二次創作小説(紙ほか)

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

大形京 天国へ行く【黒魔女さんが通る】完結!
日時: 2015/07/11 12:59
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

大形京くんが主人公のお話です。時系列的にはホワイトデーの後の出来事で、オリキャラや他作品のキャラが登場します。
それでもいいという心の優しい方はご覧ください!

ゲストキャラ
漫画トーマの心臓より トーマ=ヴェルナー

オリジナルキャラ ジャドウ=グレイ、スター=アーナツメルツ。



Re: 大形京 天国へ行く【黒魔女さんが通る】 ( No.3 )
日時: 2015/07/11 03:57
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

翌日、ぼくは学校を休んだ。
桃が起こしにきたけど、行きたくないって言った。
ごめんね、桃。
おにいちゃんは、今どこにも行きたくないんだ。
ぼくの妹——ということになっている桃花ブロッサムは、本当に妹ができたかのように接してくれる。優しくてしっかり者の妹。
一応小学二年生で同じ学校に通っているけれど、傍から見たら彼女の方が年上に見える。
それほど、ぼくは頼りない。
普通の人がみたら、ぼくに対する印象は両手にはめたぬいぐるみと話している不思議少年。
少し前のこと、近所に住んでいるおばさんたちの会話が耳に入った。

「あの子、小学生にもなってぬいぐるみ持っているわよ」
「ほんと、母親はどんな教育しているのかしらね」

一言一言が、まるで槍のように深く心に突き刺さる。
けれど、ぼくは何も言い返すことができなかった。
なぜならば、それは第三者の目から見たら事実なのだから。
本当はぼくだって、こんなぬいぐるみはしたくない。
動きも不自由になるし、変な子だと思われるから。
だけど、それを外したら、ぼくがぼくでいられなくなる。
もしも悪いぼくがいなくなったら、どんなに幸せだろう。
魔力がなくなったら、こんなにつらい思いや皆に迷惑をかけずに生きていられるのに。
どうして、ぼくの魔力はとても強いんだろう。
黒鳥さんが羨ましい。
彼女は自分のことを「低級」ってネタにしているけれど、ぼくからしたらすごく羨ましく見える。

「……はぁ、だねぇ」

ため息をついても出てくる語尾の「だねぇ」には、情けなくなってくる。なんでこのぬいぐるみには、そんな余分な効果があるんだろうか。
可愛いぬいぐるみをみつめながら、そんな疑問を思い浮かべていると、いきなり窓がコンコンと鳴った。
もしかして、桃から話を聞いてギュービットが来たの」かもしれない。
そう思って窓を見たぼくは、驚きのあまり目を大きく見開いた。

「わあっ、だねぇ!」
「びっくり、だねぇ!」

窓の外にモップも使わずに浮遊していたのは、ひとりの紳士だった。
金髪碧眼の美形で、茶色のスーツを綺麗に着こなしている。
窓を開けてあげると、彼は靴を脱いで部屋に上がり込んできた。
そして、ぼくの目の前に立つと口を開いた。

「大形京くん、だね?」

「そうだねぇ」
「でも、どうしてぼくの名前を知っているのかねぇ。気になるねぇ」
「できれば、教えてほしいねぇ」

「それはね、わたしが何でも知っているからだよ」

「ほんとかねぇ」
「なんだか、嘘臭いねぇ」

「信じなければそれでもいい。ただ、きみに関することなら何でも知っているよ」

彼の青い瞳が怪しく光る。
紳士の顔には、ストーカーの文字が浮かんでいた。
うん、彼は危険だ。
自己完結し、警察に電話をかけるべく部屋を出ようとする。

「待ちたまえ、大形くん」

彼の白手袋をはめた手が肩に食い込む。
このシチュエーション、確かぬいぐるみが外れたときにした覚えがある。確か、お正月に王立魔女学校に行ったときにしたはずだ。
って、それはともかく、彼から逃れないといけない。
必死に抵抗するが、相手は大人。
力で敵うはずもなく、ぼくは尻餅をついた。
彼は指を鳴らし、ドアのカギを閉める。
どうやら、魔法が使えるらしい。
相手はニコニコ微笑み、高いバリトンの声で言う。

「大形くん、わたしはきみを素敵な場所に誘いに来たのだ」

「素敵な場所? だねぇ」
「それはどこなのかねぇ」

「わたしの住んでいる場所さ」

その刹那、背後から誰かにハンカチで鼻と口を押えられる。
つんとくる強烈な匂いに、次第に気が遠くなっていく。
薄れゆく意識の中で、紳士の高笑いだけが聞こえた。

Re: 大形京 天国へ行く【黒魔女さんが通る】 ( No.4 )
日時: 2015/10/17 11:28
名前: モンブラン博士 (ID: 7KvZCID9)

「……京……京……」

誰かがぼくを呼んでいる。
聞きなれない声。
凛と澄んだ高い男の子声だ。
ぼくの名を呼んでいる。
誰なんだろう。
薄らと目を開けると、ひとりの男の子がぼくの顔を見つめていた。
さらりと揺れる金髪のボブカットに綺麗な青い瞳。
華奢な体躯を赤いネクタイに黒のブレザーで包んでいる。
彼の外見は、同性であるぼくでさえも心臓がドキリと音を立てるほど可憐なものだ。

「ぼくの名前を呼んだの、きみ?」

「そうだよ。お節介でごめんね。ぼくはトーマ、トーマ=ヴェルナーだよ」

彼が差し出した手を、握り返そうとして驚いた。
ぬいぐるみが、両手から消えている!

「ぬいぐるみは、どこにあるの」

「……ここにはないよ」

「どこにあるか、知ってる?」

「きみの魔力封印のぬいぐるみはね、スターさんが取って行ったよ」

「スターさん?」

「きみをここまで連れてきた人だよ。茶色いスーツを着た紳士だけど、覚えていないのかな」

ぼくの前に現れた紳士の名はスターさんというのか。
覚えていて損はない情報だ。
ぬいぐるみは、そのスターが持っていることが分かった。
もしかすると、待っていればここに戻ってくる可能性がある。
ならば、それまで退屈しのぎにこの少年と話をするのも悪くないかもしれない。楽観的に考え、相手に口を開く。

「ここがどこなのか、教えてくれよ」

「ここはね、天国だよ」

「て……」

「天国」

「じゃあ、きみは天使なのかい」

「ぼくは、天使じゃないよ。だけど、翼はある」

「翼……」

改めて彼の姿をよく見ると、その背には純白の大きな翼が生えていた。
これはトーマの背中と直結して生えているのかが気になるが、ともかく彼には一対の羽がある。彼は微笑み、言った。

「翼があるのはぼくだけじゃない。きみにもあるんだよ」

そう言われて首を回して自分の背中に目をやる。
けれど、それらしきものはどこにもない。

「嘘を言わないでよ。ぼくには翼がない」

「後ろを向いてみて」

「うん」

彼の指示通りに相手に背中を向ける。
なぜだろう、彼の願いは素直に聞ける。
彼はぼくの肩甲骨あたりを指で触れて、訊いてきた。

「翼、捨てちゃったの?」

先ほどとは違う、影の落ちた低く悲しそうな声だ。
背後で、静かに泣く声が聞こえている。
トーマが泣いている。
なぜだろう。
ぼくに羽が生えていないことが、そんなに悲しかったのだろうか。
どうして、赤の他人であるぼくのために泣くんだ?
なぜ——
不思議だ。
以前はぬいぐるみを外されると、邪悪な心で真っ黒になっていた。
けれど、今はどうだろう。
悪いことをしようと思うどころか、彼の哀しみに心を痛めている自分がいる。
もしかすると、ぼくの心は成長しているのかもしれない。
自分の胸に手を当て、心臓の音を聞く。
どっくん、どっくん。
高鳴るぼくのハート。
天国にいるけど、ぼくは生きているんだ。
だけど、どうしてスターはぼくをこんなところに連れてきたんだろう。

Re: 大形京 天国へ行く【黒魔女さんが通る】 ( No.5 )
日時: 2015/07/11 07:41
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

学生寮のような小さな部屋。
そこでぼくとトーマは語り合う。
互いの身の上話を。
当初、トーマは黙ってぼくの話を聞いているだけだった。
けれど、やがて穏やかな口調で自分の過去を話し始めた。

「ぼくはね、愛する人を救うために陸橋から飛び降りたんだよ」

「死んじゃったの?」

「うん。そうだよ」

何でもないと言った口ぶりで微笑む彼。
ぼくには理解できなかった。
愛している人のために己を犠牲にしたトーマの心が。
恋愛とは、もっと自分の気持ちをアピールするものではないのだろうか。
初めて黒鳥さんが魔界を訪れたとき、ぼくは彼女にプロポーズした。
彼女をお后にして、魔界の王になるつもりだったから。
けれど、それは拒否された。
手を強くひっぱたかれて、強い口調で反発されて。
黒鳥さんは、ぼくとの婚約を受け入れてくれると思っていたから、その反応は驚いた。
その後もめげずにアプローチを繰り返したけれど、ことごとく妨害されたり拒絶されたりして、失敗に終わった。
それでもぼくは諦めないで告白を続けるつもりだった。
彼女が婚約を承諾してくれるまで。
だけど、今目の前にいる少年はどうだろうか。
彼は、過ちをおかして人を愛することのできなくなった思い人を救うために、人を愛する心を再び蘇らせるために、自らの命を投げ出した。
ぼくには、とてもそんな真似はできない。
相手のことを考えずにエゴな愛を押し付けたぼくと、愛する人のいい面も悪い面も全て受け入れ許し、己の愛が報われなくてもその人だけを思い続けたトーマ。

「ぼくはダメだな……きみみたいになれない。ぼくは、わがままで自分勝手な、ただのこどもだ」

「それはぼくも同じだよ、京。ぼくも成熟しただけのこどもだよ。
たまにだけど、あのとき身を投げ出さないでも済んだ方法はなかったかって思うことがある。ぼくが死んだことで、彼——ユーリはとても苦しんだからね。天国から見ていて思ったよ。もしかすると、彼は情緒不安定が加速して、自ら命を絶つんじゃないかって。ぼくと瓜二つの容姿を持つ遠い親戚の子、エーリクが転校してきたから最終的に彼は他人を——そして自分自身を愛する心を取り戻したのだけれど」

「ぼくは、黒鳥さんを愛する資格があるのだろうか」

「恋愛に資格なんて、必要なの? ぼくが生まれたドイツではなかったけど、きみの暮らす日本には資格がないと、恋愛ができないの?」

そう投げかける彼の瞳には、心からの同情が含まれていた。

Re: 大形京 天国へ行く【黒魔女さんが通る】 ( No.6 )
日時: 2015/07/11 08:31
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

「恋愛をするのに資格が必要だとしたら、それはとても悲しいよね。
愛する人を愛したくてもできない苦しみ……ぼくにはその辛さがわからない。力になってあげたいけど、ごめんなさい」

丁寧に頭を下げる彼。
トーマは、勘違いをしている。
言葉を文字通り受け取ってしまっているのだ。
ぼくは慌てて彼に言葉のあやを説明した。
すると彼は、にこにこと笑って、

「冗談でよかったよ。本当だったら、これほど辛いことはないもの」

「……そうだね」

それからしばらくは、無言だった。
ぼくもトーマも口を利かない。
ただ、互いの静かな時間だけを共有していた。
と——ここで扉が開いて、ある人物が入ってきた。
それは、ぼくの夢に現れるジャドウだった。

「ジャドウ……!」

「フフフフフフ、大形よ。こうして直に対面するのは初ですな」

「なんで死神のおまえが、天国なんかにいるんだっ」

彼の動きを停止させようと、コントロール魔法をかけようとする。
だが、それはできなかった。
なぜならば、ぼくはそれよりも先にコントロール魔法をかけられていたのだから。
黒魔女七段に相当する魔力を持つぼくに、容易く魔法をかけられるジャドウ。
奴の実力は凄まじいものがある。
第六感でそれを読み取るが、体の自由が利かないのでそんなことをしても意味はない。
間をとってぼくの横に腰かけているトーマにはコントロール魔法がかかっていないのか、爽やかな顔で相手に微笑みかける。
トーマは奴の顔が怖くないのだろうか。
骸骨のように痩せ細った生気のない青白い顔に、汚れひとつないピカピカ輝く白い詰襟の軍服に一九〇センチは優に超える長身。彼はぼくが今まで対峙してきた死神とは別格の貫禄を誇っている。

「隣に失礼する。大形よ」

ジャドウはぼくとトーマの間に割り込んで、偉そうに足を組んで腰かける。
一体、何をする気だ?
警戒していると、虚空からテレビのリモコンを出現させ、壁に向かって電源を押した。
すると壁がスクリーンのようになり、画像が映される。
壁一面にでかでかと記されたそのタイトルに、ぼくは戦慄を覚えた。

「『大形桃の日常』……」

「左様。おまえの妹である大形桃の日常を映したものだ。まあ、文句を言わずに見ていただきたい」

彼は不敵な笑みを浮かべ、必死で見ないように目を瞑ろうとするが、コントロール魔法がかけられているので、それさえも自由にできない。
お正月に黒鳥さん達にコントロール魔法をかけて嘲笑ったことがあったけど、自分がかけられてみて初めて分かる不自由さ。
これからは、この魔法は使わないようにしよう。

「では、上映会のはじまりはじまり」

ジャドウは低音で告げ、容赦なく再生のボタンを押した。

Re: 大形京 天国へ行く【黒魔女さんが通る】 ( No.7 )
日時: 2015/07/11 12:56
名前: モンブラン博士 (ID: EhAHi04g)

ぼくと別れ、二年生の教室に桃が入るシーンが流れる。
しばらくしてホームルームが始まり、何気ない授業の様子が映される。
なんだ、心配して損をした。
桃は楽しく学校生活を過ごしているじゃないか。
給食時間が終わり、昼休みになる。
ここで、事件が起きたのだ。
クラスメートの男子が桃に近づいてこんなことを言った。

「おまえの兄ちゃんって変だよな」

「いっつもぬいぐるみはめて独り言してるし」

「五年生なのに、幼稚園生みたい」

「変だよねぇ」

「そうだよねぇ」

「ぎゃははははは! 似てる似てる!」

心ない言葉が次々と桃に浴びせられる。
ぼくの口調の真似をして笑いをとる子もいる。
桃はピンクの瞳に涙を浮かばせ、服のポケットに手を入れる。
その中に入っているのは、ダイナマイト。
しかしながら、彼女は俯いてその手を出した。
投げてはいけないと分かっているため、理性で制御したのだろう。
しかし、その背中には兄をバカにされて悔しいという思いが、ありありと見て取れた。
桃は、ぼくの知らない間でこんなにも悪口を言われていたのか。
それを悟られないように、気丈に振る舞っていたなんて、知らなかった。無意識のうちに、目から水滴が流れ落ちるのを感じる。
ぼく、もしかして泣いてる……?

「京、これで拭いて」

「ありがとう」

トーマから手渡されたハンカチで涙を拭う。
桃、ぼくのせいで辛い思いをさせてごめんね。
きみはぼくにとってインストラクターかもしれない。
だけどそれ以前に、ぼくたちは家族なんだ。
ジャドウはリモコンのスイッチを押して映像を消す。
そしておもむろに立ち上がると、不敵な笑い声を出して向き直る。
彼は目が赤く光っており、死神そのものの凶悪な顔つきになっていた。
腰に装備しているレイピアを引き抜き、ぼくの喉元に突きつける。

「大形よ、妹の苦痛が目に見えて分かったであろう。
ならば、おとなしく魂ごとおれに消滅させられるがよい!!」

振り上げられる剣。
恐怖で目を瞑るぼく。
けれど、襲ってくるはずの激痛が感じられなかったので、おそるおそる目を開ける。
ぼくとジャドウの間には、これまで動きをみせなかったトーマガ立ちはだかっていた。

「トーマ=ヴェルナー。おれの邪魔をするなっ」

「ジャドウ、剣を鞘に納めて」

「断る! おれは奴に絶望を味あわせた後の魂を消滅させるためにここに来たのだ。今更引き上げられるか」

「お願い」

「なぜだ、トーマよ。おまえはどうして後ろの男を庇う。奴は魔界を支配しようとした悪人!
同情する余地などない。そのまま粛清した方が、魔界にもこの天国のためにもなるはずだ。
それをなぜ身を挺して守る? 答えよ、トーマ!」

「彼はぼくにとっての友達だから」

「友達……だと?」

「そうだよ、ジャドウ。彼は許されない過ちをしたかもしれない。けれど今は自分の行いを後悔して反省している。
だから、ぼくはこれ以上責める必要はないと思う。彼は地上に帰ったら、きっと、別人のように自分の魔力をいい方向に使うよ。
彼と言葉を交えて、ぼくはそれを確信したんだ。京は前みたいに悪に染まった人間じゃないって」

「……フンッ! 勝手にしろ!!」

トーマの言葉に、ジャドウは鼻息を荒くして出ていった。

「あぶないところをたすけてくれて、ありがとう」

「どうしたしまして」

ここにきて、ぼくの体が薄くなっているのに気が付いた。

「体が、消えかけている……!?」

「京、きみはそろそろ地上に帰らないといけないみたいだね。
体が仮死状態だと、家の人も心配するだろうし」

彼の言う通りだ。
ぼくはいつまでもここにいるわけにはいかない。
元の世界に帰ったらするべきことがたくさんある。
過去の過ちを償うために。
もしかすると、スターはトーマに合わせることで、自分にないものの存在に気づいてほしかったのかもしれない。
結局、部屋の外にも出ていないからここが本当に天国かどうかはわからない。だけど、これだけは言える。
トーマに出会えてよかった。

「元気でね、ぼくは天国からきみのことを見守っているよ」

彼は外国人らしく、友情の証としてぼくの頬にキスをした。
そのとき、何の気配も感じさせずにスターが現れた。

「大形くん、忘れ物を届けにきたよ」

それはぼくの両手のぬいぐるみ。
今ははめられることに恐怖を感じない。
なぜなら、ぼくは自分の優しさを取り戻したから。

「きみの背中に、さっきまで失われていた羽が見える」

「え?」

「天使の羽はね、人を愛し親切にする心そのものなんだよ。優しさに目覚めた今、きみの背中に羽が現れた」

背中を見ると、確かになかったはずの白い羽が生えている。
まるで、天使にでもなったみたいだ。
それはつまり、ぼくの心の成長を意味する。

「さあ、お家にお帰り大形くん。この日の出来事を忘れないようにね」

そしてぼくは、家に帰ってきた。
これからは、たくさんの人に愛を捧げよう。
トーマがぼくにしてくれたように。

おわり。


Page:1 2



小説をトップへ上げる
題名 *必須


名前 *必須


作家プロフィールURL (登録はこちら


パスワード *必須
(記事編集時に使用)

本文(最大 7000 文字まで)*必須

現在、0文字入力(半角/全角/スペースも1文字にカウントします)


名前とパスワードを記憶する
※記憶したものと異なるPCを使用した際には、名前とパスワードは呼び出しされません。