二次創作小説(紙ほか)
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- 【銀魂】 黒白世界 【ギャグ・シリアス】 (※大幅変更)
- 日時: 2013/08/22 19:29
- 名前: べるりん ◆LL2ucVkJQE (ID: tR/vZAE7)
「 人殺し 」
自嘲気味に微笑んでみせた。
◆ ◆ ◆
流血表現有り・ギャグ・原作沿いのストーリー。グダグダ文。
あいあむちょめちょm((((( 宜しくお願いします←
(※ちょめちょめに妙な誤解をうまないでくださ(((((殴)
◆ ◆ ◆
あの世ってあるのかな、と幾度も考えた。
そしてそこは快楽なのか、苦痛なのか。
どっちにしろ私には関係のない話なんだろう。
私に居場所などないのだから。
◆ ◆ ◆
「 生きていて、ごめんなさい 」
□ 春は出会いの季節とか言うけど他の季節もよく出会う 篇
>>001/プロローグ
>>002/第00訓 ごみ捨て場に倒れているのは大抵が酔っ払いだ
【 ※同時更新 幽遊白書 - 光影の少女 - 】
- Re: 【銀魂】 黒白世界 【ギャグ・シリアス】 ( No.1 )
- 日時: 2013/08/22 18:20
- 名前: べるりん ◆LL2ucVkJQE (ID: tR/vZAE7)
◆ プロローグ ◆
「もう、……限界でしょう」
そんな言葉が聴こえた。何が限界なの、誰が限界なの。なんでこんなことになってるの。
たくさんの声が聴こえる。泣き声、叫び声、罵り声、その中には——笑い声。愉快げに笑う声が聴こえた。
ふいに呼吸ができなくなった。苦しいのかな。もうそれさえも分かんないよ。笑ってくれればいい、脳が、全身が麻痺してるよ。
「もっと早くにこうなっていればよかったのに……」
ねぇ、知ってますか。人間は最期まで耳だけはちゃんと聴こえてるの。
だからそんなこと言わないで。そう思われていたことは知ってたけどね、言わないで。私に聴かせないで。お願い、お願いだから。
(せめてでもいい。最期にあったかい言葉、聴かせてよ——……)
神様はヒドイ。私の人生には何もいいことなかったよ。
そしてそれはどこまでも続く。きっと私が死んでも、私を罵る言葉がやむことはないのだろう。だから今も、あったかい言葉をはいてくれる人なんていないんだよ。あァ嫌いだ、私は私が大嫌いだ。
「この人殺しが。……さっさと逝っちゃえよ」
ほらね。やっぱり最期まで世界は私に対して冷たいんだ。どこまでもどこまでも。
そこで気がついた。泣き声も叫び声も、もちろん笑い声も、全て歓喜からきているものだったのだと。私は誰にも愛されていない。それが答え。
ああ、罵り声も私に対するもの。なんだ、そんなのだったら早く殺してくれればよかったのに。意気地無しが、ふざけるな。
私に居場所はない。そう思った瞬間、意識がゆっくりと沈んでいくのを感じた。
体が徐々に冷たくなってゆく。ああ、これは『死』か。これが『死』なのか。あの世ってあるのかな。あったら、いいな。
そして、そこには私の居場所があったら……いいな。
_________________プロローグ End.
- Re: 【銀魂】 黒白世界 【ギャグ・シリアス】 (※大幅変更) ( No.2 )
- 日時: 2013/08/22 19:23
- 名前: べるりん ◆LL2ucVkJQE (ID: tR/vZAE7)
それは雨の降る日のことだった。
いつも通り見廻りという名のサボリをしていた。
あー、また土方さんに怒られちまうや。
まァ別にどーでもいいんだけどねィ。
何て考えながら歩いていると、何かが足に当たる。
ふと見ると、それは人間の足だった。
第00訓 ごみ捨て場に倒れているのは大抵が酔っ払いだ
「おーい。生きてんのかァ、死んでんのかァ。死んでたら返事しやがれー。おーい」
死んでて返事してきたら恐ェけどねィ。ごみ袋に埋まっているその体は見えない。
からとりあえず刀でツンツツンとつついてみる。反応がねェ。まじで死んでんのかァ??
「ん…う……?? な…にコレ臭……ッ!!?」
あ、沖田。間違えた、起きた。つかそりゃ臭ェだろ。ごみ袋に埋まってたんだから。
酔っ払いの親父かと思っていたがどうやら違うらしい。普通に雌豚だった。顔は中の上くらいだろう。寝ぼけた顔してやがる。
「テメェ何やってるんでィ?? こんな雨の日にンなとこに寝やがって」
「……誰ですか貴方は。それに此処はどこですか。教えてくださいベビーフェイスさん」
「ここは江戸ですぜィ、雌豚さんよォ。んで、俺の質問にも答えてくれァせんかねィ」
不気味な女だ。腰まである濡れた黒い髪と、茶色味の強い黒眼。前髪が顎あたりまであるからまるで貞○。
痩せこけた体つき。まるで病人みてェだ。白すぎる肌の色もでけェ瞳も何もかもが不気味に思える。リアル○子でィ。
「貴方の質問とは何でしたっけ。十文字以内でどうぞ」
「ころしていいですかィ」
何だこのウザってェ女は。貞○のウゼェバージョンだなオイ。
すると女が俺が持っていた刀を握り、先端を喉にあてている。雨に濡れた顔で、妖艶に笑っていた。
「どうぞ、殺してください」
「何でィ。……死にてェのか、女」
「此処が江戸だと言われた時点で私にはまた居場所はありません。行くところもありません。ですからどうぞ」
「寂しい女だねィ。その口調からいくと、ずっと居場所がねェんだろ。孤独だねィ」
皮肉げに言う。すると女は俺を睨みつけてきやがった。苛立つ目だ。
刀を女の喉にさらに近づける。もちろん鞘の中だから切れることはない。挑発だ、挑発。
「どうしたの、ベビーフェイスさん。殺さないの?? あぁ、——殺せないの??」
「……口の利き方に気をつけろよォ、女。俺ァこれでも警察なんでねィ。いつでもあんたを逮捕できるんだぜィ??」
「そりゃあ御苦労なことで。でも私、逮捕されるようなことは何もしてませんから、とか言ってね」
自嘲気味に笑う女。裏を返せばそれは逮捕されるようなことをした、ってことか??
鞘から刀を抜く。そしてそのまま刃先を女の喉にあてた。いつでも喉をかっきれる。が、女は態度を変えない。
「ふーん……本気で死にてェんだ??」
「言っているでしょう。私に居場所はないと。存在する意味も無いんです。だから死んでも何も変わらない」
「…………」
強気な瞳。俺を睨みつけてくるその瞳に、ゾクリとした。
随分と調教のしがいがありそうな雌豚でィ。刀を鞘におさめて、代わりにあるものを取り出した。
「あれ、殺せないんですか、警察さん。意外と弱虫——」
「22時36分、調教しがいの有りそうな女罪で逮捕」
ガチャリ。その細く白い両手首に手錠をはめる。女は鳩が豆鉄砲を喰らったような顔をしている。
当たり前だ。自分で言っておいて何だが、こんな罪は土方さんに聞かれたらあの犬のエサを嫌というほど出されそうだ。
「なんですかコレ。そしてなんですかその罪」
「言っただろィ、調教しがいの有りそうな女罪だって。ホラ、行くぞ」
「そんな罪きいたことないんですが」
( 最初のイメージは最悪 )
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