二次創作小説(紙ほか)
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- 「アイシテル」の言葉じゃ、足りない位に君が好き。
- 日時: 2015/02/01 23:44
- 名前: らいち。 (ID: aByXSACk)
「愛してる」。
日本語だとこれは、「I love you」に値する。
でもね、
「I love you」は 恋愛感情だけじゃないと思うの。
友だちが好き。
家族が好き。
すべての「好き」が、心から溢れてる。
だから君に伝えよう。
『100万回の「I love you」』
by 芹井奈都・星野陽希
皆さまへの挨拶
どうも、
毎度お馴染みのらいち。です!!((なじんでねーよw
タイトルだけじゃ、
どんな話か分かんないと思います(^^;((誰も分かんねーよw
では、
概要を発表します!
「らいち。の、小説・プロフィール合計来訪者(参照数)3000越え記念作品」です!!
最初は 参照数があまり伸びず…苦悩の毎日でした。
しかし、
応援のコメント、コナンの良さを分かってくれる人がどんどん増えていき、
カキコ仲間も増えましたし、
【名探偵コナン夢物語2『闘い…』】では、余裕の参照1000越え!!
もう 感謝感激雨霰(T_T)
うるさいですね、ハイ。
というわけで、
感謝を込めて、
名探偵コナンの特別短編集を 皆さまに捧げます!!!
目次>>1
- Re: 「アイシテル」の言葉じゃ、足りない位に君が好き。 ( No.15 )
- 日時: 2015/02/01 23:42
- 名前: らいち。 (ID: aByXSACk)
6.雪どけのあの川の流れのように〈秀一・ジョディ〉緋色if
※注意※
この話は、原作で終了した『緋色シリーズ』をもとにして書きます。
なので、
・単行本をまだ買っていない方
・アニメ派の方
・ネタバレお断りの方
は、閲覧のほうは自己責任でお願いします!!
というわけで…
読むよー!って方は、読んじゃってくださいな(笑)
——————————————————————————————————
絶体絶命の大ピンチ。
もう駄目——これじゃあ…シュウが…!
シュウ…一体どこで何をやっているの?
どうして教えてくれなかったの?
答えてよシュウ!!
でも、その時。
懐かしい声が どこからか聞こえてきた。
「屋根を開けろ…。開けるんだキャメル…」
この声は———!!!
「シュウ!!」
「あ、赤井しゃん…」
涙ぐんで変な声を出したキャメルについては、しょうがないけど…。
「このカーブを抜けたら200mのストレート…
5秒だ、キャメル…
5秒間、ハンドルと速度を固定しろ…
このくだらんチェイスにケリをつけてやる」
風に 彼の髪がなびく。
表情は、いつもの 自信たっぷりなものだ。
「りょ、了解!!」
キャメルが、少し(かなり)嬉しそうにうなづいた。
ドライブテクの事も、ちゃんと覚えてる…!
やっぱり、本物なんだ…!
帰ってきた…!!
「っていうか、あんたどこで何やってたのよ?
何で車に乗ってるわけ!?」
でも、出てきた言葉は素っ気ない。
色んな感情が ぐちゃぐちゃしてしまう。
「全て思惑通りだよ…あのボウヤのな…」
「あのボウヤってまさか…コナン君?」
「ああ…俺の身柄を抵抗なしで確保するには、
俺とつながりが深そうなお前らのどちらかを拘束するはず…
人知れず実行するには、FBIの仲間から離れる車での外出中…
俺の死に不審感を持ち始めていたジョディなら恐らく
この来葉峠に来ると的中させていたよ…」
何となく悔しい。
すると、何を考えているのか、彼はグローブをはめ、
懐から拳銃を取り出した。
「け、拳銃って…あんた何を!?」
だが、私の声は、騒音にかき消されて届かなかった。
「200mのストレート!!
200mのストレート見えました!!」
「任せたぞキャメル」
「了解!5秒間、ハンドルと速度を固定します!」
来葉峠は、カーブが非常に多いことで有名だ。
だが 時折こうして ストレートがある。
2人の息はピッタリだった。
- Re: 「アイシテル」の言葉じゃ、足りない位に君が好き。 ( No.16 )
- 日時: 2015/03/04 16:37
- 名前: らいち。 (ID: DXOeJDi3)
シュウが発砲して
車はギリギリで曲がりきり、
後ろを振り返るとさっきの角のガードレールが かすかに煙を上げていた。
先頭の車はタイヤに被弾しクラッシュ、
それに巻き込まれて 後続車もオシャカ…。
「追って来ないって事は、振り切ったようね…」
「さすが赤井さん!」
と、2人で喜んでいたのもつかの間…
「キャメル…戻れ…」
シュウは 低い声で、そう言った。
「りょ、了解!!」
「ちょっと…ウソでしょ?!」
「し、しかし…
追えと言われても この状況では…」
男が電話をしていると、
かたわらに 傷を負ったベンツが静かに止まった。
その場にいたほとんどの者が、冷や汗を垂らして それを見つめていた。
「大丈夫か?」
秀一がドアにもたれながら のんきにそう言うので、
ジョディもキャメルも冷や汗モンだ。
「「あ、赤井…」」
「悪く思わんでくれよ…
仕掛けてきたのは あんたらの方だし…
ああでもしなければ、死人が出かねぬ勢いだったからな…
そこで提案だが…
今、あんたが持っている携帯と さっき発砲したこの拳銃…
交換してはくれないか?」
目が点になっている男をよそに、
さっきから 携帯電話からは 安室透の声が聞こえてきていた。
『おい?どうした?状況は?!
応答しろ!!』
秀一は 男から携帯電話を受け取り、
彼の声に “応答”した。
「久しぶりだな…バーボン…いや、今は 安室透君だったかな?
君の連れの車をオシャカにしたお詫びに、ささやかな手土産を授けた…
楠田陸道が 自殺に使用した、グロッグ17だ。
入手ルートを探れば 何かわかるかもしれん…。
ここは日本、そういう事は 我々より君らのほうが畑だろ?」
『まさかお前、俺の正体を?!』
「組織にいた頃から疑ってはいたが、
あだ名が"ゼロ"だと あのボウヤに漏らしたのは失敗だったな…
"ゼロ"とあだ名される名前は数少ない。
調べやすかったよ、降谷零君…」
零は 息を詰まらせた。
「恐らく 俺の身柄を奴らに引き渡し、
大手柄をあげて 組織の中心部に食い込む算段だったようだが、
これだけは言っておく。
目先の事にとらわれて…狩るべき相手を見誤らないで頂きたい…
君は、敵に回したくない男の1人なんでね…
それと…彼の事は 今でも悪かったと思っている…」
秀一は そう言い終わると、
キャメルに 車を出すよう命じ、
男から借りた携帯電話を 放り投げた。
クラッシュした車たちから、弱々しく 白煙が立ち上っていた。
- Re: 「アイシテル」の言葉じゃ、足りない位に君が好き。 ( No.17 )
- 日時: 2015/03/04 17:17
- 名前: らいち。 (ID: DXOeJDi3)
「あちゃ〜…
こんなにひどいことに…。
ジェイムズさん、すみません…」
「構わんよ。それくらい、すぐに直る。」
キャメルとジェイムズの会話を横目で見ながら、
私は 缶コーヒーをすするシュウを、黙って見つめていた。
彼も、視線に気がついたのか ちらりと見返してくる。
「どうした?」
「…」
「何だよ、らしくないじゃないか…」
ちょっと前まで、当たり前のように 聞いていた声。
数年前まで、2人きりのときだけ 見せてくれた顔。
さっきは 現実味が感じられなくて、
こんな感情は どうでも良かった。
でも…今、あふれ出した。
涙が 頬を伝う。
「おい ジョディ———」
彼が それとなく手を伸ばしかけた、その時。
パシン—————
自分でも 何をしているんだろうと思った。
シュウは目を見開いて、持っていた缶コーヒーも あの日のように、指から滑り落ちていった。
「「ジョ、 ジョディさん?!/ジョディ君…」」
2人も、驚愕した。
彼の白い頬が、赤く腫れていくのが見える。
「あんたねぇ…
私達に さんざん心配かけておいて…自分が何をしたのか、分かってるの?!!
忘れた時なんて、一瞬だって無かった!!
それなのに…当たり前のように現れて、こんなに困惑させて…
どういうつもり?!!
ちゃんと…ちゃんと、説明しなさいよ…」
泣き崩れてしゃがみこむ私を、
シュウは顔をゆがめて 申し訳なさそうに見つめていた。
「ジョディさん…とりあえず、今夜は ゆっくり休んでください…」
「えぇ…悪いわね…」
キャメルが気遣い、私を車に乗せてくれようとした。
でも…ここで…逃げちゃダメ…
言いたいことはまだあるもの…
「ちょっと、待って…」
「え?」
驚くキャメルから1歩離れ、涙を拭った。
顔を見る勇気がない…。
「父も母も亡くなって…本当の存在まで 封印させられて…
私…、これから先、あといくつ 大切なものを手放していかなければいけないんですか?」
私は そう言うと、キャメルと共に また歩き始めた。
と、その時…
何かに腕をつかまれた。
「え?」
振り向くと そこには…
「シュウ…」
「申し訳ない…。
もっと、良い策があったはずなのにな…。
無責任な男で…本当にすまない。」
「っ…」
あの時と、同じだ…
セリフは全然違うけれど…
- Re: 「アイシテル」の言葉じゃ、足りない位に君が好き。 ( No.18 )
- 日時: 2015/03/05 18:43
- 名前: らいち。 (ID: E6/XiT63)
「組織に食い込んで…明美を利用して…亡霊になって…
それでも、毎日は底抜けなんだ…」
「…」
「やっと気がついたんだよ。
何が 一番大切なのか…俺が一番守りたいものは、何なのか。
ジョディ。お前なら、この言葉の意味…分かるよな…?」
「シュウっ!!」
彼の言葉が、
心に優しくしみこんだ。
彼なりの、本当の言葉。
本当の、気持ち。
本当の意味で、シュウは 帰ってきたんだ。
「もう どこにも行かない…?」
「あぁ」
「そばにいてくれる?」
「あぁ、もちろん」
いつの間にか、ジェイムズたちの姿は消えていた。
どうしても 失いたくないもの
何にも代えがたいもの
温かいもの
友だちよりも、もっともっと大事で…
まだまだこんなに、ふわふわしていて曖昧なんだ。
それでも
私は この人にすべてを捧げられる、自信がある。
これからも、自分を見失わないで 前に進んで行こう。
≪I truly love you.I want you to be together all the time from now on.≫
Jodie Starling
- Re: 「アイシテル」の言葉じゃ、足りない位に君が好き。 ( No.19 )
- 日時: 2016/01/31 09:52
- 名前: らいち。 (ID: J/brDdUE)
過去ログ落ち防止のため上げさせて頂きます。
申し訳ありませんが、お邪魔します。