二次創作小説(紙ほか)
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- ポケモン不思議のダンジョン〜赤・青〜
- 日時: 2014/03/27 13:30
- 名前: こまめ (ID: XinQFKh.)
初めての投稿です!
注意
・これはポケモン不思議のダンジョン赤青の二次小説です。
ポケモンの名前やら技やらがばんばん出てくるので、ポケモンを知らない 方は今すぐバック!
・一応ストーリーには沿っていますが、寄り道がすごくたくさんあります。
・読みにくいです(←ここ重要!)
お願い
・悪コメはやめてくださいな。
・読んだらコメントください。
宜しくお願いします!
目次
登場ポケモン紹介
>>1
小さな森
>>2 >>4 >>5 >>6 >>7
電磁波の洞窟
>>8
- Re: ポケモン不思議のダンジョン〜赤・青〜 ( No.5 )
- 日時: 2014/03/19 14:32
- 名前: こまめ (ID: XinQFKh.)
〜小さな森〜
「ねえ・・・」
だれかが呼んでいる。
私を・・・私の魂を・・・。
だけど。
『ダレカ』じゃ、ない。
「ねえ・・・」
しっかりとした地面が、私をささえている。
あのときではない。
「ねえってば・・・」
『ダレカ』ではない、だれかが私を呼んだ。
ちがう。だれかじゃない。
『ダレカ』に聞きたいことがあるのに。
「ねえ、起きてよ!」
だれかは、私を強く揺さぶった。
たまらず私は跳ね起きる。
「ああ、よかったあ!急に叫んで倒れちゃうんだもの。」
声のした方を見ると、あの黄色い物体がそこにあった。
葉っぱのすきまからではよく見えなかった顔を、満面の笑みにして私を見ている。
いや、まて。TVで見たことあるぞ。これ・・・。
たしかCMで・・・X○で、○Yで。
「ピカチュウウウウウウ!?!?」
見違えるわけない。
ネズミのくせにウサギ耳のあの!
レッドの相棒のあの!
「そうだけど・・・。あ、自己紹介がまだだったね。」
そしてポケモン知らない人でもだいたいは知ってるあのポケモンは、私の前で平然と自己紹介を始めた。
「ボクはキイ。君の言ったようにピカチュウだよ。」
そう言って、キイは黙った。
どうやら私の返事を待っているらしい。
「い、いい名前だね・・・」
「でしょ!」
ナルシかーーーー!!
「で、君は?ここらへんじゃ見かけない顔だけど・・・。」
見かけない顔?
まって、私はここに住む・・・。
住む・・・。
私は・・・。
あれ?思い出せない。
私は・・・誰?
記憶が・・・ない。
「・・・?君、少し変わってるね・・・。じゃ、名前は?名前はなんて言うの?」
名前・・・。
そう、私の名前は・・・。
「ルノ。」
「そう。ルノって言うんだ!なんか・・・。」
キイは私を見て、指さした。
「おもしろい名前だね!」
ブチッ。
私はキイの胸ぐらをつかむ。
「はい、すみません。いい名前です。はい。おろしてえええ!!」
「よろしい。」
丈の短い草の上に、キイを下ろした。
キイは崩れ落ちた後、思い出したように目を見開いた。
「あ、そうだ!キャタピーちゃん!」
キャタピーちゃん?
そういえば、あの蝶々がそんなこといってたような・・・。
「キャタピーちゃんががけの下に落ちちゃったんだ!」
頼んでもないのに事情を話し始めるキイ。
「そのがけの下はこの小さな森で・・・。とにかく助けなきゃ。キャタピーちゃんはまだ小さいし、森には危険な野生のポケモン達がいる。」
「だから?」
「だから・・・ルノ、君についてきてほしいんだ。」
キイは懇願するように私を見上げる。
そして私は答えた。
「・・・。やだ。」
「ですよね〜。じゃなくてえ!」
キイは私のしっぽに抱きついた。
「すくなくともボクよりは強いじゃん!頼むよ、ねえ・・・。」
「いやだ。ていうかさ、私たちが行くよりプロに頼んだ方がよくない?」
キイはまだ見つめる。
その目には、少しだけ涙がたまっていた。
「プロ?たとえば?」
「たとえば・・・警察とか、救助隊とか・・・。」
キイはうろたえたように首を振った。
ていうか泣いてるし。
「ケイサツはいないけど、救助隊なら。いるよ。」
「じゃあ、そいつらに頼もう。危険な野生ポケモンがいるんでしょ?私たちじゃ返り討ちになるに決まってる。」
「そんなの・・・!」
キイが立ち上がった。
その勢いがあまりにもすごく、私はびっくりしてキイを見上げた。
立ち上がったキイは、私より一頭分背が高かった。
「そんなの、行ってみなければわからないじゃないか!」
「え・・・?ちょ、まっ・・・!!」
キイは私をつかむと、木と木の間に引きずっていった。
森の奥だ。
「キイ!?」
「助けなきゃ!僕たちで!」
- Re: ポケモン不思議のダンジョン〜赤・青〜 ( No.6 )
- 日時: 2014/03/18 22:10
- 名前: こまめ (ID: XinQFKh.)
〜小さな森〜
枝と枝の間から、真昼の光が差し込んでいる。
ときおり強い風が吹き、その光がゆらゆらと揺れた。
そして・・・。
その光と共に、地面も揺れた。
「っ!?な、なに・・・!?」
揺れは収まるどころかどんどん強くなっていく。
木々がざわざわと鳴り、光のゆれはいっそう強くなった。
—地震だ!
4本の足で踏ん張っても、強い揺れで倒れそうになる。
やがて、地震はだんだんとおさまっていった。
「こっちの世界でもあるんだ・・・!」
私はつぶやき、ふとキイに目をやった。
「ってなに、その傷。」
キイは傷だらけだった。
切り傷とかじゃなくて、打ち傷とかそう言うの。
「地震さ・・・。」
キイが消え入りそうな声で言う。
そういや効果抜群だ。
「ほら、さっさと立つ!」
「うええ・・・ルノ、冷たいよお・・・。」
あまったれるんじゃねえ。
「・・・!!!」
ほおの傷をさすっていたキイが、目を見開いた。
「ルノ、あ、あれ!」
キイが指を指す。
指が指す木の上を見ると、緑色の幼虫のような物が・・・。
「なにあれ、きもちわる!」
「ええ!?ちょっと、あれがキャタピーちゃんだよ!」
おう・・・。
「助ける気がちょっと削れた。」
「ちょっとおお!!」
私はそらしていた目を、もう一度キャタピーのいる木の上に向けた。
キャタピーは必死になにかを叫んでいるが、ここからじゃ遠すぎて聞こえない。
姿さえ、かろうじて見えるぐらい遠いのだ。
待って。茶色い翼みたいなのも見えるし。
「・・・?」
私は目を疑う。
「えっと、キャタピーって飛行タイプだっけ?」
「ちがうよ!あれはポッポだ!」
え、おい。それって食物連鎖的にやばいんじゃ・・・。
私はちょっとだけ後ずさりした。
キイが気がついてないのを確認し、ダッシュ!
「よし!たすけ・・・ってルノ、なに逃げてんの!?」
木になっていた、リンゴが頭にあたった。
私は避難所(仮)である木の上から、キイを見下ろす。
だって、戦い方なんて知らないもん・・・。
「だいじょうぶ!タイプ的には勝ってる!」
「無茶言うなあ!」
ポッポがこちらを向いた。
こちらに気がついたみたいだ。
「そりゃそうだ。幼虫よりネズミの方が食べ応えあるしね。」
「人ごとみたいにいわないでよ、ルノ・・・て、うわあ!!」
ポッポはキイに標的をかえ、木の上から急降下してきた。
キイはギリギリよけたが、毛が何本か抜け、飛び散った。
「た、助けて!ルノ!!」
「助けてって・・・自分で何もしないのかよ。」
私は木になっていたリンゴをもぎ取る。
「ルノ選手、振りかぶってぇ・・・なげた!!」
リンゴはポッポに向かって、一直線に向かっていった。
- Re: ポケモン不思議のダンジョン〜赤・青〜 ( No.7 )
- 日時: 2014/03/19 15:07
- 名前: こまめ (ID: XinQFKh.)
〜小さな森〜
ぱこん。
森に、かわいた音が響いた。
「・・・!?」
リンゴが頭にあたったポッポは、ふらふらと回る。
けど、まだ倒れてないようだ。
当たり前だよな・・・。技じゃないもの。
「いけ!キイ。」
「って、ボク!?」
キイが驚いてぽっぽを見つめる。
「ポー!!」
ポッポが翼を広げる。
さっきより姿勢が低かった。
「あ、早くやんないとやられちゃうぞ。」
「やっぱ人ごとなのね・・・!」
当たり前だ。
「う・・・うおおおおおお!!」
キイが走る。
お、体当たりか?
ごん!!
「ぽっ・・・!!」
腹にキイの体当たりをくらったポッポは、近くの木まで吹っ飛ぶと、首をたれて動かなくなった。
「殺ったか・・・。」
「物騒なこといわないでよ!」
キイが目を回しながらキャタピーに近寄る。
ていうか自分もダメージくらってどうする。
「ふええ・・・怖かったです・・・。」
キャタピーが、助けに来たキイに抱きつ・・・
・・・かなかった。
きらきらと目を輝かせ、私を見つめる。
「カッコイイ・・・!」
じょうだんじゃねえええ!!
「本当に、ありがとうございます!!」
私は、小さな森の入り口に立っていた。
あの巨大な蝶々と、キャタピーの前で。
「このこも無事で・・・もうなんとお礼をもうしたらよいか・・・。」
「いいよいいよ。お礼は。最近なぜか地震とか多くてキケンだしね。」
キイが答える。
そして私は・・・キャタピーの視線を受けていた。
こ、これは。
AKOGARE目線!
「・・・ルノさん・・・ですよね?」
AKOGARE目線をやめずに、キャタピーは口を開いた。
「ぼく・・・ルノさんみたいになりたいです。」
ほお。
「カッコイイ!」
「あの、これ、少しだけですが・・・。」
え、おい。お母さんのほうもすこしだけAKOGARE目線じゃないか!
そうした二つのAKOGARE目線に少しおされながらも、私はお礼を受け取った。
三つの木の実だった。
それを見て、キイが言う。
「え・・・!おれいなんていらないよ!」
「いいえ・・・助けていただいたのだから。」
蝶々はすこしほほえむと、キャタピーをちらりと見た。
「では、キイさん。」
「ルノさん!」
「「ありがとうございました。」」
大きな蝶々と、キャタピーは帰って行った。
キャタピーの方は、最後まであこがれの目線をやめなかった・・・。
キイが私と向き合う。
「さっきは手伝ってくれてありがとう!」
無理矢理つきあわされたんだけど。
「キミ、なかなかつよいんだね。見直しちゃった。」
あたりまえだろ。
「・・・さっきからルノの目がこわいんだけど。」
うん。にらんでるからね。
「で・・・ルノってどこに住んでるの?」
「なんでそんなこと聞く?」
ストーカーか。あんた。
私は教える気などなかった。
いや・・・教えられないのだ。
記憶がないのだから。
「い、いやあ・・・その、ルノさえよければさ・・・。」
キイが胸のあたりで手を組む。
女の子か!
キイは私から目をそらしながら、言った。
「その・・・ボクと一緒に、救助隊を組まないかい?」
救助隊ィ?
私は、キイと出会ったときの会話を思い出した。
—ケイサツはいないけど、救助隊なら。いるよ。
「それがなんでどこに住んでるかの質問につながるわけよ。」
「いや、リーダーとメンバーの家は近い方がいいかなって。」
・・・。
「やだね。」
「お、お願いだよ!ルノとなら、ボク強くなれると思うんだ!」
なにそれ!?
「いやだ!」
救助隊なんて!
それよりもイーブイになってしまった理由を探さなければ。
「ルノなら絶対一流の救助隊になれるよ!」
そんな肩書きいらんわ!
だいたい、私の記憶があって、家を忘れていなかったらどうするきだったんだ。
その家への帰り道がわかったら・・・。
・・・?
「ん?どうしたの、ルノ。」
私は、キイに聞いた。
今ひらめいた考えを。
「私がリーダーになったら・・・その家に引っ越すの?」
「ま、まあ・・・リーダーは緊急事態でも駆けつけられるよう、基地に住むことになってるけど。救助隊協会では・・・。」
そんなものあるのか。
でも今回は・・・。
あってよかったかも。
「わかった。いいよ、私がリーダーになる。」
「ええ!?」
じぶんから誘ったくせになにおどろいてんだか。
「正直やだけど・・・寝床がないからな・・・。」
そのつぶやきは、喜ぶキイには届いてないようだった。
「じゃあ、ついてきて!!キミにぴったりの家だよ・・・。」
う、うわあ・・・・!!
キイに案内された家は、小さな森のすぐそばだった。
木々に囲まれ、そばには低木まである。
入り口のそばには小さな白い花が咲いていた。
赤い屋根の頂上には葉っぱが突き出ている。
同じく赤いポストの中には、何も入っていないらしい。
使われていない、空き家なのだ。
これは・・・。
「あ、ルノ。感動してるね?」
なんか、しっぽふってよろこぶかんじ?
これも、イーブイになったからなのかな・・・。
「うん、気に入った。手がつけられてないところとかいいね。」
「それはほめてるの・・・?まあ、いいや。」
精一杯のほめ言葉なんだが。
キイは赤いポストを指さした。
「これはお助けポスト。救助隊の依頼や、ポケモンニュースが届くよ。」
ぽ、ポケモンニュース・・・。
なんてベタな。
「なるほど。わかった。」
いつの間にか、空は夕焼け色に染まっていた。
私とキイの影が長く伸びる。
今日はここでわかれ、明日から活動を始めるという。
基地のなかは、以外にきれいだった。
奥にわらを固めただけの簡単なベットがある。
特に気にせず、私は眠りに吸い込まれていった・・・。
- Re: ポケモン不思議のダンジョン〜赤・青〜 ( No.8 )
- 日時: 2014/03/27 13:29
- 名前: こまめ (ID: XinQFKh.)
〜でんじはのどうくつ〜
目をゆっくりとあける。
まず、わらが見えた。
それから茶色い毛・・・イーブイの毛。
やっぱり。
体、イーブイのまんまだ。
横向きで寝ていた私は、仰向けになって天井を見上げた。
ボウル状の丸い天井。
目のはじには、光の入ってくる窓がある。
頭がぼうっとする・・・。
プールで泳いだ後のように、頭の奥ががんがんと痛む。
昨日は沢山のことがありすぎて疲れた。
目を開いていることにさえ、エネルギーを使うようだ。
もう一度寝むりたい。
開いた時とおなじようにゆっくりと目を閉じる。
暗くなっていく世界を眺めながら、私は思った。
このまま寝て起きたら、なにもかも元どうりならいいのに。
面倒なことはなかったらいいのに・・・。
朝の光が顔に降り注ぐ。
目を閉じていても眩しいほどだ。
まだねむい。けど・・・。
もう一度寝る事はさすがにだめだよな・・・。
私は起き上り、近くにあった水で顔を洗った。
頭痛は前よりも良くなっていた。
だが、まだ若干ぼうっとする。
いやいや、二度寝はまだしも三度寝はだめだ。
そう言えば・・・。
昨日のポケモン、キイっていったっけ。
確か一緒に救助隊やることになったんだよね。
キイはどうしてるだろう?
外に出てみようか。
もしかしたら会えるかも。
救助隊活動が楽しみで、早く起きすぎて玄関前で寝てたりして。
私は苦笑する。そんなことないか。
私は玄関へ向かった。
廊下とかはない造りになっているから、昨日来たばっかでも迷わない。
ドアはしっかりした木を集めてつくられている。
私は頭で押すようにして、ドアを開けた。
しかし、ドアは開かなかった。
何かにさえぎられているようだ。
「・・・?」
私はドアの隙間から、外の様子をうかがった。
視界の80%をしめるものは、見覚えのある黄色いものだった。
「キイイイイイ!!」
「・・・ピ!?ってルノ。なんでこんなとこにいるの?」
力任せにドアをこじあけると、キイは驚いたように目を開いた。
「あ、そうだ・・・。ボク、楽しみで朝早くおきすぎちゃったんだ・・・。」
そんなことあったよ!
救助隊活動が楽しみで、早く起きすぎて玄関前で寝てたりしたよ!!
「そうだ、ポスト!ボク、ルノの事待ってたんだ!」
キイははじけるように立ち上がると、ポストの方向へ走って行った。
待ってなくてもよかったのに。
「昨日結成したから、今日はあれが届くはずだ・・・。」
『あれ』?
「やっぱりあった!救助隊スターターセット!」
キイが取り出したものは、四角く青い箱だった。
プラスチック・・・?
「なんかこの世界ってさ、科学が発展してるのか発展してないのかよくわかんないよね・・・。」
「なんか言った?」
「いやあ、なにも?続けて。」
キイが箱を開ける。
そこには茶色い皮でできたバックが入っていた。
他にも細かいものが色々あるが、それはキイに任せよう。
「これは救助隊バック!道具とか木の実とかが入れられるよ。」
そう言うと、キイは木の実を三つ取り出した。
バタフリーと呼ばれてた蝶々からもらったものだ。
「バタフリーさんからもらった木の実はここに入れとくね。」
木の実はキイの手を離れ、バックの中に入って行った。
キイはバックを地面におくと、次に翼のような飾りが付いたバッチを取り出した。
「救助隊バッチ。救助するポケモンにかざすと、広場に返すことができるすぐれものさ。」
やっぱ、わかんない・・・。
あれか、科学じゃなくて技とかそういうものか?
それともボールの赤い光と同じようなものなのかな・・・。
「救助隊バックは、ランクが上があがるともっと大きいものに変えてくれるんだ。救助の邪魔にならないよう、小さいサイズで多くの物を入れられるようになってるやつ。」
キイが説明を続ける。
「ランクは救助隊バッチの色で表わされるんだ。今はまだノーマルランクで赤色だけど。いつかきっと、ゴールドランクになって見せる。それがボクの夢なんだぁ・・・。」
キイはどこか夢見がちな目になり、バッチを見つめた。
「ふーん。」
夢、かあ・・・。
私の夢はなんだったっけ。
忘れちゃった。
ぜーんぶ・・・。
「他に救助依頼は・・・ないの・・・かなあ・・・。」
キイはポストのふたを開け、中を探るように目を動かすと、がっかりしたように溜息をついた。
「ないよね・・・。昨日結成したばっかだもんね・・・・あはは。」
キイは力なく肩を落とす。
なぐさめる?なにそれおいしいの。
ばさ!
「・・・ん?」
ばさ!ばさ!
キイが顔をあげた。
私も空を見上げる。
ばさ!ばさ!ばさ!
青い翼、黄色い大きなくちばし。
あれは・・・ペリッパーだ。
「お届け物ダヨ!」
カラン。軽い音をならしながら、郵便物はポストの中に入った。
ばさ!ばさ!ばさ!ばさ!
目を輝かせるキイを見ながら、ペリッパーは飛び立っていった。
「救助依頼かもしれない!ルノ、ポストを見てみて?」
「・・・なんで私?」
「いや・・・いざとなると緊張しちゃって・・・。」
なんという・・・。
私はあきれながらポストをのぞく。
白い横長の封筒が入っていた。
それを取り出して封を切ると、なかからやたらカタカナが使われている手紙が出てきた。
「読んで読んで!」
キイが子どものようにせがむ。
まあ、私も年齢的には子どもなのだけど。
「うーん・・・読みにくいな。じゃあ読むよ。」
私は手紙を読み始めた。
ビビビ!
キミタチノ コトハ
キャタピーチャン カラ キイタ。
タノム。タスケテクレ。
コイル ガ ピンチ ナノダ。
ドウクツニ フシギナ デンジハガ ナガレタヒョウシニ・・・。
コイル ト コイル ガ クッツイテ シマッタノダ。
レアコイル トシテ イキテイクニモ イッピキ
タリナイシ コノママデハ チュウトハンパ ダ。
オネガイダ。タスケテクレ。ビビビ。
− コイル ノ ナカマ ヨリ −
よ、読みにくかった・・・!
「ルノ!」
手紙を読み終わると、キイがきらきらした目で私を見た。
「・・・はいはい、救助ね。初めての。」
「さあ、早く行こう!」
キイは新品のカバンを肩にかけ、私を待たずに駆け出した。
・・・リーダーっていったいなんなんだ・・
- Re: ポケモン不思議のダンジョン〜赤・青〜 ( No.9 )
- 日時: 2014/12/21 02:23
- 名前: プレアデス (ID: eqvLcwt4)
どうも、初めまして!こまめさんの小説、面白いですね(≧∇≦)私も、ここで小説を書いているので、まだ読んでいなかったら、ぜひ読んでみてください!私かなり小説書いたりするの苦手なんですよ〜(泣)
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