二次創作小説(紙ほか)

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【銀魂】 泥中之蓮 【書き直し】
日時: 2013/09/14 17:37
名前: べるりん ◆LL2ucVkJQE (ID: z1wpqE.E)

             
             「貴女は何も、悪くないですよ」

            ——貴方は何故そんなに優しいのですか。                               

                 ◆  ◆  ◆


『幸災楽禍(※泥中ノ蓮)』大幅修正・加筆等の書き直しスレッドなわけです。
但し前回と変わっていない設定やお話もあります。気長にいける方だけお願いします。


何言ってんのコイツという方、初めまして。風邪を一週間以上こじらせていたべるりんと申します。
銀魂大好き女で御座います。そしてこの作品は修正モノとなっております。
といっても話数も五話ほどしかなかった極めて低クォリティなものなのですが(((


ギャグ+シリアスのストーリー。六兆年聞いてたら無性に書きたくなった←
嫌われて愛されて、傷ついて傷つけて、守って守られて主人公。めいっぱい幸せにしてやりたい((
流血グロ描写・恋愛要素(極めて甘くない)有り。ご注意と避難を。

基本原作沿い+オリジナルストーリー。オリジナルストーリーも結構入ります。


あいあむちょめちょm(((( どうぞ宜しくお願いします。
(※ちょめちょめに変な誤解をうまないで下さ((((殴)))どっかで書いた気がry)

                 ◆  ◆  ◆


            「どのような環境に陥っても
              ——貴女は汚れなく、真っ直ぐに」


◆初めて出逢ったかと思えば実は再会だったりする 篇 【出逢い、再会篇】
>>001/プロローグ (※暴力・流血・グロ注意)
>>003/第00訓 幽霊か人間かは第一印象では決めずに近くまで行って確かめましょう

Re: 【銀魂】 泥中之蓮 【書き直し】 ( No.1 )
日時: 2013/09/13 21:45
名前: べるりん ◆LL2ucVkJQE (ID: iHavjeWu)

◆ プロローグ ◆




 ——『朝霧村』。緑豊かで治安もかなり良く、毎日市場は騒がしい村である。村人の数はきわめて少ないがそれでも活気があった。
 そんな村のとある建物の地下には二つ牢獄があった。隣り合う牢獄だが間には分厚い壁があり、声など聞こえない。窓もなければ、灯りは牢獄の外から漏れてくる光のみである。そしてその牢獄の中にはそれぞれ一人ずつ、子供が入れられていた。手と足両方に枷がついており、それが鎖によって壁についている。その為牢獄内を動き回るくらいしかできない。
 そこに閉じ込められているのは『忌み子』と呼ばれている双子である。二卵性双生児で男の方が数分早く生まれたらしい。共通した容姿で、真っ白な髪と血濡れたように赤い瞳を生まれつき持っていた。


 そして忌み子と呼ばれるその双子は、毎日村人から暴力を受けていた。おかげで二人とも体から傷は消えない。



「ぐっ……うあっ!! がはっ……!!」



 隣の牢獄から聞こえた叫び声に、意識を失っていた双子の妹の方が目を覚ました。
 妹もつい先程まで暴行を受けていたようだ。頬は完全に腫れ上がっており、右の目は全くと言っていいほど開いていない。口からは血が垂れている。腕も足も内出血や痣で完全に変色している。
 しかしそんな自分のことは気にもせず、痛む体を動かして少女は牢獄の出入り口付近ギリギリまで移動し、鉄柱の間から顔を出して隣の牢獄内を見た。


 ——酷い有様だった。複数の大人に兄は暴行を受けているのだ。
 腹を蹴られ、前髪を無理やり掴まれ、顔面を殴られ、腕を思いっきり捻られている。少女は目を見開いた。兄の悲痛な叫びはとまらない。



「やっ……やめてえええぇぇぇぇっっ!!」

「っ!! 馬鹿!! 何して……うぐ……ぅ!! ガッ、ア゛ア゛ア゛ッ!!」

「やめて!! お兄ちゃんに酷い事しないで!!」



 ぼろぼろと少女の瞳から涙が零れる。が、大人達はそんな少女の叫び声さえをも楽しんでいるようだ。
 『双子の忌み子だから』と言う理由で牢獄に閉じ込められてもう何年経ったのかもわからない。少女自身『忌み子』と言う言葉の意味は最近知ったようなものだ。非常に簡単に言えば、忌み子というのは望まれていない子供のことだ。
 加えて容姿も非常に不気味な双子は地下に監禁され、ストレス発散も兼ねて暴力を毎日振るわれている有様なのだ。食事も残飯程度で、酷い時には有り得ないものをも出される。




「忌み子に酷い事して何がわりぃんだよクソ娥鬼!! 生きてるだけでも幸せに思いやがれ!!」

「それともなんだよ妹ォ、おにーちゃんの代わりにテメェがもう一回ボコられっかぁ?? それならいいのかよォ〜??」

「なっ……に言ってんだ!! 妹に手ぇ出すんじゃねェェェッ!! ——ガハッ!!」 

「黙れ! 忌み子が命令してんじゃねぇ!!」


「なんでもいい!! 私をどうしてもいいから、お兄ちゃんにだけは——っ!!」




 その発言を聞いて、大人達はニヤリと妖しく笑った。
 くの字になってうずくまっている兄の方をひと蹴りしてから妹の牢獄の方に全員が入って行った。ガチャンッと隣の牢獄の扉が閉められる音がした。兄は地面を這って牢獄の出入り口ギリギリまで移動し、妹のいる牢獄が見える程度に鉄柱の間から何とか顔を出した。
 

 思いがけない光景に目を見開く。先程暴行を受けていたのに、自分のせいでまた受けているのだ。
 自分の時とは比にならないくらいの暴行。一人は持っていた煙草を妹の体に押し付け、一人は馬乗りになって顔面を殴り続け、一人は腹を幾度も幾度も蹴っている。




「やめろ……」



 思わず声が震えた。ギュッと目を瞑り暴行に耐えている妹の姿が、やけにハッキリ映る。
 涙が零れ落ちてしまう。昔からそうだ。妹は何もかも自分にかぶせた。兄が受けている暴行も何もかも、自分にくるようにする。



(何で俺はこんなに……弱いんだよ……ッ!!)



 ギリリッと唇を噛み締める兄。あまりに強いソレに、唇からツゥッと血が垂れた。
 その時妹の呻き声や暴行の音が止む。ついに大人達も飽きたのかと思い、改めてそちらを見る。しかしそうではなかった。

 
 ピクリとも、妹が、動かない。



「んだよ〜、忌み子ちゃん死んじまったか〜??」

「まぁどうでもいいんだけどな〜??」


(俺の……せいで。俺のせいで。俺が、弱いせいで……!!)



 プツンッと、少年の中で何かが切れた。




























 ——その日の夜、朝霧村はシンと静まり返っていた。
 
 ただ一つ、ペタペタと言う足音が聞こえる。ジャラジャラとなにか金属のようなものを引きずる音も。
 並ぶ家々には赤い何かがついている。道にも植物にも、何もかも。家の壁にもたれぐったりしている人間。道の真ん中に倒れている人間。首より上がない人間。腕が妙な方向に曲がっている人間。転がっている肉塊。
 そんな人間——死体全てを避けて歩いて行く、全身に血を浴びた少年。その腕の中には意識のない少女がいた。


 そして少年は少女を抱えたまま、ゆっくりと闇の中に消えていった。



            プロローグ___________End

Re: 【銀魂】 泥中之蓮 【書き直し】 ( No.2 )
日時: 2013/09/13 21:59
名前: べるりん ◆LL2ucVkJQE (ID: iHavjeWu)

◆ 前スレのコメント返し


>> きなこ.


風邪から復活☆ 心配かけてごめんぬ(´・ω・`)
六兆年と一夜物語はほんと歌えないんだよ…。
きなこにだからこそきいてるんですけどォォォ!(((←



>> 珠洲音燐 様


前スレッドにコメント、誠に有難う御座いました!
コメ返信が遅くなってしまいまして本当に申し訳ございません。

六兆年ご存知ですか?? そして分かって頂けましたか!((
私自身も常に六兆年と一夜物語をイメージしながら執筆してました←
銀魂の小説、ぜ ひ 書 い て く だ さ い !
書かれたら私も是非是非見に行きますのでっ!(

コメント有難う御座いました♪



>> 花火 様


前スレッドにコメント、誠に有難う御座いました!
コメ返信が遅くなってしまいまして本当に申し訳ございません。

六兆年大好き仲間発けn((((((
私も大大大好きなもんで。どうです?? 是非お友達n((((黙

コメント有難う御座いました! 頑張りたいと思います!

Re: 【銀魂】 泥中之蓮 【書き直し】 ( No.3 )
日時: 2013/09/14 21:06
名前: べるりん ◆LL2ucVkJQE (ID: Cj5Qj.rN)

「そっちへ逃げたぞ! 追え! 絶対に逃がすなァァッ!!」


 白髪ハクハツの女が走っている。その後ろには黒いスーツに身を包んだ数十人の男。
 足場が悪いため、女は何度も何度も転びかけた。しかし足を止めることなく、必死に必死に前へ前へと進んだ。


(助けて……誰か……ッ)


 ——浮かんだのは、微笑む銀髪の男。


         第00訓 幽霊か人間かは第一印象では決めずに近くまで行って確かめましょう 


「銀さん、起きてますかー?? 銀さんってば、もう昼ですよ?? あとお客様来てますよ??」

「んだよ新八ィ……たまにはゆっくり寝かせろよ〜。気が利かねぇなぁ」

「いつもゆっくり寝てるだろうがァァァァ!!!! そんな事よりお客様です!! 早く起きてください!!」


 寝巻き姿の銀時はゆっくりと立ち上がり、のろのろと服を着替える。正直今、何もかもがどうでもいい気分だ。
 何故だろうかと考える。それは恐らくつい先程まで見ていた夢のせいだろう。誰かが必死に自分の名を呼んでいる気がした。返事をしようにも声が出なかった。しかし、所詮はただの夢なのである。


「ったく……なんだってんだ。あ、そうか、糖分が足りてねぇのか。そうかそうか、そうと決まれば」

「銀さんんんん!! お客様だって言ってるでしょーがァァァァッ!!」


 あ、忘れてた。銀時は急いで居間に向かった。
 そこにいたのはどこにでもいそうな奥様方三人衆だった。化粧が濃い女ばかりである。銀時はどっこらしょっとソファに腰掛けて奥様方を見た。


「お待たせしてすいませんねぇ〜。で、依頼の方はなんですか??」

「実はねぇ……ここから少し行ったところに橋があるじゃない?? そこに……いる、らしいのよ」

「い、いる?? 猫ですか?? 犬ですか?? あ、ふぃっしゅ?? ふぃっしゅですか??」

「銀さん、ちょっと黙ってて下さい」


 随分と言いにくそうな奥様方。銀時は正直耳を塞ぎたい気分だ。
 しかしそんなことをすれば自分が幽霊嫌いだとバレてしまう。否、もうすでにバレているのかもしれないが。プライドがあるのだ。

 だが奥様方はまだ幽霊だなんて言ってはいない。そこで銀時は勇気を出して聞いてみた。


「で……、いる……とは??」

「だから……そ、その、ね?? ゆ……幽霊ってヤツ??」

(ギャアアアアアアアアアアアッ!!)


 やっぱりそうきたかと銀時は内心でおたけびを上げた。正直言ってそう言う依頼は却下である。幽霊とかは実際に見たことはないが、とにかく無理だ。
 が、銀時は必死に平静を装った。そんな銀時の気も知らずに、新八と神楽は興味津々だ。
 

「幽霊って……見たんですか!?」

「ちょ、新八くーんッ!?」

「銀ちゃん、冷や汗がすごいネ。どうしたアルか?? もしかして……」

「べべべべべべべ別にっ、怖いとかじゃねェよォ!?」


 冷や汗だらっだらで銀時は答える。しらけた視線を神楽と新八は銀時に浴びせた。
 以前も幽霊騒動があったのである。その時はただの天人(あまんと)だったが、確かこの男はかなりビビっていたことを思い出したのだ。


「いや、私たちも信じてないんだけどねぇ……そんな噂がたってるのよ」

「だから万事屋さんに確かめてほしくって……」

「ですって、銀さん。この依頼受けますか??」

「ああああああ当たり前だろォォ!? ゆゆゆ幽霊とかァ!? いるわけねェしーッ!?」

「銀さん、声裏返ってます」

「えっと、あの……大丈夫でしょうか??」

「大丈夫ネ。この腐れ天パはダメでも、私が何とかするアルヨ。だから報酬用意しとけよババア共」

「神楽ちゃんんん!! お客様になんてこというのォォォォッ!!」


 ——そんなこんなで夜がやってきた。
 銀時、神楽、新八の三人は懐中電灯を片手に橋の近くまでやってきていた。あと少しで橋に到着する。
 ふと銀時は奥様方の情報を思い出す。


『何でもその幽霊みたいなモノは白髪らしいです。しかも毎日深夜に現れるものですから、皆気味悪がっちゃって……』

(ヤベエ、消えてえ。帰りてえ。気を失いてえ……)

「……銀ちゃん、息が荒いネ。キモイアル」

「うっうるセエエエエエエッ!! アレだよ、なんつーか……アレなんだよ!!」

「何なんですか」



 その時だ。背後から足音が聞こえる。ギクリと三人は固まった。
 ふっと銀時は肩に何かがのった気がした。イヤ流石にそんなベジータな。あ、間違えた。ベタなことがあるわけナイナイと思いながら自分の肩を見ると、


 ——人の手がのっていた。


「ギィィィィィヤアアァアァアアアアァァアァァァァッ!!!!!」

「どぅぉぉわあああぁあぁあぁぁあぁぁぁあぁぁあぁっ!!!??」


 二人の絶叫が響いた。キーンと耳が痛くなり、新八と神楽は耳をふさいだ。
 一方銀時は放心状態である。そしてもう一人、真選組鬼の副長と恐れられる土方十四郎も。恐らく土方は銀時がいきなり叫んだことに驚いたのだろう。一緒に来ていた沖田総悟は銀時達に気がついたようだ。


「あれ、旦那じゃないですかィ。あとチャイナとメガネ」

「て、てめ、サド!! 何でこんなところに居るアルかァァァァァッ!!」

「お、落ち着いて、神楽ちゃん。こんばんは、沖田さん」

「どーも……。こんな深夜に、アンタら何してるんですかィ??」

「いえ、実は——」


 新八はこれまでの過程を沖田に説明する。
 我に返ってそれを聞いていた土方は、常日頃から開き気味の瞳孔をさらに開かせた。そして目の前で自分を睨みつけてきている銀時を見る。


「じゃあテメェらも幽霊を確認しに来たのかよ」

「何?? おたくも?? 警察はよっぽど暇なんですね〜??」

「るっせェ!! しょうがねぇだろ、住民から頼み込んできやがったんだ。ったく、こっちは忙しいってのに……」

「土方さん土方さん、土方さんの肩に白い手が……」

「○×■☆※&△♪◎◆ッ!?」

「嘘でさァ。と言うかそろそろ時間ですぜィ。行きやしょうか」

「てんめェェェ……総悟ォォォォ……」


 プクククッと笑っている銀時と沖田を睨む土方。
 後ろからそんな三人を見て溜息をつく神楽と新八。五人はのんびりと橋へと向かいながら、時間を確認した。


「……そろそろだ」

「ななななな何、おおおっ多串君ビビってんの?? どど瞳孔がいつもより開いてるけどどど??」

「ううううううるっせ……ェ……」


 土方が橋の方を見てフリーズしている。四人もそちらを見た。
 闇の中ではよく栄える白い髪。服は見えない。川岸にいるようだがしゃがんでいるのか、それとも本当に幽霊なのか足は見えない。
 完全にフリーズしている四人。が、一人は違った。


「そーご、いっきやーすっ」


 次の瞬間。深夜にも関わらず、ドカーンッという爆発音が辺りに響いた。
 白髪の人物がいたところはいまや黒煙におおわれていて見えない。四人はまた別の意味でフリーズした。


「そォォォォごォォォォォ!? なァにやってくれてんのお前ェェェェェッ!?」

「何って、バズーカうちやした」

「知ってらァァァァァッ!! 本当に幽霊かまだわかんねェだろォがァァァッ!! 人間だったらどーすんのォォォッ!?」

「だーいじょうぶですって(多分)」

「ちょ、その()なに!? ()の中の言葉言ってみ総悟!?」
 

 黒煙がゆっくりと晴れていく。
 ギギギギギ、という効果音がつきそうな感じで五人はそちらを見た。幽霊ならダメージを喰らわずにたっているはずだ。てゆか立っていてくれェェェェェ!!


「「「「「あ」」」」」


 ——ぐったりと川岸の地面に倒れている白髪の人物が見えた。
 そしてちょっと見えるあの赤い液体はなに?? なんかかなりたまってるけど何アレ?? あ、トマト?? トマト持ってたんじゃね?? 



「……そォォォォォォごォォォォォォッッッ!!!!!!!!」

「ひでーや土方さん。普通うちやすかィ??」

「テメェだろがこのボケェェェッ!! 何してくれてんだアアアアア!!」

「ちょっと……本当にマズくないですか、あれ」


 ——新八の言葉を合図に、全員が橋の下に飛び降りた。


Re: 【銀魂】 泥中之 ( No.4 )
日時: 2013/09/14 23:30
名前: 瑠李 (ID: x2W/Uq33)

初めまして、瑠李といいます。

めっちゃおもろぃ
六兆年と一夜物語 私も好きなんです
歌詞を覚えてしまうほどに…←


呼びタメOKですか?


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