二次創作小説(紙ほか)

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-叶うのなら、ずっと、一緒に-【新撰組と一人の少年のお話】
日時: 2013/05/03 00:17
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)



 ——貴方達はボクの憧れです。




 (叶うのなら、ずっと、一緒に)








——————————

参考 ウィキペディア様
   新撰組-物語と史蹟をたずねて-(著:童門冬二)
   

4/24〜





 
※今度魔法のiらんどにこの作品を移します。

参照100突破--5/1

Re: -叶うのなら、ずっと、一緒に-【新撰組と一人の少年のお話】 ( No.11 )
日時: 2013/04/30 00:40
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)



 ーー夜の江戸の町外れはとても静かだ。
いや、昼でも静かなのだが。
なので二人の足音が物凄く大きく聴こえる。


「さあて。何処にいるんでしょうねぇ」

「見つけたら斬ろうとか思ってんじゃねぇよな?」

「……」

「近藤さんから教わった力を人殺しに使おうとか思ってんだ」

「僕人を殺したことなんて一度もありませんからね?」

「……まぁ、そうだが」


 できるだけ足音をたてないように、と忍び足で声のする方に近づく。

 どうやらさっきの声がした方には二人いるらしく言い合いをする声が聞こえる。


「こんな時刻だっつーのにでけぇ声で言い合いしてんなぁ」

「言い合いというか言い争い……、喧嘩みたいですけどね」

Re: -叶うのなら、ずっと、一緒に-【新撰組と一人の少年のお話】 ( No.12 )
日時: 2013/04/30 02:33
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)



 ーー確かに、聴こえる声は言い合いなんて可愛いもんじゃないかもしれない。
まるで言い争い。まるで喧嘩。

 ーーとても綺麗な枝垂桜の下で言い争いをしている背丈の小さな者と背丈の大きな者がいた。


「おっ、やってんな」

「なんでそんなに嬉しそうなんですか」

「いや別に」

「……こんな様子じゃ、さっきの話は聞こえてなかったみたいですね。
現に僕達小さな声で話してましたもんね」

「……あ」


 ……よく考えてみればそうだった、と、土方はそれを誤魔化すかのように小さく咳払いをした。


Re: -叶うのなら、ずっと、一緒に-【新撰組と一人の少年のお話】 ( No.13 )
日時: 2013/04/30 02:44
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)




「はあ、良かった良かった。帰るか」

「そうですね」

「……お前、団子は?」

「こんな時刻に団子屋なんてやってません」

「そりゃそうだ。近藤さんってやっぱり天然だな」

「土方さんもそう思いますか。僕もそう思います」

「てめえと考えることが同じだなんて虫酸がはしる」

「照れなくていいんですよ?」

「……照れてねえ」

「なんですか今の間は」

「うっせ」


 さっきの緊迫した空気から一変、和んだ空気になった。ーーその時、


『っ!』


 ーードン、と、何かが、何処からか音がした。


Re: -叶うのなら、ずっと、一緒に-【新撰組と一人の少年のお話】 ( No.14 )
日時: 2013/04/30 02:51
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)
プロフ: 大量更新now



 その音が聴こえた瞬間、土方と総司は振り向いた。さっきの二人がいた所へ。
 ーーそして目を見開く。ーー二人が一人になっていたからだ。
つまり二人の内一人が消 え た 。


「あ……、あ……、あ……ーー」


 うわあああああああ! と悲鳴をあげ残った一人は全速力で走って行った。


「うわ、ちょ、待てっ」

「待ってください土方さん!」


 土方の着物の裾を引っ張り動きを強制的に止めた。


「二人が一人になった、っていうことはもう一人がさっきの奴にあの崖に落とされた確率がとても高いです。
追いかけたくなる気持ちはよくわかりますが、まずはもう一人の奴を探さなくては」


 ーー冷静な判断だった。
土方は仕方ないとでも言うかのように動きを止める。


Re: -叶うのなら、ずっと、一緒に-【新撰組と一人の少年のお話】 ( No.15 )
日時: 2013/05/02 00:22
名前: 亜美、 (ID: SsbgW4eU)
プロフ: レベルの高い小説を求めてるのなら回れ右




「ったく……んでこんなとこに崖があんだよ」

「僕に訊かないでください」


 総司はくすくすと笑いながら、だけれどもどこか焦っているような表情を浮かべた。
 ーー確かに、何故こんなところに崖があるのだろうか。
此処は別に標高が特別高いわけでもない。
作者の都合なんだろうと総司は考えておくことにした。


「土方さん」

「あんだ?」

「此処から落ちたら即死とかですかね」

「かもな」


 口調は軽いがなんとも言えない表情をしている二人。


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