二次創作小説(紙ほか)
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【inzm】想像フォレスト〈9話更新!!〉
- 日時: 2013/10/10 19:12
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)
どうも。『超スーパーウルトラデラックス駄作製造マシン』でお馴染みの、柳ゆいらです〜。
今回は、想像フォレスト&イナズマ(GOかな)です。またもやボカロ。いや、カゲロウデイズで、止めるつもりだったんですがねぇ。なんかノリd((蹴
はい、失礼しました。
えー……、
主人公の少女はあいかわらず風花で、男の子は、十年前の風丸一郎太です。
登場人物紹介を書くので、風花が分かんなくてもだいじょうぶですよ。
では、スタート!
——もくじ——
Cast
>>1
プロローグ 《家》 β
>>2
Page1 《鳥》
>>3
Page2 《感情》
>>4
Page3 《物語》
>>17
Page4 《押し花》
>>18
Page5 《世界》
>>19
Page6 《生活》
>>20
Page7 《カップ》
>>25
Page8 《鏡》
>>26
Page9 《本》
>>27
- Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.24 )
- 日時: 2013/08/15 21:23
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)
>>>カゲロウ
カッゲロォオオォォオオオォオォo((蹴
風花「黙れ。」
あれ!? なんかデジャヴ!?
興奮することなんてないだろ〜。
だいたい、私は『超スーパーウルトラデラックス駄作製造マシーン』だからさ〜。『神作』は作らんよ〜。
カゲロウ、だいじょうぶかッ!?;;
あ、う、うん。頑張る。
- Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.25 )
- 日時: 2013/09/11 06:04
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)
Page7 《カップ》
「なあんて、無理だよね……。」
久しぶりに聞いた自分の声は、お母さんのいた頃とはちっとも変わっていなくて。
やっぱり私は、ふつうじゃない……。
そう思うと、不意に胸が苦しくなった。
ふしぎ。私もふつうの——ニンゲンでありたいって、そう願ってるの? 変わり、うつろいゆく存在でありたいって、そう思ってるの?
私みたいな——本物のバケモノが。
なに考えちゃってるのかな。
窓辺に椅子を置き、〈外〉をながめる。
〈外〉の風景は、いつ見ても心がほっとする。生いしげる緑、ぽつぽつと小さく、緑を彩る白や黄色の花々。
〈外〉に出られない私が、唯一〈外〉にふれられる瞬間。大好きだけど、苦しくて、つらい世界。
そして、私のあこがれになってしまった世界。
どうしても行ってみたい——そんな、夢のような世界。
でも、そこにドウブツやニンゲンがいたらどうしよう。
ましてや、そのドウブツたちと、目が合ってしまったら……?
そう考えると、とてもじゃないけど、〈外〉に出ようなんて思えない。
「あ、かぎかかってる。」
びくんっと肩が跳ねる。
き、聞こえた。いま、なにかが。
鳥のさえずりでも、木々の葉がこすれる音でもない。
これは、そう。これは……!
(いまのって、まさか……!?)
動揺してしまい、私はあわてて立ち上がる。
がちゃんっと騒がしい音をたてて、カップの中に残っていたハーブティが、机をぬらす。
いまのは間違いなく、ニンゲンが口から発する話し声。
話し声が聞こえたってことは、人がいるってこと。
つまり——!
「ど、どうすれば……。」
リボンをつけてあるほうの手首をにぎりながら、口元に手をあて、震えながらつぶやいた。
扉の向こうの人は、戸が開くのを待ているはずなのに。
- Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.26 )
- 日時: 2013/09/11 06:17
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)
Page8 《鏡》
「絶対に、生きているものと目を合わせちゃ駄目よ。」
お母さんが真剣な表情で、ルビーをきらりと光らせながら、私に告げた。
しかも、『絶対』という言葉までつけて。
「どうしてなの? お母さん。」
「……かたまっちゃうのよ。」
比喩だと思った。ただの、たとえだと。
幼かった私は、純粋にそう思ってしまった。
私の目は、お母さんゆずりのルビー色をした、きれいなまっ赤な目をしている。
だから、めずらしいからびっくりしてかたまっちゃうから、とか、そういうことだと思った。
でも。
「石になって、かたまっちゃうの。」
比喩でもたとえでもなんでもなく、そのとおりの真実だった。事実を突きつけられ、微動だにできなくなる。
石? 目を合わせただけで、石に……?
とうてい、昔は受け入れるどころか、その事実を信じることすらできなかった。
でも、親の言いつけを守らず森を出歩き、〈リス〉と目がばっちり合ってしまったとたん、〈リス〉は足下からどんどん石化してしまった。そのとき、やっと分かった。
私は、ふつうじゃないんだって。
私と同い年くらいの子たちに「バケモノ」と呼ばれた次の日に読んだ本には、「バケモノ」がでてきた。
私が。
私と同じ「バケモノ」は、〈メデューサ〉というらしい。頭に蛇をもち、目を合わせたら最後、石にされ死んでしまう。
この本のなかの〈メデューサ〉の目も、赤かった。
「もしかして……?」
私の目って。
手鏡を震える指で取り出し、おそるおそる自分の顔をのぞく。
白い肌、への字になってしまっている口。
まっ赤な目。
これが、〈メデューサ〉の証なんだ。
そう思うと、くやしくなってきて。
つらくなってきて。
お母さんのせいじゃないのは分かってる。でも——!
鏡のなかの自分が、どんどん揺らいでいく。
泣きそうなんだ、と自分で分かる。私はよく転んだりして泣いていたから。
私はたまらなくなり、幼かった頃のせいいっぱいの力で、鏡を床にたたきつけた。
床に落ちた鏡は、そのカケラをばらまかせる。
- Re: 【inzm】想像フォレスト ( No.27 )
- 日時: 2013/10/10 19:11
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)
Page9 《本》
がちゃり、とドアノブが音をたてた。
とつぜんのことに、私はびくりと肩を震わせる。
見やると、ドアノブがまわされていた。壊れかけのかぎが、ガタガタと鳴る。
私は無意識的に肩を抱く。
嘘……やだ、やだやだやだっ……。
(こわいっ……!)
くちびるを噛みしめ、涙目になりかけながらうつむく。視界に入る、床に散らかった、数々の本たち。
この子たちが、私を守ってくれればいいのに。
ふと、そんなことを思うけれど、そんなことしてくれるはずもなくて。
その瞬間、トントンと扉が〈ノック〉された。
「え、あ、あ……。」
ふらふらと、いすから立ち上がり、とにかく二階に逃げなくては。
そう思って、階段に向かって走り出したのに。
「あっ……!」
気づいたら、前のめりになっていた。
本ですべってしまっていた。
騒がしい音をたてて、私が床に倒れる。
と同時に、しまったと思う。
音をたててしまった。
つまり、〈外〉にいるニンゲンは、家の中に何者かがいることを知ってしまった……。
(ど、どうしよ……。)
「あれ……? 中に誰かいる?」
薄い扉の向こうから、声が聞こえる。
そして、ふたたびドアノブが回った。
とたんに、嫌な音がする。
ガヂャッ
かぎが、変な音をして壊れた。
(あ……!)
扉は、ずいぶん簡単に開いてしまった。
- Re: 【inzm】想像フォレスト〈9話更新!!〉 ( No.28 )
- 日時: 2013/10/10 19:18
- 名前: 柳 ゆいら ◆JTf3oV3WRc (ID: J69v0mbP)
なんでもいいですけど、私ほんとにどんだけ来てなかったんだ……。
風花「つか、兄さんが強硬手段に出てるし!
兄さんじゃないし!!」
しかたねえじゃん……。
風花「まあ、一ヶ月間来られなかったんだよな?」
うん……。
部活の大会でしょ、新学期スタートのテンパりでしょ、テストでしょ、音楽会でしょ……。
いや、無理無理。
とにかくっ。
これからもなかなか来られないかもしれませんが、気長にお待ちいただけると嬉しいです。