二次創作小説(紙ほか)
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- ボカロ短編〜七つの大罪〜 [参照100越え&完結しました]
- 日時: 2012/12/17 19:28
- 名前: 嘘つき少女 (ID: EBP//tx7)
こんにちは?こんばんは?初めまして?
嘘つき少女です。
今回はボカロで短編ということで
七つの大罪シリーズを書くことにしました!
多分…いや、絶対つまんないと思いますが
よろしくお願いします。
12月17日完結しました!
今まで見て下さった方に感謝します。
今度からはカゲプロをやります!
宜しければ見て下さい。
----目次----
Prologue
moonlit bear
置き去り月夜紗
クロノ・ストーリー
ヴェルノマニア公の狂気
悪食娘コンチータ
トワイライトプランク
悪ノ娘
悪ノ召使
リグレットメッセージ
白ノ娘
Re_birthday
円尾坂の仕立屋
眠らせ姫からの贈り物
悪徳のジャッジメント
箱庭の少女
ハートビート・クロックタワー
Epilogue
今まで有難うございました。
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 ( No.20 )
- 日時: 2012/12/15 12:24
- 名前: 嘘つき少女 (ID: /tdFVE37)
悪徳のジャッジメント
ある地方の政府直下の裁判所にて。
今日も開廷の時間が迫る…———
第1話 ----悪徳裁判官と汚された法廷----
司法は汚され被告の罪は『金』だけで決まる。
法廷の主の私でも正義より『金』だ。
どんなに重い罪でも『金』を払えれば
救ってやるさ。
地獄も天国に変わるかもしれない…
容姿も年齢も…人種も性別も…
全てがこの法廷では無意味。
もしも罪を逃れたいのなら…
もっと金を出せ。
罪は私のさじ加減で決まる。
今日も悪徳のジャッジメント。
救いが欲しけりゃお金を渡しなさい。
もっと…もっと…もっと…!
第2話 ----箱庭の娘と大罪の器----
足の不自由な娘のために今日も法廷を頑張らなければ…
金が必要だ。
大罪の器が七つ全て揃えば願いは叶う。
それなら私は……——
今日も疑惑の法廷が繰り広げられる。
娘のためならば私はこれからも
非道の槌を振るい続ける。
それがたとえこの身を滅ぼそうとも…
第3話 ----内戦の始まりと終わる裁判----
民衆殺しの将軍。
絶対に死刑になるはず…だったが
賄賂を渡された。
大量の金…金…金
私は将軍に無実を告げた。
民衆は怒りに狂う。
将軍は殺された。
そんなことは私には関係など無い…
ただ娘を…——!
---- E,C, 983年8月
レヴィアンタ内乱が発生。
民衆殺しの将軍の惨殺死体が自宅の庭にて発見される。----
怒りの矛先は私に向かい始めた。
家は炎に包まれる…
愛する我が娘よ…二人一緒ならば『死』など怖くないだろう?
きっと焼け落ちた屋敷から愛し合う親子の亡骸が見つかる…
それは私達なのだから———
第死話 ----冥界の主と最後の審判----
目が覚めた時に一人倒れていた場所は冥界の門の前。
天国か地獄がを決めるのは…
私ではなく冥界の主。
どんなに重い罪でも金があれば救ってやるさ…
私と同じことを冥界の主は言う。
それなら私も言ってやろう…
「私の財産は貴様なんぞには決して渡さないぞ……」
微笑みながら私は言った。
それなら…自ら罪を被りに行こうか?
扉を開け飛び込んだこの身体。
地獄の底へ落ちていく…———
そう罪は私のさじ加減で決められていた。
悪徳のジャッジメント。
たとえ誰であろうともこの私が犯した重すぎる罪。
絶対に裁かせない…!
これからの地獄でもう一度集めよう…
大罪のグラフメントを。
集め終わった時に地獄は…
私と娘の理想郷へと変わり行くだろう…———
「娘よ…待っていてくれ…———」
さあ、地獄の時間だ…
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 ( No.21 )
- 日時: 2012/12/15 15:50
- 名前: 嘘つき少女 (ID: /tdFVE37)
箱庭の少女
この部屋の中には私と貴方だけ。
ずっと二人で唄い続けましょう?
外の世界を知らなくいい…
と貴方は言うから私はそうするわ。
私は貴方を「父」と呼んだ。
貴方は私を「娘」と呼んでくれた。
自分の足では歩けない私を貴方は気遣ってくれる。
部屋の全てを美しいモノで埋め尽くしてくれた。
それは私にとって…どうなのかしら?
赤いグラス…
青のスプーン…
そして黄色い枠の二対の鏡…
全てを私にくれた。
この部屋の中は私と貴方だけ。
ずっと二人で唄を唄いましょう?
外の世界のことを知らない私…
だけどそれを貴方が望むなら私はいいの。
暗い寝室。
小さな窓からの景色。
それが私が知ってる世界の全て。
貴方はいつでも優しいけど…
外の世界のことは少しも教えてくれないのね…——
部屋に飾られたたくさんの小物が私を笑う。
『僕等と君は似た者同士』
そう言った。
「そうね…そうかもしれないわ…」
るりら…るりら…
私は貴方のためだけに唄うの。
私がそれを望んでいるから…——
貴方の口から初めて聞いた外の言葉。
ねえ…『戦争』ってどういうものなのかしら…?
ねえ…どうして私のお部屋が…お家が…
私と貴方が燃えてるの———?
……………
燃え尽きた屋敷から見つかったのは…
一人の男の孤独な亡骸…
と………
焼け焦げた…ぜんまい仕掛けの
人形…——————
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 [参照100越え特別企画開催!!] ( No.22 )
- 日時: 2012/12/16 12:38
- 名前: 嘘つき少女 (ID: mkQTRQtj)
ハートビート・クロックタワー
時計塔では今日も歯車の音がする…——
その音は死んだはずの彼女が生きている証拠。
この秒針が止まらない様……
見守っているのが『僕』の役目。
かつての主人だった物欲という名の化身。
自らの犯した罪はいつか己を滅ぼすという事実に
どうして僕は気付けなかったのだろう…
彼女の身体に深く残っている火傷の跡は
あの二人の思い出をきちんと刻んでいる。
今日もまたこの時計塔に迷い込んだ人間。
ああ…なんて哀れな人だろうか…
何も知らないまま彼等は『墓場の主』の胃袋に
入っていくだけだ。
いつでも主役気取りでわがままなあの『女の子』
片割れの大事な人を失った寂しさを少しだけ
感じていることだろう……
一人の孤独な男が作り上げた森の奥の映画館。
死の直前であったとしても男は作るのを止めなかった。
誰かが忘れたかけた時にまた鳴り始めるであろう…
ぜんまい仕掛けの子守唄が…——
『血染めの鋏』『紫の刀』
いまだに目覚めず行方知らずの彼等を僕は待ち続けている。
全ての唄が始まりを告げ、語られる時に
孤独な男が望んでいた理想郷は完成するらしい…
時計の秒針が止まるのは彼女の終わりを意味する。
錆びついた歯車はもう長くない…
もうすぐで彼女は終わるのだろう………
一つの小さな映画館を作り上げた孤独な男。
その男が最もあの世界で愛したのは…
幻想で隠された『ぜんまい仕掛けの人形』
覚悟は決まった…———
僕は自らの左胸に
そっと手を深く…深く…
差し込んだ。
僕のぜんまいは時計塔の歯車と共鳴し響く。
それは新たな物語の始まり…
時計の針が止まらない様に今日も
僕はこれからもずっと廻り続ける……
それが僕の役目なのだから…—————
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 [参照100越え感謝します] ( No.23 )
- 日時: 2012/12/16 19:33
- 名前: 嘘つき少女 (ID: mkQTRQtj)
Epiiogue
…どうでしたか?
醜い大罪を犯した者達の物語は。
大罪はまだこの世界に散らばったままなのです。
もしかしたら貴方のすぐ傍に……——
なんてね…
怖がらないで下さいね?
でも私の経験上から忠告しておきますよ。
誰だって大罪を犯す可能性は十分在るんです。
大罪に囚われてしまったら最後には……
…それは貴方が一番分かっているでしょう。
ではまた運命の歯車が巡り合わせてくれることを願います。
次にお逢いするのはきっと…—————
by「Ma」
- Re: ボカロ短編〜七つの大罪〜 [参照100越え感謝します] ( No.24 )
- 日時: 2012/12/17 18:28
- 名前: 嘘つき少女 (ID: EBP//tx7)
[今までの感謝]
えーとこれで七つの大罪シリーズは終わりになります。
今までたくさんの方に見て頂き身に余る光栄です(泣
コメントを下さった方にはとても励まされました。
これで七つの大罪シリーズは終わり……ですが
今度からはカゲロウプロジェクトをやりたいと思っています。
カゲプロはストーリー性のある曲が少なく今回よりも難しく…
ですが頑張ってやり遂げたいと思います。
お暇な方はぜひカゲプロの方も見てください。
では今まで有難うございました。
またこれからも宜しくお願いします。