二次創作小説(紙ほか)
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- 【銀魂】転生人生・結構です。
- 日時: 2015/01/07 09:44
- 名前: 捨駒 (ID: SsVmP61.)
———人は皆、自分が世界の中心の様に見えている——
初めまして…じゃなけりゃうぃっす!!
妖怪ウォッチのウィスパーのたまに出るイケボにやられたアホ、捨駒です。そんな前置きはどうでもいいですね。はい。
さあ、今回はまたまた作品を作ってしまった事を本当にすみませんでした。まずはそこだけお詫びを。そして、クリックしてくださった方に感謝を。
頑張って更新していきますよ!
それでは。
設定です。
名前→石田歩(イシダ アユム)
身長、体重→170cm前後、約50kg
容姿
→学ランに赤のパーカー
→白い薄汚れたスニーカー。コンバースです。
→フツメンの顔に山崎カットを後ろで束ねた髪。
その他
→ガリガリ。筋肉?何それ、美味しいの?
→サバゲが得意。スポーツバッグの中にBB弾と拳銃装備。
→ボイスは想像としては関智一さんですね。
→味は濃いめが好きです。
更新順
9月21日→スレッド作製。
- Re: 【銀魂】転生人生・結構です。 ( No.1 )
- 日時: 2014/09/21 12:03
- 名前: 捨駒 (ID: CVGC9rYr)
人から見ると自分はモブ。
自分から見ると自分は主人公。
赤く燃え盛る街を眺め、自分の物語は早く終わる物だと悟った。
「どうしよう…死んじゃ……あ…」
痛みが全身に響き、鞄の中の携帯の着信音が鳴った。
耳障りに。
「…なんだィ…アンタ…」
「ん…あれ…なんだここ…」
晴れた空、澄んでいるのかよどんでいるのか分からない空気。そして酒臭い煙草臭い店と水をかけてくる…ケバい…濃いメイクのおばさん。
分からない世界に立った足を見て驚いた。
「俺…生きてる…生きてるっ…」
「気持ちの悪い…」
喜んでいたのは束の間。
古びた階段を踏むブーツの音が二人分。下駄の様な音は地味にカツカツと頭の上で鳴り響く。
「銀時、こいつは誰だい?」
「あァー?知らねーよ。」
「こんな男、興味無いネ。…新八もだけどな。」
「なんで僕も入れるんですか。」
会話を進めていく人をよそに、携帯を取りだし着信履歴をタップした。親の名前しか入っていない中に一つだけ心当たりのない着信履歴…転生人生?
おかしなサイトからの迷惑メールはよく届くが…なんだこれ。
「…おい、」
「はっ、はい!!」
死んだ目で睨み付ける人間とは思えないフサフサの銀色の男の人。
「なんてんだ。」
「え?」
「名前だ。」
「え…え?えとですね…」
鞄から取り出す学生証。
石田…歩と書かれた冴えない顔写真の男。自分の顔もうっすらとしか覚えていない。こっちのは眼鏡をかけているが、自分はかけていない…
「石田歩です。」
深々と頭を下げ、にっこりと笑んだ。後ろの髪が鬱陶しい。
「ところで、ここって何処なんでしょうね?」
「アンタ…そんな事も分からずにここで寝てたんだね。」
「寝ていた…?」
そういえば、久し振りにゆっくりと眠った気がする。
あのぼんやり残る長い記憶は…夢?
「それにしても…変な服装アルな。」
「変って…これが普通なんだよ…多分…」
自信が持てない返事で返した言葉。
今はあまり知らない方がいい。
そうして、携帯を閉じた。
- Re: 【銀魂】転生人生・結構です。 ( No.2 )
- 日時: 2014/09/21 21:11
- 名前: 捨駒 (ID: KVMT5Kt8)
お別れを言い、歩いて行ったその先。
酸っぱい臭いと嫌な音が聞こえる。
「いらっしゃい。」
「そこのお兄さんと同じもの一つ。」
「…マヨネーズはお付けします?」
「結構です。」
断り財布の中の金を確認する。
ざっと…三千円か…少ない持金を蔑む様にバッグの中へ叩きつけた。
「…はぁ…これからどうしよう…」
頭を抱え込み唸る自分を隣の男の人は見ていた。
不器用にも一本団子を差し出してくれた。
「…食うか?」
「結構です…」
首を横にふるとつまらなさそうにその団子をかじる。美味しいのかは不明だが、横の人は美味しそうだ。
「…見ねー顔だが…名前は?」
「石田歩です。自己紹介するの二回目だ…貴方は?」
「俺か?…土方十四郎だ。」
「土方…新撰組かなんかですか。大変ですね。…ん?新撰組?」
また考える俺は団子を一本、親父から受け取り会釈を交わし一口食べた。昔ながらの味…まさか、俺、タイムスリップしちゃった系か。土方さんはまだ俺を眺めている。
「さっき、どうするとか何とか…言ってたよな?」
「はい。家も無いですし…第一、ここがなんなのかも…」
金を渡し、土方さんの方を見る。
「家…来るか?」
ありえないお言葉にありえない文字。
『真撰組』
制服もダンダラ模様では無く、黒い服装。怖い…
ここはなんだ?この世界って…一体?
「…おおっ!トシ、帰ったか!」
「チッ…死ね土方。」
「お前が死ね。」
こんなに仲悪いのか?え?!
「え…え?ええ…あ、あの?」
「おい。」
「はいっ!!」
「…テメーか。俺の隊に入る奴ってーのは。」
同じ高さなのになんというか凄い重圧感。だが、俺の隊っていう意味だけが不明だ。後に近藤さんから聞いたが、最近起きた事件で一人死んでしまったらしい。その一人を補うのが俺の役目…らしい。
剣道、格闘術、掃除、家事…色々としなくちゃいけない事があるらしくその事はこの人に聞いてと言われている。
「山口さん…?」
「山崎です。」
「山崎さんですか…俺、一体どうなるんでしょうね…」
分からない世界に一人の自分。
いきなりマヨネーズの人に拾われていつ死ぬかも分からない現場で戦わなくてはいけない。そんな世界はあまりにも突飛に回っていく。
ほら今も…
「山崎ィィィ!!!」
山崎さんがボコられている。
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