたんだが」
「オイ大坪、今キレ地って言いかけたよな?な?」
「ちょっと切れ痔うるさい黙って。なに、大坪くん」
「今完ペキ切れ痔っつった!!てめぇHR終わったら校庭来い、埋めてやる!」
「男バスにお前の弟が入部するんだよな。その弟も鷹の目を持ってるのか?」


ほほう。Mr.大坪、よい質問だ(実質良いのか分からんけど)。


「持ってるよ。だから試合で役に立つこと間違いなしっ☆」
「…そうか。それに、うちはあの"キセキの世代"の一人を獲得したらしいから……今年は面白いことになりそうだな」


でた、"真ちゃん"だ。


…まあ確かに、キセキの世代の一人とちょっとした特殊能力を持った奴が加われば、
"東の王者"の名に磨きがかかる。あ、あと、"歴戦の王者"ね。

あー、女バスも頑張んないとなー!女バスだって一応"王者"ですし?



「……部活の話で盛り上がるのはいいが、いつまで扉の前で立ち話しているつもりだ?」


………ん?

扉の方へ目を向ける→いつの間にか担任突っ立ってる\(^O^)/イツカラ
わーお、チャイム鳴ってたんだ。今気付いたけどみんな席着いてるしめっちゃ注目浴びてるし。うわ恥ずか死ぬ。

急いで席に着いた。そりゃもう殺虫剤を持った人間に追いかけられるゴキブリのように。














「………というわけで、早くも明々後日は実力考査だから。勉強しておくように」


そう担任は淡々と告げた。

うわ、実力テストかよ。(あれ、なんかデジャブ)
もーやだなーテスト。だから3年って嫌なんだよ。
どうせ実テ終わったらまたセンター模試があるんだろ?4月の予定表見たらそう書いてあったよもう嫌!


ヘナヘナと机に突っ伏す。


「はーぁ↓」
「なんかウゼェその溜め息」


真顔で言う宮地くんのこの感情のこもってなさに万歳。


「だって始業式終えて早々テストだよ?ウザい溜め息の一息や二息つくよ」
「溜め息の単位って息なの?…つかお前点数いいじゃん」
「そりゃ私は天才なんだから当たり前だよ。でもテストやだ」
「お前って自分で天才とか言うから残念なんだよな、色々」


残念?なにがどこらへんが?



(お、でも実テ終わって…模試の前にスポーツテストあるぜ)
(マジで?がんばろ)


Re: [黒バス] 弟はハイスペック ( No.6 )
日時: 2012/12/12 21:25
名前: 芽瑠 ◆vrM3Tms9zA (ID: .ZLG9XHf)

@5 教えてあげるじゃん





そして、4日後。

「高尾ぉぉぉ!!」
「宮地ぃぃぃ!!」

二人の男女の間に火花が散る。
これは、負けられない勝負。

二人は白い紙を掲げ、そして机に叩きつける。

ーー高尾日和、96点
ーー宮地清志、95点

「…っしゃあああ!」
「ちっくしょおぉぉ!」

はい、英語のテストの点数の話ね。
やったー!宮地くんに勝てた!

「っくしょー……前は2点差つけて勝ったのに…!」
「その余裕がスキを生んだのさ愚かなる宮地くんよ」
「くっそマジでムカつく!!」

「宮地、高尾。静かに」

英語教師である中谷センセイに注意される。
中谷センセイは男バスの監督ということもあり、宮地くんはすぐに静まってイスに座った。
練習倍とかにされたらジョーダンじゃないもんね!ざまあみろ!

「いやぁ何?やっぱ定期テストで勝つのと実テで勝つのじゃ格が違うよね格が」
「お前なに、ケンカ売ってんの?マジ轢くぞ?」

売ってませーん。
やっぱり宮地くんからかうの面白いよな、なんて心の内で笑った。















結局数学のテストも2点差で私に負けた宮地くんは、
昼休みに筆箱とノート、あと参考書みたいなものを持って席を立った。

座ったままの私は宮地くんを見上げる。

「どこ行くの?」
「図書室。次は負けねぇために」

なるほどお勉強ね。
ニヤリと口角を上げて、私も立ち上がった。

「私も行く」
「…はぁ?何でそうなるんだよ!」
「宮地くんが頑張るんなら私も頑張らなきゃじゃん?」

机の中からノートや教科書を取り出しながら言うと、
宮地くんは「いやいやいや、」と足早に教室を出て行ってしまう。

慌てて追いかけ、早歩きの宮地くんの横に並ぶ。

「なんで逃げんの!いーじゃん別にさ〜」
「お前がいたら気ぃ散るんだよ!」
「それって遠回しに意識してるって言ってんの?あ、宮地くん好きなんだ私のこと」
「ンなわけあるか!そうゆう意味じゃねぇしいっぺん死ね!」

額に青筋を浮かべる宮地くんは、より一層歩く速度が速くなる。

「照れんなよ清ちゃ〜ん」
「清ちゃん言うな!照れてねぇし殺すぞ!」

最終的には走り出す宮地くん。完全に走っております。
私も頑張って追いかける。

「てゆーかさ、私の方が点数よかったんだから教えてあげるじゃん勉強!」
「いらねー!」
「何がいい?英語?数学?」
「人の話聞けバカ!!」

やがてただの追いかけっこと化したコレは、昼休み終了のチャイムが鳴るまで続いた。

(あーしんど……まさか図書室素通りしてまだ逃げるとは思ってなかった)
(追いかけてくるからだよ、ったく…)



Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。